あなたは子どものプログラミングの学習について悩んでいませんか?
2020年からの小学校プログラミング教育の必修化を耳にして、子どものためにプログラミング教育をいち早く始めたいけれど、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもが楽しみながらプログラミングを学べるおもちゃについてご紹介します。
これを読めば、子どもの年齢に合うおもちゃを選べ、興味を持った子どものスキルの伸ばし方についても理解できるでしょう。
この記事の目次
プログラミングとは
まず、子どもにプログラミング教育をしようにも、そもそもプログラミングが何かわからなければ、本当にプログラミングを学ばなければいけないのか疑問です。
プログラミングをわかりやすく言いますと、
プログラムを作成し、意図した通りにコンピューターを動かす指示を与えることです。
「プログラミング」ではなく「プログラム」という言葉なら、イメージできる方も多いのではないでしょうか?
プログラムとは、和訳すると「番組表」「計画」「予定」という意味になります。実は意識していないだけで普通に使っている言葉です。
つまり、プログラミングとは、なにか行われること(結婚式のイベントや、運動会の種目)を順番に書き出す作業を指します。
しかし、コンピューターは人間の言葉をそのままでは理解できません。そこで、コンピューターが理解できる言葉=プログラミング言語で指示する必要があります。
また、プログラムを作るためにはさまざまなプログラミング言語があり、このような技術を身につけるためには、学習した内容を継続して反復することが大切です。
そのため、子どもの頃からプログラミングに触れることは、プログラミング学習をとてもスムーズに進める原動力となり、子どもの将来の可能性を広げることにつながります。
プログラミング必修化
出典:写真AC
経済産業省の「日本再興戦略2016」で、IT人材の育成を目的として2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化される方針が発表されました。
このような必修化の動きを聞き、お子さん向けのプログラミングの学習に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プログラミングへの興味を持つきっかけとなる、さまざまなおもちゃについてご紹介します。
子どもだけでなく、大人にとっても興味深いおもちゃも多いので、親子で楽しみながらプログラミングの学習を進められます。
幼稚園児向け4選
出典:写真AC
Code-a-pillar
子供向けのおもちゃ会社として有名なFisher-Priceが販売しているCode-a-pillar(コード・ア・ピラー)は、イモムシ型ロボットでパーツの組み合わせによって動きを指示できるおもちゃです。
ロボットのパーツには「前進」「左折」「右折」などがあり、組み合わせを工夫をすることで、子どもたちは楽しみながら考える力を伸ばせます。
自分が考えたとおりに動かすにはどうすればよいかを考える力、動かした結果をもとに問題を解決する力など、プログラミングに必要な能力を遊びながら身につけられます。
また、動きに合わせた音や光も、子どもの好奇心や実験する心を刺激する魅力的なおもちゃといえます。
自分の頭で考えて設計したものがその通りに動く体験って、ほんの小さな子供にはなかなかの衝撃ではないでしょうか。この人生のエポックメーキングをきっかけに、プログラムに興味を持った凄いエンジニアが将来育ったら… すばらしい
引用元:キモ可愛いイモムシロボでプログラミングの基礎を学ぶ 命令パーツを繋げて自走する、キッズ向けロボ「Code-A-Pillar」:CES 2016 – Engadget 日本版
Cubetto
出典:Cubetto
イギリスのPrimo Toysが製作したCubetto(キュベット)は木でできた可愛らしさが魅力のロボットです。
ボードにプログラミングの指示をするブロックをはめることで、Cubettoにさまざまな動きをさせられます。
読み書きができない小さい子どもでも、プログラミングの楽しさや創造性あふれる体験ができるおもちゃとして世界中で人気を集めています。
Cubettoを作っているPrimo Toysによると、プログラミングが子どもたちの学びの基礎になると考えている90ヶ国以上で、2万人をこえる教育関係者や保護者がCubettoを使っているとあります。
このように、世界中の方にプログラミング学習の入門として、Cubettoは親しまれています。
Cubettoは秀逸な視覚的プログラミング言語とも言えます。
