「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由とは？働くメリットや注意点も解説

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを作る人気の高い職種です。

その一方で、インターネット上では「やめとけ」と不安をあおる記事が散見されます。

そこで今回は、「Webデザイナーはやめとけ」といわれる理由、働くメリット、会社選びの注意点などを解説します。

「Webデザイナーはやめとけ」と言われる背景

本章では、「Webデザイナーはやめとけ」といわれるのは本当なのか、6つの理由をもとに解説します。

残業が多く労働環境が過酷

まず、Webデザイナーは、残業が多く、過酷な労働環境で働いていると捉えられがちです。

Webデザイナーは、クリエイター職である関係上、仕事の区切りを明確につけるのが難しい傾向にあります。
納得がいくまで、デザインにこだわりつづけるほど、残業時間は増えていきます。

さらに、クライアントや営業担当者から、仕様や納期などに無理のある依頼を請け負うことも多く、「振り回されている」と感じる機会があるかもしれません。
特に、大規模なプロジェクトを任された場合や、急な要求の変更を依頼された場合には、退勤時間が深夜を超えることもありえます。
そのほか、クライアントや営業担当者の意図にうまく沿えていないと、何度もデザインの修正が発生することもあります。

「Webデザイナーはやめとけ」と言われてしまうのは、こうした残業時間が多いというイメージが付随しているからかもしれません。

薄利多売になりやすく年収が低い

薄利多売で稼ぎにくい構造となっており、年収が低い傾向にあることも、Webデザイナーが敬遠される原因だといえます。

国税庁が発表した『令和4年分　民間給与実態統計調査』では、給与所得者の平均年収が458万円という結果が出ています。
一方、Webデザイナーの平均年収は、dodaの『平均年収ランキング（職種・職業別の平均年収/生涯賃金）』の結果から、360万円であることがわかりました。
これを見る限り、Webデザイナーの年収があまり高くないことがうかがえるでしょう。

さらに、近年はクラウドソーシングの普及により、Webデザインの案件を個人でも受注できる機会が増えました。
ただ、案件によっては単価が低く、請け負っても満足のいく収入を得られない可能性も否めません。
こうした面からも、Webデザインは“案件が多く、単価が安いビジネスモデル”になりつつあるのです。

参照元：国税庁『令和4年分　民間給与実態統計調査』
参照元：doda『平均年収ランキング（職種・職業別の平均年収/生涯賃金）』

キャリアパスの幅が狭くなりがち

「やめとけ」と言われる背景には、Webデザイナーのキャリアパスの幅が狭くなりがちな点も挙げられます。

Webデザイナーがステップアップしたうえで、目指せる道の選択肢が狭い傾向にあるのは、業界の進化とともに成長してきた、比較的新しい職種のためです。
同じIT・Web業界内でも、ほかの職種の場合は、さまざまな方向にキャリアを広げられます。
一方で、Webデザイナーは、企画立案やディレクションに関わる業務に限定されがちです。

Webデザイナーは、基本的にはデザインの知識やスキルが身についていれば、問題なく業務を遂行できます。
しかし、活躍の場を広げたいなら、集客やブランディングといった、プラスアルファのスキルも身につけなければなりません。
Webデザイナーも多様なスキルを持ち合わせていないと、キャリアの幅が狭くなることに懸念を抱く方が多いのでしょう。

技術やトレンドの移り変わりが激しい

Webデザインのトレンドや技術は、目まぐるしく変化するため、常に学びつづける必要があります。
クライアントや営業担当者の意図に沿い、ユーザーの目に留まるデザインを考えるためにも、努力の積み重ねが欠かせません。

IT・Web業界は、日進月歩で成長します。
それゆえに、数年前まではメジャーだった技術も、現在ではまったく使われないという機会も頻繁に起こり得ます。

また、AIやビッグデータの活用によって、生産性が向上するだけではなく、さらに技術が発展していくことでしょう。
AIに仕事を取って代わられないためにも、Webデザイナーはトレンドにアンテナを張り、時代を先取りしつづけなければならないわけです。
Webデザイナーは、さまざまな業務をこなしながら、日々新しいことを学ぶ必要があるので、「大変そうだ」というイメージを抱かれるのかもしれません。

