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ビジネスに役立つコーチングとは?ティーチングとの違いや意味・基本知識・スキルについて解説

更新: 2020.01.27

「部下へのマネジメントに不安がある」
「コーチングとはどのようなマネジメント方法なのか知りたい」
「できればコーチングのスキルを身に付けたい」

などと考えていませんか?

本記事では、「コーチングとはどういったマネジメント方法なのか」について解説します。

また、「ティーチング」との違いや、意味・基本知識・スキルも紹介。ぜひコーチングを仕事に生かしたい方は参考にして下さい。

コーチングとは

コーチングとは、組織や個人が現状からより早く効果的に理想へと到達するための人材開発を目的としたコミュニケーション技術です。

現在コーチングは、さまざまな分野で利用されており、ビジネスシーンで重要な役割を果たしています。

それではまず、コーチングの歴史から紐解いていきましょう。

コーチングの歴史

コーチングの歴史は古く、「コーチ」という言葉が登場したと言われるのは1500年代。

語源は「馬車」であり、馬車の役割である「大切な人を望むべき場所まで送り届ける」という意味からきています。

そこから派生したして、「人の目標達成の支援を行う」という意味で「コーチング」と呼ばれるようになったのです。

1950年代には、マイルズ・メイスの著書の中で、「マネジメントの中心は人間であり、その中でコーチングは重要なスキルである」と言及しています。

その後1980年代に入ると、コーチングに関連する出版物が多く発売されるようになりました。

そして今現在、「コーチング」はマネージャーに求められる能力を開発するコミュニケーションスキルとして確立しているのです。

コーチングの定義について

コーチングは一般的に、「自発的な行動を促進するコミュニケーション技法」と定義されています。

新しい気づきをもたらすことや、考え方や行動の選択肢を増やすなどの対話を作り出し、強制することなく相手に主体性を持たせながら目標を実現させるのです。

また、コーチングを受ける人のことはクライアントと呼びます。

コーチングは、そのクライアントに何かを与えることで理想に近づけるわけではなく、クライアントが持っている能力などを引き出すことで理想に近づける役割を持っているのです。

ティーチングなど似た言葉との違いについて

コーチングは現在から未来に向けての行動にフォーカスしており、自発的な行動を促すといった特徴があります。

こういった意味を持つコーチングは、「ティーチング」のように似ている言葉がいくつかあるのですが、それぞれで意味合いが異なるのです。

以下では、ティーチングなどの似た言葉との違いを紹介していきます。

コーチングとティーチングの違い

コーチングはクライアントの素質や能力を引き出すといった特徴があり、おもにクライアントが話をします。

一方ティーチングは、クライアントに何かを教えることで理想に近づかせることが特徴。おもに教えるティーチャーが喋ります。学校の授業をイメージするとわかりやすいでしょう。

