「仕事ができない部下を持って辛い」
「部下ができたのはいいが、全然指示通りに動いてくれない」
現在あなたはこう悩んでいませんか。
この記事では「仕事ができない部下」を持った人に知ってほしい心構えを解説します。
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この記事の目次
自分の教え方や部下との関わり方からまずは見直してみる
「部下がいつも指示待ち状態」
「少しは自分で考えるようになってほしい」
こう悩む先輩社員や上司は多いでしょう。
しかし部下も部下なりに考え、行動はしているものです。まずはあなたの部下に対する考え方や関わり方を、一度見直してみましょう。
部下が成長することで自分にもメリットがある
「自ら考え行動する部下」を育てるのは容易なことではありません。しかしそれに成功すれば、以下のようなことも実現できます。
- こちらから指示を出さなくても、部下が必要な資料や書類を準備していた。
- こちらからの指導が必要だと思っていたことを、部下自ら勉強していた。
- 「いまの部下をすぐこの状態にするのは相当難しい」と思うでしょう。
- しかしあなたの普段の行動を見直し、変えていくだけで、徐々に部下を成長させることはできます。
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仕事ができない部下に対してのNG行動
まずはあなたのNG行動について考えましょう。
あなたは以下のようなことを、部下にしていないでしょうか。
- イライラして対応
- 否定ばかりする
- 上司としての立場を放棄する
- 仕事をすべて自分でしてしまう
- 部下の管理を怠る
イライラして対応
「指示していたはずなのに、期日を過ぎても資料が仕上がらない」
「何度も教えたはずの工程を、繰り返し失敗する」
こんな部下のミスに対して、イライラと対応していませんか。
部下にもさまざまなタイプがいます。一旦聞けば要領よくこなす人もいれば、何度聞いても頭に入らない人も。
しかしそのような感情は必ず部下に伝わります。部下があなたに対して質問や相談をしにくい雰囲気を作ってしまうのです。
その結果部下が自分の手順で進めてしまい、後々大きなミスにつながる恐れも。それを防ぐにはイライラせず、根気よく何度も教える必要があります。
関連記事:仕事しない人のしわ寄せでイライラする!仕事しない人の特徴と心理と対処法
否定ばかりする
部下がやったことに対して否定ばかりしていませんか。
「自分からは何も動いてくれない」と考える前に、部下の意思を摘み取る行動をしていなかったか、よく考えましょう。例えば
「そうじゃなくて、これはこうしたほうがいい」
「それもいいが、こちらもやってくれないか」
このような言葉がけをしてしまうと、「自分で考えて動くよりも、指示を待ったほうがいいのだろうか」という考えに陥るのは仕方のないこと。
しかし、それを否定するばかりではなく
「そういうやり方もあるんだな」
「確かにその方法もアリかもしれない」
とまずは認め、その上で
「こういう方法もあるよ」
「ここをこうするともっと効率よくできるかも」
といった「AND」の考え方で提案してみるとよいでしょう。
上司としての立場を放棄する
いくら自分の思い通りに動いてくれないからといって、上司の立場を放棄してはいけません。例えば、
・部下から質問や相談されるようなシチュエーションを意識的に避ける
・明らかに指導が必要な部分を「自分でやってくれないか」と部下に丸投げする
こういったことは部下を育てるどころか、路頭に迷わせてしまう可能性があります。
また、最後の工程でも、いつでも相談・質問できる環境を作ることが重要。
部下一人でできるまで管理し、つまずいた時は一緒に解決方法を考えるようにしなくてはなりません。
仕事をすべて自分でしてしまう
部下が思い通りに動いてくれないと「自分でやったほうが早い」と思いがち。
とくにもともと仕事ができるタイプなら、本来部下に任せるべき仕事も「自分の方が早いから」と抱えてしまう傾向があります。
「自分でやってしまいたい」という気持ちをグッとこらえ、思い切って部下に任せるのが大切。なぜなら、任せないとできるようにはならないからです。
仕事を任せて、初めからうまくいく部下はまずいません。それを肝に銘じ、根気よく繰り返し指導するようにしましょう。
