「自分でウェブページを作りたいけど、どのプログラミング言語を学べばいいかわからない。」
「エンジニア転職に向けてプログラミングを一から学びたいけど、初心者向けの言語はどれなんだろう」
このような悩みはありませんか?
この記事を読めば、そのような悩みを解決することができます。
プログラミングやAI、VRを学べるスクールテックキャンプ プログラミング教養の現役エンジニアにおすすめのプログラミング言語を語ってもらい、TECH::NOTEのライターが執筆いたしました。
ただ一概にプログラミング言語と言っても、その種類は200を超えるとされており、それぞれ特徴や使い道が異なります。
プログラミング経験がないと、どういう開発にどの言語が使用しているかが分からず、学ぶ言語を選べないのではないでしょうか。初めて学ぶ言語の選択を誤ると、思うように学習も進みません。
自分の目的に合った言語は何か理解し、学習に取り組むことは、目標を達成する近道になリます。
吹この記事では特にプログラミング初心者の方向けに、オススメのプログラミング言語ランキングTOP10を紹介します。2018年の流行を踏まえてのランキングですので、これから挑戦する方は、ぜひ参考にしてください。
2019年6月7日編集:この記事は、現役エンジニアによって監修済みです。
この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
- 1 どの言語から学ぶか。はじめて学ぶ言語を選ぶ重要性
- 2 プログラミング言語のシェア
- 3 おすすめプログラミング言語ランキングの比較基準
- 4 プログラミング言語を徹底比較!2018年に学ぶべき言語TOP10
- 4.1 第1位 Webアプリ・機械学習・統計・IoT なんでもござれ Python
- 4.2 第2位 Webエンジニアの必修言語 JavaScript
- 4.3 第3位 楽しい、でも実用的!Webアプリ向け開発言語 Ruby
- 4.4 第4位 メガベンチャーがこぞって利用 一大ブームのScala
- 4.5 第5位 求人・受託案件数が豊富 PHP
- 4.6 第6位 iOS開発の王道 Swift
- 4.7 第7位 数学・統計が得意な人にオススメ 統計解析言語 R
- 4.8 第8位 VR開発ができるマイクロソフト生まれの言語 C#
- 4.9 第9位 新進気鋭のAndroid公式言語 Kotlin
- 4.10 第10位 プログラミング言語の基本にして鬼門 C
- 5 まとめ
どの言語から学ぶか。はじめて学ぶ言語を選ぶ重要性
はじめてプログラミングを学ぶとき、どの言語を選ぶかはとても重要な問題です。
以下で、言語によって得意なことや難易度が違うなど、その理由について解説します。
言語によって得意なことが違う
まずは各プログラミング言語でできること、得意なことを知りましょう。
Webアプリケーションの開発に使用する言語、人工知能の開発に使用する言語、サーバサイドの開発に使用する言語など、プログラミング言語によって得意なことと不得意なことは様々です。
その上で自分がどんなエンジニア/プログラマーになりたいのか、何を開発したいのかを考えて、学習するプログラミング言語を決めてみてください。
求人や受託案件の違い
JavaScriptなど、Web・スマホアプリの開発に使用するような汎用的な言語の場合、それだけ求人の数や受託案件の数も増えます。
その数から、転職したり独立したりなど自分の目的を考えて、学ぶべきプログラミング言語を逆算して決めることも一つの方法です。
プログラミング言語によってできることが異なれば、需要も異なります。あまりにも需要が少なく、求人数の少ない言語から学び始めてしまうと、活用する機会も少なくなってしまいます。
初めて学ぶ言語を選ぶことはとても重要です。
難易度が違う
プログラミング言語そのものの難しさと、参考資料の多さによって、習得の難易度が変わります。
プログラミング初心者の方の場合、環境構築でつまづくことも多いです。環境構築の難しさや、文法の複雑さは学習の大きな壁です。できる限り、初心者でも学びやすく、環境構築が簡単な言語を選ぶと良いでしょう。
Rubyのようなコードがシンプルな言語の場合、初心者でも比較的わかりやすいです。さらにRubyは参考資料も多いため、わからなくなっても自分で調べれば答えを見つけられる可能性は非常に高いです。
プログラミングの経験がない場合は、易しくて参考資料の多い言語から学習開始しましょう。
スクリプト言語とコンパイラ言語
プログラム言語は大きく「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」に分かれます。
プログラミング言語は、人間がわかるように書いたソースコードを、機械の言葉に変換すること(コンパイル)でコンピュータに命令を実行させます。
