「就職や転職のためにプログラミングのスキルを身につけたいと思っているが、自分にできるかどうか不安」と感じている方も多いでしょう。
またプログラミングは文系出身者でも習得できるものなのか、才能の有無は関係あるのかという疑問を持っていませんか?
そこで本記事では、プログラミングの習得に才能や別のスキルは必要なのか、どのような人がプログラミングに向いているのか、未経験者におすすめの言語などを解説します。
プログラミングを身につける自信がないと感じる方はぜひ最後までお読みください。
この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
【結論】プログラミングに特別な才能はいらない!
結論から言うと、プログラミングを習得するために特別な才能は必要はありません。
スポーツや料理のように、他の人よりも上達が早い人や反対に他の人よりもコツを掴むのに時間がかかってしまう人など、個人によって向き不向きはあります。ただ、どのような人であっても適切に学習を進めることでプログラミングは習得可能です。
すでにエンジニアとして第一線で活躍している人であっても、最初はみんな初心者でした。そこから地道な努力を積み重ねていくうちに世の中で通用するレベルのスキルを身に着けていきます。
学習を始める前に「自分にはプログラミングはきっと向いていないだろう」と思って諦めてしまう必要はありません。
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文系出身でもプログラミング習得は可能
プログラミングと聞くと数学などが得意な理系の人がやる分野というイメージがあるかもしれません。実際には、文系出身者でもプログラミングは習得できます。
理由は大きく分けて2つあります。一つはプログラミングに求められる「数学力」は、高校や大学で学ぶような高度なレベルではなく、むしろ小学校で学ぶような算数のレベルがあれば十分だからです。
そしてもう一つは、プログラミングには数学力以上に物事を順序立てて考える論理的思考の方が重要であるからです。
例えば、ある商店のレジシステムを開発する場合、「商品単価×個数」として一つ一つの商品の金額を計算し、最後にそれらを足し合わせることで合計金額を計算します。
もし消費税や割引などを行いたい場合は、合計金額にその比率をかけることで算出されます。
この例はかなり簡易なシステムのケースですが、プログラミングに求められるのは期待する結果を得るためにはどのような順番で何をすればよいのか、を考えることができる力です。
また、プログラミング言語は「言語」という名の通り、英語や国語のように言葉のような一面を持っています。つまり、使いこなすためにはプログラミングの「文法」を学び使いこなす必要があります。
この点は、英語が得意な人の多い文系出身者の方が有利と言えるでしょう。
企業によってはエンジニアの6〜7割が文系出身
出典元:株式会社インフォテクノ朝日
上述した通り、プログラミング=理系というイメージは正しいとは言えません。実際に現在活躍しているエンジニアの約3〜5割が文系出身者と言われています。
上記画像のように、企業によっては6〜7割ほどのエンジニアが文系出身ということもあります。
文系出身者は、大学で個人的にプログラミングを学習していた場合を除き、多くの場合「未経験者」としてエンジニアとしてのキャリアをスタートさせます。
だとしても、以下のような点から文系出身者でもエンジニア・プログラマとして働くことは可能なのです。
- 上述した通り理系学生が学ぶような高度な数学の知識は基本的に必要ではない点
- プログラミングが言語の一つである点
- エンジニアにはプログラミングスキルと合わせてコミュニケーションスキルなども求められる点
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才能より大切なのは「学習を継続する」こと
これまでの説明で、プログラミングを習得しするには才能があったり理系の学部を出たりしてないといけない、といった特別な条件が必要ではないことを理解して頂けたでしょう。
それらの「プログラミングを始める前」のスキルよりも、大切なのは「プログラミングを始めた後」に学習を継続させられるかというスキルです。
「千里の道も一歩から」という言葉がありますが、どのようなことも1ヶ月や半年といった短期間で飛躍的に上達するものではなく、継続学習が重要です。プログラミングについても、基礎的な知識を身に着けた後にさらに継続的にスキルアップを目指す必要があります。