デザインだけではなくマルチタスクが必要

Webデザイナーは、デザイン以外にもやるべき仕事があります。
その具体的な例は、以下の通りです。

Webデザイナーの仕事内容

• コンテンツの企画・提案
• UI・UXの施策提案
• SEOの施策提案
• Webサイトに載せる画像の選定や作成
• Webサイトのコーディング
• 見積書や請求書の作成

このほかにも、外注する作業がある場合は、外注先の選定や手配なども行います。

さらに、Webデザイナーは、一人で黙々と作業するだけではなく、クライアントや社内のメンバーとコミュニケーションを取りながら作業を進めることもあります。
関係各所と仕事をする以上、ご自身がマルチタスクであることによる不都合が生じないように、取り組まなければなりません。

基本的には、複数の案件を同時に抱えることとなりますから、優先順位をつけ、効率的に作業の切り替えができなければ、うまく仕事をこなせないでしょう。
こうしたところに対して、「自分にはできないかもしれない」といったイメージをもたれることも多いようです。

資格が必要ないのでなり手が多い

人材確保に事欠かないことも、「Webデザイナーはやめとけ」と言われる背景に関係していると考えられます。

Webデザイナーには、医師や弁護士などのように、特別な資格が必要ありません。
クラウドソーシングやテレワークが普及していることもあり、パソコンとインターネット環境さえあれば、誰でもWebデザインの仕事を受注できます。

そのため、Webデザイナーは“なり手”が多く、人材確保が容易であることが、薄利多売にもつながっているといえます。

健康面への影響が大きい

Webデザイナーに限った話ではありませんが、長時間、同じ姿勢で作業を進めることで、身体に不調が現れる可能性があるのも、ネガティブな印象を抱かれる理由の一つです。

Webデザイナーは、一日中パソコンで作業をしますから、どうしても同じ姿勢で座りつづけることとなります。
これが原因で、肩こりや腰痛、眼精疲労などの症状を引き起こすかもしれません。

また、体調が悪くなっても、なかなか休みをとれない場合もあります。
これは、Webデザインは自ら考案するのが基本であるためです。
「自分が任されている案件でのデザインの提案を、別のデザイナーに代わってもらうわけにはいかない」と、体調が悪くてもやりきるデザイナーが多い傾向にあります。
たとえ体調不良でも、気軽に仕事を休めないとなると、さらなる症状の悪化も考えられます。

こうした健康面での影響が大きいことも、「Webデザイナーはやめとけ」と言われてしまう原因の一つとなっているわけです。

Webデザイナーになるメリット

本章では、Webデザイナーになるメリットを4つのポイントに分けて解説します。

手に職がついて仕事に困らない

Webデザイナーになるメリットとしてまず挙げられるのは、手に職をつけられる点です。

スマートフォンが普及し、いつでもインターネットを利用できる時代になったことで、多くの人がWebデザインに触れる機会が増えました。
この影響を受けて、IT・Web業界に限らず、Webデザインに関するスキルの重要性が高まったと考えられます。

したがって、Webデザインのスキルが身についていると、他業種でも活躍できたり、スムーズに転職や独立ができたりするかもしれません。

Webデザイナーの需要が今後も見込める

今後も需要が見込まれており、将来性があることもWebデザイナーのメリットの一つです。

新たな通信規格である“5G”の到来や、Wi-Fiスポットの設置などにより、いつでも快適にインターネットを使用できる土壌が整いつつあります。
さらに、新型コロナウイルスの影響により、これまで以上にインターネットを通じたビジネスやコミュニケーションが注目を浴びるようになりました。

こうした背景から、Webサイトやインターネット広告などの需要は無くならずに、増えつづけると予想できます。
これに比例して、Webデザイナーの需要も高まるといえます。

