「できれば仕事はせず、のんびりと働かないで生きたい」
「満員電車には乗りたくない」
「仕事自体は嫌いではないけど、無駄な社則に縛られるのはいやだ」
完全な不労所得を得ることは、20代・30代のうちは難しいものですが、「自分にかかる負荷を小さくして、効率的に働くこと」は十分に可能です。
本記事では「働かないで生きる」ということについて、いきなり働くことをゼロにするのではなく、コスパの高い労働で貯蓄をするという観点から解説しています。
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20代・30代で働かないで生きるのは難しい
「働かないで生きる」とは、一般的には早期リタイアを意味します。
若くして多額の金銭を得ることに成功した人が、65歳の定年を前に仕事から引退。残りの人生を家族との時間や、趣味に充てるパターンが多いです。
ただし、実際に早期リタイアができる人はごく一部。現実的には20代・30代で働かないで生きる道を選ぶことは以下の理由から困難であるといえます。
- 全く働かないで生きるには、最低でも5000万円前後の貯金が必要
- 働かないことで、世間の目が冷たくなる
20代で成功しても「将来が不安だから稼ぎ続ける」選択をしやすい
20代で多額の貯金に成功しても、先の人生は非常に長いです。結婚して子供が生まれる可能性もありますし、難病にかかる可能性もあります。子育てにかかるお金も、病気の治療にかかるお金も非常に高額です。
日本円の価値そのものが暴落する可能性も否定はできません。
全く働かずに生きることは、よほどの貯金がない限りはそもそもメリットよりもリスクが大きいのです。
もし副業に興味があれば以下の特集をみてみてください。
働かずに生きるには?働かないで生きていく現実的な方法を解説
「変なことをしている怪しい人」に見られやすい
働くことは「お金を得る手段」であると同時に、社会貢献でもあります。働かないことは社会貢献の機会を自ら手放しているのと同じです。
よって働かないで生きる人は、社会との縁を切った変な人に見られやすいです。世間の目が冷たくなるため、日常生活の中で居心地の悪い思いをすることがあるでしょう。
もし資金に余裕ができ、働く必要がなくなったとしても、何らかの形で地域社会との交流は保つのがおすすめです。
全く働かない生き方は現実的には40代から
「全く働かない生き方」を目指すなら、実現可能な年齢の目安は40歳以後です。20代・30代で稼いだお金を不動産投資に回すなどして、不労所得で生きるという選択ができるためです。
貯金のみで生活する場合は5000万円前後の金額が目安です。
例えば、40歳で早期リタイア。65歳から年金を受給するとします。5000万円の貯金があれば40歳から65歳までの25年に渡って、年200万円の生活費で暮らすことが可能です。
5,000万円の貯金は年収1,000万で最低10年働くのが目安
5,000万円の貯金をするには、年収1,000万円で最低10年働くのが目安です。
この計算は、年収の半分を貯金し続ける前提です。貯金をする期間は切り詰めた生活をすることになります。
20代前半から年収1,000万を得る社会人は圧倒的少数派。現実的には、30代から40代で年収1,000万に到達する人が多数派でしょう。
このことからも、全く働かないで生きる「早期リタイア」の目安はもっとも若くても40歳だと言えます。
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働かずに生きる方法
今よりも働かずに生きるには「負荷を下げること」が重要です。
「年収1000万円で最低10年働く」のは現実的に難しい方が多いでしょう。また「40代まで働き続けるのは辛い。もっと若いうちから、早期リタイアを目指したい」という方もいるのではないでしょうか。
20代や30代から働かずに生きるのを目指すには、まず「負荷を下げること」を意識しましょう。負荷とは、仕事で感じるストレスのことです。
現代のビジネスパーソンが感じる肉体的な負荷、精神的な負荷の代表例は以下の通りです。
- 満員電車
- ノルマが厳しい営業
- 無駄なMTG
