社会経験がない新卒の就職活動では、履歴書に書かれている志望動機の内容を重視する企業もあります。そのため、新卒の就職活動における志望動機は重要な要素。
企業の担当者は「数ある企業の中からなぜその企業に応募したか」を確認することで、応募者の企業への理解度や仕事への熱意を知りたいと考えているのです。
履歴書などの書類選考は、就職活動の第1の関門とも言えるため、就活生は書く際のポイントをしっかりと把握して、あなたのやる気や魅力が伝わる志望動機欄にしましょう。
この記事では、新卒向けの志望動機を書くポイントや例文、NG例などを紹介。本記事を参考に就職希望先へのアピールに繋がる志望動機を作りましょう。
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【新卒向け】履歴書の志望動機におけるポイント
履歴書の志望動機を書く前に、「なぜ履歴書で志望動機を書かせるのか」「企業が志望動機をどのような視点で見ているのか」を知ることが重要です。
まずは新卒の履歴書を書く際に特に重要な2つのポイントについて解説しましょう。
- 「何に」よりも「なぜ」魅力を感じたのかをメインで書く
- 具体例や根拠を入れる
「何に」よりも「なぜ」魅力を感じたのかをメインで書く
履歴書の志望動機には、主に以下の2つの点について書きます。
- 企業の「何に」魅力を感じたのか
- 「なぜ」魅力を感じたのか
ここで意識すべきなのは、1つ目の「何に」ではなく、2つ目の「なぜ」魅力を感じたのかを中心に書くこと。
事業、社風、仕事内容、社員や職場の雰囲気など、企業の魅力として挙げられる点はたくさんあります。しかし、あなたがどれだけその企業の魅力について書き連ねても、理由を書かなければ、採用担当者は「本当に思っているのだろうか」と疑ってしまうでしょう。
「何に」と「なぜ」を2:8または3:7くらいの割合で書き、あなたの仕事への考えや姿勢を企業にアピールしましょう。
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具体例や根拠を入れる
あなたが企業の採用担当者で、1日に何百枚もの履歴書を確認しなければいけないと想像してみてください。具体性や根拠のない志望動機が書かれた履歴書を見ると、その応募者に対してどのような印象を持つでしょうか。
おそらく「ネットにある例文をそのまま書いた」「あまり考えて書かれていない」といった判断をするでしょう。
学生が足並みを揃えて一斉に企業に応募する新卒の就職活動では、企業には全国各地から何千・何万といった履歴書やエントリーシートが届きます。
「他の履歴書と似ている」と判断されないよう、志望動機には自身の経験や企業とのつながりなど、あなたしか書けない内容を書くことで、説得性と独自性を出すようにしましょう。
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【ケース別】新卒の志望動機の例文10個
志望動機は「あなたが書きたいこと」ではなく、あくまで「企業が知りたいこと」を意識して文章を考えることが大切です。しかし、限られた履歴書のスペースの中でどのようなことをどのような流れで書けばわからない、という就活生の方もいるでしょう。
ここからは、志望動機の例文を、企業に対して感じた魅力別に紹介します。この例文を参考に、あなた独自の情報や経験を織り交ぜた志望動機を考えてみてください。
- 「企業で働く人」に魅力を感じた場合
- 「企業の文化・社風」に魅力を感じた場合
- 「企業の商品・サービス」に魅力を感じた場合
- 「理念・事業戦略」に魅力を感じた場合
- 「企業の福利厚生」に魅力を感じた場合
- 「企業の評価制度」に魅力を感じた場合
- 「仕事内容(営業)」に魅力を感じた場合
- 「仕事内容(開発)」に魅力を感じた場合
- 「仕事内容(企画・マーケティング)」に魅力を感じた場合
- 「仕事内容(一般事務)」に魅力を感じた場合
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「企業で働く人」に魅力を感じた場合
最初に「社員の思いに共感した」と述べた上で、その理由を自身の具体的な経験を出して解説しています。このように、その企業の社員に魅力を感じたことを書く際には「OB訪問をした◯◯さん」といった個人ではなく、企業の他の社員に対しても言えることを書くようにしましょう。
「企業の文化・社風」に魅力を感じた場合
相手の意見を聞き、正しく理解する傾聴力などのコミュニケーションスキルは、社会でも多くのシーンで求められるスキルです。魅力を感じたことを具体的な経験で示しつつ、スキルのアピールもできる文章になっているでしょう。