スキル向上や経験で単価・年収アップが見込める

Webデザインのスキル向上や経験により、受注単価、そして年収アップが期待できます。

前述のように、Webデザインのスキルは、今後も業界を問わず、求められる機会が増えるでしょう。
そして、デザインのほかに、Webマーケティングの経験や個性的な施策の考案、高い営業スキルなどの付加価値が加われば、給与を上げるチャンスを掴めるはずです。

そのため、Webデザイナーになったあとも学びつづける姿勢を保ち、向上心をもって仕事に取り組むことが大切です。

独立して自由な働き方ができる

Webデザイナーとして経験を積めば、フリーランスで自由に働くこともできます。

近年では、クラウドソーシングの普及により、個人でも案件を受注できる機会が増えました。
くわえて、SNS上で仕事を獲得できるチャンスも広がりつつあります。

フリーランスのWebデザイナーになることは、時間や場所に縛られないだけではなく、新しい案件や、人との出会いを見つけられるという点でもメリットがあるといえます。
ご自身のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができるのは、うれしいものです。

年齢を問わず活躍できる

年齢を問わず、誰でも活躍できる機会があるのも、Webデザイナーになるメリットとして挙げられます。
デザインやWebサイトの制作などに興味があり、「やってみたい！」という想いさえあれば心配は無用です。

というのも、Webデザイナーの世界においては、年齢よりも、デザイン力やツールを使いこなす力などの技術面が重視されるためです。
そのため、たとえ40代、50代からWebデザイナーを目指したとしても、活躍できる可能性があります。

Webデザイナーとして成功するために身につけたいスキル・知識

本章では、Webデザイナーとして成功するために身につけたいスキルや知識を6つ紹介します。

デザインセンスを継続して磨く

1つ目は、デザインセンスを継続して磨き続けることです。

クリエイティブな仕事が求められるWebデザイナーにとって、デザインセンスは欠かせない要素といえます。

デザインセンスを磨く方法をまとめると、以下の通りです。

• インプットの量を増やす：参考書やアートブックを読む、美術館に足を運ぶなど
• アウトプットの量を増やす：デザインをInstagramやPinterestに投稿する、個展を開くなど
• プロのクリエイターと交流する：SNSやセミナーを通じて知り合う、Web業界で働くなど

前述したように、Web業界は移り変わりが激しいです。

そのため、デザインセンスを継続して磨くのは大変である一方で、成功すれば時代の先端を走る存在として活躍できるでしょう。

デザインツール（Photoshop・Illustrator）の操作スキル

2つ目は、Webデザインに必要なデザインツールの操作スキルです。

特に、画像編集ソフトの「Photoshop」とイラスト作成で使う「Illustrator」は、Webデザイナーならば必ずといっていいほど使うツールです。

納品形式をPhotoshop・Illustratorに限定する案件も多いので、最低限の操作スキルは学習しましょう。

また、Webサイトの構築によく使われる「WordPress」や「Dreamweaver」などの知識も状況に合わせて必要になるでしょう。

HTML・CSS・JavaScriptスキルは必須

3つ目は、Webデザイナーに最低限必要なプログラミングスキルです。

HTML・CSS・JavaScriptの3つは、Webサイトを構成するプログラミング言語ですから、必ず覚えておきましょう。

それぞれの役割を簡単に説明すると、以下の通りです。

• HTML：「Hyper Text Markup Language」の略称で、Webページを構成する文章や画像などを定義するためのマークアップ言語
• CSS：「Cascading Style Sheets」の略称で、Webページの配色やレイアウトを定義するための言語
• JavaScript：Webページにアニメーションやポップアップなどの動的表現を加えるための言語

上記に加えて、サーバーサイド言語の「PHP」やJavaScriptのライブラリである「jQuery」などの経験があれば、プログラマー的観点も持ち合わせた人材として、付加価値を高められるでしょう。

