プログラマーやエンジニアへの転職を考えたときに、重視したいポイントの一つとして欠かせないのが「年収」でしょう。日々の生活はもちろん、結婚や出産など将来のことを考えると、収入の高い仕事に就きたいと感じるのは自然です。
近年のIT技術の発展から、開発を行うプログラマーやエンジニアの需要は急激な高まりを見せています。
プログラミングスキルを身につけることが、転職を有利に進め、需要の高い人材なるための最善策と言えるでしょう。
しかし、言語にかかわらずプログラミングを身につければ、必ず収入が上がるわけではありません。言語によって平均年収は大きく異なります。
そこで今回は、株式会社ビズリーチが発表した「プログラミング言語別年収ランキング2018」を元に、平均年収の高いプログラミング言語を紹介します。
あわせて、未経験から高収入のプログラマー、エンジニアに転職する方法も紹介しますので、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事の目次
プログラミング言語別年収ランキング 2018が発表
出典:ビズリーチ-プログラミング言語別年収ランキング2018
2018年8月7日、株式会社ビズリーチは、運営している求人検索サイト「スタンバイ」で「プログラミング言語別年収ランキング2018」を発表しました。
ランキングの基準は「スタンバイ」に掲載されている約324万件の求人情報のうち、6月30日時点でプログラミング言語名の含まれている求人に提示されている年収の中央値を集計したものとなっています。
第1位には「Go」がランクイン。2017年度のランキングでは求人数の少なさからトップ10に入ることはなかった「Go」。しかし、求人数は前年の1.9倍にまで増加しており、人気を博しています。
第2位は昨年1位だった「Scala」。Twitterの開発などをはじめとして、インターネット事業を営む企業で使われはじめている言語です。
しかし、国内に「Scala」を扱える人材が少ないことから、募集にあたり収入を高めに設定してる企業が増えています。
第3位は「Python」。機械学習やデータ分析などが可能なライブラリがそろっている言語です。それらがAI(人工知能)開発に向いていることから、近年の第3次人工知能ブームに乗って需要も増加しています。
昨年のランキングでも「Python」は2位と高順位を記録。さらに需要は伸びており、2018年の求人数は前年の1.7倍ほどになっています。
トップ10のプログラミング言語紹介
ここからは、トップ10に入った各言語について解説していきます。各言語の日本、アメリカの年収水準をそれぞれ紹介します。
ランキングの傾向や国内外の水準を見ていくと、高年収を目指すためにはどの言語を身につけるべきかが見えてくるでしょう。
言語ごとの特徴や機能などをわかりやすくまとめましたので、ご参照ください。
第1位 Go
出典:Wikipedia
- 年収中央値:600万円
- 最大提示年収:1,600万円
- 求人件数:2,200件
GoはGoogleによって開発されたプログラミング言語の1つです。2009年にリリースされました。プログラミング言語の中では。比較的新しく開発された言語です。
開発当初はLinuxとMac OSのみのサポートでしたが、2013年に3月にリリースされたバージョン1.0ではWindowsにも対応しました。
Goの魅力はシンプルな構文と軽量な動作にあり、企業でも開発言語としてGoを採用する企業が増加中です。「DropBox」ではGoを扱える技術者の採用を行っており、国内でもフリマアプリ「メルカリ」やニュースアプリ「Gunosy」でもサービス開発の一部でGoを活用しています。
質問サイトStack Overflowの年次レポート(2018年)では、最も愛されるプログラミング言語、スクリプト言語、マークアップ言語の5位に入っていることからも、人気の高さが伺えるでしょう。
現在の求人数こそ2200件で少ないものの、ビズリーチは「今後もGoの人気が高まり、求人数も増える」と予想しています。
アメリカにおけるGoを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Goを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$103,734。日本円に換算すると11,514,474円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
アメリカでは年収1,000万円を超え、日本以上に高収入になることがわかるでしょう。
第2位 Scala
出典:Scala
- 年収中央値:600万円
- 最大提示年収:1,300万円
- 求人件数:1,489件
Scalaはオブジェクト指向と関数型プログラミングの両方を扱うことができます。また業務システムの開発で長年使われてきたJavaのライブラリを利用可能なことからも、Scalaの需要が高まっています。
特にメガベンチャーなどでScalaを開発言語として採用する傾向があるようです。
Scalaを扱えるエンジニア、プログラマーは国内だと多くありません。そのため、企業では待遇を良くして、求人を行っている現状があります。
