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ICT教育のメリット・デメリットと国内外の活用事例を紹介

作成: 2020.04.06 更新: 2020.04.01

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プログラミング教育の必修化などIT社会への対応が求められている中、ICTを教育に活用する「ICT教育」が様々な学校で進められています。

この記事では、ICT教育のメリット、デメリット、国内外のICT活用事例について紹介します。

ICT教育とは

ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略です。

通信技術を活用したコミュニケーションのことを意味します。

ただのIT(情報処理)だけでなく、その技術を用いて情報や知識を共有することがICTです。

では、そこに「教育」という言葉を組み合わせたICT教育とはどのようなものなのでしょうか。

情報技術を活用した教育のこと

ICT教育とは、教育現場でIT(情報技術)を活用することを意味します。

具体的には、資料の電子化やタブレット端末やプロジェクターなどのIT機器を活用した授業などがあります。

ICT教育の具体的な事例はこの後で詳しく解説しますが、IT技術を教育に活用することで、効率的な学習や教師の負担減などの効果が期待されています。

教育を変えるエドテック(EdTech)とは?

エドテック(EdTech)は、ICT教育と似た概念を持つ言葉です。

Education(教育)とTechnology(技術)をかけた造語で、テクノロジーが教育分野にもたらす変化のことを指します。

本来◯◯テックという言葉は、IT技術によって既存産業に新たな価値や仕組みを提供する、という意味が含まれています。

エドテックの他にはフィンテック(Finance:金融とTechnology)、メドテック(Medical:医療とTechnology)などがあります。

ICT教育との違いは、ICT教育がタブレット端末を利用した授業など、教育のICT化を指していることに対して、エドテックはそれよりも広い範囲で、業界全体のIT化を意味しています。

参照:Education Career

eラーニングとエドテックとの違い

オンライン授業などのeラーニングとの違いについては、明確にはありません。

インターネットやオンライン教材などで学ぶeラーニングに、そもそもIT技術の上に成り立っていることなので、エドテックと重複していると言えます。

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国内のICT教育事例

学校を言えば、紙の教科書を使って先生が黒板に書いたことをノートに書き写す、ということをイメージする方も多いかもしれません。

しかし、そのような学校の風景はすでになくなりつつあり、タブレット端末の活用やオンライン教材などが積極的に導入されています。

ここからは国内のICT教育の事例をいくつか紹介します。

授業でのアプリ開発

東京都にある成城高等学校では、モバイルアプリ開発ツール「Monaca」によるプログラミング教育が行われています。

授業を担当する教師さえもプログラミングの授業は初体験、という状況でありながら、教材のカリキュラムをベースに授業を組み立てることで、無理なく授業を進めることができたそうです。

プログラミング授業は生徒たちの食いつきもよく、ものづくりの楽しさを知ると共に積極的に授業に参加するようになったそうです。

以下の記事ではプログラミング教育について詳しく解説しています。こちらもぜひ読んでみてください。

プログラミング教育の目的とは?必修化の理由は?まとめて解説

VRを使った患者体験

旭川大学保健福祉学部看護学科では、災害看護論の授業でVR(Virtual Reality)を用いた患者体験を行っています。

災害時の状況をよりリアルに感じることは、被災者の気持ちをより理解するだけでなく、実際の現場に遭遇した時のための心の準備にもなるそうです。

授業を体験した生徒からは「実際にその場にいるような感覚であった」「他にもいろいろな体験をしたい」「こんなにも大変な思いをして生き延びてきたんだ」など、VR教材へ肯定の意見が多くあがっています。

iPadを使ったノートテイキング

東京都の宝仙学園小学校では、iPadを使ったノートテイキングが導入されています。

個人でノートを作るだけでなく、グループで1つのノートを共同作成することで、コミュニケーション力や役割分担の方法など、グループワークの基礎を学びます。

デジタルノートは書き直しや追記などが簡単に行えるため、子どもたちにとっても作業の効率化になります。

授業を担当する教師は、ノートをデジタル化することで「ノートは写すもの」から「作るもの」に変えることができたと話しています。

学習支援ツールを活用して偏差値アップ

東京立正中学校・高等学校では、生徒にタブレットを配布し、学習支援ツールを活用した授業を実施しています。

例えば、生徒はまずツールを使って家庭で予習を行った上で、学校の授業に臨みます。

授業では予習した範囲の演習問題を行い、翌週の授業に向けて生徒はまたツールで予習を進める、というものです。

基礎知識の学びをツールから行うことで、授業では演習問題に時間を割くことが可能になります。

担当教師は「これまでは教科書の内容を教えるだけで精一杯だったが、今ではその時間をプレゼンテーションなどに活用できる」と話しており、生徒だけではなく教師にとってもメリットがあることがわかります。