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プログラミングを習得する目的を決めよう
趣味や新しい習慣を長続きさせることが出来ない、という方は、まずプログラミングを習得する目的とゴールを設定しましょう。
例えば、「自分の力でアプリを開発してリリースする」「Webサイトを構築する」といった具体的なゴールを設定すると、そのために学ぶべきことも明確になり、挫折することが防ぐことができます。
就職や転職の目的として学習をする人は、「入りたい会社や携わりたい開発プロジェクトをイメージしてみて、その会社やプロジェクトで利用しているプログラミング言語を使って何か小さなものを作る」ということを目標としてはいかがでしょうか。
プログラミングの習得に向いている人の特徴
スポーツが得意な人、話すのが上手な人、長時間コツコツと物事に取り組むことができる人や短期集中型の人など、世の中のほぼ全てのものに「向き不向き」があり、それは私達の個性でもあります。
同じように、プログラミングにも向き不向きがあります。ここからはプログラミングの習得に向いている人の特徴を7つ紹介します。
- プログラミングを楽しめる
- 長時間作業できる集中力がある
- 論理的な思考ができる
- ものづくりが好き
- 想像力・発想の柔軟性がある
- 学習意欲が高い
- 調べたり質問したりすることにためらいがない
しかし、これはあくまで「特徴」であり、これらの特徴と真逆の性格の人であってもプログラミングの習得が出来ないというわけではありません。
大切なのは、上述した「継続する力」であることを忘れないようにしましょう。
プログラミングを楽しめる
まず、何よりもプログラミングをしている時間を楽しいと思えるかどうかが大切です。楽しくないと続けることは出来ませんし、仮に頑張ってスキルを身に着けたとしても、仕事として毎日行うことは難しいでしょう。
この点については、特に努力をしなくても「楽しい」と感じられる人もいれば、頑張って「何が楽しいか」と考えないといけない人もいるかもしれません。
もしプログラミングを始めてみて「楽しくない」と感じた場合は、なぜ楽しくないと感じるのか、楽しむためにはどうすればよいかについても考えてみましょう。
長時間作業できる集中力がある
プログラミングの習得には、一人でコードを大量に書くことが求められます。そのため、長時間作業を継続できる集中力が必要となるでしょう。
しかし、人間の集中力は本来そう長く持続するものではありません。仮にプログラミング習得後、エンジニア・プログラマとして勤務する場合は1日5~7時間くらいは一人で作業することになります。
高い集中力と合わせて、リフレッシュする方法を持っている人の方がストレスなく仕事が出来るでしょう。
論理的な思考ができる
プログラミングを使って何かを開発するためには、物事を順序立てて考える必要があります。
例えば先程のレジシステムを例にすると、消費税は合計金額が出た後に計算する必要がありますし、バーゲンなどで割引が適用される場合は、割引額は本体価格(消費税抜き)の値段から計算する必要があります。
このように、期待する結果を得るために行うべき処理の内容と順番を定義したものを「アルゴリズム」と呼び、全てのプログラマ・エンジニアはこのアルゴリズムを組む力が求められます。
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ものづくりが好き
プログラミングとは、プログラミング言語を使ったものづくりです。
作るものはシステムやサービスなので、実際に手にとって触れる物理的なものではありません。しかし、コンピューターやインターネットを通して商品やサービスを提供するという意味では、IT企業は製造業でありサービス業の要素も多く含んでいます。
クライアントの話を聞き、システムの要件や仕様を固め、それを形にしていくというプロセスはまさにものづくりです。そのため、ものづくりが好き、という方はプログラミングも好きになれる可能性があります。
想像力・発想の柔軟性がある
プログラマ・エンジニアとして「頭の柔らかさ」は非常に重要な素質の一つです。
例えばコードを書きながら「このコードを書くと実際にはどのような動きになるか」、「この処理をよりシンプルに記述するためにはどのように書くとよいか」と想像したり、エラーが発生した時には「どこに間違いがあったか」と柔軟に考えることが重要です。
