「自分の仕事で誰かを幸せにしたい」
「人を笑顔にする仕事がしたい」
このような気持ちから、仕事を選ぶ人も多いでしょう。しかし、そもそも人を幸せにする仕事とはどんな仕事なのでしょうか。
そこでこの記事では、人を幸せにする仕事一覧を幸せ・笑顔にできる理由とともに解説します。人を幸せにする仕事に就きたい人は参考にしてみてください。
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この記事の目次
人を幸せにする仕事とは
まずは「仕事で人を幸せにする」ことの意味について、掘り下げて考えてみましょう。
世の中には、直接的に誰かを幸せにする仕事と間接的に誰かを幸せにする仕事の2種類あります。
今のあなたの仕事はどちらに当てはまるのか、またあなたが理想とする仕事はどちらになるのかを考えながら読み進めてみてください。
直接的に幸せにする仕事とは
直接的に幸せにする仕事とは、自分の仕事によって誰かが幸せになっている姿を直接見られる仕事のことです。
例えば、アミューズメントパークのスタッフや美容師、サービス業・接客業などがこれに当てはまります。
自分の行動によって相手が笑顔になる瞬間を見られるので、より「人を幸せにしている」「必要とされている」といった実感を得やすいです。
一方で、幸せにできるのは自分の目の前にいる人だけになるため、離れた場所にいる人や不特定多数の人を幸せにすることは難しいという一面も。
間接的に幸せにする仕事とは
間接的に幸せにする仕事とは、自分が関わった商品やサービスによって誰かを幸せにできる仕事のことです。
例えば、家や車など人々の生活を豊かにするものや、映画やドラマなどの娯楽の製造・制作の仕事が挙げられます。
自分の仕事によって誰かが笑顔・幸せになっている姿を見られないため、直接的な仕事に比べると「人を幸せにしている」とは感じづらいでしょう。
しかし、一度に大勢の人を幸せにできるため、仕事のやりがいや意義は得やすいと言えます。
人を幸せ・笑顔にする仕事が人気の理由
仕事を通して人を幸せ・笑顔にすることは、働くあなた自身にとってどのような良いことがあるのでしょうか。
人を幸せ・笑顔にする仕事が人気である一番の理由は、仕事を通して相手に感謝されることは仕事のやりがいに繋がるから。
「必要とされている」「頼られている」という感情は、自己肯定の感覚を生み出します。
また、他人の幸せをみることで自分も幸せな気持ちになったり、仕事のモチベーションがアップしたりと、働く人本人にもポジティブな効果があるのです。
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そもそも「幸せ」って何?
人を幸せにする仕事について具体的な職業を紹介する前に、そもそも「幸せ」とは何かについて確認してみましょう。
幸せとは、英語で「Happiness(ハピネス)」と表現されることが多いです。
しかし、幸せについて科学的に研究する学問である「ポジティブ心理学」では、幸せは「Well-being(ウェルビーイング)」と呼ばれています。
どちらも人間のポジティブな感情であることには違いありません。しかし、その内容は少し異なります。以下で解説しましょう。
- ハピネスとウェルビーイングの違い
- ウェルビーイングを構成する5つ要素「PERMA」
ハピネスとウェルビーイングの違い
ハピネスとウェルビーイングには、次のような違いがあります。
- ハピネス:一時的に発生するポジティブな感情
- ウェルビーイング:身体的、精神的、社会的に、良好な状態であること
例えば、美味しいものを食べて気持ちが満たされる、仕事が終わって嬉しいといった、一時的に幸せな感情はハピネスにあたります。
一方、健康で仕事もプライベートにも問題がない、福利厚生や労働環境が良い企業でストレスなく働いているといった、継続的に幸せな感情はウェルビーイングです。
1948年のWHO(世界保健機関)の憲章前文には、以下のように述べられています。
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます
引用元:公益社団法人 日本WHO協会
幸せとは、必ずしも気持ちが最高潮に盛り上がっている状態ではなく、様々な条件が必要十分に整っている状態でもあるのです。
仕事にも、ハピネスを与える仕事とウェルビーイングを実現する仕事があります。
例えば、遊園地などの娯楽施設はハピネスを与える場所の印象が強いかもしれません。
しかし、遊園地を楽しむ家族の笑顔が仕事を頑張る支えになるといったように、ウェルビーイングの実現に寄与することもあります。
ウェルビーイングを構成する5つ要素「PERMA」
「PERMA」とは、ウェルビーイングを構成する5つの要素(Positive emotion・Engagement・Relationship・Meaning and purpose・Achievement)の頭文字をとった言葉。
それぞれの要素がバランス良く満たされることでウェルビーイングは実現すると言われています。
もしあなたが日々の生活に何か満たされない・足りないという気持ちがある場合は、PERMAのいずれかの要素が欠けているのかもしれません。
- Positive emotion:ポジティブな感情を持つこと(楽しい、嬉しい、感動)