スクリプト言語」はソースコードをその場で機械語に翻訳してくれるので、書いたコードをその場ですぐ実行できます。Python,JavaScript,Ruby,PHPなどが該当します。
「コンパイラ言語」とは、ソースコードを事前に時間をかけてコンパイルする必要がある言語のことです。動作はスクリプト言語より早くなります。C,C++,C#,Javaなどが該当します。
どちらも一長一短あるのですが、初めてプログラミングを学ぶのであれば、書いたソースコードが即時実行されて、結果が確かめられる「スクリプト言語」から学習することをおすすめします。
プログラミング言語のシェア
200種類以上あるプログラム言語。
そのうち、昨年からシェアを増やしている言語にPythonがあります。人工知能開発ができるPythonは、IT業界の流行の面から考えても、利用を始める技術者が多いようです。シェア率は1.21%増え、全体の約4.7%に達しました。
また、Webサービス開発などで使われるJavaScriptも上昇。シェア率は0.62%増え、全体の約3.6%を占めます。
大きくシェアを伸ばしたプログラミング言語が、統計データ分析に使うRです。上昇率は0.76%でPythonほどではなかったものの、シェア率の順位で見るとTOP10の圏外だったのが、一気にランクインを果たしています。
今回ランキング形式で紹介するのは初心者向けで、現在シェアを伸ばしているIT業界のトレンドにマッチしたプログラミング言語です。
おすすめプログラミング言語ランキングの比較基準
おすすめの言語を決めるにあたり、以下のような基準で比較しました。
応用のしやすさ
その言語がどれくらい幅広い分野で応用できるかが重要になります。
1つの言語でWebアプリケーション開発や、人工知能開発、ゲーム開発など多くの使い方ができる場合、1つの言語を学べばそれだけ多くの求人に応募したり、開発に携われたりします。
学習の容易さ
プログラミング言語自体の難易度と参考図書の多さによって順位を決めています。
上位の言語ほどコードがシンプルで、参考となる資料も多いです。
求人数や案件の多さ
求人数や開発案件が多いほど、それだけ世の中で需要の高い言語となります。
独立するにしても、就職、転職するにしても仕事につながりやすいです。
なるべく優先して学ぶべき言語という指標になります。
IT業界のトレンドとマッチしているか
IT業界のトレンドにマッチしているプログラミング言語は需要が高くなるので、学習におすすめの言語と言えます。
現在はAI(人工知能)とVR(仮想現実)の分野が注目されていて、2018年以降も市場が急成長していくと見込まれています。AIは企業のオペレーションセンターや医療の現場でも活用されており、VRはゲームの分野で数多くのコンテンツが生み出されています。
人工知能開発であればPython、VRゲーム開発であればC#の言語を使ってプログラムを組みます。
Webアプリ開発もまだまだ世の中のサービスの基本となっています。開発にはRuby on Railsを使うのが主流です。
プログラミング言語を徹底比較!2018年に学ぶべき言語TOP10
以上の基準から、2018年に学ぶべきプログラミング言語TOP10を決めました。
全ての言語を学ぶことは難しいですが、これから新しく言語を学ぶ方は、この中から自分の目的にあったものを選んでみてください。
第1位 Webアプリ・機械学習・統計・IoT なんでもござれ Python
画像出典:Python
Pythonは現在人気急上昇中のプログラミング言語です。
コードが非常にシンプルで文量も少なく、誰が書いても同じコードになるため読みやすいといった特徴を持っています。
「YouTube」や「Evernote」「Instagram」など世界的に有名なサイトの開発にもPythonが用いられています。
「応用範囲の広さ」「学習の容易さ」「案件の豊富さ」「将来性の高さ」というそれぞれの基準が高いことから1位に選出しました。
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Pythonでできること
Pythonでできることはたくさんあり、オールマイティな言語と言えます。
一部例を挙げると
・Webアプリケーションの開発
・機械学習(人工知能)の開発
・統計をとったりデータを分析したりする
・IoTに関わるシステムの開発
などなど。
特に機械学習やIoTの分野は世界的に注目されており、将来に渡っての技術発展が見込まれています。
将来、私たちの生活の中で、もっと人工知能が当たり前になるとすると、開発に携わる技術者の需要も高まります。よってPythonのニーズ、人気ともに上がってきているのです。
学習の容易さ ☆☆☆☆
Pythonのコードは非常にシンプルで、エンジニアが書くコードの分量は少なくて済みます。よって初心者が身につける上で比較的学習しやすい言語です。これも人気のひとつでもあります。