コーチングとティーチングではクライアントとの関わり方に大きな違いがあるのです。

コンサルティングは答えを与える

コンサルティングはクライアントに対して答えを与えることが目的なので、主体的な成長を促すコーチングとは意味合いが異なります。

ただし、コンサルティングでは、クライアントへのヒアリングを行います。その際に、話を引き出すといった面ではコーチングのスキルが役立つのです。

セラピーやカウンセリングは過去からの問題を解決する

セラピーやカウンセリングは、おもに過去からの問題を解決するために使われており、問題が生じている原因を、クライアントに聞きながら深く掘り下げていきます。

過去についてではなく、おもに現在や未来に焦点を当てているコーチングとは、そういった点での違いがあるのです。

コーチングがビジネスシーンで役立つ理由

クライアントの行動を促すためのコミュニケーションであるコーチングは、ビジネスシーンで今注目されています。

そんなコーチングが、ビジネスシーンで役立つ理由を紹介していきます。

マネジメントにおける重要なスキル

マネジメントをするにあたり、旧来からある重要なスキルとして

・ティーチング
・指示
・トレーニング
・メンタリング
・カウンセリング

などが挙げられます。しかし、こういったスキルだけでは、日々変化し続けるビジネス環境に対応しきれなくなってきているのです。

そこで現在では、このようなスキルにコーチングの要素をプラスした「コーチング型マネジメント」が新しいマネジメント方法として必要とされています。

以下の記事では、そういったマネジメントについて詳しく書かれているので、ぜひ参考にして下さい。

【3分解説】マネジメントの意味とは?具体例や成功させるポイントも簡単に紹介

部下の成長を促す

上述したコーチング型マネジメントは、「部下が自分で考えて答えを見つける」というプロセスをサポートすることができ、主体的に仕事に取り組む姿勢づくりにつながります。

その結果、今までよりも効率的なスキルアップするが望めたり、能力開発にもつながったりするのです。

チームの能力の底上げをはかり、今まで以上の結果を出したいと考えている上司の方もいらっしゃるでしょう。

マネジメントに力を入れているけれど成果が上がらないという場合には、コーチングのアプローチを取り入れることをおすすめします。

もちろん、それぞれ人には適性がありますので、マネジメント手法の選択肢の1つとして考えることを忘れていはいけません。

コーチングが向いている人と向いていない人の特徴については、後ほど詳しく解説します。

コーチングのメリット・デメリット

コーチングすることにより生じるのはメリットだけではなく、デメリットもあるのです。

ここでは、コーチングのメリットとデメリットについて紹介します。

コーチングのメリットについて

以下では、コーチングによって得られるおもなメリットを挙げています。

・個性や潜在能力を引き出すことができる
・問題についてさまざまな視点から考えられるようになる
・自発的に行動し、答えを見つけられる力が身に付く
・解決へのプロセスを、ほかの場面でも応用できるようになる
・目標達成までのモチベーションを保つことができるようになる

など、クライアントはコーチへの質問や対話などから、新しい可能性の発見や行動力が身に付くのです。

コーチングのデメリットについて

コーチングによって生じるおもなデメリットとしては、以下ようなことが挙げられます。

・効果や目標達成までの期間が長い
・前提として経験や知識が不足している場合は効果が出づらい
・コーチングは基本1対1のため多数を一度に相手することは難しい
・コーチング対象者が多数いるとマネジメントが複雑化してしまう

など、コーチングは短い時間で効果を出せるものではなく、ある程度の期間を設けることにより意味を成す手法です。

また、経験不足の人や複数を相手にする場合には不向きでもあります。

コーチングが向いている人・向いていない人の特徴

上述したメリット・デメリットを踏まえるとよくわかりますが、コーチングが向いている人もいれば向いていない人もいます。

コーチングは万能の手法ではなく、相手の性格や能力を考慮して選択することで効果を発揮するのです。

ここではそういったコーチングが向いている人と向いていない人の特徴を紹介していきます。

コーチングが向いている人

コーチングが向いている人の特徴として、「着実に業務経験を積んでいるけれど、成果が出せない」「成長が止まっているように感じてモチベーションが下がっている」などが挙げられます。

このような人には、コーチングにより気づきを与えたり、考えさせる質問をしたりすることで、成長を促す効果が期待できます。

逆に「十分な経験を積んでおりモチベーションが高い人」にもコーチングは向いています。

こういった人には、新しい視点を与えるきっかけを作り、今以上の成長ができるようコーチングすると効果的です。

コーチングが向いていない人

コーチングが向いていない人の特徴は、「成長する意欲はあるけれど業務の経験や知識が不足している」「業務に関しては問題ないけれどモチベーションが低い」などです。

意欲があるけれど業務の経験や知識がない人の場合は、コーチングよりもティーチングのほうが効果的。仕事の基礎となる経験や知識を身に付けることが優先されるフェーズです。

業務に関してはできるがモチベーションが低い人には、話を聞いてあげたり承認してあげることで、新しい視点で考える機会を与えるとよいでしょう。

その場合には、傾聴力が役に立ちます。以下の記事で傾聴力について詳しく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