- 業務時間外の仕事付き合い
- オフィス環境の劣悪さ
こうした負荷を下げる方法には、以下があります。
満員電車に乗らない
フレックスタイム制が導入されていれば、出社時間をずらすのがおすすめです。またリモートワーク可の企業であれば午前中はリモート。午後出社にするのも良いでしょう。
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外回りや飛び込み営業をしない
外回りや飛び込み営業は、肉体的にも精神的にもハードで鬱病の原因にもなります。
近年の営業はインバウンドが主流で、飛び込みは相手企業から好感を得づらい手法と見なされています。テレアポも同様で、営業効率が年々低下傾向にあります。
WEBコンテンツ制作やリスティング広告運用などで、見込み顧客を獲得するのがおすすめです。
特にWEBコンテンツは、自社の資産になります。コンテンツを媒介にした集客に成功すれば、フロー型ではなく「ストック型の営業」に自社の営業手法を切り替えることができます。
やり取りはスラック、チャットワークをメインにする
MTGや電話でのやりとりは、相手の時間を強制的に奪うコミュニケーションです。MTGをしている間は、その社員は他の仕事を進めることが一切できなくなります。電話も同様です。
各人が自分の仕事に専念するには、メールやチャットで必要事項を共有。各人が手が空いたタイミングで、必要な連絡事項をチェックするのが効率的です。
飲み会に参加しない
飲み会は出費が大きい上に、必ずしも生産的な場ではありません。社員のモチベーションアップには効果的ですが、業務上の意思決定の場としてはふさわしくないからです。
毎日のように飲み会があるなど、開催頻度が高すぎる場合は「参加しない」こともストレスを低下させるためには大切です。
一方で頻度が月に1回程度であれば、社員同士の仲を深めるためにもできれば出席した方が良いでしょう。
在宅ワークをメインにする
「オフィスがうるさい」「汚い」など、作業環境あまりに劣悪で集中できない場合は在宅ワークの方が効率的です。肉体的・精神的な負荷の原因がオフィス環境にあるならば、上司に在宅ワークの許可をもらうのも手です。許可が出ない場合は、フリーランスに転身することを検討しても良いでしょう。
仕事の負荷を下げるための3つの原則
あまり働かなくても済むようにするためには、仕事の負荷を下げるのが重要です。
仕事の負荷を下げるためには、3つの原則を心がけてください。3つの原則を踏まえて、自分のタスクを整理したり、働き方を見直すことで大きく自分の置かれた環境を改善することができます。
自分に向いている仕事しかしない
向いていない仕事を我慢してするのは、負荷が大きい上に生産的でもないもの。自分に向いている仕事だけをすれば、精神的に楽です。
自分に向いている仕事が何かがわからない場合は「自分の性格」から逆算して、仕事を選ぶのが良いでしょう。
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外交的な人は営業
コミュニケーション能力に長けていて、デスクワークが苦手なら営業が向いています。
体を動かすのが好きな人は、デスクワークに苦痛を感じることが多いです。そのため外回り中心の仕事の方が、やりがいを見出しやすいでしょう。
内向的な人はエンジニア
デスクワークやパソコンを使った作業が得意なら、エンジニアが向いています。打ち合わせやクライアントとの密なやり取りなどは発生しますが、パソコンに向かい合って一人で進める作業も多いです。一人で集中して作業を行うことが可能です。
ヘッドフォンをつけながらの作業や在宅ワークを許可している企業も多いので、フレキシブルな働き方がしやすいです。
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定型業務は自動化する
積極的に業務を自動化するのがおすすめです。業務自動化とは、人間が繰り返し行うクリックやキーボード入力、データ入力などをロボットやマクロに置き換えることです。
例えば、データ入力。「1時間おきに社内システムにアクセスし、データを取得。取得したデータをエクセルに転記」というような定型業務は、RPA(ロボットによる業務自動化)に置き換え可能です。
