特定の企業や団体に所属せず個人で仕事を行うフリーランサー。
自由な働き方や年収アップを目的にフリーランスに興味を持つ人が増えており「フリーランスとして独立して月収50万円くらい稼ぎたい!」という思いを抱いている方もいらっしゃることでしょう。
この記事では、フリーランスとして50万円を目標に稼ぐための方法やおすすめの職種などについて解説します。
この記事の目次
フリーランスとして月収50万円稼ぐのは可能
結論から言うと、フリーランスとして月収50万円を稼ぐことは可能です。
しかしながら「フリーランス」と一言で言っても、データ入力など簡単な仕事でお小遣い程度の金額を稼ぐ人から、フリーランスとして収入だけで生活を成り立たせる人まで、その収入は働くスタイルによって異なります。
そのため、フリーランスとして高い収入を得るためには職種や身につけるスキルなどを適切に選択することが重要です。
月収50万円を目指すためにできること
月収50万円を目指すためにはまずどのような点に気をつけるべきなのか、ポイントを3つ紹介します。
高収入が狙える仕事を選ぶ
まず、仕事1件あたりの収入(単価)が高い仕事を選ぶことが重要です。
例えば、データ入力やアンケート記入などの仕事はスキルが必要なく誰にでも出来る一方で報酬も1件あたり数円~十数円であり。頑張って毎日行ったとしてもまとまった収入にはなりにくいでしょう。
一方で、プログラミングやデザイン、コンサルティングなどのスキルや経験が必要となる仕事は報酬単価が数万円、時給が数千円になることもあります。
こういった仕事を継続的に受注することが出来れば、安定した高収入が狙えるのです。
作業を効率化する
単価の高い仕事を選ぶと同時に、作業を効率化することもポイントの一つです。
仮に単価が10万円の案件を受注することが出来たとしても、その仕事を行うために1ヶ月の全ての作業時間を使ってしまったとすれば、その月のあなたの収入は10万円です。
単価の良い仕事を一ヶ月の間に複数件の受注する、あるいは複数の案件を同時進行させることで高い収入を得ることが出来ます。
作業の効率化は、仕事そのものの作業を効率化する方法とそれ以外の作業(書類作成や事務作業)を効率化する方法があります。
例えば仕事がより効率的に進められるツールを導入する、スケジュールや書類作成などはアプリやツールを使って時短するといった方法があります。
成果を出してクライアントと交渉する
フリーランスとして駆け出しの頃は、まずは実績を積むためにも報酬単価などにはあまりこだわらずにより多くの仕事をこなすことも必要です。
しばらく続けて、一定の成果が出てきた段階で自らクライアントとの値段交渉を行うことも考えてみましょう。
報酬の話はなかなか気軽に出来るものではありませんが、あなたの提供するスキル・サービスのレベルが上がってきたのであれば、そのレベルに応じた報酬を求めることは自然なことです。
ただし、自分勝手な値上げや高すぎる報酬の要求はクライアントを失ってしまう可能性もあるため、あくまで相手と「交渉する」ことが重要です。
50万円稼げるフリーランス系職種の例
記事の冒頭で解説した通り、稼げるフリーランスになるためには職種選びが重要です。
ここからは、50万円の報酬に届く可能性がより高い職種を紹介します。
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ITエンジニア
近年の急激なIT化により、IT業界は深刻な人手不足の状況となっています。
この状況を受けてフリーランスエンジニアの需要も高まっており、クラウドソーシングサイトにはエンジニアを対象とした案件が多数掲載されています。
仕事内容はWebサイトの構築やシステムの開発プロジェクトや保守、メンテナンス、コンサルティングなど様々。
求められるスキルの専門性の高さから、報酬の相場は平均よりも高い傾向があります。
これらの報酬面のメリットに加え、パソコンがあれば仕事が出来ることから初期投資にかかるコストも低く、在宅で仕事をしたい人やスキルを身に着けて仕事をしたい人に特に人気の職種です。
デザイナー・イラストレーター
ITエンジニアと同じく、パソコンを使って仕事が出来るデザイナー・イラストレーターもおすすめです。
デザインスクールやテキストなどを使って学び、そのまま独立をするケースと、企業に勤めてスキルや実績を積んだ後に独立するケースがあります。
企業のWebサイトのデザイン、ロゴ、パンフレットなど様々な場所で仕事のチャンスがあるデザイナー・イラストレーター。
継続的な案件受注のためはデザインスキルはもちろん営業力が求められます。
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身につけておきたいスキル
会社のブランドや信頼を元に仕事が出来る会社員と違い、フリーランスは全ての「自分一人の力」で仕事をしなければいけません。
