将来的に長く、安定して働きたいと考えていませんか?
女性のライフプランには、人によっては出産や育児などもあるため、できるだけ長く安定して働ける仕事に就きたいと考える方も多いでしょう。
昨今はテクノロジーの進展に伴って、機械化される仕事も出てきています。仕事によっては、10年後、20年後に存在しないというものも。
そこで本記事では、女性が「就職してよかった」と思える「将来性のある仕事」をランキング形式で紹介。将来性のある仕事・需要が増える仕事に就きたい女性は必見です。
※記事内の年収等は2023年12月執筆時の内容です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次
女性版・将来性のある仕事ランキングの選定基準
将来性のある仕事とはなにかを確認したところで、次に職業の選定基準を説明します。
なってよかったと思えるような職業には以下のような特徴があります。
- 機械・AIに代替されない
- 働ける場所(会社や施設など)が多い
- 女性が多く活躍している
機械・AIに代替されない
自動化・機械化が進む時代の中で、AIやロボットに代替されない仕事を選定しました。
具体的には「人と人との関わりがある仕事」です。仕事が機械やAIによって効率化できたとしても、人とのコミュニケーションは効率化・自動化することができません。
例えば、どれだけ業務を的確に行うロボットがいたとしても、やはり看護師の仕事がなくなることはないでしょう。
患者と会話をしたりコミュニケーションを取ることによって、不安を和らげたりすることも看護師の仕事。機械が行うことはできないものだからです。
働ける場所(会社や施設など)が多い
「働ける場所が多い」というのも、女性が長く働くためには必要です。
そもそも「働ける場所が多い」ということは、その職業に需要があるということです。例えば高齢化社会の進展に伴い、介護職は需要が多く、介護施設も多く設立されています。
職場の選択肢が多いと、その仕事は需要がある仕事であるといえるので、長期的に続けていくことができるでしょう。
また、家族の都合などで転勤をすることもあるかもしれません。都市部から地方に行った場合、「働ける場所がない」ということもあり得る話です。
働く場所が日本中各地に存在する仕事は、どんな状況であれ、収入がなくなって困るということは少なくなるでしょう。
女性が多く活躍している
女性が多く活躍している仕事は、女性にとって将来性のある仕事といえます。
職業自体の男女比もそうですし、女性が管理職の立場に就きやすい仕事などは、長期に渡って安定して働ける環境にあるということ。
また女性が多く活躍している職場は、職場環境や労働条件が整っている可能性が高いです。女性が柔軟に働ける環境での仕事は、長い間続けていくことができるといえます。
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女性版:将来性のある仕事ランキングTOP12
それでは、将来性のある仕事をランキング形式で見ていきましょう。
- 第1位:システムエンジニア
- 第2位:エステティシャン
- 第3位:WEBデザイナー
- 第4位:保険の営業
- 第5位:教師
- 第6位:美容師
- 第7位:看護師
- 第8位:介護士
- 第9位:薬剤師
- 第10位:保育士
- 第11位:地方公務員
- 第12位:歯科衛生士
なお、年収の値は厚生労働省の『令和4年 賃金構造基本統計調査』を参考にしました。
第1位:システムエンジニア
企業のシステムやWEBサービスを開発するエンジニアは、非常に将来性があります。
テクノロジーの進展に伴い、多くの企業はシステム・ソフトウェアを用いて、仕事をしています。IT技術を支えるエンジニアの需要は各分野で増えていくでしょう。
またスキルを身に付けることで、より条件の良い環境で働くことも可能です。フリーランスとして働くエンジニアは場所や時間にとらわれない働き方をしている方も多いです。
エンジニアの女性の割合は現在2割ほどですが、今後のIT人材の不足を受けて、女性の登用を積極的に行う企業は増えてくるでしょう。
厚生労働省によると、女性のソフトウェア作成者の平均年収は、約455万円という結果。
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第2位:エステティシャン
美容に対する需要は、時代によって変わることはありません。
近年はサロンの増加や技術の進歩などにより、業界全体としてレベルの高い施術やサービスが求められるようになっており、エステティシャンの需要も高まっています。
