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プロジェクトマネージャーなら知っておきたいリスクマネジメントのプロセス

更新: 2023.08.26

本記事では、リスクマネジメントのプロセスや事例について紹介しています。

プロジェクトマネージャーの方が知っておくと参考になるプロセスを紹介していますので、ぜひご一読下さい。

リスクマネジメントとは

リスクマネジメントってどういった意味なのでしょうか?
リスクマネジメントとは簡単に説明すると、組織や企業が経営を行う中で、損失の回避や低減を図り、リスクを適切に管理するプロセスのことです。

以下では、リスクマネジメントがどのようなものかを詳しく解説していきます。

リスクによるプロジェクトへの影響を最小限にとどめる

リスクマネジメントによってマネジメントをするのは、リスクそのものではありません。

リスクを特定して分析し、対策を行いコントロールしていくといったプロセスのマネジメントになります。

つまり、リスクが顕在化した時に生まれるプロジェクトへの影響を、最小限にとどめる活動のマネジメントなのです。

危機管理とは違う

危機管理は、実際に危機が起こった時に、何をすればその問題の影響を最小化できるのか、早期回復のためには何をすればよいのかなどを考え実施するプロセスを指します。

丁寧かつ迅速な対応を求められるため、リスクマネジメントと同様に重要視されているのです。

つまりは以下のように区別できます。

  • リスクマネジメント:リスクが及ぼすであろう影響を、事前に対策を講じることで危機を回避する
  • 危機管理:リスクが顕在化した後に、どうすればその問題を解決できるか考え迅速に実行する

このように、リスクマネジメントと危機管理ではリスクが顕在化する前か後の違いがあるのです。

プロジェクトにおけるリスクとは

 

上記では、プロジェクトマネジメントについてを解説しました。

ここでは、プロジェクトにおける「リスク」とはそもそもどういったものを指すのか見ていきましょう。

発生するかわからないもの

プロジェクトマネジメント協会が発行しているPMBOKガイドでは、リスクは以下のように定義されています。

「リスクとは、それが発生すれば少なくともスコープ、スケジュール、コスト、品質といったプロジェクト目標に影響を与える不確実な事象・状態」

すでに顕在化していたり、必ず発生するとわかっていたりするものではなく、発生するかわからないものをリスクと呼ぶのです。

既知の未知と未知の未知に分類される

リスクは既知の未知と未知の未知に分類されます。既知の未知は、リスクとして特定できるので、その対応策をとれるものです。

一方、未知の未知は特定ができず、想定外に起こる事象となります。そのため、顕在化した時に、プロジェクトに大きな影響を与える可能性も考えられるでしょう。

リスクマネジメントのプロセス

リスクマネジメントはどのような流れで進めるものなのでしょうか。
まずは、リスクを「発見」することからはじまり、「分析」→「評価」→「対策」といったプロセスで進めていくのです。

以下で、1つずつ見ていきましょう。

リスクを見つける

まずは、ブレーンストーミングなどを用いて考えつく限りのリスクを洗い出し、リスク管理シートにリストアップしていきましょう。

リスクと一概に言っても、経済や財務、事故や災害などさまざまなリスクがあるので多面的に洗い出しを行って下さい。

大事なのは、「考えたくないリスク」や「起きる可能性が極めて低いリスク」も含めて、想定されるすべてのリスクを洗い出すことです。

リスクの分析をする

リスクが顕在化した時の「発生確率」と「影響の大きさ」を、具体的に一つひとつ特定し、双方をかけ合わせた結果を基準に、どのくらいのリスクであるかを割り出しましょう。

可能な限り定量化して考えることが大事ですが、人命に関わってくる事故や、企業の信頼を失う事案などは金額に換算することはできません。

このような定性的な側面も含め、リスクを分析する必要があるのです。

リスクの評価をする

分析が終われば、先述した「発生確率」と「影響の大きさ」をX軸とY軸で表すマップを作り、リスク分析の結果に従って個々のリスクをプロットしていきましょう。

可視化することで、発生確率の高い影響力のある重大なリスクが浮き彫りになります。

その際、重大なリスクばかりに目を向けるのではなく、複数の中程度のリスクなどにも注目しましょう。

早期に複数の中程度なリスクに対応できるのであれば、重大なリスクを1つ防止したのと同等の効果をあげられる可能性もあります。

リスク対策をする

最後に、具体的なリスク対策の案を考えます。想定されるリスクの対策を練っておくこと自体はそこまで難しくはありません。

ただし、そればかりに目が向いてしまうと、将来のチャンスに向けてチャレンジする機会も失われてしまいます。

そうなってしまっては本末転倒なので、バランスを考える必要があるでしょう。

リスクへの対応策は複数あり、おもに以下の4つが挙げられます。

回避:リスクを伴う活動自体を中止することで、予想されるリスクを遮断するといった対策。
転嫁:保険や契約などによって生じる損失を、責任と一緒に第三者へと転嫁する対策。
軽減:事故が発生した際、損失が拡大するのを軽減し、損失の規模を抑える対策。
受容:将来の機体収益部分は損なわないレベルでリスクを許容し、自己負担する対策。

上記のような対応策の中から、具体的なリスク対策の案を考えましょう。

リスクマネジメントの事例

企業によって、さまざまなリスクマネジメントを行っています。

ここではその具体的な事例を見ていきましょう。

トヨタ自動車

トヨタ自動車では、災害対策に力を入れています。きっかけとしてあるのが2011年の東日本大震災です。

この地震によりトヨタの工場事態には影響がなかったのですが、サプライヤーが被災したため、部品の供給が止まり新車の販売やアフターサービスができなくなってしまいました。

在庫をもたないトヨタの生産方式が原因の1つとなってしまったのです。

そこでトヨタはまず、被災した時のことを考え、工場の設備を壊れにくく、また壊れても復旧しやすいように従来よりもシンプルなものに改良。

また、1人で複数の作業や工程を遂行する技能を持った多能工の育成も強化しました。

鹿島建設株式会社

建設業界大手の鹿島建設株式会社では、自社だけでなく協力会社も含めた「労働安全衛生マネジメント」を実施。

安全な作業環境を確保する手段として、「現場」に出向き「現物」に直接触れ、「現実」を認識することを重視する三現主義を掲げ、協力会社の社長や職長にも適用させています。

そのように、安全に作業する環境を構築することが、無事故無災害の工事につながるのです。


この記事は未経験はじめてのプロジェクトマネジメントについて説明している12ステップ記事のひとつです。

前のstep7の記事は、以下からご覧下さい。

次のstep9の記事は、以下からご覧下さい。

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この記事を書いた人

山岸
お笑い芸人兼作家として主にネタを書いたり脚本を書いたりしていました。 その後、ITベンチャー企業でWebメディアのコンテンツ作りやマーケティング、記事の執筆・校正などを経験し現在に至る。 好きなものは美味しいお酒と邦楽ロックです。

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