「転職したいが、アピールできるスキルがない」「将来のために手に職をつけたい」といった悩みを抱えていませんか?転職や将来のためになって、未経験からでも習得できるスキルを探している人には、「プログラミング」がおすすめです。
この記事では、プログラミングで手に職をつけるメリットや注意点について解説します。手に職をつけたい方やフリーランスなどの会社に縛られない自由な働き方がしたい方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
「手に職をつける」とはどういう意味?
手に職をつけるとは、職業に関連する技能や資格を習得することです。
転職市場においては、特定の会社でのみ有効なスキルではなく、汎用性のあるスキルを身につけることで、会社に依存せずに稼ぐ力を身につけることを意味します。
これまでの日本の働き方の基本であった終身雇用・年功序列制度はすでに崩壊しつつあります。このため、現代社会で働く人は手に職をつけることで企業に依存せずにキャリアを築いていくための自走力を養うことが求められているのです。
手に職をつけるには資格が必要?
手に職をつけることは、すなわち資格を取得することだと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに資格を取得すると、一定以上のスキルをもっていると証明できます。
とはいえ、手に職をつけるために、必ずしも資格を取らなければならないわけではありません。
弁護士や医師のように資格が必須な職業がある一方で、特別な資格がなくても従事できる仕事はいくつもあります。
そのような職業では、仕事で重宝されるスキルをもっているか否かが重視されるので、資格を取得していても、現場で活躍できなければ手に職がついているとはいえないのです。
ですから、手に職をつけることと、資格を取得することはイコールではないと覚えておきましょう。
今後、手に職をつけたいのであれば、資格の取得にこだわらず、専門的なスキルを身につけて磨くことをゴールに設定してみてください。
手に職をつけられる仕事
それでは、手に職をつけられる仕事には、どのような職種があるのかを見ていきましょう。
一例として、以下をご覧ください。
手に職をつけられる仕事の例
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
- キャリアコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
プログラマーをはじめとする一部のITエンジニアや、Webデザイナーなどは、パソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも仕事に取り組めます。
こうした職種の場合は、手に職がついていると、フリーランスとしても活躍できるかもしれません。
そのほか、キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーのような、専門性の高い職種も、手に職がついているからこそできる仕事です。
これらは資格の取得が必須となるため、誰もが気軽に挑戦できる仕事とは言い難いものです。
しかし、人生100年時代において、遠い未来の自分の姿についても考える人が増加しているので、需要も高まりつつある職種といえます。
手に職をつけるメリットはどのようなものか
手に職をつけておくと、さまざまな場面で役立ちます。
ここからは、手に職をつける3つのメリットを解説していきます。
職を失うリスクを低減できる
まずメリットとして挙げられるのは、手に職がついていれば、仕事を失うリスクを低減できる点です。
専門性の高いスキルをもち合わせており、その知識や経験を活かして仕事をこなせる人材は、重宝される傾向にあります。
手に職があるというのは、転職活動において、ご自身のアピールポイントとなるはずです。
勤めている会社で、万が一のことが起きても「次の仕事がまったく見つからない……」という事態に陥らずに済むでしょう。
ですから、手に職をつけておくと、仕事を失うリスクを減らしつつ、安定的に働けるのです。
ライフスタイルが変化しても柔軟に対応できる
人生で起こりうるライフスタイルの変化に、柔軟に対応できるのも手に職をつけるメリットの一つです。
生きていくうえでは、結婚や子育て、病気などにより、ライフスタイルが変化することもあります。
場合によっては、これを機に、やむを得ず仕事を辞める必要が出てくることもあるでしょう。
このような背景により、一度仕事から離れたとしても、手に職がついていれば、ご自身に合う働き方で復職が目指せるはずです。
たとえば、プログラミングスキルがある場合、病気や怪我で、以前と同じように働けなくなったときには、フリーランスへのキャリアチェンジも夢ではありません。
学歴を気にしなくてよい
手に職がついていれば「学歴が原因で、思い描いた通りにキャリアアップできない……」と悩む機会も減らせるでしょう。
企業によっては一流大学を卒業していることが、キャリアアップする条件として定められている場合があります。