- Engagement:物事に積極的に関わること(集中、没頭、夢中)
- Relationship:他者との良い関係を築くこと(協力、援助、意思疎通)
- Meaning and purpose:仕事や人生の意義の自覚すること(目的、意味)
- Achievement:何かを成し遂げること(達成、成果)
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【ジャンル別】人を幸せにする仕事一覧
これまで解説してきた通り、世の中には直接的・間接的に人を幸せにする仕事、さらにハピネスとウェルビーイングを実現する仕事があります。
ここからは、人を幸せにする仕事について、それぞれがどのように人の幸せ・笑顔に関わっているかを解説しながら紹介します。
以下、6つのカテゴリごとに人を幸せにする仕事を紹介するので、参考にしてください。
- サービス
- エンターテイメント
- 医療・福祉
- 製造・技術開発
- 教育
- 健康・美容
サービス
サービス関係の仕事は、直接的にハピネスを与える仕事が多いです。一部を紹介しましょう。
- 接客・販売員
- 飲食店店員
- 家事代行
接客・販売員
服屋や百貨店などの接客・販売員の仕事は、生活を豊かにしたい・キレイになりたいといったお客さんの要望に応える仕事。
おすすめやアドバイスによって、希望の商品・サービスを提供することができた時、相手を幸せにすることができます。
飲食店店員
カフェやレストラン、居酒屋などの飲食店の店員は、美味しいものや楽しい時間を提供する仕事。
ただ食べ物を作ったり出したりするのではなく、サービスや雰囲気にこだわることでその場所で過ごす時間全てで人を幸せにします。
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家事代行
仕事や家庭の都合で家事ができない人のために、掃除・洗濯・料理などの家事を代わりにやってくれるのが、家事代行です。
「忙しくて家事に手が回らない」「もっと家族との時間を取りたい」といった、依頼者に時間を提供するだけではありません。
家事を代わりにやることで、家事のストレスから開放してあげることでウェルビーイング(継続的な幸せ)も実現できる仕事です。
エンターテイメント
人を笑顔にしたり、感動させたりする仕事の代名詞とも言えるエンターテイメント業界。
ハピネスはもちろん「好きなアイドルのおかげで毎日頑張れる」といったように、ウェルビーイングも実現します。
- アミューズメントパークスタッフ
- スポーツ選手
- プランナー
- コメディアン
アミューズメントパークスタッフ
遊園地やテーマパークなどで働くスタッフは、そこにいるお客さんに最高の体験を提供するために欠かせない存在です。
アトラクションやレストランなど実際にお客さんを接するスタッフだけでなく、清掃やメンテナンスなどの裏方のスタッフもここに含まれます。
スポーツ選手
1つのことに一生懸命に取り組む姿、困難に立ち向かう姿、懸命に戦う姿が人を感動させるスポーツ選手も人を幸せにする仕事。
「オリンピックを見て感動した」「応援しているチームがある」と、スポーツの力を実感している人も多いことでしょう。
また、選手が100%のパフォーマンスができるように支援するトレーナーやスタッフも、選手を幸せにする大切な仕事です。
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プランナー
結婚式の演出を行うウェディングプランナーやイベントの企画を行うイベントプランナーなどは、依頼者の要望を形にすることで人を幸せにします。
自分の仕事で人が笑顔になれる瞬間を見られるので、達成感ややりがいも大きい仕事です。
コメディアン
テレビのバラエティ番組に出演して漫才や面白いトークで場を湧かせたり、イベントやお祭りなどに出演して盛り上げてくれるコメディアンも人を幸せにする仕事。
笑いを通して人に笑顔を届けてくれます。
医療・福祉
人々の健康的な生活に欠かせない医療・福祉業界。ハピネス・ウェルビーイングの両方を実現する仕事です。
- 医師・看護師
- 介護士
- カウンセラー
医師・看護師
病気や怪我の治療を行う医師・看護師は、健康的な毎日を支えてくれるとても重要な存在です。
治療を受ける本人だけでなく「祖母が長生きしてくれて嬉しい」「家族がみんな元気でいられて幸せ」といったように、患者の周りにいる人も幸せにできる仕事です。
介護士
お年寄りや体の不自由な方に対して、食事や入浴、着替えなどの身の回りのお世話をする介護士は、介護者やその家族を幸せにします。
人として豊かな生活を送るために必要なサポートを行うことで、ウェルビーイングを実現します。
業務内容は体力仕事で精神的にも大変なことは多い反面、直接「ありがとう」と言ってもらえることも多く、やりがいも大きい仕事です。
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カウンセラー
人々の悩みや不安に寄り添い、話を聞いたりアドバイスをしたりするカウンセラー。
キャリアカウンセラーやスクールカウンセラーなどの担当分野によって呼び分けがされています。
