「転職は人生の大きな分岐点だから、絶対に後悔したくない」
「転職で後悔しないためには、何をすればいい?」
「すでに転職して後悔した時、やるべきことはある?」
これから転職活動を始めようとしている人は、後悔したくないと考えて当然。実際、転職して後悔した経験のある人も多いので、未然に防ぎたいところ。
そこで本記事では、これから転職する人が後悔しないためにやるべきことを紹介。また、すでに転職して後悔している人が取るべき行動や考え方も解説します。
この記事の目次
転職後に「後悔・失敗した」人の割合は?
出典元:株式会社識学「識学転職の調査」
実際に転職して「後悔した」「失敗した」という人はどれくらいいるのでしょうか。
ここで、20代~50代の男女1,000人を対象に調査した、株式会社識学「識学転職の調査」(2022年調査)を参考に見てみましょう。
上記の画像は、「転職先の企業に⼊社してから『後悔・失敗した』と 思ったことはありますか」という問いに対する回答結果のグラフです。
このうち、「ある」「少しある」と回答した人は約6割(59.7%)でした。つまり、半数以上の人が転職後に後悔や失敗の念を抱えていました。
後悔・失敗したおもな理由
出典元:株式会社識学「識学転職の調査」
ここからさらに、「転職先の企業に⼊社してから『後悔・失敗した』と思った 理由(複数回答)」について見ていきます。その結果は、上記の画像の通りです。
割合が大きい順にTOP5をまとめると、以下の通り。
- 転職後の給与が思ったより低かったから(34.7%)
- 組織の風土が合わなかったから(22.8%)
- 思い描いていた役職・業務内容と異なっていたから(19.9%)
- 同僚との人間関係に不満があったから(19.1%)
- 上司からの指示が曖昧だったから(18.8%)
このように、収入の低さや組織風土に対して不満を持つ人が多い結果でした。
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転職後に後悔してしまうおもなポイント
「やっぱり転職しなければよかった」という後悔の気持ちが生まれやすいポイント(原因)としては、おもにに以下の3つが挙げられます。
- 業務内容
- 給与・待遇
- 人間関係
業務内容
「求人票に書いてある仕事内容と違った」
「自分のやりたい仕事を任せてもらえない」
「思っていた以上に業務量が多かった」
このような業務内容に関する理由で、転職後に後悔してしまうケースが多く見られます。
転職後にどのような仕事をするかは求人票に書いているのが一般的ですが、大まかにしか書いていない場合がほとんどでしょう。
そのため、実際に転職してみたら伝えられていた仕事内容と違ったり、想定していた以上の仕事を任されたりとギャップが生じてしまう可能性があります。
給与・待遇
求人票に書かれている給与や待遇を満たしていないことで、後悔してしまう人も。
これは、求職者側ではなく求人を出した企業側に問題があるケースが多いです。
一方で、事前に会社の評判などを確認しておかないと、思ったような給与・待遇で働けない企業に転職してしまうリスクがあります。
また「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いを知らなかったことから、働き方を勘違いしてしまう場合も考えられるでしょう。
求人票の内容をよく確認し、会社の評判とあわせて事前に情報を集めることが大切です。
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人間関係
転職先での人間関係が悪く、後悔してしまう人も少なくありません。
例えば、以下のようなケースが当てはまります。
- 上司と性格が合わず、怒らせてばかりいる
- 会社のイベントが多く、勤務時間以外もイベントに向けた作業をしなければならない
- 一人で黙々と作業する時間が多く、同僚と話す機会がないため仕事の相談がしにくい
転職前にその会社内の人間関係が良いか悪いかを見抜くことは難しく、入社してからでないと分からない部分も多いでしょう。
しかし、確認する方法が全くないわけではありません。具体的な方法は後述します。
転職後に後悔してしまう人の特徴
ここでは、転職後に後悔してしまう人にありがちな特徴3つ紹介します。これから転職活動を始める方は、当てはまるかどうか確認しましょう。
- 転職に向けての軸が決まっていない
- 情報収集が不足している
- 転職すれば問題が解決すると思い込んでいる
転職に向けての軸が決まっていない
転職に向けての軸が決まっておらず、「とりあえず内定が出た企業に転職しよう」と考えている人は、後悔してしまう可能性があります。
どんな仕事がしたいのか、給料はどれくらいもらいたいのかなどがはっきりしていないと、実際に働き始めてから何かと不満を抱いてしまいがち。