手に職がついていると、こうした学歴制限が設けられた企業に勤めつづけるのではなく、転職してステップアップするという選択をとることができます。
特に、社会の需要が高い職種であれば、さらにご自身の価値が高まりますから、学歴に左右されず、転職活動をスムーズに進めることが可能です。
さらに、学歴にとらわれずにキャリアプランを描けるので、高いモチベーションで仕事に取り組めるはずです。
▶️【女性・文系OK】手に職をつける仕事おすすめ11選!メリットや注意点も解説
手に職をつけるためにプログラミングを学ぶメリット
“手に職をつける”とひと口に言っても、職業に関連するスキルはさまざまです。
「将来のために、新しくスキルを身につけたい!」とお考えの方におすすめなのが、プログラミングです。
ここでは、手に職をつけるためにプログラミングを学ぶメリットを解説します。
プログラミングを学ぶメリット
- 需要が高い
- 将来性がある
- 男女で差が生まれにくい
- 未経験から転職してくる人が多い
- 仕事の幅が広がる
- グローバルに活躍できる
- 柔軟な働き方ができる
- クリエイティブな仕事ができる
- 論理的思考力が身につく
本文に入る前に、プログラミングについておさらいしておきたい方は、以下の記事をご覧ください。
「プログラミングとは何か?を世界一わかりやすく解説【初心者向け】」
それでは、9つのメリットを見ていきましょう。
メリット①需要が高い
プログラミングを学ぶメリットとして、まず挙げられるのが、IT系の職種は需要が高く、どの業界でも有利になる点です。
現在では、オンラインショッピングやWebサイト、ブログ、SNSなど、ありとあらゆるモノ・サービスがインターネットで提供されています。
こうした情報化社会を支える根底にあるのが、プログラミングなのです。
たとえば、あなたが今読んでいるこのブログも、HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング技術で作成されています。
世の中のIT化は今後も加速すると考えられており、それを実現するためのエンジニアやプログラマーなどのIT系職種の需要も、高い水準を保っているわけです。
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メリット②将来性がある
システムや機械による作業の自動化・効率化により「10年後にはなくなる」と言われる仕事は数多くあります。
そのような状況で、システム化や機械化のために必要なプログラミングを扱うIT系職種は、今後も社会において重要な役割を担い、求められ続けると見られています。
もちろん、将来のことは誰にもわかりません。今後自動プログラミングなどの技術が発達して、プログラミングの作業そのものをシステムが行う未来が来る可能性も。とはいえ、現時点ではプログラミング系職種の将来性は高いと言えるでしょう。
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メリット③男女で差が生まれにくい
プログラミングを使うIT系の職種は、男女の差がなく働きやすいのも魅力の1つ。これには、次の2つの点が大きく関係しています。
- プログラミングで重要とされるスキルが体力など男女差が出やすいものではなく、論理的思考力や問題解決力、忍耐力などである
- IT業界は実力主義の企業が多い
以前は、プログラミングに対する世間的なイメージから、男性が多く女性がほとんどいない職場が多かったようですが、現在は女性のエンジニア、さらには女性のIT企業経営者や管理職も増えています。
男女差なく平等に働きたい人や、バリバリと仕事を頑張ってキャリアを積み上げたい人にもプログラミングはおすすめです。
メリット④未経験から転職してくる人が多い
IT業界の慢性的な人手不足の状況を受けて、多くの企業は社内である程度教育することを前提に業界未経験者の採用にも前向きに取り組んでいます。
さらに最近ではプログラミングスクールやオンラインの学習コンテンツなど、身近にプログラミングを学ぶ機会も増えました。
このような状況により、IT業界には大学の文系学部出身者や他業界からの転職者も多く、未経験者にとって挑戦するための心理的なハードルが低い業界といえます。
メリット⑤仕事の幅が広がる
プログラミングが活用できる仕事は、エンジニアだけではありません。
パソコンやインターネットを使用して仕事を進める機会が増えた現在では、どの職種においても、一定のITスキルや知識が求められます。
そのぶん、プログラミングスキルを活かせる仕事が多く、幅広いシーンで活躍できるというわけです。
身につけたプログラミングスキルを活かせる仕事の例としては、以下の職種が挙げられます。
プログラミングスキルを活かせる仕事
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webデザイナー
- データサイエンティスト
上記以外にも、数多くの職業でプログラミングスキルを活かせます。