「企業の商品・サービス」に魅力を感じた場合
商品やサービスへの魅力を伝える際には、顧客目線ではなく企業目線でも考えてみましょう。なぜその商品・サービスが魅力的なのか、その裏にはどのような企業努力があるのかを考え、自身の経験と絡めて書けると納得性が増します。
「理念・事業戦略」に魅力を感じた場合
企業理念は会社のHPやパンフレットにも書かれているため、新卒の志望理由として取り上げられやすいものの1つです。具体的な経験を交えながら、ライバルたちの履歴書との差別化を図りましょう。
「企業の福利厚生」に魅力を感じた場合
福利厚生は会社の従業員への姿勢や考えがあらわれやすい部分です。豊富な福利厚生を受けるのは社員になりますが、それらをどのように会社や社会に返していけるのかを盛り込むことがポイントです。
「企業の評価制度」に魅力を感じた場合
応募する企業と同じような職場で働いていること、さらにその環境での自身の心情について具体的に書くことで、説得力のある志望動機になります。企業の担当者にも「この人なら自社の環境でも頑張ってくれるだろう」とポジティブな印象を持つでしょう。
「仕事内容(営業)」に魅力を感じた場合
応募する営業の仕事にからめて、アルバイトで実践していることを具体的に述べていること、さらにその行動がどのような結果になっているのかまで触れていることがポイント。
「仕事内容(開発)」に魅力を感じた場合
開発職は業務に必要なスキルがあることが前提になっているケースも多いですが、だからこそ「なぜ他の企業ではなく自社なのか」を伝えられるように気をつけたいものです。エンジニアとしてなりたい姿と絡めながら、企業の魅力を伝えるとよいでしょう。
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「仕事内容(企画・マーケティング)」に魅力を感じた場合
企画職は一見華やかなイメージがありますが、実際には市場調査やデータの分析、試行錯誤など地道な作業も多い職種です。それらをしっかりと理解した上で、自身の培ったスキルを生かせることをアピールするとよいでしょう。
「仕事内容(一般事務)」に魅力を感じた場合
事務職で必要なスキルを理解した上で、学生時代にそのスキルを培ったことをアピールしています。どのように考え、どのような行動をしたのかを述べつつ、入社した後にはどのような働きをしたいのかまでをしっかりとイメージできる内容になっているでしょう。
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新卒向けの志望動機でNGな例文
企業の担当者が履歴書の志望動機で見たいのは、あなたの企業に対する理解度や本気度、そして「もし採用したら責任を持って働いてくれるか」という点です。それを意識せずに書きたいことを書いてしまうと、企業担当者にあなたの熱意が正確に伝わらない結果になってしまうことも。
ここからは新卒の履歴書では避けたほうがよい、3つのNGな志望動機を解説します。
- 「貴社で◯◯を学びたい」
- 「貴社の◯◯に共感した」
- 「貴社の商品・サービスのファン」
「貴社で◯◯を学びたい」
企業は学校のような「学びの場」ではなく、給料をもらって働く場所です。
「学びたい」という姿勢は、受け身の印象を与えてしまう可能性が高いため、あなたが企業や社会に対してどのような貢献ができるのか、企業に対して与えられることを中心に書きましょう。
「貴社の◯◯に共感した」
企業理念や社風に共感したという内容は志望動機でもよく見られますが、「いい理念だと思った」という単なる感想にならないように注意が必要です。自身の経験やスキルをふまえた上で、その理念の元で働くことであなたが企業や社会に還元できることをアピールしましょう。
「貴社の商品・サービスのファン」
「商品やサービスが好き」という気持ちはたしかに企業選びの1つの軸になり得ます。しかし、ただファンであることを伝えるだけでは、志望動機として不十分と言えます。
企業の担当者にあなたが実際に社員として働いている姿を明確にイメージしてもらえるよう、スキルや自身の強みをどのように発揮できるのかを書いてみましょう。
新卒の志望動機ではポイントを意識して書こう
新卒向けの志望動機を書くポイントや例文、NG例を紹介しました。
新卒の履歴書の志望動機は、「企業の何に魅力を感じたのか」と「なぜ魅力に感じたのか」の2点を意識して書くことが重要です。例文を参考にして、具体的な体験談などを交えながら、あなたにしか書けないオリジナリティのある志望動機を作成しましょう。
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