したがって、仕事を継続的に受注し、クライアントとのよい関係を築くためには本業のスキル・実力だけでなくその他のスキルも必要となります。
フリーランスとして活躍するために身に着けておきたいスキルについて解説します。
仕事に必要な専門スキル
仕事に必要な専門スキルの重要性については言うまでもありません。どれだけ人柄が良くても、スキルがなければ仕事はもらえません。まずはあなたが「この仕事で稼いでいきたい」と思える職種を決め、そのスキルを高めていきましょう。
高めたスキルは「どのようにして他者に見せるか(アピールするか)」という点も重要です。例えば
・これまでに手がけた仕事(作品・記事など)をまとめておいて、すぐに見せられるようにしておく
・クライアントから仕事の出来やパーソナリティについて推薦状を書いてもらう
・資格などでスキルを客観的に証明する
といった方法があります。
仕事に関連するスキル
専門スキルだけでなく、関連して必要となるプラスアルファのスキルを身につけられるとさらに報酬が上がりやすい傾向があります。
仕事を依頼する企業・個人としても、それぞれの仕事を別の人に発注するよりもまとめて一人に発注するほうが、コストや依頼手続きなどをカットすることが出来るというメリットがあります。
例えば、ITエンジニアであれば本業で必要なコーディングスキルに加えて、クライアントと要件定義を行うコミュニケーションスキル・他の技術者への指示やメンバーのマネジメントスキルなど。
また、Webライターであれば文章を書くスキルの他にSEOの知識や画像加工、WordPressなどの知識もあると収入アップにつながりやすいです。英語スキルを高めて業務の幅を広げるのも1つの手でしょう。
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コミュニケーションスキル
クライアントと適切なコミュニケーションが取れるスキルも重要です。
ただし、ここで言うコミュニケーションスキルとは、社交的・フレンドリーであることだけを意味するのではありません。仕事で必要なコミュニケーションスキルとは、具体的には以下のような力が必要です。
・スキルや実績をアピールできる力
・クライアントの求めていることを理解する力
・トラブルや疑問をクライアントと協力して解決できる力
・報酬や条件に関して自分の意見を伝え、相手の意見を聞く力
タイムマネジメントスキル
継続的な案件受注のために欠かせないあなたの「信頼度」を保つために、納期は必ず守るようにしましょう。
新しい案件を受注する前には今持っている仕事の納期や作業量を考え、クライアントの希望納期に間に合わせることが出来るのかをチェックするべきです。
また、実際の日々の作業においては、納期から逆算してどれくらいのペースで作業を進めればよいのかを考え、締切直前に焦ることのないようにしましょう。
作業量あたりの報酬を意識し、より効率的に稼ぐ方法を考えることも高い報酬を目指すためのポイントです。
例えば1時間かかる作業であれば、それを50分に短縮させるためにはどのようにすればよいかを考え、実践してみましょう。
営業・交渉スキル
仕事を受注するためには、自分のスキルや実績を売り込む営業スキルや報酬アップの交渉スキルも必要です。
実績や評価が積み上がってくると、企業・個人からあなたにスカウト(仕事の相談)がある可能性もありますが、フリーランスの駆け出しの頃は自分から行動を起こすことが基本となります。
自分のスキルに自信を持ち、そのスキルを適切な方法でアピールする営業スキル・交渉スキルは稼ぐ上では欠かせませんが、中には「営業が苦手」という方もおられるでしょう。
もし言葉でアピールすることが苦手であれば、ポートフォリオなどを作成して目で見えるもので営業する事もできます。あなたがストレスなく行える営業方法を探してみましょう。
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自分をブラッシュアップする気持ち
直接稼ぎにつながるスキルというわけではありませんが、自分のスキルや知識をブラッシュアップしていく気持ちは持ち続けることも心がけましょう。
上述した通り、スキルや実績を積み上げることで報酬を上げていくことは出来ます。そのための情報収集やスキルアップのための勉強はもちろん必須です。
世の中のニーズをとらえ、どのようなスキルが求められているのかをいち早くキャッチすることで、ライバルの少ない高単価案件を受注できたり、貴重なスキルを持つ人材として企業からよいオファーがあるかもしれません。
仕事をしつつ勉強をするのは大変かもしれませんが、スキマの時間を見つけて独学したり、専門スクールやセミナーを受講したりする努力は怠らないようにしましょう。
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50万円稼いだ時の手取り額はいくら?