さらに男性の美への関心も高まっており、メンズエステ専門店や、男性向けの新たな美容サービスが次々と登場しています。
機械で代替されることはなく、将来的にも長く存在し続ける仕事といえるでしょう。
厚生労働省によると、エステティシャンを含む女性の「美容サービス・浴場従事者(美容師を除く)」の平均年収は、約324万円という結果。
第3位:WEBデザイナー
WEBデザイナーは、女性で活躍する人も多く、インターネットが普及した現在において需要も増える職業の1つです。
おもな仕事内容は、ホームページを制作したい顧客を相手に、要望や必要な機能・デザインなどをヒアリングし、設計書に落とし込むこと。
その後、設計書を元に実装(プログラマーに開発指示することも)し、動作テストやエラー・バグの改修などを経て顧客に納品します。
パソコンで完結する仕事なので、テレワークや在宅勤務で働く人も多く、決まった時間で働くのが難しい女性にとってもおすすめ。
WEBデザイナーになるには、パソコン操作に加えて、WEBデザインやプログラミングスキル、円滑なコミュニケーション力などが求められるでしょう。
求人ボックス 給料ナビによると、WEBデザイナーの平均年収は約474万円。
第4位:保険の営業職
保険の営業職は、営業の中でも給与が高い仕事です。
契約を取ることはもちろん難しいですが、向いている・人脈を作るなど契約を取れる営業になることができれば、高収入も見込めます。
また、生命保険などのシステムがなくなることも考えにくいため、将来的に安定しているといえるでしょう。
厚生労働省によると、女性の保険営業職業従事者の平均年収は、約387万円という結果。
第5位:教師
いつの時代も子どもの教育を行う人材は必要とされます。
ただ勉強を教えるだけであれば、教師はいずれAIなどに代替されるかもしれません。しかし教師は保護者との関わりであったり、社会のルールを教えたりと、人間でなければならない部分は大きいです。
機械に代替されず、なくなることがない仕事といえるでしょう。
教師全体の男女比について正確なデータは不明ですが、小学校教師の女性の割合は、64.8%と過半数を超えています。
厚生労働省によると、女性の小・中学校教員の平均年収は、約657万円という結果。
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第6位:美容師
美容師の仕事は機械やAIで代替できるものではありません。
作業内容はもちろん、接客・コミュニケーションを含めて美容師の仕事だからです。
また、美容室は全国に25万店舗以上(2021年時点)ともいわれているので、就職先に困ることはないでしょう。
高齢化社会を迎え、福祉の分野において、美容師の需要が伸びてくることも考えられます。
美容師の正確な男女比は不明ですが、27年度の専門学校入学者数を調べてみると、男女比は26:74と約7割の学生が女性とのことです。
厚生労働省によると、女性の理容・美容師の平均年収は、約312万円という結果でした。
第7位:看護師
看護師といえば、病院やクリニックで働くというイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし、社会の変化に応じて看護師の活躍の場も少しずつ変わっていくと考えられます。
高齢化社会が進み続けるなか、在宅医療の普及などの影響もあり、訪問看護ステーションで働く看護師など、様々なシーンで看護師の需要がより高まるでしょう。
看護師の就業者数は年々増えているとされます。一方では、この仕事の離職率は毎年11%前後と比較的高いことも特徴的です。
看護師の需要は常に高く、今後より一層求められる仕事となるでしょう。
厚生労働省によると、女性の看護師の平均年収は、約506万円という結果でした。
第8位:介護士
介護士は、有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスなどの施設で介護サービスや生活支援をする仕事です。
現在、日本では少子高齢化が問題となっています。
国勢調査によると、2030年における日本の総人口予測は約1億1,912万人と減少し、さらにその内の31.1%にあたる約3,715万人が65歳以上の高齢者となると予測。
つまり、2030年には3人に一人が65歳の高齢者となるのです。
これに伴い、介護士の需要は増加傾向です。介護士は、高齢者とのコミュニケーションを行う仕事であり、まさに機械で代替することはできない仕事といえます。
厚生労働省によると、女性の「介護職員(医療・福祉施設等)」の平均年収は、約347万円という結果でした。