シンプルなコードだと、どのエンジニアが見ても何が書いてあるのかわかりやすいので、作業内容の共有がしやすく、仕事もはかどります。
求人/受託案件/年収
大手企業がこぞって人工知能を事業として取り入れようとしているため、2018年はPythonを使えるエンジニアの求人数や受託案件数も増えるでしょう。
企業同士で人工知能の開発ができるエンジニアの取り合いが予想されるので、各社とも年収を高めに設定すると見込めます。昨年の平均年収ですでに600万円を超えていましたが、もっと高くなる可能性もあります。
こんなひとはPythonを学びましょう
初めてプログラミングを学ぶ人でもPythonはオススメのプログラミング言語です。
Webアプリケーション開発などにも使えるので、学んでおけばいろんな分野に活かせます。特に人工知能について学習し、技術を身につけたいと考えている人はPythonを学ぶべきです。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
Pythonでできることを収録しています。
初めてPythonを学ぶ人は、参考としてこの1冊を読んでみてください。
第2位 Webエンジニアの必修言語 JavaScript
ウェブページに動きをつけるのに最適で、フロントエンドエンジニアの必修言語です。「js」と省略して表記されることもあります。
Webエンジニアにとっては必修と言える言語でWebサービスを作る上では欠かせません。
「学習がはじめやすい」「人気が高い」ことや、フロントエンドだけでなくフレームワークを利用すればバックエンドにも対応できるなど、応用範囲の広さを考慮して2位に選出しました。
JavaScriptでできること
Webアプリケーション開発、ゲーム開発などができます。
JavaScriptの役割は、基本的にWebブラウザ上でのサイトユーザー側の動作に関わる部分です。
しかしNode.jsと呼ばれる動作環境の発達により、近年サーバーサイド(※1)もJavaScriptにより書かれるようにもなっています。
またJavaScriptはHTML5、CSSと組み合わせて、iOSでもAndroidでも使える「ハイブリッドアプリ」が開発できるのも特徴です。
さらに、Ajax(※2)もJavaScriptによって開発されています。
(※1)データベース操作などサイトの裏側のプログラム
(※2)ページを移動しなくてもデータを取得できる機能。Google Mapなどで使用されています
学習の容易さ ☆☆☆☆☆
JavaScriptはブラウザさえあれば開発環境が整います。開発環境を準備する必要がない分、学習開始が非常に楽です。
求人/受託案件/年収
ウェブページ制作に欠かせず、汎用性の高い言語であるJavaScriptのニーズは絶えることはないでしょう。JavaScriptを使えるフロントエンドエンジニア(プログラマー)の求人は依然として多いです。収入も安定的に高く、平均で555万円ほどです。
こんなひとはJavaScriptを学びましょう
JavaScriptはWeb業界でとても活発に使われる言語です。用途が広がっており、将来はより様々な分野でJavaScriptが使われるようになるでしょう。Web業界に携わりたいと考えているのであれば、ぜひ学習しておきましょう。
JavaScriptは一つのサイト内でもいたるところに活用されていますので、エンジニアやプログラマーを目指す人であれば、学んでおいて損はないでしょう。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
実戦でも使えるJavaScriptの知識がつきます。
第3位 楽しい、でも実用的!Webアプリ向け開発言語 Ruby
画像出典:Ruby Association
Rubyはまつもとゆきひろ氏(Matz)という日本人によって開発されたプログラミング言語です。
開発者のまつもとゆきひろ氏曰く「Rubyは『楽しさ』を第一目標とした言語」だそうで、プログラミングの教育にも使われています。
2004年にRuby on Rails(※)が開発され、人気も急上昇しました。
Rubyは日本で開発された言語であるため、資料が豊富で疑問を解決しやすいです。また、学びやすいだけでなく、市場からの需要も高い人気言語であることから3位に選出しました。
(※)RubyのWebアプリケーション開発向けフレームワーク
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Rubyでできること
Webアプリケーションの開発にRubyは多く使われています。私たちの馴染みの深いところだと、クックパッドやCrowdworksなどはRuby on Railsを用いて作られました。
学習の容易さ ☆☆☆☆☆
