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Microsoft Edgeとは?IEモードの使い方やChromeとどっちがいいかも解説

更新: 2021.09.02

MicrosoftのWebブラウザであるIE(Internet Explorer)は2022年6月でサポート終了することが決定しました。IEユーザーは今後は新しいブラウザMicrosoft Edgeを使っていくことになります。

この記事では、Microsoft Edgeとは何か、特徴、Google Chromeとどっちがいいかなどについて解説していきます。

Microsoft Edgeとは何か

Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)とは、Microsoftによって2015年に発表されたWebブラウザです。

Windows10の標準ブラウザとしてインストールされている他、macOS、iOS、Androidでも利用することができます。

なお、Microsoft Edgeは当初「Spartan(スパルタン)」というコードネームで開発されていたようです。

IE(Internet Explorer)は2022年6月15日にサポート終了

Microsoft Edgeの前身として、古くから世界中のユーザーに愛されていたIE(Internet Explorer)。しかし、MicrosoftはそのIEのサポートを2022年6月15日に終了すると発表しました。

サポート終了までのスケジュールは以下の通りです。

2021年8月17日(日本時間18日):IE(とレガシー版Edge)の「Microsoft 365」でのサポート終了
2022年6月15日(日本時間16日):Webブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポート終了

IEを利用している企業ユーザーについては、Microsoft Edgeにある「IEモード」の利用が奨励しています。IEモードはIE11と完全な互換性を持ち、現時点で2029年まではサポートされるとのことです。

なお、IEは次のような理由から利用はおすすめしないとされています。

  • 互換性が低い:他のブラウザーやWeb技術との互換性が低い
  • 生産性が低い:「垂直タブ」などの機能があるEdgeに比べて生産性が低い
  • セキュリティが脆弱:「パスワードモニター」などの機能を備えるEdgeよりセキュリティが劣る

IEモードの設定方法と使い方

Microsoft EdgeでIEの表示やIE対応のWebサービスを利用したい場合は、IEモードを利用することで可能になります。

【設定方法】

  1. Microsoft Edgeを開く
  2. 画面右上の「…」>「設定」をクリック
  3. 画面左上の三本の線 >「既定のブラウザー」をクリック
  4. 「Internet Exploreモードでサイトの再読み込みを許可」の右にあるスイッチをオンにする
  5. 「再起動」をクリック

【使い方】

  1. Microsoft Edgeを開く
  2. 画面右上の 「…」>「その他ツール」をクリック
  3. 「Internet Explorerモードで再度読み込む」をクリック

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Microsoft EdgeとIEの違い

Internet Explorer 11の後継版であるMicrosoft Edgeですが、具体的にどのような点で異なるのでしょうか。

Microsoft EdgeとIEとの違いについて解説します。「IEは使いづらかった」という人もぜひチェックしてください。

ページの表示速度が向上

Microsoft Edgeは、画面表示についてIEとは異なるプログラム(エンジン)が採用されており、IEよりも高速で画面を表示することが可能になっています。

「IEを使っていてWebページの表示が遅くてイライラしたことがある」という人も、Microsoft Edgeであれば快適にネット検索や動画鑑賞ができることでしょう。

シンプルなUI(ユーザーインターフェース)

画面のUI(デザインや操作性)も大きく変わりました。Microsoft Edgeでは、Web画面上で右クリックした時に表示されるメニューの数がIEよりも少なくなり、メニュー間の幅も広がりました。

その他にはウィンドウ全体のデザインや印刷時のプレビュー表示など、Google Chromeと同じようなデザインになっています。

古い技術は非対応に

最新ブラウザであるMicrosoft Edgeでは、これまでIEでは対応していた古い技術は非対応となっています。

そのため、古い言語や技術を利用している一部のWebサイトやサービスは、IEでは表示されるのにMicrosoft Edgeでは表示されない、といったことが起きる可能性があります。

RSSフィードの廃止

RSS(Rich Site Summary)とは、登録したWebサイトの新規記事や更新情報などを配信するシステムのこと。IEに標準搭載されていた機能ですが、Microsoft Edgeでは廃止されました。

Microsoft Edgeで引き続きRSSフィードを使いたい場合、拡張機能としてインストールすることで利用できるようになります。

Microsoft EdgeとChromeはどっちがいい?