アメリカにおけるScalaを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Scalaを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$104,218。日本円に換算すると11,568,198円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
ScalaはGoよりもやや年収が高めの傾向があります。
第3位 Python
出典:Python
- 年収中央値:575.1万円
- 最大提示年収:1,499万円
- 求人件数:9,344件
PythonはWebアプリケーションを構築したり、データ分析に使えたりと非常に汎用的な言語です。世界的に有名なサイト、例えば「DropBox」や「Instagram」もPythonを使って作られています。
特にPythonが開発言語として用いられている分野はAI(人工知能)開発です。Pythonには機械学習に使えるライブラリなどが豊富なため、AI(人工知能)開発に適した言語でもあります。
2010年以降、世界的に第3次人工知能ブームが到来しており、人工知能の分野に進出する企業が増加中です。言語としての汎用性、そして現在ブームが訪れているAI(人工知能)開発に使えることから、Pythonを扱えるエンジニアの求人数も増加傾向にあります。
AI(人工知能)開発と聞くと難しいイメージがあるかもしれません。ただ、Python自体は学習難易度が低く、ソースコードもシンプルで読み書きしやすいことからプログラミング初心者でも習得しやすい言語とされています。
参照:Pythonとは?特徴やできること、ダウンロード方法と文法を解説
アメリカにおけるPythonを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Pythonを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$87,064。日本円に換算すると9,664,104円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
Pythonを扱えるエンジニアの平均年収も1000万円近くになるため、やはり日本のエンジニアより収入が高くなる傾向にあります。
第4位 Kotlin
出典:Kotlin
- 年収中央値:575万円
- 最大提示年収:1,200万円
- 求人件数:961件
Kotlinの需要は2017年ごろから伸び始めました。その理由となったのは、Googleが2017年5月に、Androidアプリの開発公式言語にKotlinを加えると発表したためだとされています。
それまでは、Androidアプリ開発にはJava(またはC++)を用いるのが一般的でした。
しかし、GoogleがAndroidアプリ開発にKotlinを推すようになったことから、開発言語をKotlinに乗り換える企業が増え始めているようです。
KotlinはJava互換の言語ですが、Javaではサポートされていない機能も多数実装しています。そのため、Kotlinに乗り換える必要があると判断していると見られます。
今の所、JavaやC++での開発ができなくなるということはありません。
参照:Googleが採用したKotlinとは?Android開発に使うメリットを解説
アメリカにおけるKotlinを扱えるエンジニアの年収中央値
Kotlinに関するアメリカの正確な年収データはありませんでした。この結果はKotlinを使えるエンジニアの少なさを物語っているでしょう。
その分、Androidアプリ開発の現場においてKotlinを扱えるエンジニアは貴重であり、企業がこぞって確保したい人材であることもお分かりかと思います。
アメリカでのITエンジニアの平均年収は日本円で1000〜1200万円ほどの水準にあるので、Kotlinを扱えるエンジニアの年収も1000万円前後になると予想できます。
第5位 TypeScript
出典:TypeScript
- 年収中央値:575万円
- 最大提示年収:1,200万円
- 求人件数:667件
TypeScriptは、JavaScriptでの大規模なアプリケーション開発を行う時に、JavaScriptの弱点となる部分を補うために開発された言語です。
JavaScriptにはない機能を使用したい時に、TypeScriptでコードを記述し、JavaScriptにコンパイル(翻訳)することで機能を持たせることなどが可能となります。
TypeScriptは分割しての作業に適していることから、複数人による開発にも利用しやすい点も人気を集めている理由です。
また、TypeScriptは静的型付け言語(変数やサブルーチンの引数や返り値などの値について、あらかじめ決められている型)であるため、型が決められているJavaやC#を得意としている技術者も扱いやすいという特徴もあります。
2017年4月にGoogleが社内の標準言語としてTypeScriptを採用したことでも、導入する企業が増えたとみられています。求人数は2017年の3.2倍に達しました。
アメリカにおけるTypeScriptを扱えるエンジニアの年収中央値
Kotlinと同様、アメリカにおけるTypeScriptを扱えるソフトウェアエンジニアの年収データは見つかりませんでした。