頑張って稼いだ50万円。しかし、稼いだその額がそのまま全てあなたの収入になるわけではありません。
そこから税金・年金・保険などの支払いを行い、事業に必要なコスト(経費)を差し引くと、月収50万円の売り上げがある場合はおよそ35〜40万円ほどが手取り額となります。
また、フリーランスは会社員のように毎月一定の金額が収入として得られるわけではなく、収入はこなした仕事の量と報酬単価に大きく影響を受けます。
もし体調不良やトラブルなどで仕事ができなかった場合は、収入が大幅に下がる可能性もあります。
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さらなる収入アップのためにできること
収入の不安定性や税金などの支払を考えると、出来る限り収入に余裕を持たせたいところです。
具体的にどのようにすればさらなる収入アップが狙えるのでしょうか。
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スキルを高めて報酬アップ
これまでの解説の通り、スキルや実績のアップはあなたの価値を直接的に高める最も有効な手段です。
新しいスキルを身につける、今までとは違う仕事を受注してスキルの幅を広げるなど、報酬アップに繋がる行動を起こしてみましょう。
作業を自動化する
事務的な作業や簡単な作業を他のフリーランサーにやってもらったりと、あなたの作業の一部を外注することで時間を確保します。
あなた自身の作業量が減り、空いた時間をスキルアップの学習に費やしたり別の案件にあてることができるでしょう。
もちろん、外注するスタッフへの報酬の支払いが発生するため、一時的に経費は増えることになります。しかし、そのコストをかけてもなお収入アップの可能性があればやってみる価値はあります。
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コストを下げる
収入アップのためには、入ってくるお金を増やす他に、出ていくお金を減らす工夫も大切です。
具体的には、節税対策や作業のコストダウン、作業方法の見直しなどを行い、利益率(手取り額)を高める努力を行います。
フリーランスと会社員どちらが働きやすいか
フリーランスとして働くか、会社員として働くか、どちらが合っているのかは個人差があるため実際にやってみないと分かりません。
しかしながら、一般的にはフリーランスと会社員で同じ月収50万円であれば、会社員の方が働きやすい可能性があります。
理由としては、会社員は給料だけでなく社会保険への加入や福利厚生、有給休暇など額面以上の待遇を受けられることがあり、仕事や収入の安定性から見ても正社員のほうがメリットが多いためです。
その一方で会社員として月収50万円を目指すには、一つの企業で長く勤めたり役職に就いたりする必要があり、10年、20年の勤続でようやく達成ができるというケースも珍しくありません。
フリーランスであれば自分の仕事次第で収入を伸ばせるため、あなたのスキルが認められ、高い報酬を支払うだけの価値があるという評価を受けられれば、月収50万は決して高い目標ではないでしょう。
スキルを身につけるのが高収入への第一歩
専門的で高いスキルを持つフリーランサーは、それだけニーズが高くよい条件で仕事が出来ます。
フリーランスとして働くならば、クライアントが高い報酬を払ってでも仕事を依頼したいと思える人材を目指すべきであり、「フリーランス」という働き方への憧れだけで安易に独立をすると事業を上手く続けることが出来ない可能性があります。
企業に勤めてから独立する
スキル、ノウハウを身につける最も有効な方法は、そのスキルが必要とされる専門の企業で働くことです。働く中でスキルは身につけることが出来、さらにその間に働いた分の給料を得る事もできます。
また、働く中で社内外にコネクションを作ることができれば、独立後に仕事を紹介してもらえたりといったメリットもあります。
今すぐではなく、将来的にフリーランスとして独立したい、という方は、まずは企業で経験や実績を積んでから独立するのがおすすめです。
独立支援サポートのあるスクールを受講する
すぐに独立してフリーランスとなりたいのであれば、独立支援サポートのあるスクールを利用することもおすすめです。
効率的なカリキュラムでスキルを身につけることができ、それだけでなく独立に必要な手続きや営業方法などのサポートも受けられます。
職種やスクールにもよりますが一般的に入学から数ヶ月で独立することが可能です。
実際の仕事経験はまだ浅いため独立後も継続したスキルアップは必要ですが、未経験・自力での独立よりも仕事は受注しやすいでしょう。
さいごに
フリーランスは会社員よりも本人の努力と実力次第で高い収入を狙うことが出来ます。
しかしながら、収入や仕事量の不安定性は否めません。
継続した案件受注・高収入のためにはスキルアップの努力に加え、コミュニケーション力・営業力などその他のスキルも必要であることを理解しておきましょう。
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