「プロジェクトマネージャーとして仕事をしてきたが、まだスキル不足だと感じる。ミスなくプロジェクトを進められるようになりたい」
このように、プロジェクトマネージャーとして成長したいと考えている方に向けて、本記事ではプラスαで身につけておきたいスキルの例を紹介します。
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プロジェクトマネージャーとして成長するには
プロジェクトマネージャーに任命されたあなたは、個人としての高いスキル、数多くの経験をお持ちでしょう。
しかしプロジェクトマネージャーとして活躍するには、個人のスキルだけでは補いきれない部分があります。
さらなる成長を目指して、以下のスキルを高めていくよう意識してみましょう。
- 業務効率化につながるスキル
- メンバーを育成するスキル
- クライアントとやりとりするスキル
業務効率化につながるスキル
チームでプロジェクトを行う場合、スケジュール管理が難しくなります。
各メンバー、部署のどこかに遅れが生じると、他の作業進捗が遅れてしまうこともあるためです。
このような事態にならないよう、プロジェクトマネージャーは常に業務効率化の方法を考えなければなりません。
的確な企画の立案、作業時間の短縮などに使えるスキルは積極的に身につけましょう。
一部例を挙げます。
・プログラミング
・マーケティング
・クリティカルシンキング(批判的思考)
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チームを率いるスキル
プロジェクトマネージャーの仕事は、プロジェクトの進捗管理だけではありません。
各チームメンバーの士気を高め、維持させることも重要な役割です。
ただ単に部下に指示を出すだけでは不十分と言えます。
「リーダーシップ」の理論を学び、その理論を自分のチームに当てはめながら引率することでマネージャーとしてのスキルが格段に上がります。
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メンバーを育成するスキル
できるプロジェクトマネージャーは、自分自身だけでなくチームメンバーの育成にまで気を配ります。
プロジェクトをただ成功させるだけでなく、その中でチームメンバー各自が成長を実感できると理想的。
チームを率いるスキルと同様、こちらも適切な部下の育成方法を理解し、理論に沿って進めていくと効果が出やすいです。
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クライアントとやりとりするスキル
プロジェクトマネージャーの業務は社内だけでなく社外に及ぶこともあります。代表的な例が、社外クライアントとの交渉です。
クライアントからの要望に対して、どれだけ対応できるかを擦り合わせます。
要望を何でも聞き入れてしまうと、自分のチームに大きな負担をかけてしまいかねません。
クライアントと対等にやりとりするスキルがあるマネージャーは、適切なプロジェクトマネジメントができるよう依頼の段階で調整を始めているのです。
プロジェクトマネジャーが身につけておきたいプラスαのスキル
では、具体的にどのようなスキルを身につけておくべきなのでしょうか?
先ほど紹介した4つのスキルごとに分類してみました。
業務効率化につながるスキル
・プログラミング
・マーケティング
・クリティカルシンキング(批判的思考)
チームを率いるスキル
・リーダーシップ
メンバーを育成するスキル
・コーチング
・組織の理解(チーム・会社全体)
・目標管理(目標マネジメント)
・ファシリテーション
クライアントとやりとりするスキル
・ネゴシエーション(交渉)
それぞれ解説していきます。
プログラミング
システムエンジニアやプログラマーをまとめるプロジェクトマネージャーならば、おそらくプログラミングスキルを身につけていると思います。
もしそうでない場合、プログラミングを習得するのがおすすめです。
例えば、プログラミング言語の一つ「Python(パイソン)」でできることは、業務効率化にも応用できます。
・スクレイピング(Webサイトからデータを抜き出す)
・データ分析
・Web操作の自動化
など。
また、GAS(Google App Script)でコードを書くことで、
・Gmailでリマインドメールを定期的に送信する
・エクセルの集計マクロを組む
・カレンダーに入力された場所から交通費を自動で精算する
なども可能です。
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マーケティング
プロジェクトの方向性を導き出すために、市場や消費者の動向を分析するマーケティングスキルが役立ちます。
やみくもにプロジェクトをスタートしても、成功するかどうか判断できません。長期間かけてプロジェクトを進めたのに、成果につながらないということも考えられるでしょう。
こういった事態をできる限り防ぎ、プロジェクトに無駄を出さないためにも、マーケティングスキルを身につけておくべきです。
クリティカルシンキング(批判的思考)
クリティカルシンキングとは、「批判的思考」という意味の思考法です。
ある物事に対し、「他にいいものはないか」「より効率的に進められる方法はないか」など批判的に分析していきます。
クリティカルシンキングを行うことで、より最善の方法でプロジェクトを進め、成果物のクオリティを上げることも可能です。
プロジェクトマネージャーだけでなく、チームメンバーと一緒に行えば、さらに効果が見込めます。
クリティカルシンキングを実践するのに資格や長い勉強期間は必要ありません。慣れるまで多少時間がかかるかもしれませんが、今日からでも始められます。
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リーダーシップ