「傾聴力」はコミュニケーションの基本!高めるメリットやトレーニング方法を紹介

コーチングを行う基本知識

コーチングを行うにあたり、基本の知識をしっかりと持っていなければ、間違った方向にクライアントを導いてしまう可能性があります。

そうなってしまっては、せっかくのコーチングも逆効果となってしまうでしょう。

ここでは、そのような事態に陥らないためにも、コーチングを行ううえでの基礎知識を解説していきます。

双方向のコミュニーケーションを行う

どんなコミュニケーションは双方向で行われているものだと思いがちですが、実際には一方通行となっている場合が多いです。

例えば、上司と部下の関係性だと「上司に言われたことをただ単に部下が聞いて実行しているだけ」などの、権限で従わせるパターンがあります。

そういったやり方をしていると、何か緊急の問題が起こった場合にも、いちいち上司に指示を仰がないと、物事が回らない状況になってしまうでしょう。

コーチングでは相手の考えを尊重して、主体的な行動を引き出すように促すことが重要。そのためには、普段から相手にしっかりと意見を求める必要があるのです。

継続して取り組む

コーチングは一度行ったからといってすぐに結果が出るものではありません。長期間継続して取り組むことで、徐々に変化が見られるようになります。

一度身に付いてしまったクセや習慣は、コーチングを行ったその日はできるかもしれませんが、気付いたらすぐに戻ってしまうでしょう。クセや習慣を変えるには、それ相応の期間が必要です。

「相手を承認する」「緻密なスケジューリング」「継続できる構造を作る」といったポイントを抑えると、モチベーションを保ちながら取り組めるでしょう。

また、成果が出るまでじっくりと取り組むことで本人にとっては、達成した経験が自信につながります。それにより、部下との信頼関係の構築にもつながる可能性も高いです。

相手の成長をサポートして目標達成を目指すというコーチングの本質を考えれば、ある程度時間がかかることは想像に難くないでしょう。

1対1の対応が基本

コーチングは基本1対1で行うものです。人それぞれで個人差があるため、1つのやり方を押し通してしまうと必ず無理が生じてしまいます。そのため、一度に大人数のコーチングはするべきではありません。

「クライアントのタイプを理解する」「データベースを活用する」「学習スタイルを割り当てる」などを意識するとよいでしょう。

それぞれの適性を考えて個別で柔軟に対応することで、コーチングは効果を発揮するのです。

コーチングに求められるスキル

基本知識として知っておくべきことが分かれば、コーチングする立場として、持っておきたいスキルがあります。

ここではそのような、コーチングに求められるスキルを紹介していきます。

話を引き出す力

コーチングでは、親しみやすい雰囲気を作り、話を引き出すことができるペーシングのスキルが大切です。

ペーシングとは、相手の話し方・状態・呼吸などを観察し、ペースを合わせる技術。

このペーシングを駆使することで、クライアントとの間に一体感が生まれ、安心して話せる環境をつくれるのです。

継続性を保つプランニング

コーチングでは、学びが身に付くような、継続性を保つプランニングが必要となります。

そのようなプランニングを実行するには、以下のサイクルを数ヶ月単位で回すのがおすすめです。

1.コーチングをする
2.実践する
3.振り返る(フィードバック)

このサイクルを繰り返し行うことで、クライアントは少しずつ成長していくのです。

スケジュールを考える際は長期的な視点を持ちながら、上記のサイクルの結果を反映してアジャストしていくとよいでしょう。

クライアントの「4つのタイプ」を判断する

1対1のコミュニーケーションをスムーズにするためには、「4つのタイプ」を判断できるようになることが大切。

コミュニーケーションの方法を考える時には、自分のタイプを基準にしましょう。自分のタイプをまず理解すれば、それぞれのタイプが把握しやすくなり、スムーズなコーチングが可能です。

以下で4つのタイプについてそれぞれ解説していきます。

コントローラー

コントローラータイプの人は、自分が常に判断を下す立場にいることを望んでいます。また、自分をコントロールしようとする人には反発するといった特徴も。

人間関係よりも仕事を重視するタイプであり、人の話に耳を傾けることはせず、結論を急ぐ傾向があります。

クライアントがコントローラータイプの場合、コミュニケーションを取るポイントとしては、以下を意識しましょう。

・結論から話す
・提案する際は、選択肢を複数提示して、相手に選んでもらう
・なにかを任せたのであれば、基本的には口を出さずに見守る
・質問を投げかけるのではなく「◯◯について教えて欲しい」などの言い回しを使う

プロモーター

プロモーターは、自分の影響力をアピールしたい性格であり、周りの反応で良し悪しを判断します。

また、好奇心旺盛でありアイディアを豊富に出してくれる行動派な一面も。

飽きっぽい性格なので、こまめな働きかけがないと一気にモチベーションが下がってしまいます。

クライアントがプロモータータイプの場合、コミュニケーションを取るポイントとしては、以下を意識しましょう。

・話を聞く時は、相づちなどの明確な反応を示す
・ほめて伸ばすスタイルを取る
・打ち出してくるアイディアには関心を持つ
・間口の広い質問でできるだけ自由に話をさせる