さらに、ご自身がもっているスキルとプログラミングスキルを組み合わせれば、新たな業界でも活躍できるでしょう。
たとえば、文章力や分析力に長けている場合、広報部門でホームページやブログを制作して、自社の魅力を発信するという働き方も可能です。
このように、すでにもっているスキルとプログラミングスキルの両方を活用することで、仕事の幅が広がっていくはずです。
メリット⑥グローバルに活躍できる
プログラミングスキルを身につけると、世界で活躍できるチャンスを掴めるといえます。
なぜなら、英語と数字、記号で構成されるプログラミング言語は、世界共通で使われているからです。
くわえて、プログラミングスキルは、IT業界に限らず、教育や医療、金融など、さまざまな業界で求められるので、就ける仕事が限定されません。
ご自身が興味のある国や分野でプログラミングスキルを活かせる可能性があるのは、大きな利点です。
なお、2010年頃から、プログラミングと英語を学ぶための“IT留学”が、活発に実施されています。
実際に海外で学ぶことで、効率よく学習を進められるうえ、“世界で活躍できる人材”をより具体的にイメージできるでしょう。
メリット⑦自由・柔軟な働き方ができる
パソコンとインターネットで仕事をするプログラマーやエンジニアは、テレワークやフリーランスなど柔軟な働き方やしやすい職種でもあります。
「地方や海外から働きたい」「家庭の都合にあわせて柔軟に働きたい」など、ワークライフバランスを保ちながら長く働ける仕事としてプログラミングの仕事を選ぶ人も多いのです。
プログラミングは世界の共通言語なので、海外企業に挑戦することも可能です。
実際、海外では営業などのコミュニケーション職ではビジネスレベルの語学力が求められるのに対して、IT系職種はスキル重視で語学力は位置疎通ができるレベルがあれば良いという企業も。
場所や時間にとらわれず、自由な働き方をしたい人にもプログラミングは特におすすめです。
メリット⑧クリエイティブな仕事ができる
プログラミングは、言うなれば“最先端のものづくり”です。
たとえば、Webサイト内のボタンをシングルクリックするだけで、別のページに遷移する仕組みを作っています。
このようにプログラミングでは、さまざまな言語を用いて、日々の生活をより豊かにするアイデアを実現させます。
「これがあったら便利だな」という想いを、新しいプログラムを創造して、コンピューターに落とし込むというかたちで再現するわけです。
そのため、仕事を通じて創造性や想像力を、さらに磨けるともいえます。
AIが発達・普及しつつある現在では、よりクリエイティブな思考をもつ人材が求められますから、こうした能力を養えるのはうれしいものです。
メリット⑨論理的思考力が身につく
プログラミングを学ぶことで、クリエイティブな思考にくわえて、論理的思考力が身につくとも考えられます。
論理的思考力とは、“物事をきちんと整理し、筋道を立てて考える力”のことです。
これが身につくと、仕事を終えるまでのプロセスが明確になり、効率よく進められるようになります。
プログラミングでは、日々、正しい順序によるプログラムの構築や、エラーに対する原因の追究、対処といったプロセスを踏む必要があります。
こうした過程を経て、論理的なアプローチが自然と身につくというわけです。
プログラミングにおいては、この論理的思考力が何よりも大切だといえます。
なぜなら、ロジックに基づいていないプログラムでは、コンピューターを意図した通りに動かせないためです。
コンピューターは、私たちが伝えたいことを汲み取れませんから、プログラミングの際には、情報を整理し、条件を明確に出してあげなければなりません。
つまり、プログラミングを学ぶということは、「どのような情報があり、何が必要となるのかを考える」という、論理的思考のエッセンスを身につけることにほかならないのです。
プログラミングを扱う仕事に向いている人の特徴
ここまでご覧になって、プログラミングに興味をもち、「どういう人が向いているのかな」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下の特徴に当てはまる人は、プログラミングの仕事に向いているといえます。
プログラマーに向いている人の特徴
- 論理的に考えられる
- 一つの作業に集中して取り組める
- 好奇心が強い
- 細かな作業を楽しめる
- もの作りに情熱を感じる
- 柔軟性がある
- 協調性がある
プログラミングにおいては、ほんの少しの間違いでも、コンピューターに不具合をもたらすことがあります。
そのため、一つひとつの作業に集中して取り組める人は、プログラミングの仕事を難なくこなせるでしょう。
また、プログラミングは、一人でパソコンに向かって黙々と作業するというイメージがあるかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。
基本的には、チームでプログラムを完成させるため、仲間の意見を聞き、同じ目標に向かって切磋琢磨できるような協調性のある人にも向いています。
小さいうちからプログラミングを学ばせるべき?