ただ、TypeScriptと関連するJavaScriptを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$81,743。日本円で9,073,473円(2018年8月28日時点のレート)。
日本の年収中央値と比較しても、はるかに高い収入です。
第6位 R
出典:Wikipedia
- 年収中央値:574.8万円
- 最大提示年収:1,000万円
- 求人件数:220件
RはPythonと並ぶ機械学習やデータ分析に活用しやすいプログラミング言語です。しかし、RはPythonと比べるとコーディングには向いていません。そのため、データ分析ツールとして活用されることが多いです。
Rの特徴としては、計算が比較的簡単な点や、統計学のアルゴリズムの多彩さ、グラフなど可視化のしやすさなどがあります。
初心者のデータ分析ツールとして使いやすいため、マーケティングなどに携わる人ならばRは身につけておきたいプログラミング言語と言えるでしょう。
アメリカにおけるRを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Rを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$89,060。日本円に換算すると9,885,660円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
Rはデータ分析に活用されるプログラミング言語だということは説明した通りです。Rの知識のほかに分析したデータをマーケティングの観点で活用するといったスキルが必要となることも、年収が高い要因の一つとなっているでしょう。
第7位 Ruby
出典:Ruby
- 年収中央値:550万円
- 最大提示年収:1,200万円
- 求人件数:11,676件
日本由来のプログラミング言語がRubyです。Web、スマホアプリケーションの開発やスクレイピングなど幅広い分野に応用できる言語として人気を集めています。
コードがシンプルなため、プログラミング未経験者にとっては非常に学びやすい言語でしょう。「Ruby on Rails」というフレームワークによって、手入力するコード量を少なくもできるため、プログラミングを学習するための言語としてRubyを採用する大学、プログラミングスクールも多いです。
シンプルなコード出かけるために、サービス開発をRubyで行っている企業も多いため、プログラミング初心者向けの言語ながらも高いニーズを誇っています。
参照:プロが教える「5分で分かる」Ruby入門!学習法も紹介
アメリカにおけるRubyを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Rubyを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$87,859。日本円に換算すると9,752,349円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
日本由来の言語であるRubyですが、アメリカでもニーズは高く、収入も高くなる傾向があるようです。
第8位 Swift
出典:Apple-Swift
- 年収中央値:550万円
- 最大提示年収:1,200万円
- 求人件数:3,353件
Swiftは、2014年6月にAppleが発表した比較的新しいプログラミング言語です。歴史こそ浅いものの、iPhoneやiPad、AppleWatchなどで動作するアプリケーション開発言語としてニーズは増加しています。
もともと、iPhoneアプリなどはObjective-Cという言語を用いて開発されてきました。現在もObjective-Cでのアプリ開発は可能なのですが、Apple自体がSwiftを推進しています。
Swiftの方がコードがシンプルということもあり、Swiftでの開発を進める企業も増えているようです。
ただ、Swiftは新しい言語でもあるため、扱えるエンジニアの数も限られています。そのため企業は提示収入をあげるなどして、Swiftを扱えるエンジニアを採用しようと施策を打っています。
参照:【Swift 入門】絶対つまづかないSwiftプログラミング
アメリカにおけるSwiftを扱えるiOSディベロッパーの年収中央値
アメリカの場合、Swiftを扱えるiOSディベロッパーの年収中央値は$82,569。日本円に換算すると9,165,159円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
アメリカはiPhoneの発祥地でもあり、スマートフォンアプリの市場も非常に大きいです。スマホアプリの市場規模では世界の上位5位に含まれます。
iOSアプリ開発を行うディベロッパーの年収もエンジニア同様に高額です。
第9位 Perl
出典:Perl
- 年収中央値:525万円
- 最大提示年収:1,200万円
- 求人件数:4,509件
PerlはRubyやPythonなどのようにWebアプリケーション開発に活用されることの多いプログラミング言語です。歴史は古い分、学習用の参考書が豊富なことや、コンパイルの必要あないことからも根強い人気を誇る言語でもあります。
ただ、RubyやPythonはフレームワークが充実していることからも、より学習しやすく、コーディングもしやすいです。このことから、Perlはやや人気が下がってきています。