日本人が考えたプログラミング言語ということもあり、日本語で書かれた解説や参考資料が多いです。
開発者のまつもとゆきひろ氏が監修した教材も出版されています。開発者の思想や「オブジェクト指向」と呼ばれるコンセプトを日本語でしっかり学べるというのは、Rubyの素晴らしいポイントです。
文法が非常に分かりやすく、直感的かつ簡潔にコードが書けることも長所です。プログラミング経験のない初心者が学ぶ上で、非常に始めやすい言語です。
求人/受託案件
RubyもJavaScriptと同様に汎用性が高いプログラミング言語です。Webサービスなどの開発にRubyを取り入れている企業も多いので、求人数も案件数も多くなるでしょう。
こんなひとはRubyを学びましょう
プログラミングについて一切の経験がない方でも始めやすいのがRubyです。
Ruby on RailsはWebアプリ開発の分野で広く使われているフレームワークで、求人数も多いです。プログラミングの第1歩を踏み出したい方にオススメです。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
Rubyの基礎を固めるのに最適な一冊です。
Rubyは学習しやすく使いやすい言語として評価が高く、他の言語にも大きな影響を与えてきました。
こちらの記事→Rubyが書ければ他言語も書ける。Rubyライクな言語5選では、Rubyを習得すると学習しやすくなる言語についてまとめています。
第4位 メガベンチャーがこぞって利用 一大ブームのScala
画像出典:Scala
ドワンゴやセプテーニ、オプト、海外だとTwitter社などのメガベンチャー企業の多くが利用しているプログラミング言語がScalaです。
2003年に生み出されたオブジェクト指向言語と関数型言語から成る新たなプログラミング言語です。
学習コストは高いですが、使用しているメガベンチャーが多く、案件も獲得しやすい点を考えて4位に選出しました。
Scalaでできること
Scalaが開発される元となったプログラミング言語のJavaでできることはScalaでも可能です。Webアプリケーションの開発や、業務システム開発、Androidアプリケーションの開発などが含まれます。
Scalaでコードを書くと、従来Javaで書いていた量の半分ほどにまで削減可能です。
日本で活用されている事例はまだ多くないのですが、アメリカではシステム開発にScalaを使用している企業がたくさんあります。
学習の容易さ ☆
コードは比較的シンプルなのですが、コンパイル言語で初心者が始めるにはハードルが高いJavaの環境を使って開発します。そのため習得にはかなりの時間が必要となります。
また参考となる書籍や資料が少ないため、独学で学ぶにも多大な努力を要するでしょう。
こんなひとはScalaを学びましょう
先ほど挙げたメガベンチャー企業ではScalaでの開発を行っています。その他にもGMOやサイバーエージェントでも取り組んでいるようです。そのような企業にエンジニア、あるいはプログラマーとして就職、転職を考えている人はScalaを学んでおくと役に立つでしょう。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
JavaとScalaを比較しながらScalaをマスターしていきます。やはりJavaがあってのScalaという印象を受けるかもしれません。
できればJavaに関する知識があるとより読みやすくなるでしょう。
第5位 求人・受託案件数が豊富 PHP
画像出典:PHP
PHPは初心者でも取り組みやすい言語の一つとして、長きにわたり人気を保ち続けています。Webサービス開発でもPHPは多く活用されており、おすすめしたい言語です。
PHPは課題が多い言語と言われています。ただし、使っているWebサービスは多く、まだまだ高い需要は継続すると見られています。
応用範囲は狭めですが、学習が行いやすく、仕事に直結する定番の言語として5位に選出しました。
HTMLとPHPの違いってそもそもなに?と疑問を持っている方はこちらの記事→PHPとHTMLの違いは?プログラミング初心者にもわかりやすく解説もおすすめです。
PHPでできること
Webアプリケーション開発において、PHPはまだまだ主流です。ほぼすべてのWebアプリケーション開発が可能です。そのため受託案件の件数も非常に多く、PHPを身につけていることで、受注できる案件も増えます。
有名なところでは「WordPress」もPHPを活用して作られています。WordPressはCMS(Content Management System)サイトの一つで、ソースコードを書かなくても、利用者がサイトの更新を行えます。この開発にもPHPは使われます。
またPHPは「Laravel」というフレームワークが人気です。このフレームワークの型に当てはめることで、
学習の容易さ ☆☆☆☆
ソースコードが自由に書け、学びやすい言語です。