小さいうちからプログラミングを学んでおくと、将来の可能性を広げることにつながるかもしれません。
仕事に困るリスクを減らせるうえ、想像力や集中力、問題解決力など、さまざまな場面で役立つ能力を養えます。
現在では、日本全国の小中学校、高校でプログラミングが必修科目となっています。
ただし、学校で実施されているのは、プログラマーを養成するような授業ではありません。
あくまでも、“論理的思考力を身につけること”“コンピューターの仕組みが身近なところで利用されていると知ること”が目的です。
とはいえ、学校でプログラミングに触れる機会ができたことによって、今後、お子さまが興味をもつ可能性も高まりつつあります。
「やってみたい!」という学びの芽を育て、未来への道を作る意味でも、お子さまがプログラミングを学ぶのはおすすめだといえます。
参照元:文部科学省『新学習指導要領のポイント(情報活用能力の育成・ICT活用)』
お子さまにおすすめのプログラミング教室とは
学校でプログラミングを学ぶほか、プログラミング教室に通ってスキルを磨いていくのもよいでしょう。
必修科目となった今では、「先取りして学ばせたい!」と思う保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
小学生や中学生、高校生が通えるプログラミング教室は、以下の3つに分類できます。
①専門教室型
お子さま向けのプログラミング教室として、まず挙げられるのが“専門教室型”とよばれる種類の教室です。
専門教室型は、その名の通り、プログラミング学習に特化した教室です。
ゲームを使った教材が用意されていたり、オーダーメイドのカリキュラムを組んでもらえたりと、さまざまな制度が整っている傾向にあります。
お子さまの“好き”という気持ちに寄り添った授業が実施され、楽しみながらプログラミングスキルを伸ばせるでしょう。
さらに、プログラミング教室という新たなコミュニティに所属すると、人脈が広がり、お子さまのさらなる成長にもつながるはずです。
専門教室型のなかには、2025年度の国立大学入試から必須科目となる、“情報”の対策にも有効な授業を実施してくれるプログラミング教室も存在します。
参照元:国立大学協会『2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度 -国立大学協会の基本方針-』
②塾併設型
続いて、お子さまにプログラミングも、そのほかの科目も学ばせたいなら、それが同時に叶う“塾併設型”の教室がおすすめです。
塾併設型の教室では、プログラミングの知識がまったくないお子さまでも、理解できるような授業を実施してくれます。
というのも、塾併設型のプログラミング教室は、学習塾の運営会社によって営まれていることが多いためです。
指導のノウハウが詰まっているので、お子さまが楽しみながらも、きちんと理解できる授業を受けられる環境が整っているのです。
もちろん、併設されている学習塾にも通えますから、一か所で学習面での心配事をカバーできます。
ただし、塾併設型のプログラミング教室は、あまり数が多くないので、見つけるのに苦労するかもしれません。
③Web型
プログラミング教室に通わせたいものの、「仕事の都合で、送り迎えが難しいから心配……」「近くに教室がない」といった悩みを抱える保護者の方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、ご自宅で授業を受けられる“Web型”のプログラミング教室がおすすめです。
Web型のプログラミング教室では、パソコン、もしくはタブレットとインターネット環境があれば、どこからでも受講できるので通学の負担がかかりません。
授業が遅い時間に終わったときに、お子さまが一人で帰宅する必要もないので、保護者の方にとっても安心です。
お子さまをプログラミング教室に通わせるときのポイント
せっかくプログラミング教室に通わせるのであれば、お子さまにも楽しんで学習を続けてほしいものです。
お子さまに通わせるプログラミング教室を選ぶ際には、種類のほかにも見ておきたいポイントがあります。
ポイント①対象年齢を確認する
まず、プログラミング教室が設けている対象年齢を、よく確認しておきましょう。
お子さまの年齢に合わせて教室を選択しないと、「難しくてついていけない」「簡単すぎてつまらない」といった理由で、モチベーションの低下が起こり得ます。
そのため、プログラミング教室に無理せず通えるように、お子さまの年齢にあったところを選ぶのが不可欠です。
小学校2~3年生頃からプログラミングの授業が始まることを受け、プログラミング教室でも、この時期のお子さまを対象とするケースが多い傾向にあります。
お子さまの可能性を広げるための、新たな習い事の一つとして考えておくのもよいかもしれません。
ポイント②学習内容は適切かを確認する
プログラミング教室を選ぶ際は、どのようなことを教えてもらえるのかをチェックするのも、忘れてはならないポイントの一つです。
プログラミングとひと口に言っても、使用される言語はさまざまです。
たとえば、Webサイトのページを構成するプログラミング言語には“HTML”、Webアプリケーションの開発には“PHP”が用いられます。
このように、学習した内容が活かせる場面が異なるため、プログラミング教室に通う目的に合う授業を受けられるかどうかを、事前に確認することが重要なのです。
また、プログラミング教室での学習内容は、大きく2種類に分けられます。
ゲームやアニメーションなどを制作する“ソフトウェア系”と、ロボットを組み立てて動かす“ロボット系”です。