部下の管理を怠る
部下に何かを任せるにしても、管理を怠っては元も子もありません。
こまめに連絡や相談をしてくれる部下ならまだいいでしょうが、とくに入社してまもない部下の場合は、そのような報連相のタイミングがわからないことも。
ですからあなたから定期的に進捗状況を確認し、進み具合をチェックしましょう。そして必要に応じて指導したり、期日に間に合うようやり方を変えたりしなければなりません。
このような部下の管理も、上司の重要な仕事です。
関連記事:「成果物管理」と「振り返り」を徹底し、マネジメント力をアップさせよう
仕事ができない部下への上司としてのふるまい
あなたが「仕事ができない」と思っている部下でも、関わり方を変えることでコミュニケーションが円滑になるケースもあります。
以下のような振る舞いで、まずは自分の行動から変えていきましょう。
- コミュニケーションをできるだけ取る
- 話しやすい雰囲気を作る
- 「ほめる・感謝する」を忘れない
コミュニケーションをできるだけ取る
まずは部下とのコミュニケーションから見直しましょう。
あなたは「仕事ができない」と感じる部下とのコミュニケーションが、希薄になっていませんか。
もしコミュニケーションがあまりとれていないなら、以下のようなタイミングで話しかけてみましょう。
・営業先から帰社したタイミングで「どうだった?」と話しかける
・与えた仕事をしているタイミングで「うまくできそう?」と話しかける
・新しいプロジェクトが始動して1週間のタイミングで「慣れてきた?」と話しかける
この時に大事なのは、何かをしながら「ついで」に話しかけるのではなく、しっかり部下に向き合い、意識を集中させること。
もし面と向かってこのような時間をとることが難しいのなら、メールやメモに一言添えてもいいです。
このようなコミュニケーションをできるだけとるようにすれば、部下との関係性を少しずつ変えられるでしょう。
関連記事:部下とうまくコミュニケーションが取れない方必見!意識すべきポイントやNG例を紹介
話しやすい雰囲気を作る
仕事ができない部下の中には、報連相をなかなかしてくれない人も多いでしょう。
そこでまずは話しかけやすい雰囲気を作ってみましょう。すぐにできるおすすめの方法は、「口角を今より1センチ上げること」。自然と柔らかい表情を作ることができます。
また、話しかけられた後のリアクションも、「話しやすい」と思われるかどうかに関わります。部下に話しかけられた時は、以下のように心がけましょう。
- まず「おお、お疲れ様」など労いの言葉をかける
- 部下の方に体を向け、目を見て聞く(手を止めずに「ついで聞き」をしない)
- 部下の話は一旦最後まで聞く(途中で口を挟まない)
- 「なるほど」「そうか」など適度に相槌をうつ
- 意見をするときもまずは相手の考えを受け入れる
- 「気の利いた言葉」よりも「おうむ返し」をする
関連記事:会話力は誰でも身に付けられるスキル!ビジネスシーンやプライベートでも役立つ
ほめる・感謝するを忘れない
部下に対する態度は、あなたが過去に上司にされていた態度を反映していることが多いです。
例えば上司に頼まれたことをやっても感謝の言葉をかけられていなかったら「それが当然」と思いがち。しかし、頼んだ仕事を部下がやってくれたときは、きちんと感謝すべきです。
また、計画通りに仕事を進められたり、新規契約を取ってきたり。そのようなタイミングを見逃さず、必ずほめるようにしましょう。
どうしても「ほめる」という意識が難しいのであれば、「感嘆」でもOK。例えば、
「ここまでできるとは思わなかった!」
「こんな方法もあるんだな!」
など。このような「感嘆」の言葉をかけると、相手は評価されていると実感できます。
パワハラになる可能性のあるふるまい
職務上の地位を利用して精神的・身体的な苦痛を与えることを「パワーハラスメント(パワハラ)」と言います。仕事ができない部下に対してのNG行動を紹介しましたが、その行動がパワハラに繋がる可能性もあります。あなたはパワハラをしていませんか?パワハラになる言動を見てみましょう。
- 部下を嘲笑する・馬鹿にする
- 無視をする
- 皮肉を言う
- 過重労働を強いる
- シフトや勤務時間を減らす
- 業務を監視する
部下を嘲笑する・馬鹿にする
「バカじゃないの」「これもできないなんてありえない」と言って部下を嘲笑していませんか?