ただ問題として、コードを正確にかけていなくても通常通り動作してしまうこともあります。コードに間違いがあっても、見かけ上は正しく動いている場合、後々予期しないエラーで苦しむかもしれません。
そのためPHPを学ぶなら、しっかりと正しいコードで書くことを意識しながら勉強を進めるのがおすすめです。
フレームワークも複数あるので、それらを使えば初心者でも比較的簡単にプログラムを組めるようになるでしょう。
求人/受託案件
PHPが易しい言語であるため、エンジニアやプログラマの研修カリキュラムに含めている企業も多いです。エンジニアの求人数はまだまだ伸びる可能性が高いです。
また、エンジニアの求人にはPHPとWordPressを使った開発案件が非常に多いです。他のプログラミング言語に比べると、開発案件の獲得がやや容易だと言えます。
フリーエンジニアとして独立・開業するなどして、早く案件を獲得したい方にはPHPの習得をおすすめします。
ただ、その分PHPを学んでいるエンジニアも多いです。プラスアルファでJavaScriptやRubyなどを使えるようになると仕事の幅や年収も上がるでしょう。
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こんなひとはPHPを学びましょう
個人で受託開発を行ったり、独立を考えている人はPHPを学ぶべきです。案件が豊富にあるので、WordPressとPHPによるシステム構築などを手がけると、稼ぎにもつながりやすいでしょう。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
かなり易しく解説してくれており、真面目な解説書という感じではないです。イラストやキャラクターによる解説が施されています。
まずPHPに慣れることから始め、さらにレベルアップする初期段階としてこの本はおすすめです。
第6位 iOS開発の王道 Swift
画像出典:Swift
2014年にApple社が開発したプログラミング言語です。iPhone/iPad向けのアプリを作る時はObjective-Cという言語を使う必要がありましたが、よりシンプルな開発が可能になった言語としてSwiftが誕生しました。
iPhone/iPad向けのアプリを開発するのであれば、Swiftは必ず学んでおくべき言語です!
開発にはmacOSで使用するXcode(統合開発環境)が必要なため、Macが必要となります。
iPhone/iPad向けのアプリを開発する上で欠かせないトレンドとマッチした言語として6位に選出しました。
Swiftでできること
iPhone/iPad/Apple watchなどのApple製品端末で使うアプリ開発をするならばSwiftで行うことになります。さらにApple TVのアプリ開発についてもSwiftでできてしまいます。
また、WebアプリやWebサーバーの開発もSwiftでまとめてできるようになりました。
SwiftによってiPhoneアプリもWebサーバーも1つの言語で開発できるようになりました。
学習の容易さ ☆☆☆☆
従来のObjective-Cに比べてSwiftはシンプルなコードで書くことができるので学びやすい言語です。開発の際には、書いたソースコードがリアルタイムで反映させるため、すぐにエラーが出た部分を修正できるという面でも、非常に便利な機能が備わっています。
ただしSwiftはiOS向けの言語であり、開発環境構築にはMacが必須です。Windowsユーザーの方にとっては、開発環境を構築するまでに高いハードルがあります。
求人/受託案件
Swiftは比較的新しい言語ですので、身につけている技術者は少ないです。一方で、iOSアプリの需要は年々増えており、新作品が次々生み出されています。
企業としては、iOSアプリの市場成長に伴って事業展開をしていきたいと考えるはずです。すると、Swiftで開発ができるエンジニア、プログラマーを採用するべく求人を増やしたり、個人の技術者に依頼したりすることでしょう。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
環境構築から、実際の開発を行いながらの説明まであり、Swiftを使った開発の基本が学べます。
これからSwiftを使ってiOSアプリの作成をしてみたいという方は、こちらの記事→Swiftプログラミング言語入門!サンプルコードやおすすめ本も紹介
を参考にしてください。
第7位 数学・統計が得意な人にオススメ 統計解析言語 R
画像出典:R言語-Wikipedia-
統計的な情報の分析・解析に特化したプログラミング言語がRです。
Pythonと同様に機械学習において人気の高いトレンドの言語として、7位に選出しました。
Rでできること
Rはこれまでに紹介してきた他のプログラミング言語とは異なり、汎用性は低く、Webやスマホアプリの開発はできません。統計データの分析のみ行える言語です。
