「プログラミング未経験からエンジニア転職を考えている」
「転職に向けてプログラミングを勉強したいが、どの言語を選択すべきか分からない」
「エンジニア転職におすすめのプログラミング言語とは?」
未経験からITエンジニアへの転職を考えているけど、転職に際してプログラミング言語の選択に悩んでいる方は多いでしょう。
そして勉強するなら、できれば企業からのニーズが高い言語や将来性のある言語を勉強したいと考えているはずです。
そこで本記事では、未経験からITエンジニアへの転職を考えている人におすすめのプログラミング言語を紹介します。
またケース別のプログラミング言語ランキング、難易度は高いがおすすめの言語なども紹介するので、言語選択の参考にしてください。
この記事の目次
プログラミングが転職に有利な3つの理由
社会人のスキルアップや学び直しなどで、プログラミングを学ぶ人は多いです。
転職市場においても、プログラミングができる人材は貴重な存在。プログラミングができると転職に有利な理由は、おもに以下の3つです。
- プログラミングを扱える人材はまだまだ少ない
- 職種の選択肢が広がる
- 年収アップが期待できる
プログラミングを扱える人材はまだまだ少ない
プログラミングが転職に有利な理由の1つ目は、そもそもプログラミングを扱える人材はまだまだ少ない状況だからです。
日本は慢性的なIT人材不足に陥っています。IT業界が急速に成長している一方で、その需要を満たすプログラマーやエンジニアの数が追いついていないのです。
変化の激しい現代社会では、企業はデジタル技術の活用が求められており、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める必要があります。
しかし、多くの企業は適切なITスキルを持つ人材の確保が難しく、結果としてプログラミングスキルを持つ人材に価値が生まれるのです。
職種の選択肢が広がる
プログラミングが転職に有利な理由の2つ目は、プログラミングができると職種の選択肢が広がるからです。
プログラミングを扱う職種といえば、システムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかしその他にも、データサイエンティスト・Webデザイナー・プロジェクトマネージャー・ITコンサルタントなど、多岐に渡ります。
さらに、プログラミングはIT業界だけに限る話ではなく、あらゆる業界にシステムが介在することから、業界を問わず活躍できるのも魅力。
これにより、個々の適性や興味に応じて、異なるキャリアパスを選択できます。
年収アップが期待できる
プログラミングが転職に有利な理由の3つ目は、年収アップが期待できるからです。
そもそも、ITエンジニアの平均年収は、日本の平均年収よりも高い傾向にあります。
また、プログラミングスキルを持つことで、ITスペシャリストとしてビジネスや企業の中心になれる可能性もあるでしょう。
もちろん高いスキルと専門知識が求められるものの、それに応じた報酬も期待できるため、年収アップが見込まれるのです。
さらに、デジタルマーケティング・ビッグデータ解析・AI開発など、高度な技術を活かした市場価値の高い仕事に就くことで、年収アップも期待できるでしょう。
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【転職の参考に】ケース別プログラミング言語ランキング
ここでは、3つのケース別でプログラミング言語をランキング形式で紹介します。エンジニア転職における言語選択の参考にしてみてください。
- 転職で企業からニーズが高いプログラミング言語TOP5
- フリーランス向けの案件数が多いプログラミング言語TOP5
- 学ぶ価値のないプログラミング言語ワースト5
転職で企業からニーズが高いプログラミング言語TOP5
エンジニア転職のためにプログラミングを勉強するなら、できれば転職市場で企業のニーズが高い言語を選択したいところ。
paiza株式会社の『プログラミング言語に関する調査(2022年版)』によると、転職で企業からニーズが高い言語TOP5は、以下の通りでした。
- JavaScript
- Java
- PHP
- Python
- C#
特に、JavaScript/Java/PHPの3つは2020年時点でもTOP3だったので、企業から安定したニーズがあると読み取れるでしょう。
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フリーランス向けの案件数が多いプログラミング言語TOP5
プログラミングを用いたWeb制作やアプリ開発などの案件は、法人だけでなく個人で受注する人もいます。
プログラミングができると、副業やフリーランスなどの働き方も可能なのです。
そこで、フリーランス向けの案件数が多いプログラミング言語のランキングも見てみましょう。