進学や就職といった人生の岐路に立った依頼人をサポートすることで、ハピネスとウェルビーイングを実現します。
製造・技術開発
世の中にある様々なものやサービスを支えている製造や技術開発の仕事。
接客業のように直接誰かが幸せになっている姿は見えづらいですが、間接的なハピネス・ウェルビーイングを生み出します。
- エンジニア・プログラマー
- 大工
- 研究職
エンジニア・プログラマー
ショッピング、バンキング、ミーティングなど色々な物事がオンライン化している中で、そのインフラを支えているのがエンジニア・プログラマーです。
パソコンに向かって仕事をしているため、自分の行動がどのように人を幸せにしているのか見ることはできません。
しかし、インターネットは世界中でつながっているため、世界中の不特定多数の人を同時に幸せにできる可能性を持つ職業の1つと言えるでしょう。
大工
家やビルなどを建てる大工の仕事も、私達の豊かな生活に欠かせません。
家族が集う家を作ったり、世界を変える革新的な商品を開発する研究所を作ったり、人の命を救う病院を作ったり…。
多くのハピネス・ウェルビーイングが大工の仕事によって実現されているのです。
研究職
病気を治す薬を開発したり、大昔の歴史の謎を解明したりする研究職は、まさに人類の可能性を広げる職業です。
現在の私達の便利な世の中も、過去の世界中の研究者のおかげと言っても過言ではありません。何十人もの研究者が長い期間をかけて取り組むことで、世界中の人を幸せにする仕事です。
教育
未来を支える人材を育てる教育業界。「高校の恩師には今でも感謝している」「◯◯先生のような教師になりたい」とように、関わった人の人生にも影響を及ぼす可能性がある職業です。
- 教師・塾講師
- 保育士
- ベビーシッター
教師・塾講師
教師や塾講師の仕事は、ただ教科を教えるだけではありません。
生活や学習に関する相談の相手になったり、進路についてアドバイスをしたりと、生徒の現在から将来に関する様々なこと関わります。
「成績が上がった」といったハピネスはもちろん、「医学部に受かった」といった将来のウェルビーイングにも貢献できる職業です。
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保育士
保育士には、子供の心身の発達や社会性の育成といった重要な役割があります。
他の子供と仲良くする方法や挨拶の仕方など、その子どもがこれから社会でハピネスとウェルビーイングの得るために必要な土台を作る仕事と言えるでしょう。
ベビーシッター
ベビーシッターは、おもに親が外出する際や忙しいときに、その子供たちを見守り、身の回りの世話や安心を提供する仕事です。
両親が共働きの世帯も多い中で、仕事をしながら子供の世話をするのは大変です。シングルマザー・シングルファザーの方ならばなおさら。
こうした中で、ベビーシッターは子供の食事・お風呂・着替えなどの世話から、遊び相手や教育を行ったり、自宅に潜む危険から守ることを通して、子供の成長や安全を支えます。
健康・美容
健康・美容分野の仕事は「もっとキレイになりたい」「体の不調を取り除きたい」といった要望を叶えることで、ハピネスやウェルビーイングを実現します。
- 美容師・ネイリスト
- 整体師・エステティシャン
- フィットネストレーナー
美容師・ネイリスト
美容師やネイリストは「キレイなネイルを見ると嬉しくなる」「毎日のヘアセットが楽になって嬉しい」といったように、ハピネスとウェルビーイングのどちらも提供できる仕事。
美しい見た目になって自分に自信がついたりと、自己肯定感が得られたりと、気持ちの変化させることができます。
整体師・エステティシャン
体の不調を解消・軽減する整体師や、マッサージで癒やしの時間を提供するエステティシャン。
腰が痛い、肩が凝っているといった体の不調が取り除かれることで、より健やかで豊かな毎日(ウェルビーイング)を実現します。
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フィットネストレーナー
「もっと筋肉をつけたい」「しなやかで美しい体になりたい」といった要望を叶えるフィットネストレーナー。
美容師や整体師と同じように、体に関する悩みやコンプレックスを解消させることで、ウェルビーイングを提供できる職業です。
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全ての仕事は必ず誰かを幸せにしている
人を幸せにする仕事について一部を紹介しましたが、誰かを幸せ・笑顔にできる仕事はもちろん他にもたくさんあります。
また、例えば、あなたが作った資料で同僚のプレゼンが成功すれば、同僚は幸せになれます。
プレゼンの成功によって会社の業績がアップし、ボーナスとして社員に還元されればあなたを含めた社員みんなが幸せになれるでしょう。
このように、たとえあなた自身に「誰かを幸せにしている」という感覚がなかったとしても、あなたの仕事のおかげで幸せになっている人は必ずいます。
「自分の仕事は意味がないのではないか」と否定的になるのではなく「どうすればもっと多くの人を幸せにできるか」について考えてみてはどうでしょうか。
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