昨今のテクノロジーの進歩により、エンジニアの需要が高まっています。
そのため、プログラミングを独学で始めて、将来的に就職や転職を目指す方も多いはずです。
また、「エンジニアと会話ができるようになりたい」「プログラミングで仕事の効率化を実現したい」といった理由から、教養としてプログラミングを学びたいと考えている人もいるでしょう。
そこで今回は、プログラミング独学で目標達成まで挫折しない勉強法や成功させるための4つのコツを解説します。
これから始める方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
プログラミング独学に挫折しないおすすめの勉強法
プログラミングの独学に挫折しないおすすめの勉強法を、5つの手順で解説します。
挫折はプログラミング独学の一番の大敵ですから、本章の中身を参考にぜひ実践してみてください。
- プログラミング独学のゴールを設定する
- 自分の現在のレベルを把握する
- プログラミング独学の方向性を決める
- ギャップを埋めるために必要なスキルを洗い出す
- 学習計画を立てて実行する
プログラミング独学のゴールを設定する
1つ目は、「ゴール(目標)を設定すること」です。
目標のない独学は、「ゴール地点のないマラソン」と一緒で、長続きしません。
ゴールの設定は、以下のように人それぞれです。
- Web系の自社開発企業に就職
- WordPressを使ったWebサイト開発の案件を受注
- Swiftを使ったゲームアプリをApp Storeにリリース
上記の通りで、自分に合ったなるべく具体的なゴールを設定しましょう。
ゴールがしっかりと定まっていれば、やることが明確になります。また、「なぜプログラミングを学習するのか」という迷いも生まれづらくなるでしょう。
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自分の現在のレベルを把握する
2つ目は、「現在の自分のプログラミングのレベルを把握すること」です。
現在のレベルも、以下のように人それぞれです。
- 今までプログラミング言語やHTMLなどについて学んだことがない完全な未経験
- 一度だけJavaを3カ月ほど勉強して挫折してしまった
- HTML、CSS、JavaScriptの基礎はひととおり学んでいる
上記の通りで、後述するプログラミング独学の方向性を決める上で重要なため、確認しましょう。
プログラミング独学の方向性を決める
3つ目は、「プログラミング独学の方向性を決めること」です。
例えば、プログラミング独学のゴールと現在地が以下だとします。
- ゴール:Webアプリケーションを1から作る
- 現在地:プログラミングの経験はなし
すると、Webアプリケーションを作るには、どのようなプログラミング言語が適しているか探せばよいことがわかります。
- 初心者にはRubyがわかりやすいらしい
- フレームワークを作るとさらに難易度が下がるようだ
- Ruby on Railsというフレームワークが有名で、ナレッジも豊富そう
このように順番に調べていくと、自然と方向性は「Ruby on Railsを主体とした学習」となるはずです。
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ギャップを埋めるために必要なスキルを洗い出す
4つ目は、「現在とゴールのギャップを埋めるために必要なスキルを洗い出す」です。
前述したゴールと現在地の例を元にすると、必要なスキルは以下の通りです。
- フロントエンド:HTML、CSS、JavaScript、jQuery
- バックエンド:Ruby、Ruby on Rails
- その他:SQL、Eclipse、Gitなど
スキルの洗い出しは、完成品に近い有名なアプリの開発言語をWebで検索したり、プログラミングに詳しい知人がいれば、聞いてみるのもよいでしょう。
学習計画を立てて実行する
最後の5つ目は、「学習計画を立てて実行すること」です。
ゴール、現在地、方向性、やるべきことがわかっていても、計画を立てなければ自分がどのくらい進んでいるのかが見えなくなります。
ロードマップとして学習計画を立て、ゴールに至るまでの通過目標をマイルストーンにすると、遅れることなく学習が進められるでしょう。
学習計画をしっかりと立てておくと、もしも進捗が遅れた場合にも修正しやすいです。
学習計画は、なるべく期限から設定して、逆算して必要な学習量を考えるとよいでしょう。ただし、あまり期間を長くするとモチベーションの維持が難しくなることもあるので注意。
学習計画は3ヶ月を目安に立てるのがおすすめです。
プログラミング独学を成功させる勉強の4つのコツ
プログラミング独学で挫折しないために勉強法と合わせて覚えておきたいのは、勉強のコツ。
そこで本章では、プログラミング独学を成功させる勉強のコツを紹介します。
モチベーションの維持や学習の効率を高めるのに効果的なので、ぜひ参考にしてみてください。
- 基礎よりもプロダクト作りを優先
- プロダクトが作れるチュートリアルがおすすめ
- 積極的なアウトプットを意識する
- メンターを見つけると効率的
基礎よりもプロダクト作りを優先
まずは、「基礎を固めるよりもプロダクトを優先すること」です。
プロダクトとは「製品」のことで、プログラミングに関していえば、Webサイト・Webサービス・アプリケーションを指します。
教本や学習サービスで基礎をまずはしっかりと固めようと延々とやるよりも、実際のプロダクトを作りながら学ぶ方がスキルが定着しやすいです。すなわち、何かしらのゴールを決め、それをクリアすることを優先しましょう。