ボスアーキテクト株式会社による、2023年7月のフリーランスエンジニア向けの言語別案件数の推移に関する調査によると、TOP5とその案件数は以下の通りでした。
- Java:21,284件
- SQL:20,393件
- JavaScript:17,369件
- PHP:11723件
- HTML:7,335件
特に、Java/SQL/JavaScriptはシステム開発における採用事例が多く、汎用性の高さも際立つ言語。それゆえに、案件数も多いと考えられます。
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学ぶ価値のないプログラミング言語ワースト5
プログラミング学習の際、転職を意識するなら需要のない言語・将来性のない言語は避けるべきでしょう。
そこで、日経xTECHが技術者440人を対象とした『プログラミング言語実態調査(2019年調査)』を見てみます。
この中で「今後、スキルを磨かなくてもよいと思う言語」に対する回答は、以下の通りでした。
- COBOL
- FORTRAN
- PL/I
- Visual Basic(VB.NET以外)
- Objective-C
COBOLは基幹系システムや勘定系システムで使われてきた言語、FORTRANは数値計算や科学技術計算などで使われてきた言語。
Objective-Cは、かつてApple製品向けのアプリ開発で採用されていた言語で、現在はSwiftに取って代わりました。
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語5選
ここでは、未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語を5つ紹介。
言語選択に迷っているなら、以下で紹介する言語から学ぶことをおすすめします。
- HTML/CSS
- JavaScript
- Python
- PHP
- Ruby
HTML/CSS:Web開発の基礎
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語の1つ目は、「HTML/CSS」の2言語です。
これらの言語は、Web制作に不可欠な基礎的なスキルであることに加えて、初心者でも理解しやすい難易度の低い言語。
HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの構造を定義するための言語です。コンテンツの見出し・段落・リンクなどを定義します。
CSS(Cascading Style Sheets)は、Webページのデザインやスタイルを制御する言語です。色・フォント・レイアウトなどを設定できます。
HTMLとCSSはともにエントリーレベルのプログラミング言語であり、他のプログラミング言語へのステップアップの基盤となるでしょう。
JavaScript:Web開発に不可欠
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語の2つ目は、「JavaScript」です。こちらもWeb制作に不可欠な言語。
JavaScriptは、Webページの動的な挙動を制御するためのスクリプト言語で、HTML/CSSとセットで理解するのがおすすめ。
JavaScriptを学ぶことで、ユーザーとの対話的なWebアプリや動的なコンテンツを作成できます。
またフレームワークやNode.jsなどの開発環境を組み合わせることで汎用性が高まり、さまざまなアプリ開発にも活用できるのも魅力の1つ。
学習コミュニティが非常に活発なのもポイントなので、学べる環境も作りやすい初心者向けの言語といえるでしょう。
Python:汎用性の高い言語
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語の3つ目は、「Python」で、世界的に需要の高い言語です。
PythonはWeb制作・データサイエンス・機械学習・自然言語処理など、さまざまな分野で広く利用されています。
汎用性の高さに加えて、シンプルな構文で初心者が学びやすいのもポイント。
また、Pythonはコミュニティが非常に活発で、初学者向けの学習リソースやサポートが豊富に用意されています。
さらに、Pythonはフレームワークやライブラリが豊富に存在しており、これらを上手く活用することで開発効率が向上するのも魅力です。
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PHP:シンプルな文法と構造
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語の4つ目は、「PHP」です。
PHPは、Webアプリ開発において採用事例が豊富な言語として知られており、多くの企業で現在も採用しています。