アメリカにおけるPerlを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、Pythonを扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$79,834。日本円に換算すると8,861,574円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
日本よりも年収の中央値は高めですが、ランクインしている他の言語と比較するとやや低めの金額となりました。
やはりPerl以上にRubyやPythonなどの需要が高まっていることが影響している可能性があります。
第10位 C
出典:Wikipedia
- 年収中央値:525万円
- 最大提示年収:1,000万円
- 求人件数:9,347件
C言語は世界的に根強い人気を持っており、汎用的な開発が可能なプログラミング言語としてあらゆる開発の場に持ちられています。
高速でコンパクトなプログラムが実現可能なため、処理速度は他のプログラミング言語と比べると最速になるのも大きな特徴です。
大量なデータの高速処理が必要となるAI(人工知能)開発においてもC言語が用いられるため、ニーズも高めです。
しかし、C言語は学習難易度が高めのプログラミング言語でもあります。C言語はソースコードを記述した際、機械がコードを理解できるように翻訳する作業(コンパイル)が必要です。人間よりも機械に近い言語で記述するため、コードも読みやすいとは言えません。
コンピュータなどの仕組みについての知識も必要となります。
C言語をマスターできれば、OSやプログラミング言語の知識が身につくので、大抵のものが作れるようになるとさえ言われています。
ただ、学習難易度の高い言語であるため、プログラミング未経験者がいきなりC言語に手をつけるのは、あまりおすすめできません。
アメリカにおけるCを扱えるエンジニアの年収中央値
アメリカの場合、C言語を扱えるソフトウェアエンジニアの年収中央値は$80,966。日本円に換算すると8,987226円となります(2018年8月28日時点のレートで計算)。
年収の中央値こそ他の言語と比較すると低めですが世界中でC言語の需要は絶えず、長年に渡って扱われている言語です。
人気の高さや言語の汎用性によるニーズの高さは今後も健在でしょう。
平均年収が高い言語は「ニーズが高く扱えるエンジニアが少ない」
高年収を目指すなら「ニーズが高く、扱えるエンジニアが少ない言語」を身につけるのがベスト。また英語が得意であれば、海外転職を目指すとさらに年収を底上げすることができるでしょう。
ランキングの傾向を見ると、平均年収が高い言語は「ニーズが高いにもかかわらず、言語を扱えるエンジニアが国内に少ない」という特徴があります。
例えば、1位のGoは2009年に開発された言語ということで、扱えるエンジニアはまだ多くありません。8位のSwiftも同じことが言えます。
2位のScalaや4位のKotlinも、近年の傾向から人気が高まっていますが、もともと開発ができるエンジニアが少ない言語でした。
対応できるエンジニアが少ない分、企業は高めの年収を提示することで自社で採用しようと考えるようです。
アメリカの方がITエンジニアの年収は高い
プログラミング言語別の年収を、日本とアメリカで比較すると差は顕著です。
これまで紹介してきた通り、日本とアメリカを比較するとITエンジニアの年収は高めです。
ランキングトップ10に入った言語だけを見ても、日本円で900〜1200万円ほどが中央値となっています。
なぜ年収に大きく差があるのでしょうか。いくつかの理由があります。
アメリカではエンジニアになるハードルが高い
日本の場合、エンジニアになるハードルはそれほど高くありません。専門の資格が必要なわけではありませんし、応募条件にあるプログラミングスキルや経験などを満たしていれば就職できます。
一方、アメリカの場合は日本のようにはいきません。アメリカにおけるエンジニアという仕事は、大学で情報系の学部を専攻し、さらに大学院を卒業するなどして初めて就職できる狭き門なのです。アメリカでは日本以上にエンジニアが専門性の高い職と考えられています。
ごく限られた人材しかエンジニアになれないことから、年収も高めに設定されているケースが多いのです。
日本では給与額に現れない福利厚生を受けられる
日本の企業は福利厚生に力を入れている企業が多いです。賞与や退職金制度などがあるため、給与額に現れない部分でエンジニアたちは会社に支えられています。
しかし、アメリカは成果主義的な考えの企業が多いため、エンジニアのようにスキルのある人材は、常に結果を出すことが評価につながります。その評価が給与という形でエンジニアに支払われるのです。
日本にはエンジニアの仕事を評価できる人が少ない
日本において、エンジニアの仕事はコーディングを行う単純な仕事だと思われがちです。
しかし、エンジニアはただコーディングを行うだけではありません。クライアントとの打ち合わせや、開発するシステムの設計、クライアントからの注文を再度反映しながら要求にあったものを作り上げる。このように多数の作業をこなします。
この部分を正しく評価できる上司、経営層が少ないことは、日本のエンジニアの年収が低いことに影響しています。
アメリカでは、ビル・ゲイツのようにエンジニア出身の有名企業かが多数います。彼らの功績により、エンジニアは単純な仕事をする職業ではなく、サービスを生み出す職業として認識されたため、高い評価を集めるようになったのです。