その分、統計データの解析においては非常に使い勝手が良く、同じく統計の解析にも使えるPythonに比べても、R言語の方が便利です。
統計解析専用のライブラリや関数が設定されていて、あらゆる面からの情報解析が簡単にできるとして人気が高まっています。
学習の容易さ ☆☆☆
統計学の知識がなくても、学習を始めれば比較的短い時間でRを使いこなせるようになります。しかし関数や四則演算を用いての分析機能もあるため、数学や算数の知識を問われます。理系出身の人は取り組みやすい言語です。
求人/受託案件
Rはシェア率を伸ばしている言語です。将来的にはニーズも増え、求人や受託開発の依頼も増えると思われます。しかしRは統計解析に特化したプログラミング言語です。できれば他の言語を学んでおくと、より採用や仕事の獲得にも繋がりやすくなるでしょう。
こんなひとはRを学びましょう
統計を取って、その情報の解析が必要な仕事につく人は学んでおくと便利です。例えばマーケティングの部署や、ビッグデータを解析する部署など。数学や計算が得意だったという人も始めやすい言語ですので、おすすめです。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
しかしこの本は統計学を学ぶ前に、まずプログラミング言語としてRを学ぶことを目的とした一冊です。
Rでのコードの書き方を学びたいという人におすすめです。
第8位 VR開発ができるマイクロソフト生まれの言語 C#
画像出典:C Sharp-Wikipedia-
C#はC言語をベースに、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。アプリケーション開発に用いられます。特にUnityを用いたVR開発では、主流のプログラミング言語として使用されます。
Javaと同じオブジェクト指向のプログラミング言語で、C#を学べば、Javaを学習するときにも取り組みやすくなります。
VRやゲームの開発において欠かせないプラットフォームであるUnityに必須の言語である点を考慮して8位に選出しました。
C#でできること
Windows向けのアプリケーション開発に用いられることが多いです。またMac OS、iPhone、Android向けアプリの開発もできるので、かなり汎用的な言語と言えます。
さらにC#の大きな特徴としては、Unityという開発環境を用いることでVR開発ができることがあります。
VRはゲームなどでご存知の方も多いかと思いますが、仮想現実を作り出す技術です。近年IT業界では非常に注目を浴びており、AR(拡張現実)/VRの市場規模は2021年までに23兆8000億円まで急成長すると見込まれています。しかしながら、市場が成長する一方で、VR開発に対応できる技術者は多くないというのが現状です。
VRに興味をお持ちの方はこちらの記事→VRゲーム開発におすすめのプログラミング言語やソフトについて解説もおすすめです。
学習の容易さ ☆☆☆
Cをベースとしつつ、Javaの良いところを取り入れたのがC#です。Cほど文法ルールが厳格ではないため、Cベースの言語としては比較的学習しやすいです。
求人/受託案件
注目すべきはやはりVR市場の拡大です。私たちの日常生活にまでVR技術が入り込み、2018年は躍進の年となるでしょう。それに備えて、各企業はC#を用いたVRコンテンツの開発ができる技術者を必要とします。求人や受託開発案件数はこれからどんどん増えるでしょう。
こんなひとはC#を学びましょう
現在市場拡大中のVRに興味があるという人に、C#はおすすめのプログラミング言語です。ゲームが好きで、自分の考えているゲームをVRで具体化したいならばC#は学んでおくべき言語です。
VR開発のみならず、Windows向けのアプリ開発にも応用できますので、そちらに興味がある方にもおすすめです。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
図説が多いのも特徴です。実際に簡単なゲームの作成も経験できるので、ゲーム開発に興味がある方のC#学習にも活用できるでしょう。
こちらの記事→Unity 2018のインストール手順を解説。入門におすすめのサイトや書籍もでは、VRゲーム開発などにも使われる開発環境「Unity」の最新版についてまとめています。ゲーム開発に少しでも興味がある方は、参考になるでしょう。
第9位 新進気鋭のAndroid公式言語 Kotlin
画像出典:Kotlin
Googleが発表したAndroidの公式言語がKotlinです。JetBrains社によって開発されました。AppleがSwiftをiOSアプリ開発用言語として開発したことを受けて、GoogleはKotlinをAndroid開発公式言語として認めたのではないかと噂されています。
