専門的なスキルを身に付けて、より高い収入を得たいと考えている方もいらっしゃるでしょう。そのような場合に、近年興味を持つ方が多いスキルが「プログラミング」です。
しかし、仕事ではパソコンを使うものの、プライベートではスマートフォンを使う程度。プログラミングは難しいと聞いて、始めることをためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プログラミング初心者であってもつまずかないように、プログラミング学習の心構えや始め方についてわかりやすく紹介します。
この記事の目次
プログラミング入門の心構えについて
ここでは、プログラミングの学習を始める際に注意するべき点や心構えについて紹介します。
- 悩まずに進む
- 自分の興味につながるスキルを学ぶ
- Webサービス・Webアプリの開発に関わる技術が学びやすい
- プログラミングに苦手意識を持たない
悩まずに進む
プログラミングの学習を始めてすぐの時は、プログラミング言語がわからなかったり、なぜそのように書かなければならないのかなど、決め事の多さに苦労をします。
わからなかったり、モヤモヤしても悩まずに先に進みましょう。学習を続けていけば、、だんだんプログラミングに慣れてわかるようになります。一つ一つ完璧に理解しようとすると挫折しやすいので、前に進むことに注力しましょう。
自分の興味につながるスキルを学ぶ
あきらめたり、挫折したりせずにプログラミングを学ぶには、自分の興味があるものに関連したスキルを学ぶことが大切です。
自分の興味からずれた内容が続くと、何のためにプログラミングを学んでいるのかわからなくなることもあるでしょう。作りたいものややりたい仕事につながるプログラミング言語を選べば、目標や目的を見失いづらいです。
例題をこなすときも、自分が作りたいものに近い例題を選ぶなどすれば、モチベーションを維持しやすくなります。
Webサービス・Webアプリの開発に関わる技術が学びやすい
普段様々なWebアプリやWebサービスを、多くの方が使っているでしょう。そのため、Webサービス・Webアプリの開発に関わるプログラミング言語は、ゴールがイメージしやすいので取り組みやすいです。
また、Webサイトに欠かせないHTML/CSSといった言語は、覚えられると色々な場面で役に立ちます。スマートフォンアプリやデスクトップアプリでも、見た目をHTML/CSSで作成する方法もありますので、知っておいて損はありません。
プログラミングに苦手意識を持たない
プログラミングというものに過度の苦手意識を持たないことがとても重要です。初めてのことに取り組むわけですから、最初はわからないことだらけで不安になるでしょう。自分には向いていないと思うかもしれません。しかし、よく考えてください。初めてのことはできなくて当たり前です。
少しプログラミングの学習をして、上達が感じられないからといって苦手意識を持ってやめてしまうのはもったいないです。プログラミングをはじめた自分をほめつつ、少しずつ進歩していると信じて続けましょう。
プログラミングの始め方を5つのステップで解説
上記の心構えを踏まえて、早速プログラミングの学習をはじめましょう。何からすれば良いかわからないという方のために、プログラミングの始め方を5つのステップに分けて解説します。
- 目標を設定する
- パソコンの購入
- プログラミング言語の選択
- 作るものを少し具体的にする
- 学習方法を選ぶ
目標を設定する
プログラミングの勉強に限らず、何かを身につけようとするのであれば、まずは目標を立てることから始めましょう。目標があれば、そこに至るまでに必要なものが見えてきます。
Windowsなどのパソコンで動作するデスクトップアプリを作るためのものや、Webアプリ開発に行うもの、さらにはスマートフォンやタブレット向けのアプリを開発するものなど、プログラミング言語にはさまざまな種類があります。
目標設定をすることで学ぶ言語を絞り込むことができるのです。
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何を作るかざっくり決めると良い
目標の設定では、どんなものを作りたいのかを決めましょう。先にも紹介しましたが、パソコンで利用するデスクトップアプリやスマートフォンで使えるアプリを作りたい、というざっくりした目標で構いません。
初心者向けとしては、どのようなものかイメージがしやすく、使ったこともあって馴染みのあるWebアプリやスマホアプリがおすすめです。
「3万円稼ぐ」などの目標もアリ
もし「特に作りたいものがあるわけではない」という人であれば、別の目標でも構いません。例えば「プログラミングで稼ぎたい」でも良いのです。お金を稼ぐのはわかりやすくモチベーションにもなります。
お金を稼ぐということを目標にするのであれば、市場の需要が高く覚えやすいプログラミング言語を選べば良いでしょう。
パソコンの購入
さて、目標が決まったのであればプログラミングを行うための環境を整えましょう。
JavaScriptのみを使った簡単なWebアプリであればタブレットでもプログラム開発が可能です。しかしスマートフォンアプリやデスクトップアプリの開発など、本格的にプログラミングを行うのであればパソコンが必要になります。
Windows・Macどちらでもプログラミングはできる
パソコンを選ぶ際のポイントは、何のOSが搭載されているかです。OSはパソコンを動かす基本となるソフトウェアです。
一口にパソコンと言っても、様々なOSがあります。初心者にも優しいmacOS、最も普及しているWindows、そして上級者向けでマニアックなLinuxなどです。
どのOSを利用してもプログラム開発は可能ですが、一般的にはWindowsやmacOSのパソコンを利用するのが良いでしょう。Windowsは最も普及しているためにユーザーも多く、開発用のツールの種類も豊富。困ったときに助けてくれる人も数多くいます。
予算に余裕があるならMacがおすすめ
一方、Macは操作がわかりやすい初心者向きのパソコンです。起動も速く、軽量で持ち運びもしやすいなど、使い勝手の良さがウリです。
またiPhoneやiPad向けのiOSアプリが作りたいなら、Mac一択で良いでしょう。iOSアプリの開発に必要となるXcodeという統合開発環境が、Windowsでは基本的に利用できないからです。MacもiPhoneもApple社の製品であるため、Macの方が開発しやすくなっています。
ただしMacは価格が高くなりますので、予算に余裕があるのであれば、という条件が付いてしまいます。
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プログラミング言語の選択
パソコンの用意ができたら、実際にプログラムの開発環境を整えましょう。どのプログラミング言語を学ぶかを考えます。