外資系企業のエンジニアに転職すれば収入も高くなりやすい
アメリカではエンジニアに対する評価や考え方が日本とは大きく異なります。もし高収入を狙うのであれば、アメリカに本社を置く外資系企業のエンジニアに転職するという方法もあるでしょう。
外資系企業では、日本にある支社でも本社と同じような評価基準で社員たちが働いているケースが多いです。成果主義の厳しい職場になるかもしれませんが、日本の企業で働く以上の収入を得ることも可能となるでしょう。
以下の記事では、エンジニアとして年収1000万円を目指す方法についてまとめています。あわせてご覧ください。
参照:システムエンジニア(SE)が年収1000万円を目指す方法やコツを解説
求人数は「Ruby」「C」「Python」が多い
ランキングの年収だけでなく、求人数も見てみましょう。
求人数で見ると、トップ3は「Ruby」「C」「Python」の順番です。この3つのプログラミング言語は、今年に限らず高いニースを保っています。
この3つの言語に見られる共通の特徴としては、汎用性の高さでしょう。Webアプリケーションの開発やAI(人工知能)開発といった、近年のWeb業界で主流となるサービスに活用できる言語です。
年収だけで見るとRubyやCはランキング下位です。ただその求人数の多さから、プログラマーやエンジニアに転職できる確率としては圧倒的な高さを誇ります。
Pythonに関しては、年収でもランキング3位。今後も需要が伸びると想定されているので、習得するにもおすすめです。
未経験者におすすめの言語は「Python」「Ruby」
もしこれからプログラマーやエンジニアを目指すのであれば、プログラミングの習得は必須です。
新卒採用の場合はプログラミングスキルを採用条件に含めていない場合がありますが、中途採用の場合はほぼ必須でプログラミングスキルを求められます。
未経験者におすすめの言語は「Python」または「Ruby」です。両方ともコードがシンプルで読み書きしやすい言語であるため、未経験からでも理解しやすいという特徴があります。
また、両言語とも年収ランキングでも上位に入り、求人数においてはトップクラスに多いです。学習した後の転職にも結びつきやすく、年収アップにもつながりやすい言語と言えます。
これらの理由から、未経験者がプログラミング学習を始めるのであれば「Python」または「Ruby」がおすすめです。
以下の記事では、初心者にオススメのプログラミング言語をランキング形式でまとめています。
参照:【2018年版】初心者はどの言語が良い?おすすめプログラミング言語ランキングTOP10
未経験からエンジニアを目指すにはスクールに通おう
未経験からプログラミング学習を始めるのであれば、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
スクールでは、未経験者でもわかりやすいように何度も改良を加えたテキストを使い、メンター(講師)のアドバイスを受けながら学習を進められるのです。
また、オンライン学習に対応しているスクールもあるため、仕事をしながらで学習時間の限られている人や、教室に通えない場所に住む人でも利用できます。
このようなスクールの環境は、プログラミング学習において最も大きな壁となる「挫折」を回避できるように組まれているのです。
独学だと8〜9割の人が挫折してしまう
プログラミングを学習する上で、個人ごとに習得スピードの差はあるものの、勉強さえすれば身につかないということはありません。
とはいえども、プログラミング学習を始めたのにスキルを身につけられなかった人がいるのも事実。これはなぜなのでしょうか。
その原因が「挫折」です。学習が進められなくなってしまう問題が発生した結果、多くの人がプログラミングが身につく前に諦めてしまうのです。
特に、独学で始めた人には挫折してしまう人の割合が多く、だいたい8〜9割ほどに達するとされています。
挫折してしまう問題には様々ありますが、よくあるのは「選んだ教材が自分のレベルより高すぎた」、「学習でつまずいた部分を質問できる人がいなかった」の2つです。
プログラミングスクールでは、こういった挫折の原因を取り除いているので、未経験者の学習の場としておすすめできます。
プログラミングを独学するには参考書やWebサービスを利用する
もしプログラミングを独学で身につけるのであれば、参考書やWeb学習サービスを活用するのが基本です。
書店やAmazonなどではプログラミングごとの参考書が多数販売されています。最近は「Progate」や「ドットインストール」といったWeb上でプログラミングが学習できるサービスも増えてきており、独学が始めやすい環境が出来上がってきています。
スクールは学費の関係で初期費用は高めです。独学の方が学習にかかる費用は少なくて済むでしょう。
ただ先ほども説明した通り、挫折してしまう確率の高さを考えると、未経験者はスクールに通うべきです。
以下の記事ではプログラミングを独学する方法や心得などをまとめております。プログラミング独学に必要な知識はすべてこの記事にまとめていますので、ご参照ください。
参照:プログラミング入門完全版!初心者が基礎から独学で勉強する方法
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