お子さまがどのようなことに興味関心をもっているのかを把握したうえで、プログラミング教室を選びましょう。
ポイント③お子さまに合う雰囲気かを確認する
お子さまがのびのびと学習できるよう、個性に合うプログラミング教室を選びたいところです。
教室の雰囲気に馴染めなかったり、先生との相性があまり良くなかったりすると、学習意欲の低下を招くこともあり得ます。
プログラミング教室に通うのは、あくまでもお子さまであることを心に留めておき、保護者の方の主観ではなく、お子さまにマッチするところを選びましょう。
教室選びの際には、事前に見学や体験をして、実際にプログラミング教室の雰囲気や、先生との相性などを肌で感じるとよいかもしれません。
プログラミングスキルの習得における4つの注意点
プログラミングを習得する際には、押さえておきたい4つの注意点があります。
注意点①実践スキルを習得するまでは努力が必要となる
プログラミングは大学や専門のスクールで学ぶ人も多い高度な技術です。実際の開発現場で通用するスキルを身につけるまでには、時間と努力が必要であることは認識しておきましょう。
一般的に、初心者がプログラミング学習を始めてから、基礎スキルを身につけるまでに300時間、現場で通用する実践レベルのスキル習得には1000時間の学習が必要と言われています。
つまり、基礎レベルの300時間を満たすためだけでも、平日の仕事終わりに1日3時間、休日に1日5時間(合計で25時間/週)の学習を約3ヶ月行う必要があるということ。
「未経験歓迎」の求人であっても最低限のプログラミングスキルは求められるため、就職・転職活動を始める前にスキルを身に着けておくことが大事です。
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注意点②コストがかかることを理解する
プログラミングスキルは、一朝一夕には習得できません。
基礎から実践レベルのスキルを身につけるまでには、ある程度の時間を要しますので、それに比例してコストがかかります。
プログラミングスキルを習得する際にかかる費用の相場は、月々2万円程度です。
ただし、この金額は一概には言えません。
プログラミング教室や受講するコース、期間、教材費など、さまざまな理由によって料金が変動するためです。
短期集中のコースでも、最低1か月は教室に通うこととなりますから、負担が大きくなりすぎないよう、効率的かつ経済的な学習計画を立てることをおすすめします。
金銭的な負担を減らしながらプログラミングを学びたいのであれば、給付金の対象となったコースを選択するのが賢明です。
注意点③学びつづける必要がある
「一度スキルを身につけたとしても一生使えるわけではない」というのも、プログラミング習得の前に理解しておきたいポイント。
ITやプログラミングは現在進行形で開発が進められている分野です。より効率的で、不具合が少ない開発ができるよう、新しいプログラミング言語やフレームワークが頻繁に登場します。
言い換えれば、それまで主流として使われていた技術が「一昔前の技術」として扱われ、新しい技術に置き換わることも珍しくありません。
このような世界で働くエンジニアは、常に新しい技術に関する情報収集やスキル習得を行うことが、第一線で活躍し続けるために必須なのです。
「手に職を身に着けて、後は楽をしたい」「自発的な学習やスキルアップが苦手」という人には、プログラミングの仕事は辛く感じられるかもしれません。
注意点④暗記せずにざっくり把握する
プログラミング学習において、暗記は必要ありません。
というのも、プログラムのコードは何千もの書き方があり、覚えきるのが難しいためです。
もし仮に、プログラムのコードをすべて暗記できたとしても、そのまま使用できる機会はあまり多くないでしょう。
ですので、よく使用する最低限のコードは頭に入れ、そのほかはざっくりと把握しておく程度で十分です。
たとえば「フォントサイズを変更する指示がある」「図形を書く方法がある」といった具合に、大まかに覚えておけば問題ありません。
検索をかければ、プログラムのコードの書き方はいくらでもヒットします。
すべてを覚えるのではなく、「わからないな」と思ったら、その都度調べるという癖をつけておくのがベターです。
プログラミングで手に職をつける際の3つのポイント
未経験からプログラミングを学び、IT業界への転職を成功させる人がいる一方、途中で挫折してしまったり、学習後の転職活動がうまくいかなったりする人もいます。
ここでは、プログラミングで手に職をつける時に気をつけるべきことを解説しましょう。
- 初心者に適した言語から始める
- ゴールにあわせて学び方を選ぶ
- 転職活動は計画的に進める
初心者に適した言語から始める
プログラミングにはアプリ開発、Webサービス開発、ゲーム開発など用途にあわせていくつもの種類があり、それぞれ特徴や難易度が異なります。
自分のやりたいこと・開発したいものにあわせて言語を選ぶ方法もありますが、初心者はまず難易度が低い言語から始めてみるのもおすすめ。
PythonやJavaScriptなど、初心者に適した言語でプログラミングの概念や基本的なルールなどを理解することで、他の言語に挑戦する時にも比較的スムーズに理解が進むでしょう。
以下の記事では初心者が学ぶべきおすすめプログラミング言語をランキングで紹介しています。各言語の難易度やできることを詳しく解説しているので、ぜひ最初の言語選びの参考にしてください。
▶️【2024年版】初心者におすすめのプログラミング言語ランキングTOP10!