UI・UXの知識

4つ目は、Webサイトを構築する上で重要な要素であるUI・UXの知識です。

UIは「User Interface」の略称で、Webサイトのレイアウトやフォントといった、ユーザーとの接点を指します。

UXは「User Experience」の略称で、Webサイトを通じてユーザーが得られる体験を指します。

これらは、ユーザーが快適にサービスを利用する上で重要な要素であり、WebデザイナーはUI/UXデザインを考慮した設計が必要です。

マーケティング・SEOのノウハウ

5つ目は、集客に必要なマーケティング知識とSEO(Search Engine Optimization：検索エンジン最適化)のノウハウです。

ほとんどのWebサイトには、「ファッションに敏感な20代の女性」や「筋トレに興味がある男性」のように、ターゲット層を設定します。

また、収益化や商品の販売促進を目的とするなら、アクセス数・広告のクリック率・コンバージョン率などを考慮した設計が必要です。

したがって、マーケティングやSEOの観点からクライアントに提案できるWebデザイナーになれば、付加価値が高い人材として活躍できるでしょう。

企画力・提案力・コミュニケーション力

6つ目は、仕事の受注や仕事を円滑に進めるのに重要な企画力・提案力・コミュニケーション力です。

Webデザイナーは、クライアントが抱えている課題を明確にして、その課題を解決できる最適な提案を出さなければなりません。

まずは、クライアントと積極的にコミュニケーションをとり、悩みや課題を聞き出すのが第一歩です。

積極的に企画・提案を出せる人材になれば、信頼関係や人脈の構築につながり、任せられる仕事の幅も広がるでしょう。

「やめとけば良かった」とならないための会社選びの注意点

本章では、「Webデザイナーになるのはやめとけば良かった」と後悔しないための会社選びの注意点を、3つのポイントに分けて解説します。

自社事業を持っている企業も探してみる

1つ目は、自社で事業を持っている会社も探してみることです。

事業会社を選ぶメリットとしては、以下の通りです。

• 自社サービスを持っているので、1つの企画に深く関われる
• Webデザインのみならず、サービス運営に関わるさまざまな経験を積める
• リーダー業務やディレクター職などの経験も積める

ただし、自社サービスのWebデザインがメインなので、幅広いデザインに関わる機会は少ないかもしれません。

薄利多売のWeb制作会社は避ける

2つ目は、薄利多売といわれているWeb制作会社はなるべく避けることです。

現在は、大規模から小規模まで数多くのWeb制作会社が乱立しています。

また、Webデザインは案件が多く単価が安い薄利多売のビジネスモデルになりやすいと説明しました。

最新技術を身につけられる、さまざまなデザインに関われるというメリットはあるものの、安定して働き続けるのは難しいかもしれません。

仕事と家庭を両立している社員がいるか確認する

3つ目は、仕事と家庭を両立している社員がいるかどうか確認することです。

これは、ワークライフバランスが取れている会社かどうかを見極める上で、重要な指標です。

また、産休・育休制度や家族手当などの福利厚生が充実しているかどうかも、見ておくとよいでしょう。

Webデザイナーに向いている方

ここからは、Webデザイナーには、どのような方が向いているのかを解説していきます。

家事や育児で家にいる方

まず、家事や育児で家にいる機会が多い主婦、または主夫の方は、Webデザイナーに向いているといえます。

インターネット環境と機材さえ整っていれば働けるWebデザイナーなら、家に居ながら仕事ができるため家事や育児と両立するハードルが低く、無理せずに続けられるでしょう。
働く曜日や時間などを自由に決められますし、急な予定が入っても、ある程度融通が利くので安心です。

家事や育児の合間を縫って、デザインの基礎を学び、Webデザイナーとしての業務をこなせるようになれば、安定して仕事を獲得できるはずです。

想像力が豊かな方

想像力が豊かで、さまざまなアイデアを生み出せる方も、Webデザイナーに向いているでしょう。

Webデザイナーには、ユーザーの興味を掻き立てられるようなデザインを創造し、それをかたちにする力が求められます。
そのため、ご自身にしか生み出せないものに情熱を感じる方は、Webデザイナーに向いていると考えられます。