日本の教育は遅れている?海外のICT教育事例

日本の一部の学校で導入が進められているICT教育。

では、海外はどのような状況なのでしょうか。海外のICT教育の事例について紹介しましょう。

アメリカ

生徒たちへのICT教育の環境整備だけでなく、教師がICTを活用できるためのスキル習得にも力を入れているアメリカ。

小学校からPCを使って学校の勉強を進めることが日常化しており、Googleドライブを使って先生が宿題を出したり、文章問題などの回答を提出させることもあります。

また、例えば、ペンシルバニア州の公立ニューキャッスル中学・高等学校では、デザインコンテストにむけた芸術の授業や、ロボットコンクールに向けた授業などでコンピューターを活用。

ICTの活用状況や事例やホームページやメールなどで積極的に公開しています。

フィンランド

1990年代から学校教育におけるICT環境の整備に取り組んできたフィンランド。

インターネットの整備率は基礎教育、高等教育ともに100%となっています。

授業ではタブレットを使い、それぞれのレベルやペースに合わせて学習が進めることが可能です。

視覚障害や聴覚障害など、特別な支援が必要な子どもたちの学習にも活用されており、教師のサポートがなくても子どもたちが自主性を持って学べる仕組みができています。

オーストラリア

小学生から、1人1台のタブレット端末、ノートパソコンを持って授業するオーストラリア。

教室には黒板はなく、ホワイトボードにプロジェクターを使って資料を投影します。

一人ひとりの学習スピードに合わせて課題や宿題が確認できる仕組みなど、ICT教育の先進国と言えるでしょう。

韓国

日本よりも早くにICT教育の整備に着手した韓国では、1人1台のタブレット端末の配布、電子黒板やデジタル教科書などの利用など、ICTを利用した生徒の自主的な学習が推進されています。

また、学習環境だけでなく事務環境もICTによって整備されており、成績管理や人事管理などの事務においてもシステムが活用されています。

ICT教育のメリット

今後ますますICT教育は発展していくことが予測されています。

ここでは特にどのようなメリットがあるのかを整理します。

今までできなかったことが実現できる

技術を活用することで、今までにできなかったことを実現できることは大きなメリットです。

例えばVR技術を利用してリアルな体験授業をしたり、Web会議システムを使って遠隔授業を行ったりなど、場所や距離に関係なく、多様な教育が可能になります。

効率的に学習できる

今までの教育現場にあった無駄を省き、効率的な学習が可能になるでしょう。

例えば学習支援ツールを使うことで、生徒が自分のペースで学習を進められたり、わからないことを自分で調べて解決することができます。

生徒のやる気が向上する

家庭ではまだ自分用のスマートフォンを持たせてもらえない生徒にとっては、タブレットを使うことそのものが楽しいものです。

また、高校生などの上の学年にとっては使い慣れたツールでの学習はストレスがありません。

画像や動画などの視覚的な情報で授業が実施できることで、楽しみながら学ぶことができます。

教師の業務が効率化される

オンラインでプリントや宿題を配布したり、課題を採点することができるため、教師側の負担も軽減されます。

また、オンライン上で教師が教材や資料などの共有をするなど、事務的な作業を減らしながら授業のコンテンツを考えることに注力できるようになります。

ICT教育のデメリット

様々なメリットがあるICT教育ですが、デメリットもないわけではありません。

端末の購入・管理の負担がある

ICT教育の実施には、端末の準備など環境の整備が必要です。

学校がタブレット端末を準備する場合には、生徒の人数に応じて十分な台数を購入する必要があり、各家庭で準備させるとなると、保護者の負担になります。

また、何年か使って劣化した際には買い換える必要もあり、長期的なコストと費用対効果をよく見極めることが大切でしょう。

授業の準備により多くの時間がかかる可能性がある

ICT教育に慣れていない教師や、教師自身がIT機器の扱いに慣れていない場合、通常の授業よりも準備に多くの時間がかかってしまう可能性があります。

生徒へのICT教育の前に、ICT教育が実施できるよう教師を教育することが重要です。

生徒の想像力が低下する可能性がある

紙の教科書や黒板で授業をしている際には、何か質問をしたときに「どう思うか」などと教師から生徒に考えることを促すことができます。

しかし、ツールやインターネットを使うことで生徒はすぐに答えを見ることが可能なり、考える力や想像力が低下してしまう可能性があるでしょう。

教師が機器やツールに頼りすぎる可能性がある

教師側が機器やツールに依存して、教育の質が低下する可能性があります。

ツールはあくまでの授業の手段であり、使うことが目的ではありません。

どのような教育を実現したいか、というゴールからツールの活用方法を考えることが重要です。

まとめ

国内外で導入が進められているICT教育。

生徒たちの効率的な学習だけでなく教師側の負担軽減などのメリットが期待されています。

一方、ICT教育にはデメリットも指摘されているため「ICT教育だから良い」と考えるのではなく、その教育の目的や方法をふまえて判断することが大切でしょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。