RPAを導入していないなら、積極的に社内で提案するのも効率化に役立ちます。
労働時間を減らす
時短勤務が可能な職場なら、時短勤務をすることで労働時間を減らせます。また無駄な残業を避けることでも、プライベートの時間を確保できます。
働く時間を徹底的に削るには
「働かないで生きる」ことを実現するには、「徐々に労働時間を減らす」ことが大事です。収入に影響が出ない範囲で、出来る範囲から仕事を減らしていくことで自分にかかる負荷を軽減できます。
働く時間を徹底的に削りたい場合には、意識することは2つです。「収入を増やす」ことと、「支出を減らす」ことです。
収入を増やすことで、早期リタイアがより現実味を増します。支出を減らすことで、より多くの貯金ができます。
収入を増やす
収入を増やす方法は、大きく分けて2つ。労働時間を長くすることと、時間当たりの収入を増やすことです。
特におすすめなのは、時間当たりの収入を増やすことです。労働時間を増やすのは限度があります。一方で時間当たりの収入を増やせれば、労働時間は短くても高収入が得られます。
コスパの高い労働に専念する
例えば、いまあなたが時給1000円で働いているならば、時給1500円の職場に転職することで労働時間は同じでも収入は1.5倍に増えます。
将来的に働かないで生きるためには、逆説的に「何の仕事をするか」が大事なのです。
記事の後半で、コストパフォーマンスの高い労働を3つ紹介します。仕事選びの参考にしてください。
支出を減らす
支出を減らすことも大切です。収入を増やしたくともすぐには転職や給与アップが難しい場合には、まずは節約をすることになるでしょう。
まずは家計簿をつけてみて、月々の支出を整理。無駄な支出をカットしましょう。
地方移住や海外移住も要検討
月々の支出の多くを占めるのは、家賃と食費でしょう。もし現在の仕事が、住む場所を問わずに出来るものであれば思い切って地方移住や海外移住をするのも良い選択です。
2020年の東京オリンピック開催を前に、都市部の地価は上昇傾向。それに合わせて賃貸物件の家賃も上昇しています。
都市部を離れ、地方に住むだけで家賃を半額程度に抑えられるでしょう。
コスパの高い労働の例
最後にコストパフォーマンスの高い労働の例を紹介します。いずれも手厚い手当と高額な給与が期待でき、働き方の自由度も比較的高いものです。
大学職員
大学職員とは、大学運営のサポートをする仕事です。大学の制度作りや、学生の進路相談や休学手続きの対応。高校生向けの進路相談会の開催や、留学生の受け入れ対応などを行います。
基本的に調整業務が多く、外回りの営業などノルマが厳しい仕事はありません。
大学職員は休暇が取りやすく、ゆったりとした働き方ができます。また大学生協や学食が利用できるため、日々の食費やちょっとした買い物を安く済ませられるのも嬉しいポイント。
ただし、少子高齢化によって大学職員の数は全国的に削減傾向。新規採用も狭き門になりつつあります。
不動産の大家
不動産の大家とは、不動産の賃貸業を手がけるオーナーのことです。所有する不動産を貸し出すことで、収入を得ます。貸し出す物件はアパートやマンション、一軒家などが主です。
貸し出した不動産の管理やクレーム対応は、大家自ら手がけるケースもあれば、外部の管理会社に委託するケースもあります。前者の場合は、オーナー兼管理業を手がけていることになります。
後者の場合は手取りの収入は減るものの「家賃が回収できない」などのトラブル対応を外部に一任できるため、管理は非常に楽になります。
ITエンジニア
ITエンジニアとは、プログラミング言語を用いてWebアプリケーションやスマートフォン向けアプリケーション、ゲーム開発などを行う開発者のことです。
ITエンジニアは人手不足が続いている職種のため、未経験からでも高待遇の職に就きやすいのが特徴です。
またリモートワークやフレックスタイム制、フリーランスなど先進的な働き方が積極的に導入されている職種のため、理想に近い働き方を実現しやすいです。
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