Googleも認めたAndroidアプリ開発が行えるプログラミング言語という将来性の高さを考慮して、9位に選出しました。
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Kotlinでできること
ScalaのようにJavaの後継となる言語です。JavaでできたAndroidアプリの制作がKotlinでもできます。Javaで書くと長くなってしまったコードでもKotlinであれば短くすることができ、開発にかかる負担も減ります。
学習の容易さ ☆☆
Javaを踏襲した言語ということもあり、初心者には比較的難しい言語です。また新しい言語のため参考となる書籍の数の少なさも、学習にとってのハードルです。
しかし、Androidアプリを開発するのであれば、Javaよりもシンプルにコードが書けるので、学んでおきたい言語です。
求人/受託案件
KotlinはSwiftと同様、アプリの市場拡大に伴い、Androidアプリ開発において重要な言語です。しかし、KotlinがAndroid開発言語として公式発表されて非常に日が浅いので、技術者の数は限られています。
求人や受託案件を出しても対応できる技術者が少ないので、労働条件や待遇、収入もよくなる傾向にあります。
こんなひとはKotlinを学びましょう
自分でAndroidアプリを作成したい、Androidアプリ作成を行っている会社に就職、転職したいと考えている人におすすめの言語です。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
Kotlinの文法・機能が1冊で網羅的かつ簡潔に紹介されており「まずは言語の使用を知りたい」という方にも「本格的な開発をしてみたい」という方にも自信を持っておすすめできます。
そもそもまだKotlinに関する書籍は数が少ないです。中でもこの一冊はKotlinでのAndroid開発の方法を解説してくれているので、買っておくべきです。
第10位 プログラミング言語の基本にして鬼門 C
画像出典:漢字や文字の見本
プログラミング言語として最もよく耳にするのがこのCではないでしょうか?「C言語」という呼び方もポピュラーですね。プログラミング言語の元祖とも言える存在です。
C言語は非常に学習難易度が高く、初心者が初めて学習する言語として選ぶのはハードルが高いかもしれません。
しかし、C言語はIoTの分野において、欠かせない言語。学習の難易度を考慮しても、将来性や需要という面において魅力があるため、10位に選出しました。
C言語でできること
Cはあらゆるプログラミング言語の基本となっています。ですのでWeb・スマホアプリの開発や、ロボットの開発など、汎用的に活用できます。
また、C言語の処理速度はプログラミング言語の中でも最速を誇ります。近年実用化が進んできたIoTの分野ではC言語を使った開発が行われることもあります。
学習の容易さ ☆
Cを動作させるには、コンパイル(人間がわかるように書いたソースコードを機械の言葉に変換する)が必要です。そのため、コンピュータがコードを読むスピードが上がり、処理速度が速くなります。
単純にソースコードをかけるだけでなく、コンピュータの仕組みなどに詳しい方がC言語は学びやすいです。最初から初心者がC言語に取り組むんだ場合、コンピュータに詳しくなれるかもしれませんが、他の言語とは違い難しいと感じるでしょう。
初心者の方の場合は、いきなりCを学ぶのではなく、他の言語で基礎を固めるのがおすすめです。
求人/受託案件
Cはあらゆる開発ができる言語としてニーズが高いので、将来的にも求人数などは多く、年収も高い状態を保つことでしょう。
さらに、習得の難易度からもCを学んでいる技術者は、他の技術者よりも優秀であると見られやすいので、採用につながる可能性も高まります。
こんなひとはCを学びましょう
すでに他の言語を習得していて、プログラミングの基本やコンピュータの処理の仕組みなどが理解できている人におすすめする言語です。Cがわかればより幅広い開発に携われます。
独学したい人へのおすすめ本(書籍)
ただ、非常にボリュームのある一冊です。すべて読むのは大変かもしれませんが、きちんと理解すればそれだけ多くのC言語の知識を得られます。
まとめ
プログラミング言語を学ぶときには、まず自分にとってどの言語が必要なのかを決めてから、取り組みましょう。
「プログラミングを学ぶ目的を決めてから」と言い換えてもいいです。
何を作りたいと思っているのか。将来はエンジニアやプログラマーに転職したいのか、独立したいのか。その目的によって必要となるプログラミング言語も変わってくるはずです。
この記事を参考に、あなたに合ったプログラミング言語をお選びください。
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