言語自体はシンプルな構文と学習のしやすさが特徴であり、HTMLに埋め込んで使用することも可能です。
また、WordPressやJoomlaなどのCMS(コンテンツ管理システム)がPHPで構築されているため、これらのツールへの理解があるとさらに有利。
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Ruby:日本発のシンプルな言語
未経験からエンジニア転職したい人におすすめのプログラミング言語の5つ目は、「Ruby」です。Rubyは日本人のプログラマーが開発しました。
シンプルで読みやすい構文が特徴で、初心者にも優しく学びやすい言語として人気。
また「Ruby on Rails」は、Webアプリ開発の生産性を上げる非常に強力なフレームワークで、多くの企業が採用しています。
Rubyを学ぶことで、プログラミングスキルを効率的に習得できるでしょう。
またRubyコミュニティも活発で、日本国内を中心に求人も多いです。サーバーサイド言語を選択するなら、Rubyから勉強してみるのがおすすめ。
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難易度は高いがエンジニア転職におすすめのプログラミング言語3選
ここでは、初心者には難易度が高いものの、エンジニア転職におすすめのプログラミング言語を厳選して3つ紹介します。
- Java
- C#
- Scala
Java:求人数の多いオブジェクト指向言語
難易度は高いがエンジニア転職におすすめのプログラミング言語の1つ目は、「Java」です。
Javaは汎用性が高く幅広い分野で利用されている言語。その信頼性と安定性から、多くの企業や大規模プロジェクトで採用されています。
また、オブジェクト指向プログラミングの代表格で、一度基本を押さえてしまえば、他のプログラミング言語への移行もスムーズです。
ただし、その概念を覚えるのが初心者にはハードルが高め。実際に筆者もITエンジニアとして働いていた当時、Javaを勉強しました。
当時はJavaの概念を理解するのが難しく、業務で自信を持って使えるようになるまで約1年程度かかりました。
このように難易度は高めな反面、求人数が多く市場価値も高いため、一度習得すれば幅広いプロジェクトに参加でき、転職の選択肢も広がるでしょう。
C#:Microsoft発のゲーム開発言語
難易度は高いがエンジニア転職におすすめのプログラミング言語の2つ目は、「C#」です。C#はMicrosoftが開発しました。
Webアプリ開発・モバイルアプリ開発・クラウドサービス開発など、多岐にわたるプラットフォームで利用されています。
特に「Unity」というゲームエンジンがC#を採用しており、ゲーム開発においてC#は非常に強力な存在なのです。
また、C#はJavaと同じオブジェクト指向言語であり、他の言語との親和性が高く、学習後のスキル移行がしやすい特徴があります。
学習難易度は高い反面、市場価値は高く、C#のスキルを持つことで大規模プロジェクトに参加できる機会があるでしょう。
Scala:Javaの後継言語
難易度は高いがエンジニア転職におすすめのプログラミング言語の3つ目は、「Scala」です。Javaの後継言語とも呼ばれています。
Scalaは、Javaプラットフォーム上で動作し、Javaとの互換性があるモダンな言語。関数型プログラミングの要素を取り入れています。
コード量が少なく済むのでスピーディな開発が可能で、大規模システムや分散処理システムなどの構築に適しています。
一方で、オブジェクト指向と関数型の2つの要素を併せ持つScalaの学習難易度は高め。Javaの基本が分からないと学習するのは難しいでしょう。
また比較的新しい言語なので、学習リソースもほかの言語と比較すると少なめで、案件数もまだ少ないです。
その分、コード量の少なさや汎用性の高さで、大規模かつ複雑なプロジェクトにも採用でき、将来性が期待できるでしょう。
エンジニア転職を目指すならプログラミング言語の選択は重要
未経験からITエンジニアへの転職を考えている人におすすめのプログラミング言語、プログラミング言語ランキング、難易度は高いがおすすめの言語を紹介しました。
ITエンジニアへの転職を目指すなら、どんな言語を選択するかは非常に重要。後のエンジニアとしてのキャリアパスにも影響するでしょう。
そのため、あらかじめどんな言語があって、それぞれの需要や将来性、学習難易度などを把握して選択することが鍵となります。
本記事がITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる一助となれば幸いです。
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