アナライザー

アナライザーは、物事をしっかりと分析したうえで計画を立て、慎重に行動する特徴を持っています。

立てた計画は粘り強く最後まで遂行してくれますが、急なトラブルなどには弱いです。

正確さを重視するため、間違いや失敗を嫌い、より具体的でロジカルな指示を好みます。

クライアントがアナライザータイプの場合、コミュニケーションを取るポイントとしては、以下を意識しましょう。

・より具体的で答えやすい質問をする
・質問の返答は焦らず待つ
・何かを任せる際は、ゴールへの道筋を全て説明してからにする
・相手の専門性を把握したうえで、具体的な承認の言葉を用いる

サポーター

サポーターは協調性があり、人の期待に応えようとしてくれます。そのため、ノーとは言えない性格で、対立が苦手

誰からも「いい人」として見られる存在ではあるのですが、その分感謝や愛情を求めるといった特徴もあります。

クライアントがサポータータイプの場合、コミュニケーションを取るポイントとしては、以下を意識しましょう。

・感情的にならず穏やかな対応を取る
・小さなことでもねぎらいの言葉をかける
・相手が話す時は仕事中でも手を止めてしっかりと聞く
・ノーとは言えない性格なので、無理してないかを優しく問う

コーチングのスキルを学ぶステップ

コーチングを行うためにどのようなスキルが必要なのかをわかったのであれば、最後にそのスキルを身に付ける方法を知っておきましょう。

ここでは、コーチングのスキルを学ぶステップを紹介します。

まずはコーチングを受けてみる

知識やスキルを学んだだけでは、より深く理解して行動に移すことはできないので、まずはコーチングを受けてみましょう。

自分が実際にコーチングを受けることで、客観的な視点で物事を見ることができ、クライアント側の気持ちが理解できるのです。

本やセミナーで基礎知識を学ぶ

本で学習をしたりセミナーへ参加したりすることで、基礎知識を学びましょう。

基礎がしっかりと自分の中に根付いてない限り、良質なコーチングは行えません。コーチングを行う前に、土台をしっかりと固めておきましょう。

以下におすすめの本を2冊紹介します。

また、セミナーの受講を考えている方は、日本コーチ連盟のWebサイトをチェックしましょう。

日本コーチ連盟はコーチングの発展と普及に務めている団体で、定期的にセミナーを開催しています。

参考サイト:コーチングを学びたい方のために 日本コーチ連盟 | 資格、講座、研修

コーチングを実践してアウトプットする

インプットしたコーチングの知識を実践して、アウトプットを繰り返し行いましょう。この繰り返しによって、コーチングのスキルがしっかりと身に付いてきます。

また、実践してから優れたコーチや指導者に、再度コーチングを受けるという方法もおすすめ。優れたスキルを持つ人のコーチングのよい点がさらに深く理解できるでしょう。

コーチングに関する資格を取得する

身に付けたコーチングのスキルや経験を生かして、資格を取得しましょう。

知識の定着にも役立ち、自分の学習の成果を客観的に把握できます。学習のわかりやすい目標となるので、モチベーションの維持にもおすすめです。

また、コーチングのスキルをわかりやすく証明できるので、転職などの場合にもアピールポイントとして使えます。

取得を目指すのであれば、国際的な証明となる「ICF(国際コーチ連盟)」の認定資格がおすすめです。

参考サイト:ICF Japan Chapter | 一般社団法人国際コーチ連盟

まとめ

コーチングを学び実践することにより、クライアントが成長し、会社にとっての利益につながります。

また、自分自身のスキルアップにもなり、うまくいけば昇進や昇給もあり得るでしょう。

まずは基本的な知識を身に付けるところからです。ぜひ、この記事を参考にしてコーチングの基礎から学んでみて下さい。

基礎を身につけた後は、仕事の中で実践してみましょう。まずは「セルフマネジメント」としてやってみるのがおすすめです。

以下の記事で解説しています。

セルフマネジメントを実践し、リーダーに必要なマネジメントの初歩を身につけよう

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この記事を書いた人

山岸
お笑い芸人兼作家として主にネタを書いたり脚本を書いたりしていました。 その後、ITベンチャー企業でWebメディアのコンテンツ作りやマーケティング、記事の執筆・校正などを経験し現在に至る。 好きなものは美味しいお酒と邦楽ロックです。

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