チームを率いるリーダーシップ。
なんとなくイメージはできても、具体的に何が「リーダーシップ」なのかを説明できる人は少ないでしょう。
ただ感覚だけでチームをまとめようと思ってもうまくいかないもの。
リーダーシップにも理論があり、それを学ぶことでリーダーとして力を発揮できるようになります。
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コーチング
リーダーシップと同様、部下の育成にも理論があります。
「コーチング」などと呼ばれ、スキルの高さも明確に現れる部分。コーチングの理論を学び実践している人は、部下の育成方法も上手です。
一言で部下と言ってもタイプは様々。コーチングの理論がすべて当てはまるとは限りません。
理論を学び、部下のタイプに合わせて指導方法を変えていくことが、プロジェクトマネージャーとしての成長にもつながります。
組織の理解(チーム・会社全体)
プロジェクトマネージャーには、俯瞰的な視点でプロジェクトを管理することが求められます。
自分のチームはもちろん、自社全体、あるいは社外の取引先の様子を考慮してマネジメントを進める場面もあるでしょう。
プロジェクトに関わる大小様々な組織を理解することで、最適なプロジェクトマネジメントが達成できるのです。
もちろん、一人のプロジェクトマネージャーがプロジェクトに関する事柄すべてを把握することは難しいです。
しかし、できる限り把握するためにも、
・チームメンバーから定期的に報告をもらう
・全社的な会議には必ず参加する
・クライアントへのヒアリングを重ねる
といったことを実践するべきです。
目標管理(目標マネジメント)
目標管理は「目標マネジメント」とも表されます。ここでは「部下に適切な目標設定をさせること」とお考え下さい。
チームで仕事をする場合、各個人が仕事に対する目標を決める段階から始めることが多いです。
目標は自由に設定しても問題ありませんが、あまりにもチームの目標から離れすぎてしまうことは避けるべきです。
チームメンバーが目標を設定する際は、
・なぜその目標にしたか
・目標を達成して得られることは何か
・目標がどうチームに貢献できるか
などを基準に考えさせ、結果的にチーム目標に集約するよう調整していきます。
これもプロジェクトマネージャーに求められるスキルです。
ファシリテーション
ファシリテーションとは、会議において必要となるスキルです。
参加しているメンバーに発言を促したり、議論しやすい環境を作ったりすることを意味しています。
発言力がある参加者の意見に偏らず、バランスよく議論をするめるためにも、プロジェクトマネージャーは気を配らなければなりません。
発言のないメンバーに強制的に発言させるよりも「〇〇さんはどのように考えていますか?」など、自然に促した方が効果的です。
ネゴシエーション(交渉)
様々な要望・意見をまとめ、最善の方針を導くために必要なのがネゴシエーション(交渉)のスキルです。
特にプロジェクトマネージャーは社外のクライアントと打ち合わせをすることもあります。
その時に、クライアントの言いなりになってしまうと、無理難題を突きつけられてチームに大きな負担がかかってしまう恐れがあります。
反対に、クライアントの意見を却下し過ぎれば、プロジェクト自体が白紙になってしまうかもしれません。
お互いが納得できるポイントを探るためにも重要なスキルです。交渉の回数を重ねる中で身につく部分もあります。
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プロジェクトマネージャーには幅広いスキルが求められる
プロジェクトの管理、部下の指導、クライアントとの交渉…
プロジェクトマネージャーの仕事は多岐に渡ります。その分、必要なスキルの幅も広がるのです。
今回紹介したものはごく一部。プロジェクトの内容やチームメンバーのタイプによっては他にもスキルが必要になるでしょう。
すべてを同時に身につけるのは難しいです。
まずはあなた自身に何が足りないか、どうすれば現状をもっとよくできるのかなどを分析し、必要になりそうなものから取り組んでみましょう。
アドバイスは積極的にもらおう
プロジェクトマネージャーはチームのトップとして作業を進めていきます。しかし、自分が頭となってプロジェクトのすべてを考える必要はありません。
プロジェクトマネージャーの経験がある人でも、チームメンバーからでも構いません。あなたを客観的に見てくれる人からの評価をもらってみてください。
あなた自身では気がつかなかったポイントを発見できるはずです。今のあなたに何が必要か、短い時間で判断できるでしょう。
あせりは禁物。じっくり経験を積もう
できるプロジェクトマネージャーを目指し、なるべく早く成長したいと思う部分もあるかと思います。
しかし、あせりは禁物です。現在スキル不足に感じていることでも、経験によって補えるケースがあります。
例えば、長年一緒に仕事をしてきたチームであれば、どんなときはスケジュール通りに動け、どんなときはスケジュールに遅れが出るかなど、感覚的にわかってくるものです。
マネジメントには理論も大切なのですが、経験によって判断を下す場面も多くあります。
マネジメント職になるのがキャリアの長い社員であることも、これに関係するでしょう。
時には失敗してしまうこともあるかもしれません。それでも、原因を分析し、次のプロジェクトでは同じミスをしないよう改善していく粘り強い心が、プロジェクトマネージャーには必要です。
この記事は未経験はじめてのプロジェクトマネジメントについて説明している12ステップ記事のひとつです。
前のstep11の記事は、以下からご覧下さい。
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