まず、プログラミングは繰り返しの学習とアウトプットで知識が定着。そして、実現したいことに必要なことを考えたり、エラーを解決したりといった経験を積むことで実践的なスキルが身に付きます。
プロダクト作りに必要な基礎を学び、やりながら覚えていけばOKというイメージで進めるのが挫折しないコツ。
また、プロダクトを作って目に見える成果を挙げられることは、モチベーションを保つ上でも重要です。
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プロダクトが作れるチュートリアルがおすすめ
プログラミング独学におすすめなのは、プロダクトベースのチュートリアルです。
基礎を学びつつ、プロダクトが完成するまでの工程を一貫して学べます。基本無料のサービスも多いので、気軽に始められるでしょう。
おすすめのチュートリアルは、以下です。
- Railsチュートリアル:Ruby on Railsの独学におすすめ
- Progate:Webブラウザ上でコードを書きながら学べる。有料会員プランで簡単なアプリ開発もできる。
- ぷよぷよプログラミング:人気ゲーム「ぷよぷよ」を作りながら学べる
開発言語に合わせたチュートリアルは多く存在するので、うまく活用しましょう。
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初めは写経でもOK
プログラミングの初めは、写経(サンプルコードをそのまま書き写すこと)からでも問題はありません。
「学ぶ」は「まねぶ(真似ぶ)」という言葉から生まれた説もあり、真似をすることは昔から学習することとほぼイコールなのです。
写経は、以下のような効果をもたらします。
- 「体で覚える」を実践できる
- ソースコードの構成が分かる
- 基礎的な文法を学べる
ちなみに、こちらの『SHAKYO.io』では、写経に特化したトレーニングが行えますから、ぜひお試しください。
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積極的なアウトプットを意識する
プログラミング独学において、アウトプット(プロダクトを作る)は重要です。
なぜなら、アウトプットをせずにインプットだけで終わると知識が定着せず、すぐに忘れてしまうからです。
アウトプットをすると、わかった気になっていただけのことも客観的に把握できるというメリットも。
また、アウトプットを行うとITエンジニアやクリエイターに必要な「ポートフォリオ」としても活用できます。
具体的なアウトプット例をあげると、以下の通りです。
- Twitterのクローンサイトを作る
- Androidアプリを作ってGoogle Playにリリースする
- WordPressのテーマを自作する
上記の通りで、「アウトプットまでがインプット」という意識を持って取り組みましょう。
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メンターを見つけると効率的
効率よく勉強を進めるなら、メンター(プログラミング学習をサポートする人)を見つけるのがおすすめです。
メンターがいると、現状の独学の勉強法が正しいかを判断してもらえたり、学習で行き詰まった際に質問ができます。
メンターは、ストアカ、タイムチケット、MENTAなどのサービスで見つけられます。
GitHubのIssues(開発中に発生した課題を管理する機能)と合わせて活用すれば、的確にやり取りできるでしょう。
また、突発的な質問などはTeratail、Qiita、 Stack Over Flowなどの質問サイトを活用するのがおすすめです。
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プログラミング独学の勉強で挫折しやすいポイント
プログラミング独学の勉強において、挫折しやすいポイントは、以下の3つです。
- 目標の達成に対して必要なスキルが何か分からない
- エラーの解決方法
- プログラマーへの転職に必要な準備
上記のような問題は、一人では解決しにくいかもしれません。
解決策としては、以下のような方法があります。
- 身近なプログラミングに詳しい人に質問してみる
- SNS(TwitterやFacebookなど)で、プログラマーとつながる
- メンターを探せるサービスを利用する
- 質問サイトに投稿する
上記の通りで、詳しい人に聞けば、意外と簡単に解決することもあるでしょう。
プログラミング独学の成功のコツで挙げた困った時に質問をできる人がいることは、プログラミング学習を継続する上でじつはとても重要です。
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独学の難しさと楽しさを実感したらプログラミングスクールもあり
プログラミング独学の勉強法、成功させるコツ、挫折しやすいポイントについて解説しました。
プロダクトを完成させれば、世界中に発信できますし、楽しさを実感できるでしょう。
しかし、「やってみたけれど、自分にはどうしても独学が難しい」ならば、プログラミングスクールを利用するのも手です。
目標があるならば「プログラミングに向いていない」と諦めるのではなく、「自分に合ったプログラミング学習の方法が選べなかっただけ」と気持ちを切り替えることが大切。
初めて取組むことは誰でも難しく感じます。上手くいかなかったと終わらせずに粘り強く継続することが、プログラミング独学の一番のコツかもしれません。
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