あらかじめやりたい仕事や待遇などが決まっており、その希望に合致する企業に転職できれば、働き始めてから不満が生まれる可能性は低いといえます。
情報収集が不足している
転職後に後悔する人は、転職活動中に集めるべき情報が不足している場合も多いです。
例えば、志望する業種は今の仕事よりも年収は高いという情報を得て、転職したとします。
しかし、求められる業務のレベルが非常に高かったり、労働時間が長かったりすることを知らずに転職した結果、後悔してしまうといったケースです。
業界・職種・企業それぞれの情報を集め、網羅的に知ることが重要となるでしょう。
転職すれば問題が解決すると思い込んでいる
「現在の職場に不満があって、とりあえず別の職場に行きたい」という気持ちだけで転職するのは、注意が必要です。
職場を変えたことで現状抱えている問題が解決するとは限りません。場合によっては、さらに深刻な問題が生まれてしまう可能性も考えられます。
例えば、現在の給料が低く不満があり、別の職場に転職して給料アップを狙ったとします。
確かに額面での給料は上がったものの、休日出勤が増えてプライベートの時間がなくなったり、上司や同僚と相性が合わず働きにくく感じたりしてしまうかもしれません。
このような場合「転職しなければよかった」と後悔してしまうことでしょう。
転職先となる企業についてよく調べ、現職と比較して働きやすくなるのか、希望に近い待遇を実現できるのか慎重に判断することが求められます。
転職で後悔しないためにやるべき4つのこと
これから転職活動を始める人は、後悔しないために以下の4つを意識しましょう。
- 自己分析を行う
- 業界・職種・企業研究を行う
- 面接時に給与や待遇の交渉をする
- 面接時に社内の人間関係や交流について質問する
転職した直後にすぐ新しい職場を探すのは、難しい傾向があります。
なぜなら、面接官に「この人は採用してもすぐ辞めてしまうのではないか」という疑いを持たれやすくなってしまうためです。
転職の結果に納得し、できる限り長く働けるよう事前の対策をしっかり行っておくことをおすすめします。
自己分析を行う
転職先となる企業を探す前に、まずは自己分析を行ってください。
特に重要なのは、「どんな職場で働きたいのか、反対にどんな職場は避けたいのか」を明らかにすることです。
働きたい職場の環境や仕事内容、給料、待遇などをできるだけ具体的に考えてみましょう。ここで挙げた条件に近い企業・職種に転職できれば、後悔しにくいと思われます。
もちろん、あなたの理想にピッタリの求人が見つかるとは限りません。だからこそ「避けたい職場や仕事の条件」も明確にしておくのです。
希望の条件に当てはまる求人がなかったとしても、避けたい条件に当てはまらない求人を選べば、最低限の理想は実現できると考えられます。
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業界・職種・企業研究を行う
自己分析を行ってどんな職場や仕事が自分に合ってそうか見えてきたら、次に業界・職種・企業研究を行いましょう。
自己分析の段階では実現できるかどうかまで深く考えなくても問題ありません。
自己分析の結果を踏まえつつ、業界・職種・企業を調べて、あなたの希望に近い仕事が現実的に存在するのかを探していきます。
どんな業界・職種・企業も良いことばかりではありません。
給料が高い分、仕事に大きな責任を求められたり、簡単な仕事な分、給料が低かったりと、プラスの面もあればマイナスの面もあります。
この両面を見ながら、あなたの希望に近い働き方を見つけていきます。
また業界・職種・企業研究は、実際に面接を受ける際に知識として役立つ場合もあるので、必ず行いましょう。
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面接時に給与や待遇の交渉をする
給与や待遇面で希望がある場合、面接ではっきりと伝え、可能であれば交渉しましょう。
内定を得ることを考えると、給与や待遇の交渉をするのは気が引けるかもしれません。
しかし、採用後に不満を感じてすぐ転職してしまうより、入社前にできる限り不満に感じる要因を減らしておいた方が、結果的に転職先に迷惑をかけません。
転職とは企業とのマッチングです。自分が求人の条件に合う人材であることをアピールするために、ある程度譲歩も必要だとは思います。
しかし、妥協は後悔の元。仮に目先の企業が不採用でも、後悔のない転職先を見つけることを優先した方が、あなたの人生においてプラスに働くはずです。
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面接時に社内の人間関係や交流について質問する
前述のとおり、転職先となる企業の人間関係を入社前に知ることは難しく、実際に入ってみないと分からない部分が多いでしょう。