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第9位:薬剤師
薬剤師は、薬の調合や説明などを行う仕事です。
薬剤師になるには、大学の薬学部を卒業し、国家試験を受験する必要があり、就職のハードルが高い仕事ともいえます。
しかし働く場所はたくさんあり、年収も高いため長く働き続けることが可能。例えば、薬局だけでなく製薬会社やドラッグストアなど、全国各地に働く場所があります。
仕事自体も、体力がいる訳でなく、ノルマもありません。そして高齢化社会になるにつれ、将来的にはさらに薬を必要とする人の数も増えてくると考えられます。
厚生労働省のレポートでは、令和2年12月31日時点で女性の薬剤師の割合は約61.4%と、女性が主体となって働く職業だということが分かります。
厚生労働省によると、女性の薬剤師の平均年収は、約540万円という結果でした。
第10位:保育士
子どもの面倒をみるというのは、機械に代替されることがありません。そのため、保育士は将来的にも必要とされる仕事です。
さらに現在は、都市部を中心に待機児童問題がニュースに取り上げられるなど、保育士不足が問題化しています。
保育士は、残業が多い、保護者との関わり方が難しい、責任が大きいなど大変な仕事です。
しかし、子どもの成長を間近で感じられる、やりがいのある仕事ともいえるでしょう。
保育士は「全体の9割が女性」といわれるほど、女性の活躍が目立つ職種。
厚生労働省によると、女性の保育士の平均年収は、約390万円という結果でした。
第11位:地方公務員
地方公務員は、安定した職業の代表格です。働き口がなくなることはありませんし、リストラも起こりえません。
一度地方公務員になれば、基本的に定年まで働くことができます。
労働条件や給与条件も優れていることが多いため、人気の職種です。仕事内容は、書類作成はもちろん、関係各所と連携して公務を行うこともあり、その業務内容は実に多岐に渡ります。
出典元:内閣官房
また、上記の「国家公務員採用試験からの採用者に占める女性の割合の推移」を見ると、公務員の女性の割合は増加傾向にあり、令和4年度時点で全体の3割強が女性。
国家公務員の例ではあるものの、地方公務員も同様に女性の登用は増えていると考えられます。
総務省の『地方公務員給与実態調査(令和3年度)』を参考とすると、地方公務員の平均年収は約664万円という結果でした。
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第12位:歯科衛生士
歯科衛生士は、歯科医師のサポート役として歯科診療の補助業務を行う職業。
そのほか、薬物塗布や歯垢除去などの歯科予防処置、患者に対して虫歯・歯周病の予防を指導する歯科保健指導なども行います。
歯科医院は全国各地に点在しており、勤務地に困ることは基本的に少ないです。
また歯科衛生士の資格は一生モノの国家資格であり、仮に一度、出産や育児などで仕事を離れたとしても、復職しやすいのも特徴。
さらに、歯科医院という清潔感のある職場であること、予約診療による残業の少なさや夜勤がないことなどを加味しても、女性が働きやすい職業といえます。
厚生労働省によると、女性の歯科衛生士の平均年収は、約382万円という結果でした。
女性にとっての将来性のある仕事とは
女性にとって「将来性がある仕事」とはどういうものでしょうか。まずはその条件について解説します。
以下に当てはまる仕事は「将来性がある」と考えてよいでしょう。
- 男女比が適正
- 家庭と両立できる
- 労働条件が整っている
- AIでは対応できない
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男女比が適正
職業の男女比が適正である仕事は、女性にとっても将来性のある仕事だといえます。
男女比が偏っており、女性の数が著しく少ない仕事は、長く働きづらいでしょう。
例えば重い荷物の積み下ろしを行う運送業などは、体力的にきついものです。職業自体は将来性があるかもしれませんが、女性が長く働くことは難しいと考えられます。
また職場の男女比も重要です。職場全体の女性の割合が少ない、女性の管理職がいないなど、男女比がアンバランスな場合は、女性が働きづらい何らかの理由がある可能性も。
このように、女性にとって将来性のある仕事かどうかは、男女比をみるだけでもある程度予測をつけることができます。
家庭と両立できる
長い間働き続けたいと考える女性の中には、将来家庭や育児と両立しながら働きたいと考える方もいるでしょう。
しかし、激務である・労働と収入が割に合っていない、勤務体制が不規則などの仕事は、過程との両立が難しくなることもあるかもしれません。