また、Webデザイナーは、相手の気持ちを汲み取るのが得意な方にもぴったりです。
「どのようなデザインなら、ユーザーの記憶に残るWeb体験を提供できるだろう」と考えながら制作することで、成果に結びつくデザインが生まれるかもしれません。

ものを作ることにやりがいを感じる方人

Webデザイナーは、「0から1を作り出したい」と考える方にも適しています。

Webサイトは、言うなれば一つの作品です。
Webデザイナーは、サイト内のレイアウトや、ページのビジュアルなど、魅力的な作品を完成させるためのピースを一つひとつ加えていきます。
魅力的かつ使い勝手の良いWebサイトにするために、長い時間“作る”ということに向き合いつづけなければなりません。

ですから、もの作りにやりがいを感じ、モチベーションを維持して、仕事を楽しめる方は、Webデザイナーとして活躍できるでしょう。

新しいものが好きな方

最新のトレンドや、ご自身の知らないことを学ぶ姿勢は、日々アップデートされているIT・Web業界では欠かせません。
そのため、Webデザイナーには、新しいものが好きな方も向いています。

Webデザイナーとして活躍するには、表現の引き出しを増やしつづけるための努力が不可欠です。
ユーザーの興味や関心を引くには、旬のデザインや技術を盛り込んだWebサイトを制作しなければならないためです。
そのため、デザインの幅を広げることは、結果、仕事を成功させる鍵となります。

Webデザイナーになったあとも、何事にも興味をもち、前向きに取り組める姿勢は、強みとして活きるはずです。

論理的に考えられる方

Webデザイナーには、センスのほか、論理的に考える力が備わっていることも重要です。

「かっこいい」「かわいい」など、個人の感覚だけに頼ってWebサイトをデザインするのはナンセンスです。
Webデザイナーは、クライアントのニーズを汲み取ったうえで、きちんと成果に結びつくデザインを考えなければなりません。

成果につながるWebデザインを生み出すには、ロジックの組み立てが必要です。
常に「なぜこうするのか？」を問いつづけることで、意図が伝わるデザインができあがります。

そのため、物事の因果関係を分析できる方や、ご自身の考えを言語化して相手に伝えられる方は、Webデザイナーに必要な力をもっているといえます。

目的を意識して仕事ができる方

Webデザイナーを目指すなら、Webデザインは目的を達成するための手段であることを、理解しておきたいところです。
「ターゲットはどのような人なのか」「どうすればユーザーが行動を起こしてくれるのか」など、目的に沿ってデザインを提案できる方は重宝されるでしょう。

Webデザインにおける目的としては、以下のような例が挙げられます。

Webデザインの目的の例

• 商品を売る
• 問い合わせ数を増やす
• 多くのユーザーに自社のサービスに興味をもってもらう
• ブランドイメージを定着させる

こうした目的を果たすには、ただ見た目にこだわったデザインを考えればよいわけではありません。
Webデザイナーには、対象となる商品やサービスの特徴を押さえたうえで、ユーザーの心を動かすデザインの提案が求められるのです。

自由に働きたい方

Webデザイナーは、パソコンと、インターネット環境さえあれば業務に取り組めるので、独立して自由に働きたい方にも向いています。
さらに、会社に所属している場合でもリモートワークが可能なら、カフェやコワーキングスペースなど、好きな場所で仕事に取り組めます。
このように自由な労働環境で働きたいと考える方には、Webデザイナーがマッチするでしょう。

ただし、Webデザイナーとして独立する場合は、きちんとしたスケジュール管理が欠かせません。
納期に合わせて、効率よく仕事を進められなければ、どんなにデザインのスキルが高くてもクライアントからの信頼を得られず、安定した案件の獲得は難しくなります。
ですから、Webデザイナーとして自由な働き方を望む際は、時間を管理できることも条件として挙げられます。