プログラミングは言語であるとこの記事でも度々触れてきましたが、同じことを伝えるための言葉や表現方法がいくつかあるように、プログラミングにおいても同じ処理結果を得るための答えは一つではありません。
そのため、プログラマ・エンジニアは「どのようにすればエラー発生の可能性がより低く、またよりシンプルにコードを書けるか」と常に考えており、「優秀なエンジニア=美しいコードが書ける」と言うこともできます。
学習意欲が高い
ITの技術は常に進歩しており、一年前に主流だった技術がもう古いということも珍しいことではありません。
プログラミングについても、新しい言語やフレームワークなどが頻繁に登場しているため、プログラミングは一度身につけたらそこで終わり、というわけにはいかないのです。
セミナーに参加したり、ブログやネット記事を読むなど最新情報に対するアンテナを張り、積極的に最新技術を学んでいく姿勢がないと、IT業界で克哉kし続けるスキルを身につけることは難しいでしょう。
調べたり質問したりすることにためらいがない
上述した通り、IT業界では常に最新の情報が更新されていきます。そのため、あなたの持っている知識がいつの間にか古くなってしまっていることや、あなたの知らない単語が会話の中に登場することもあるでしょう。
そのような場合に、素直に質問が出来たり、調べることが出来たりする人の方がプログラミング習得に向いていると言えるでしょう。
また、プログラミングを始めた当初はわからないことも多くあると思いますが、「質問ができる」という能力は疑問を後回しにせずに学習を進めるためにも必要なスキルです。
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プログラミングの習得に不向きな人の特徴
プログラミングに向いている人がいる一方、不向きな人もいます。ここからはプログラミング習得に不向きな人の特徴を3つ紹介します。
- パソコンに慣れていない
- ものづくりに興味がない
- 問題をすべて自力で解決しようとする
しかし、これから紹介する特徴に合致していると感じている人であっても意識を変えることでプログラミングの習得は可能です。
特徴に当てはまる人はプログラミングをやるべきではないというわけではありませんので、前向きに考えてください。
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パソコンに慣れていない
当たり前ですがプログラミングはパソコンを使って行うため、パソコンに慣れていない人は少し苦戦するかもしれません。
パソコンを自分で解体修理ができる、といった技術的なスキルは必要ありませんが、最低限キーボードを見ずにタイピングが出来たり、いくつかの便利なショートカットは使いこなせるようになっておくと良いでしょう。
タイピングについては、練習ができるサイトがあるので、気になる人はチェックしてみましょう。
ものづくりに興味がない
ものづくりに興味がない人は、プログラミングそのものに魅力を感じられず、仕事を続けるのが難しい可能性があります。
興味がないと、学習意欲や向上心なども持ちづらく、プログラマ・エンジニアとしてキャリアアップしていこうという気持ちも抱きづらいためです。
ものづくりに興味はないけどプログラミングスキルを使って仕事をしたい、という方は、社内SEやヘルプデスクなどのサポート的な役割を担う職種を見てみるとよいでしょう。
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問題をすべて自力で解決しようとする
問題を自力で解決しようとする責任感は大切ですが、問題をより早く解決するために他人の力を上手く借りることも重要です。
特にIT業界では新しい技術やスキルが日々出てくるため、現役エンジニアであっても積極的に情報をキャッチしにいかないと周りに取り残されてしまうことがよくあります。
また、システムにエラーが発生している場合は、何よりも早期解決が求められるため、周囲と協力して問題解決に取り組める人のほうが開発現場に適していると言えます。
プログラミング未経験者におすすめの言語
プログラミングは文系・理系問わず習得することができますが、初心者であれば最初に学ぶプログラミング言語を選ぶ必要があります。