そして、視覚的なだけではなく、手で触れてプログラムを作ることができます。
そのため、子供達にとって、おそらく説明不要で誰からも教わらず、直観的・自主的に学んでいけるプログラム用のコーディングキットとも言えます。
ソビーゴ BP1
出典:ソビーゴ BP1
株式会社ワイズインテグレーションと株式会社ナチュラルスタイルが「想像をカタチにできる喜びを、伝えたい。」という想いから、共同ではじめたプログラミング教育プロジェクトが「ソビーゴ」です。
そのプロジェクトにおいて、ソビーゴ BP1は5歳から遊べるブロック・プログラミング教材として開発されました。
実物のブロックに描かれた記号を組み合わせることで、手元で視覚的にプログラムを組むことができます。
また、パソコン・タブレットのアプリケーション上でも同様にブロックを組んで動かし、さまざまなミッションにチャレンジできますので、ゲーム感覚でプログラミング体験ができます。
このように、ブロックとビジュアルソフトの連動により、教えることも簡単で子どもたちにも理解しやすい教材になっています。
パソコンの中だけでコーディングしていると、なんとなく書いたものがなんとなく動いて終わり
となってしまいますが、そこをあえて、手を使ったアルゴリズムのステップを踏ませることで、理解力は格段に上がると思います。
Robot Turtles
Robot Turtlesはアメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、2万5千人以上の人から支持を集めたおもちゃです。
シアトルのソフトウェアの起業家として知られるDan Shapiroによって、彼の子どもが遊びながらプログラミングを学ぶために作られました。
ロボットや電気も一切使わないことが特徴のカードゲームで、ボードの中の迷路を「前進」「左折」「右折」といった役割のカードを組み合わせて亀を進ませ、ゴールの宝石まで導くシンプルなゲームです。
宝石までの道すじを考えることで、課題解決の力を育てられるカードゲームといえます。
29ドルで買えるのだから、ゲームソフト1本を買い与えるより、ずっと安上がりで、子どもの健康や子どもたちとのコミニケーションには良いことは間違いない。
日本語版が発売されたら、ぜったいに、孫に買ってやるなあ!
引用元:遊びながらプログラミングの基礎が学べる「ロボットタートルズ」というボードゲームが大人気だ! – ICHIROYAのブログ
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小学生向け5選
出典:写真AC
Ozobot
タブレット・スマートフォン・紙に描いた線を辿って動く小さなロボット、Ozobot(オゾボット)です。
線の色の組み合わせによるコマンドOzocodesによって指示ができ、例えば赤・黒・赤で「ゆっくり」というスピードの変更や、青・赤・緑で「右へ」という方向の指定ができます。
また、Ozobot 2.0 Bitからはブロックを組み合わせつくるプログミングツールOzoblocklyも使えます。
Ozobotを使えば、専門的な知識がなくても、紙とペンで遊びながらプログラミング的思考を身につけられます。
紙にサインペンで描いた線、タブレット状に描画された線を一所懸命トレースしながら動く姿は、まるでけなげに動き回るペットを眺めているよう。それだけで子どももオトナも思わず微笑んでしまいます。
SONY MESH
出典:MESH
SONYのMESHは、おしゃれなデザインの電子タグ「MESHタグ」を「MESHアプリ」でつなげ、あなたの「あったらいいな」を作れます。
専門的な知識は必要なく、IoT(モノのインターネット化)の仕組みまで簡単にできます。
MESHタグは「LEDタグ」「ボタンタグ」「人感タグ」「動きタグ」「明るさタグ」「温度・質感タグ」「GPIOタグ」などがあります。
例えば、「ボタンタグを押すと、LEDタグが点灯する」仕組みを作りたかったら、MESHアプリ上で二つのタグをつなぐと簡単に実現できます。
それだけでなく、インターネットにつなげて「ソフトウェアタグ」と組み合わせれば、MESHタグを使って「鍵のかけ忘れ防止」「天気と連動した目覚まし」「ハンズフリーで料理の撮影」といったあなたの「あったらいいな」をすぐに形にできます。
MESHは発想次第で可能性がひろがる魅力があり、子どもだけでなく、大人も楽しめる
おもちゃの枠にとどまらない魅力に満ちた商品です。
簡単な動作が引き金となり、自分の作った仕組みが動きだすのが、とにかく面白い。いろいろ実験していて飽きません。また、プログラミングの知識がない人や子供でもゲーム感覚で仕組みを作成できて楽しめます!作ったらすぐ試せるっていいですよ!!