Webデザイナーになるための流れ

「Webデザイナーになりたい！」と思われたとき、何から手をつければよいのかを迷うことがあるかもしれません。
Webデザイナーになるには、いくつかのプロセスを踏む必要があります。

ここからは、そのプロセスを詳しく解説していきます。

ステップ①基礎知識を身につける

まずは、Webデザインの基礎知識を身につける必要があります。
たとえば、フォントや配色、レイアウトに関する知識は、ユーザーに伝わるWebサイトを制作するうえでは不可欠です。
より活躍できるWebデザイナーを目指すなら、Webマーケティングや、幅広いプログラミング言語を学ぶのも有効です。

知識をつけたのち、Webデザインを学べるスクールに通ったり、ご自身で勉強したりしながら、スキルを習得してください。

ステップ②案件を獲得して実務経験を積む

スキルを身につけ、Webデザイナーとしての一歩を踏み出せたら、実務経験を積み重ねましょう。
多種多様な案件を獲得し、さまざまなWebデザインに触れることで、デザイン力やスキルがパワーアップするはずです。

案件を獲得する方法は、いくつかあります。
ご自身で案件を探したい場合は、レベル別に案件が掲載されている、クラウドソーシングサービスを活用するのがおすすめです。
「案件を探す手間を省きたい」「効率よく案件を獲得したい」と思われる方は、フリーランスエージェントを利用し、紹介を受けるとよいかもしれません。

また、アルバイトとして会社に所属して、実務経験を積むのも一つの手です。

ステップ③転職、あるいはフリーランスとして独立する

実務経験を積んだあとは、正社員のWebデザイナーとして転職したり、フリーランスとして独立したりと、キャリアアップを視野に入れておくとよいかもしれません。

ご自身のキャリアを考えることで、今後、どのようなスキルを磨くべきかが明確になります。
そうすると、目指すべき進路に向かって、早期に行動を起こせるようになるわけです。
Webデザイナーはキャリアパスが限定されがちなことも踏まえて、なりたい姿を叶えられる働き方を選択しましょう。

Webデザイナーになるためのおすすめのスクール8選

Webデザイナーになるためのノウハウやスキルは、スクールに通って身につけるのがおすすめです。
未経験でも自分のペースに合わせてスキルを身につけられるほか、スクールによっては案件の獲得もサポートしてくれる場合があります。

そこで、以下ではWebデザイナーを目指す方におすすめしたい8つのスクールを紹介します。

テックキャンプ

テックキャンプ（テックキャンプ）は、AIに負けない人材を育成するスクールです。

「未経験でも一読して分かる」をコンセプトに作られたオリジナル教材を用いて、最先端のスキルの習得が叶います。
さらに、パーソナルメンターによる手厚いサポートで、挫折することなくWebデザイナーへの一歩を踏み出せます。

Webデザインの基礎知識や、ツールの使い方はもちろん、Web業界で活きるスキルを幅広く学べるため、さまざまな職種で活躍できること間違いなしです。
未経験の方や、Webデザインのほかにもスキルを身につけたい方には、テックキャンプがぴったりです。

デジタルハリウッドSTUDIO

地域の企業と連携して、活躍できる人材の育成と地域活性に重きを置いているのが、デジタルハリウッドSTUDIOです。

デジタルハリウッドSTUDIOでは、オンラインと対面のハイブリット学習を通じて、Webデザインの基礎から最新技術までを習得できます。
現役のWebデザイナーによる指導で、経験の有無に関係なく、現場で活躍できるレベルの人材を育成している点が強みです。

さらに、外部からWebデザイナーやクリエイターを招いた特別授業も実施しているので、Web業界の最新情報をすぐにキャッチできます。

Fammスクール

Webデザイナーを目指す女性を応援するFammスクールなら、ライフスタイルに合わせて無理なくスキルを身につけられます。
子育て中の女性でもWebデザインを学べるよう、無料でベビーシッターを手配するサービスや、1か月間だけの集中カリキュラムなど、制度が充実しているのがポイントです。