Microsoft Edgeが配信されたことで、Google Chromeからの乗り換えを検討している人もいるでしょう。

Microsoftの最新ブラウザと世界で圧倒的なシェアを誇るGoogleのブラウザ、結局のところどちらが良いのでしょうか。ここからは、Microsoft EdgeとGoogle Chromeのそれぞれの特徴とどのような人におすすめなのかを解説していきます。

Microsoft Edgeの特徴

まずは、長年にわたりIEを開発してきたMicrosoftの技術とノウハウを以て開発された最新ブラウザMicrosoft Edge。その特徴について詳しく見ていきます。

インストール不要

Microsoft Edgeの一番の特徴は、WindowsPCの標準ブラウザであること。インストールがされた状態で販売されるので、購入してすぐに使うことができます。

コレクション機能が使える

Microsoft Edgeには搭載されている「コレクション」機能とは、表示しているWebページなどを保存できる機能。後からコレクション内のリストから選んでクリックするだけで簡単に表示させることができます。

「お気に入り」と同じような機能ですが、WebページだけでなくWebページ上の画像やテキストも追加できる点、さらにメモを書き加えることができる点がコレクションの特徴。

文書やレポートの作成のために収集した情報やファッションやインテリアなどで参考にしたい画像・写真を保存するなどの便利な使い方ができるでしょう。

音声読み上げ機能が充実

Microsoft Edgeは音声読み上げ機能の使い勝手が良いことも特徴的。今読み上げている部分がマークされるので、視覚などに障害がある方だけでなく、子供への読み聞かせや語学学習にも活用できそうです。

拡張機能でカスタマイズが可能

機能性、使い勝手、セキュリティが向上したMicrosoft Edgeは、豊富な拡張機能も魅力的。ウィンドウ全体を暗くしたり、広告ブロック機能を入れたり、ブラウザでOfficeを開いたりなど、ユーザーの使い方に合わせて様々なカスタマイズが可能です。

しかし、拡張機能は自力で探す必要があるため、パソコン操作に慣れていない人には少々難易度が高いとも言えます。

Microsoft Edgeはこんな人におすすめ

Windows標準ブラウザという名誉ある肩書を持つMicrosoft Edgeは、次のような人におすすめです。

  • パソコン初心者で詳しいことはよくわからない
  • 必要最低限のアドオン(拡張機能)しか入れたくない
  • パソコン内に余計なソフトを入れたくない
  • とりあえずインターネットが使えれば良い

Google Chromeの特徴

Google Chromeとは、Googleが開発した国内・国外共に1位のシェアを誇るブラウザです。

世界中で多くのユーザーに愛されているGoogle Chromeの特徴を紹介します。

豊富な拡張機能

Google Chromeの一番の特徴は、豊富な拡張機能。Chromeウェブストアと呼ばれる拡張機能の専用ストアには、業務効率化ツールからエンターテイメントまで様々な機能があります。

シンプルで直感的な操作性

デザインがシンプルでわかりやすいのもGoogle Chromeの魅力の1つ。困ったときのヘルプページや参考書籍なども多いため、パソコン操作に慣れていない人や使い方を学んでもっとWebブラウザを使いこなしたいという人も安心です。

Googleサービスとの連携

GoogleドキュメントやGmailなどのGoogleサービスとの連携がスムーズなのも、毎日使うWebブラウザとして重要なポイントです。

Google ChromeではGoogleアカウントでログインしておくだけで、いつでもスマホやパソコンからGoogleスプレッドシートで資料作成したり、Gmailでメール確認したりできます。

メモリ消費量が大きい

高い機能性、拡張性の一方で、Google Chromeは他のブラウザに比べてメモリの消費量が大きいという弱点がありました。そのため、複数のアプリを同時に立ち上げていると動きが遅くなったり、画面が固まってしまったりすることも。

しかし、2020年11月のChrome87へのアップデートによりこの問題は大幅に改善されたと言われています。

Google Chromeはこんな人におすすめ

Google Chromeは次のような人におすすめです。

  • スマホとパソコンでブックマークを同期したい
  • GmailやGoogleドキュメントなどのGoogleのサービスを使っている
  • 便利な拡張機能を使いたい
  • 自分好みにブラウザをカスタマイズしたい

主要ブラウザ比較表

仕事やプライベートでの使い方に合わせて適切なWebブラウザを選択することで、より快適にインターネットを楽しむことができます。

現在の主要ブラウザ4つ(Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Safari)の性能比較を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

Google Chrome Microsoft Edge Firefox Safari
国内シェア(2021年1月) 58.53% 15.69% 6.53% 8.72%
早さ ◯快適に使える。メモリの問題も改善傾向にある ◯特に問題なし ◎メモリ消費量が少なめなので、低スペックのパソコンにもおすすめ ◯特に問題なし
拡張性 ◎Chromeウェブストアの豊富な拡張機能 ◯拡張機能の豊富さはChromeには劣る ◯Firefoxアドオンストアで入手可能 △拡張性はあまりない
操作性 ◎シンプルなデザインでわかりやすい ◯IEの画面に慣れていた人には違和感があるかも ◯特に問題なし ◯特に問題なし
その他 Googleサービスとの連携が容易 WindowsPCならインストール不要で使える Chromeのサブとしての使い方もあり iPhoneなどApple製品との親和性は高い

まとめ

1995年に公開され、IE1からIE11までのシリーズがあるInternet Explorerに比べると、Microsoft Edgeの歴史はまだ6年程度。しかし、拡張性、デザイン、セキュリティなどの点においてIEよりも大幅にバージョンアップしています。普段はChrome派という人もぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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