Sphero SPRK+
出典:Sphero SPRK+
Sphero SPRK+(スフィロ・スパークプラス)はプログラミングができるボールのおもちゃです。
スマートフォンとBluetoothでペアリングすることで、ラジコンのように操作してさまざまな動きを楽しめます。
また、パソコン・スマートフォンの両方から動かせ、搭載されているLEDを活かして星の動きを再現して自分だけの天体を作るといった遊び方もできます。
Sphero SPRK+を作ったのはSpheroで、あのスターウォーズのBB-8を制作を行った企業です。
その技術が生かされた洗練されたデザインと高い性能を持っていて、大人も思わず欲しくなってしまう魅力を感じさせます。
SPRKの意味も「学校=School、親=Parents、ロボット=Robots、子ども=Kids」の頭文字で出来てます。
学校の先生・親子が協力してロボット工学を応用し、子どもの科学技術系の知識を養う教育プログラムとなっています。
引用元:最強知育玩具「Sphero SPRK+」はプログラミングや数学・物理の世界を体感出来るスマホ連動の丸型ロボット! _ まにぴん
DashとDot
出典:Dash
DashとDotは、スマートフォン・タブレットからプログラミングができるロボットです。
バランスボディ研究所によると、問題を解決する力・プログラミング的思考・人間性の育成のために、Dashを導入している学校は2000校以上に導入されているとあります。
Dashは話したり、走ったり、光ったりとさまざまな動きができます。
Dashにはラジコンのように動かせる「GO」、ブロックを組み立ててプログラミングできる「Blockly」、他のアプリで学んだ知識を生かしてプログラミングできる「Wonder」などのアプリケーションを楽しめます。
Dotは、Dashのように走れませんが、話したり、光ったりできます。
Dotには、Magic Dot Ball・Dot of Music・Light Swordといったゲームが付属していて、「Blockly」「Wonder」を使うことで、同様のゲーム作成も行えます。
また、Dashは鉄琴・LEGOブロック・うさ耳などのパーツが多くあり、拡張性の高さが魅力のひとつといえます。
かわいい球体をしたDotは、マイクロフォン、スピーカー、複数のLEDライトが装備されている。一方、より大型のDashは、Dotに移動機能を加えたロボット。3つの距離センサーを持ち、マイクフォロンも3基搭載。ヘッド部分も可動式だ。
引用元:5歳からロボット・プログラミングを楽しめるキュートな教材:Dash & Dot by Wonder Workshop – サイエンスメディアな日々 インフォグラフィクスな日々
レゴ マインドストーム EV3
あなたは、作ったレゴを動かしてみたいと思ったことはありませんか?大人も子どもも夢見たレゴの遊び方を実現するのがレゴマインドストームEV3です。
レゴマインドストームEV3は、レゴのパーツとそれを動かすアプリケーションがセットになっており、組み合わせることでオリジナルロボットを作れます。
パーツにはカラーセンサー・タッチセンサーをはじめとするセンサーと、動きを与えるモーターが含まれています。
アプリケーションでプログラミングすると、「歩く」「話す」「つかむ」「撃つ」などの動きをレゴに与えられます。
ディスプレイ上で何かを動かすことと、モノがリアルに動くことの感激は別のもの。また、プログラミングとは異なる、自分の手でハードを組み立てる「モノづくり」の楽しさも実感できます。
子供がプログラミングに興味を持ったら
出典:写真AC
プログラミング教室に通ってみる
子どもがプログラミングに興味を持ち始めたら、プログラミング教室を利用するのもおすすめです。
代表的なプログラミング教室として、株式会社サイバーエージェントが運営する日本最大級の小学生のためのプログラミングスクールである「Tech Kids School」や、アイルランド発祥のプログラミング道場である「CoderDojo」があります。
また、ITを使ったモノづくりが学べる「LITALICOワンダー」、つくる力と発表する力を育てることを目的としている「TENTO」など、それぞれ個性を持ったプログラミング教室が増えています。
子どもの興味の方向性に合わせて、プログラミング教室を選べば、楽しみながらスキルを伸ばすことができるでしょう。
また、教室では、学校とは違う環境で同じ興味をもった子どもと接することになり、コミュニケーション能力を育てることにもつながります。