ゴールにあわせて学び方を選ぶ
プログラミングを習得する方法は、主に①スクールと②独学の2通りがあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、学習目的やゴール、かけられる時間とお金に応じて選びましょう。
スクールがおすすめな人
プログラミングスクールでは、10週間や3~6ヶ月程度の期間、スクールが用意した学習プログラムに沿って学習を進めていきます。
以前は通学型のスクールが多かったですが、コロナウイルスの影響もあり最近ではオンラインで完結するスクールも増えてきました。
スクールでのプログラミング学習は、次のような人におすすめです。
- 短期集中で実践スキルを身につけたい
- 挫折しづらい環境に身をおいて学習したい
- いつでも気軽に質問できるメンター・講師がほしい
- キャリアカウンセリング、書類添削、面接対策などのキャリアサポートもしてもらいたい
入学金も含めて数十万円かかるスクールが多いですが、中には国の補助金制度を利用できるコースもあります。制度の利用条件等はスクールに個別に問い合わせましょう。
以下の記事では社会人におすすめのITスクールを11校紹介しています。エンジニア転職を目指すスクールだけでなく、教養としてのプログラミングが学べるスクールも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
▶️【オンライン可】社会人向けのITスクールおすすめ12選!エンジニアを目指せるプログラミングスクール
独学がおすすめな人
独学はスクールのように決まったカリキュラムや課題がないため、自由なペースで学習できる点がメリットです。反対に、学習内容やその方法なども全て自分で決定する必要がある点や、メンターがいないと質問や疑問点がすぐに解消しづらい点がデメリット。
このようなメリット・デメリットをふまえて、独学は次のような人におすすめです。
- 学習をサポートしてくれる人(メンター)が身近にいる
- 自分のペースで学習したい
- 仕事には直結しないが、教養や趣味としてプログラミングが学びたい
以下の記事ではプログラミング独学のやり方を初心者向けにわかりやすく解説しています。挫折せずに学習を続けるためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▶️プログラミング独学の始め方!初心者が基礎から学ぶための入門方法・勉強法や壁の乗り越え方
転職活動は計画的に進める
転職は、給与などの条件や労働環境を改善するチャンスであることは確かです。
一方で「転職した会社があわない」「思っていたよりも激務」など、転職後の会社とのミスマッチのリスクもあります。
転職後に「こんなはずじゃなかった…」とならないよう、プログラミングを習得して転職を考えている人は、学習開始から転職成功までの計画をまず立てて、その通りに進めていきましょう。
以下の記事ではプログラミング転職でやるべき7つのことを解説しています。未経験からエンジニアを目指す人はぜひチェックしてください。
▶️未経験からプログラミング転職するためにやるべき7つのこと!よくある質問も紹介
プログラミングを習得して手に職をつけよう
キャリアのためにこれから手に職をつけたい人は、需要や将来性を考えるとプログラミングがおすすめです。IT系職種に限らず、あなたがすでに持っているスキルと組み合わせることで、転職の可能性や仕事の幅をぐっと広げることに繋がるでしょう。
プログラミング習得では目標を設定し、計画的に進めることが重要。この記事で紹介したことを参考に、早速始めましょう。
はじめての転職、何から始めればいいか分からないなら
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例えばこのような疑問はありませんか。
・未経験OKの求人へ応募するのは危ない?
・IT業界転職における“35歳限界説”は本当?
・手に職をつけて収入を安定させられる職種は?
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