なぜなら、プログラミング言語の中には初心者にとっては難易度が高いものも含まれるためです。ここからは、プログラミング未経験者におすすめの言語を3つ紹介します。
- Ruby
- Python
- JavaScript
Ruby
Rubyは、Webアプリケーション開発によく用いられる言語で日本人によって開発されました。
そのため、日本語で書かれた参考書や学習本が豊富にあり、最新情報も日本語で確認することができるという特徴があります。
Rubyを使うことでWebサイトやWeb上で利用する業務システムが効率的に開発できるため、企業のサービス等がRubyを使って構築されていることも多く、人気と共に需要も高い言語です。
Rubyについての詳細は以下の記事を参考にしてください。
Python
Webサービスの作成やデータの解析など幅広く用いられているPythonは、学習の難易度が比較的低いことからRubyと並んで人気のプログラミング言語です。
最近ではAI(人工知能)や機械学習の開発にも使われていることで、将来性もあります。現時点でも需要がある言語なので、手に職をつけて就職・転職したいという方におすすめの言語です。
Pythonについての詳細は以下の記事を参考にしてください。
JavaScript
主にWebサービスのフロントエンドを開発するための言語として広く使われているのがJavascriptです。
Webサイト上でボタンにカーソルをあわせた時にボタンの色が変わったり、画面をスクロールした時にアイコンが一緒に動いたりといった「動的な処理」は、その多くがJavaScriptによって開発されています。
非常に汎用的で使用頻度の高い言語であるため、初心者だけでなく、キャリアアップのためにも習得しておくと役に立つでしょう。
Javascriptについての詳細は以下の記事を参考にしてください。
プログラミング未経験者はスクールの受講がおすすめ
未経験からのプログラミング独学はハードルが高く、8~9割の人が挫折してしまうと言われています。
本やオンラインで学習を進めることは確かにできますが、「自分に最適な教材が見つけにくいこと」や「つまずいた時に質問できる人がいないこと」で結果的に続けられない人が多くいます。
初心者から実践的なスキルを身につけたい人は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
スクールでは過去に受講生が苦手としていた部分を分析し、未経験者向けに作成したテキストを使用しています。また、分からないことは教室にいるメンター(講師)にいつでも質問ができるため、疑問をその都度解消しながら学習を進めることができます。
スクールに通うことで最短3ヶ月ほどで実践レベルのスキルを身につけることも可能です。
体験会に参加してみよう
「自分にプログラミングの適性があるのかわからない…」と感じるのでならば、スクールの体験会に参加するのがおすすめです。
体験会に参加し、プログラミングとはどのようなものか、学習はどのようにして行うかなどを体験することで、自分にも続けられそうか、スクールの雰囲気は自分に合っているかなどを見ることができます。
多くのスクールで無料体験会が行われています。少しでも興味があれば足を運んでみてください。
エンジニア転職を考える上でもスクールが役に立つ
プログラミングを習得し、エンジニア・プログラマーへの転職を考えている場合もスクールは有効です。
転職サポートを行っているスクールでは、キャリアアドバイザーがエンジニア転職を支援してくれます。面接の対策や希望に沿った求人の紹介、転職に関する相談にものってくれるため、アドバイザーと二人三脚で安心して転職活動を進められるのです。
初めてのエンジニア転職でも成功する確率を高められるでしょう。
プログラミングに才能はいらない!気軽に始めてみよう
プログラミングの習得に才能や別のスキルは必要なのか、どのような人がプログラミングに向いているのか、未経験者におすすめの言語などを解説しました。
プログラミングには向き不向きはありますが、才能で決まるものではありません。諦めずに続けることで一定のレベルのスキルを身につけられるでしょう。
プログラミング体験ができるアプリや無料のオンラインサービスも多数あるので、この記事を読んで「やってみたい」と思ったのであれば、まずは気軽にはじめてみましょう。
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