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プログラミングサービスを利用してみる
ゲームなど子どもが親しみやすいサービスを通して、プログラミングの概念や面白さを学べるサイトを利用するのもおすすめです。
また、このようなサイトはプログラミング言語などの専門的な知識を学ぶ前に、子どもにプログラミングの楽しさを教え、学びはじめるきっかけづくりにもよいでしょう。
おすすめのサイトとして2008年に登場した「Lightbot」や、Microsoftが提供しているゲームが作れる「KODU」があります。
ビジュアルプログラミングをやってみる
子どもがプログラミングを自分でやってみたいと思った時には、わかりやすいビジュアルプログラミング言語がおすすめです。
ビジュアルプログラミング言語とは、ビジュアルをベースとした操作でプログラムを作れるプログラミング言語です。
まず、代表的なビジュアルプログラミング言語として、プログラミング教室でも使われることが多いScratchがあります。
このScratchを参考にして、文部科学省がつくった「プログラミン」は、日本語にしっかりと対応しているのではじめやすいでしょう。
その他にもゲームや絵本がつくれる「Viscuit」など、さまざまなビジュアルプログラミング言語がありますので、子どもと一緒に楽しみながら選んでみてはいかがでしょうか。
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本格的にコードを書いてみる
さらにプログラミングに対する理解が深まり、学習を進めたい子どもには実際にコーディングを行わせるとよいでしょう。
コーディングとはプログラミング言語を使って、コンピューターが処理できるプログラムを書くことです。プログラミング言語は目的に応じて、さまざまなものがあります。
そのため、プログラミングのスキルを磨くためにはコードを多く書き、さまざまなプログラミング言語の学習を続けていくことが大切です。
そして、初心者の方には学習したことを身につけるために、復習や実践がさらに重要になります。
問題を解くことで力がつけられるサイトとして、Ruby・Railsが学べる「ミニツク」や、スマートフォンでプログラミング学習ができる「Pocket Programming」がおすすめです。
学習を続けていき、スキルを試したくなった時には「paizaのスキルチェック」を利用するとよいでしょう。現在のスキルを客観的に判断できます。
そして、プログラミングのスキルが向上し、さらに意欲のある子どもにはプログラミングコンテストへの参加やゲームなどのモノづくりを進めるとよいでしょう。
他の方と競うことや実際にモノづくりを行うことで、気づかなかった長所・短所に気づき、さらなるプログラミングのスキルの向上につなげられます。
さらに、こちらの「【保護者必見】幼稚園・小学生向けプログラミングおもちゃ」記事もご参考ください。
教育するにあたっての注意点
2020年からプログラミング教育必修化の動きがあることから、いち早くプログラミング教育を行い、子どもの将来にプラスにしたいと考えている方もいらっしゃると思います。
しかし、プログラミング教育はコーディングの技術を学ぶことだけを目的にしているわけではありません。
プログラミングの際に必要となる、目的に対して計画を立て、課題に気づき、それを解決するプログラミング的思考の育成も目的としています。
そして、プログラミング教育を行ったからといって、すべての子どもが優れたプログラマーやエンジニアになるわけではありません。
親がそれを期待して、プログラミングの学習を押し付けてしまっては、プログラミングに対する苦手意識を持ってしまうことも考えられます。
その点をしっかりと理解し、子どもがプログラミングに興味を持ったら、伸ばせる環境を提供することで子どもの成長を支えるのが親の役割といえます。
まとめ
子どものプログラミングの学習に役立つツールにはさまざまなものがあります。子どもの興味やレベルに合わせて、最適なものを利用するとよいでしょう。
そして、プログラミング教育が必修化するとはいっても、あくまでも教育の一環であることを忘れずに、子どもの個性を尊重した学習をすすめることが大切です。
親と子どもが一緒になってプログラミングの学習を楽しむことでスキルを伸ばしていきましょう。
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