職業そのものに将来性があったとしても、長く続けられなければ意味がありません。将来性のある仕事を選ぶ際は、自分が長期的に続けられるかもひとつの基準となるでしょう。
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労働条件が整っている
労働条件が整っている職場での仕事は、女性にとって将来性があるといえます。
例えば就業時間がフレックスタイム制であったり、在宅勤務が認められている職場は、家庭や子育てとの両立もしやすくなります。
また有給が取得のしやすかったり、産休・育休・介護休暇の取得実績がある職場は、家庭と仕事を両立する女性に対する理解のある職場といえるでしょう。
AI(人工知能)では対応できない
「AI(人工知能)ができないこと」を行う仕事は、将来性があるといえます。
例えば、女性の割合が多いといえば事務職が挙げられます。事務職は「AIが代替できるか」の側面から見ると、将来性があるとは言い難いでしょう。
実際、AIによって、多くの仕事がなくなるといわれています。
AIの研究は長い間「自ら思考し、人間の能力を超えることはない」というのが多くの見解でした。しかし近年では、人間をも超える思考を持つまでに発達しています。
これまで人間がコンピューターを用いて行ってきた活動の多くは、AIによって自動化されることになり、「AIができない」仕事を人間が担っていくことになるでしょう。
事務職が行っている作業も、AIが自ら自動的に行うことになるかもしれません。
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将来性のある仕事に就くために必要なこと
将来性のある仕事として具体的な職業を紹介しました。
続いて、将来性のある仕事に就くために必要なことを紹介します。
- 世の中にはどんな仕事があるか常に情報をキャッチする
- 専門的なスキル・資格を身に付ける
- 面接で疑問点は全て解消する
世の中にはどんな仕事があるか常に情報をキャッチする
世の中にはどんな仕事があるのかを、知っておくことは大切です。
AIによってなくなる仕事もあるとされていますが、一方でAIによって生まれる仕事も出てくると考えられています。
常にアンテナを張り情報をキャッチし、自身の可能性を広げる努力をしましょう。
また、現在はクラウドソーシングの登場により、誰でも簡単に仕事を受注できるようになりました。例えば、ライティングの仕事は主婦やフリーターの方でも始められるのです。
こういったことを「知っている」「知らない」では、取るべき選択肢が変わってきます。
自分の望む働き方やライフプランに合った仕事を知っているということは非常に重要です。
専門的なスキル・資格を身に付ける
将来性のある仕事に就くためには、資格の取得などを通して、専門的なスキルを身に付けるのもおすすめです。
資格取得講座などは基本的に、世の中に需要のあるものを扱っています。難易度の高いものほど資格保有者も少ないため、資格のある人材は希少価値が高くなります。
資格は自身のスキルを客観的に証明するものでもあります。もし勤めている会社が倒産した場合でも、転職活動のハードルも下がってくるでしょう。
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面接で疑問点は全て解消する
女性にとっての働きやすさ・長期的に働けるかどうかは、職場の労働条件によりけり。
就業時間や独自の制度によって、子育てしながらでも無理なく働ける職場はあるでしょう。
そういった部分は、面接であらかじめ確認しておくことが大切です。
また、実際に産休・育休・介護休暇の取得実績がどの程度あるのか、女性の管理職はどのくらいいるのか、子育てをしながら働いている人はどのくらいいるのか。
こうした、具体的な数字も確認しておきたいところ。
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まとめ:将来性だけでなく自分に合う仕事かどうかも重要
女性が「就職してよかった」と思える「将来性のある仕事」ランキングを紹介しました。
仕事を長く続けられるかどうかは、職場環境によって異なります。また、将来性だけでなく、自分のスキルや経験を活かせるか、自分に合う仕事かどうかも選ぶポイントです。
家庭や育児と両立して働くためにも、転職の際は実際の女性社員の働き方などを、しっかりと確認しておくことをおすすめします。
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