先にも紹介しましたが、初心者はWebアプリ・Webサービス向けのプログラミング言語か、アプリ開発のプログラミング言語を選ぶのがおすすめです。これは普段から見慣れているものなので、でき上がりのイメージを想像がしやすいからです。
Webサービス向けのプログラミング言語
Webサービスの開発を行う場合には、JavaScript、PHP、Rubyなどのプログラミン言語がおすすめ。大規模なサービスにはJavaが用いられることが多いです。
Webサービスの開発を行う場合には、画面の生成に使うHTML/CSSといった言語の知識も必要になります。
最近ではAI(人工知能)関係のプログラミング言語として注目を浴びているPythonもWebサービスの開発に使われています。
アプリ開発向けのプログラミング言語
一方、スマートフォン向けのアプリ開発にはJavaかSwiftを使います。android向けのアプリはJavaで、iOS向けのアプリにはSwiftを使います。他にもKotlinというプログラミング言語もあります。
アプリ開発はWebサービスの開発と比較すると、少し難易度は高めです。
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人気のあるプログラミング言語から選ぶ
もし作りたいものはないけど、とにかくお金が稼ぎたいというのであれば、人気のあるプログラミング言語から選ぶという方法もあります。
今が旬のAI開発であればPython、ビッグデータ解析であればRなどがあります。またGoogleが開発したGoは、2018年の言語別年収ランキング1位に輝きました。
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作るものを少し具体的にする
プログラミング言語が決まったら、何を作るのかをもう少し具体的にしましょう。
そのプログラミング言語で作られているアプリやWebサービスを参考にすると、イメージを掘り下げやすいでしょう。
具体的にどのようなものが作りたいのかがわかると、プログラミングの学習に対するアプローチが考えやすくなります。次の学習方法の選択もスムーズに行えるでしょう。
学習方法を選ぶ
さて、では実際にプログラミングの勉強を始めて行きましょう。学習方法としては、お金をかける方法からお金をかけない方法まで様々あります。
お金を出せるのであれば、カリキュラムやサポートが充実したプログラミングスクールを利用する方法がおすすめ。自分で独学するのであれば、少ないお金でも学べる方法はあります。
本を購入する
1つ目は、昔から良く行われている「本を買って、それを読みながら学習をする」という方法です。自分が学びたいプログラミング言語の購入すれば良いでしょう。同じプログラミング言語について学べる書籍は数多くありますので、できることなら作りたいものに近い例がある本が良いでしょう。
本を購入する場合にはネットのレビューを見るだけではなく、実際に中を見て自分がやりやすいものを選ぶようにしましょう。できれば、本屋に行って中を確認してください。本によっては、Amazonでも中が少し見られます。
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学習サービスを利用する
2つ目の方法はネットの学習サービスを利用する方法です。
会員制で、オンライン動画を見ながら学習する事になります。有名なサービスですとProgate、ドットインストール、Schooなどのサービスが展開されています。
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プログラミングスクールを利用する
3つ目の方法としてはプログラミングスクール、いわゆる「学校」を利用する方法です。
プログラミングスクールには、プログラミング学習に最適なカリキュラムや講師によるサポートが用意されているなど、初心者にとってさまざまなメリットがあります。
おもなデメリットとしては、「教室に通う時間がかかる」「受講費用がかかる」ことがあげられます。
教室に通うもの以外にも、オンラインで完結するものもあるので、リサーチをしっかり行ってあなたにあったプログラミングスクールを選びましょう。
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難易度を下げて効率的にプログラミングを学習するには
では少しでもプログラミング学習への難易度を下げるにはどの様にすれば良いのでしょうか。その方法を紹介しましょう。
- テキストエディタを準備する
- フレームワークを利用する
テキストエディタを準備する
まずは開発するための環境としてテキストエディタを用意しましょう。テキストエディタというのは、プログラムを書くためのソフトウェアで、高機能なメモ帳アプリみたいなものだと思えば良いでしょう。
プログラミングに最適化されているため、入力した命令文に自動で色づけが行われたり(入力内容が間違っていると色が変わらない)、コードの補完などをおこなってくれたりします。
特にIDE(統合開発環境)と呼ばれているものは、コードの保管のみならず、プログラミング言語ごとに入力ミスを事前に指摘してくれる機能などを持っているため、初心者にはおすすめです。
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フレームワークを利用する
そしてもう一つ。すべてのプログラムを自分で書こうとすると、細々とした内容をすべて書かないといけません。ですが、繰り返し使う様なものや、機能として良く使われる内容は、できれば省略したいものです。
そんな時に使えるのが「フレームワーク」です。フレームワークは基本的な動作の流れや手順など、汎用的な機能をまとめて提供し、プログラミング作業自体を簡略化できるように作られたソフトウェアです。プログラミング言語のRubyを選択した場合には「Ruby on Rails」が有名。
様々なフレームワークが提供されていますので、そういうものを利用すると学びやすく、プログラム作業自体が楽になります。少ないコードでプログラムを構築できるので、初心者はフレームワークを利用するとプログラミングの楽しさがわかりやすいでしょう。
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プログラミングのベストな始め方は「できることからやる」
プログラミングを始めると決めたのであれば、基本的には参考書や学習サイトに従って進めれば良いでしょう。はじめから難しいものはできませんので、できることから少しずつチャレンジして、とにかくプログラミングを楽しむことが大切です。
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