部下はその嘲笑によってメンタルに不調をきたすかもしれません。会社に来なくなることがあれば立派なパワハラに認定されます。
無視をする
部下からの問いかけに対して無視をしてませんか?もし業務以外の発言でも無視をしていたらそれは立派なパワハラです。
上司はしっかりと部下には挨拶をし、周囲に気遣いをし、尊敬される立場にならなくてはいけません。
皮肉を言う
「みんなまだ仕事してるの帰るなんていい身分だね」。このような皮肉を部下に対して発言していませんか?
部下としたら反論もできず、とても悪質と言えます。冗談のつもりで発言しているのかもしれませんが、パワハラに当たります。
同僚がいる場所で叱責する
同僚がいる場所で部下を叱責していませんか?業務上部下に対して怒らなければいけない場面はあるとは思いますが誰もいない場所で注意をするようにしましょう。
大勢の前で叱責された部下は屈辱を受けたと思い、出社しなくなる可能性が高いです。パワハラ以外のなにものでもありません。
過重労働を強いる
こなしきれない量の労働を強いるのもパワハラです。
こなせないと分かっているのに優秀な社員と同じ量の業務をわざと与えていませんか?例え自分自身が忙しいからと言って、それを強要すのは間違っています。
シフトや勤務時間を減らす
過重労働を強いるのではなく、シフトや勤務時間を減らし働けないようにするのもパワハラになる可能性があります。
小売店などシフト制の職場でよく起こりやすい状況です。腹が立つ部下がいるとしても、その部下が働く機会を奪うのは好ましくありません。
業務を監視する
仕事ができないからと言ってその部下の業務を監視していませんか?上司にとって部下のマネジメントは大切ですが、監視になると部下に対してストレスを与えることになります。
上司の監視がある中ではとてもじゃないですが集中して業務ができなくなるでしょう。パワハラに当たります。
部下にイライラした時のストレス解消法
仕事ができない部下に対してストレスを溜め込む上司もいるでしょう。ここでは部下に対してイライラした時のストレス解消法を紹介します。
- 自分が新人だった頃を思い出す
- 「働きアリ」の法則を理解する
- 仕事ができないことを認める
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自分が新人だった頃を思い出す
あなたが新人だった頃を思い出しましょう。
あなたが長いことその会社に勤めていたら仕事と職場に慣れています。部下はまだ仕事や職場に慣れていない可能性があります。
職場に慣れない頃は目の前の仕事に対して毎回ビクビクしながらやってしまうことはあります。それでミスが起きることもあります。新人だった頃を思い出し、長い目で部下を見守りましょう。
「働きアリ」の法則を理解する
会社という組織はよく成果を出す20%、平均的な仕事をこなす60%、仕事ができず成果を出さない20%で成り立っているといわれています。
働かない20%を排除しても、また同じ割合で働かない人がでてくると言われています。組織はそうやって成り立っているのだと思うようにしましょう。全員が一生懸命働き続けると、会社組織は続かないとも言われています。
仕事ができないことを認める
仕事ができない部下がいるという現実を受け止めることも大切です。受け止めることでストレスは収まるでしょう。組織において仕事ができても、できなくても給料が一緒なら不平等と思うこともあるでしょう。
それなら仕事ができない部下にしかできないような仕事を割り振ることが大切になります。「適材適所」という言葉がありますが、できない部下がパフォーマンスが発揮できる場所を見つけてるのも上司としての役割です。
仕事ができない部下についてもよく知っておくべき
「仕事ができない部下」と決めつける前に、部下をまずじっくり観察しましょう。
今まで気づかなかった評価できるポイントが見つかるかもしれません。そのような部分が見つかれば、ほめたり、感謝の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。
仕事が「できない部下」を「できる部下」に育てるためには、そもそも「仕事ができない部下」の特徴や対策を知っておくべきです。
「仕事ができない部下の特徴と対策を解説。上司として必要な能力も紹介」で解説していますので、合わせて参考にしてください。
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