しかし、面接官に社内の様子を伺うことで、大体の人間関係を予想することは可能。
面接の際に、逆質問(『何か質問はありますか』と聞かれる場合)の機会が与えられたら、人間関係について尋ねてみるのがおすすめです。
- 「現在働いている方は、どのようなタイプの方が多いですか」
- 「社内で社員同士が交流するイベントなどはありますか」
- 「仕事中の社内の雰囲気はどのような感じですか」
上記を参考に、質問してみてください。
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「転職して後悔した」という人が取るべき行動・考え方
すでに転職しており、転職先の環境や働き方に満足していない人もいるでしょう。
しかし転職したばかりで次の転職先を探すのは、今の勤務先にも次の転職先にも印象が悪く、なかなか行動を起こしにくいと思います。
そこで本章では、転職後に後悔している人が、現状を可能な限り改善するためにできることを4つ紹介します。
- 部署異動ができないか交渉してみる
- 昇給・昇格の機会がないか相談してみる
- 社内での人間関係を無理に構築しようとしない
- 問題がどうしても解消できない場合は再度転職も検討
部署異動ができないか交渉してみる
「仕事内容が自分に合っていない」などのように、業務に関する不満や後悔がある方は、部署異動ができないか上司に交渉・相談してみるのはいかがでしょうか。
同じ企業の中でも部署・部門によって担当する業務は異なるものです。
転職をしなくても、今の企業にいながら別の部署に異動することで、仕事内容を変えることは可能でしょう。
すると、転職活動をするのに比べて労力・時間ともにかけずに済むはずです。
企業によっては定期的に部署移動を行い、従業員がさまざまな業務を経験できる制度を取り入れているケースもあります。
もしこのような制度がないのであれば、自分から直接相談してみましょう。そして、異動の交渉では明確な根拠を持って相談することが大切。
ただ「今の仕事が面白くないから」と不満をぶつけるのではなく、自分のスキルや経験を役立てるには別の仕事がベストであることを論理的に伝えましょう。
昇給・昇格の機会がないか相談してみる
「業務内容に給料が見合っていない」
「待遇の面で以前働いていた会社よりも劣っている」
こうした不満を抱えている方は、上司に昇給や昇格の機会がないか相談してみましょう。
直接的に「今より給料は上がらないか」「昇給して待遇を良くしてもらえないか」と聞くのはハードルが高く、印象を下げてしまわないか不安な方も多いと思われます。
- 将来的に昇給する機会はありますか
- キャリアアップするにはどれくらいの成果を残せばいよいですか
上記のように、現在の不満を伝えるのではなく、今後の目標・指標を知りたいかのようなニュアンスで相談してみるのがおすすめです。
社内での人間関係を無理に構築しようとしない
「上司と性格が合わず、気まずい思いをすることがよくある」
「同僚たちは仲良さげだが、自分は輪に入れていない」
転職先での人間関係に不満を抱えている方は「仕事で無理に人間関係を構築しようとしない」と割り切ってしまいましょう。
会社は仕事をする場であり、学校のような友達を作る場ではありません。
仮に良好な人間関係を築けなかったとしても、仕事さえこなせば基本的に問題なし。
上司とタイプが合わなくても、同僚と不仲でも気にし過ぎることはないのです。
また、社内で良好な人間関係ができている人にも苦労はあります。
例えば、仕事が終わって帰りたいのに飲み会に付き合わされたり、休日も社内の人と遊ぶ予定を組まれてしまったりなど。
こうした付き合いを楽しめる人であれば、積極的に人間関係を広げてもよいと思われます。そうでない人は、無理に人間関係を広げる必要はないでしょう。
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問題がどうしても解消できない場合は再度転職も検討
これから転職する人が後悔しないためにやるべきこと、すでに転職して後悔している人が取るべき行動や考え方などを解説しました。
「仕事でミスが続いてしまい自分には全く向いていないと感じている」
「家族が増えて現在の給料では生活が困難になり、給料の高い職場に行きたい」
「社内でいじめのような扱いを受けており、出社することさえつらい」
このような状態にある場合、今の職場で働き続けていても問題は解消しない可能性があります。転職したばかりだとしても、再度転職も検討しましょう。
「転職したばかりだから」と無理に自分を縛り付けるのはよくありません。
転職した直後に転職することも決して不可能ではないのです。最終的な手段として、再度転職することも検討してみてください。
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