さらに、Webデザインのスキルを習得し、卒業したあとも手厚いサポートを受けられます。
Fammスクールからも仕事の依頼を請け負うことができるので、「Webデザイナーとしてデビューしたものの、案件を獲得できない……」という心配もありません。

RaiseTech

RaiseTech（レイズテック）は、デザインに欠かせない知識を幅広く学べる、実践的なWebエンジニアリングスクールです。

Webデザインに欠かせない基礎知識やツールの使い方のほか、フォントの歴史から印刷物のデザインまで深く学習できます。
くわえて、デザイナーとしての働き方や、仕事の進め方のノウハウも教えてもらえるので、将来に不安を抱えている方でも安心です。

さらに、デザインに関する制作物は、どのようなものでも現役Webデザイナーの講師によるレビュー・添削を受けられるため、着実に力が伸びていくはずです。

DMM WEBCAMP

オンラインでWebデザインを学べるのが、DMM WEBCAMPです。

DMM WEBCAMPの魅力は、3つの学習プランが用意されており、ご自身のライフスタイルに合わせて無理せずWebデザインを学べる点です。
Webデザインやコーディング、SEO対策など、一生もののスキルを身につけられるので、どこでもマルチに活躍できる人材への成長も夢ではありません。

また、マンツーマン体制での学習で、一人ひとりに合わせた手厚いサポートを受けられるのもうれしいポイントです。
スクールに通っているあいだはもちろん、卒業してからも相談に乗ってもらえます。

インターネット・アカデミー

インターネット・アカデミーには、未経験者から経験者まで、幅広い方が満足できるWebデザインの学習コースが用意されています。
ご自身のなりたい姿に合わせて受講する講座を選択できるため、将来の可能性が広がるはずです。

また、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とした、教育訓練給付制度が導入されており、条件を満たすと、受講料として最大10万円が国から給付されます。
給付金制度を活用して賢くWebデザインを学ぶなら、インターネット・アカデミーがおすすめです。

Wannabe Academy

“成果の出るWebデザイン”のスキルを習得できるWannabe Academy（ワナビーアカデミー）では、充実したカリキュラムとサポート体制が整っています。

わかるまで何度でも、補講レッスンや講師からのフィードバックを受けられるので、スクールに通うあいだ「どうやったらいいのかな」と悩むことはありません。
スクールを卒業したあとも、継続的なサポートを受けられます。

さらに、副業案件紹介のシステムも導入されており、スクールで学んだ知識をもとに実務経験を積めるので、仕事の幅がどんどん広がるでしょう。

WEB COACH

ご自身にぴったりなスキルを磨き上げたい方は、WEB COACH（ウェブコーチ）がおすすめです。

Webデザインをはじめとする47種類ものWebスキルのなかから、ご自身に適したスキルをピックアップして学べます。
そのため、Webデザイナーにとどまらず、Webマーケターや動画クリエイターなど、将来の選択肢の幅がグッと広がること間違いなしです。

そのほか、Webスキルを、さまざまなキャリアにつなげられるビジネススキルも身につけられます。
具体的には、商談スキルや、プロジェクトの管理、法務・税務の知識などの習得が可能です。

まとめ

「Webデザイナーはやめとけ」といわれる理由、働くメリット、会社選びの注意点などを解説しました。

個人差はあるものの、Webデザイナーに特有の背景から不安をあおる記事は多く、実際Webデザイナーとして成功するには多大な努力が必要でしょう。

しかし、Webデザイナーに関わらず、どんな仕事においても一定の覚悟や努力が必要なのは共通しています。

これからWebデザイナーを目指す方は、ご紹介したメリットや身につけるべきスキルを参考に、入社前から準備を進めておきましょう。

そして、入社後は目標設定や将来像を明確にしつつ、目標達成に必要なスキルを高めていきましょう。

プログラミングスクールならテックキャンプ

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