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クリティカルシンキングとは?考え方のコツと具体例を解説

作成: 2019.06.18 更新: 2019.06.13

 

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「クリティカルシンキング」という言葉を聞いたことはありますか。

日本語で「批判的思考(力)」と訳されるこの思考法は、問題解決のための手法としてビジネスシーンのみならずあらゆる場面で用いられています。

この記事では、そもそもクリティカルシンキングとは何かという解説から、考え方のコツ、具体例を解説します。

クリティカルシンキング(批判的思考)とは

クリティカルシンキングとはクリティカル(批判的)という言葉の通り、健全な批判精神を持った客観的な思考を指します。

ある問題に対する答えを導き出す過程において、従来の考え方や前提にとらわれず「なぜそうなのか」「本当にそうなのか」を問いかけることで、常識や固定観念に影響されない「真の解」を見つけるための思考法です。

クリティカルシンキングは、かつてアメリカの教育界においてこれまでの知識詰め込み型から自ら考える力を養うための思考法として注目を集めました。

日本では主にビジネスシーンで広く用いられている思考法ですが、アメリカでは小学生からクリティカルシンキングを意識した教育が行われています。

ロジカルシンキング(論理的思考)との違い

クリティカルシンキングと同じくビジネスシーンでよく用いられている思考法として、「ロジカルシンキング」というものがあります。

これは、ロジカル(論理的)という言葉の通り、物事を順序立てて考えていくことで問題を解決しようという思考法です。

身近な例を用いて考えると、「扇風機の売上が前年度の同じ時期より5%上昇した」という事実に対しての理由を考える時、

扇風機は涼しさを生み出す商品である

今年の夏は特に暑かった

扇風機の売上が伸びたのは暑さが原因の一つである

と考えるのがロジカルシンキングです。

一方、クリティカルシンキングでは「購入者はそもそも何の目的で扇風機を購入しているのか」「暑さ対策以外の目的もあるのではないか」から考えていきます。

クリティカルシンキングの重要性

クリティカルシンキングとロジカルシンキングは、それぞれ別の特徴を持った思考法であり、どちらが優れているというものではありません。

しかしながら、テクノロジーの進化により世の中の仕組みや常識が常に変化していく現代において、物事に対して「なぜそうなのか」「本当にそうなのか」ということを考えることは重視されています。

クリティカルシンキングは誰もが持つべき考え方

社会人になってから初めて、上司や先輩からクリティカルシンキングについて聞いた、という方もいらっしゃることでしょう。

あるいは「言葉の意味は知っているが、実践したことはない」という方もおられるかもしれません。

クリティカルシンキングを持つべきなのは、管理職やリーダーだけではありません。

意思決定権を持つ一部の人間ではなく、チーム全体・会社全体でクリティカルシンキングを持つことが理想的です。

常識や前提にとらわれない新しいサービスや商品を生み出すことが出来、それが企業や社会の発展に繋がります。

クリティカルシンキングの目的

クリティカルシンキングの重要性については上述した通りですが、この思考法によって具体的にどのようなメリットがあるのかを解説します。

実際にクリティカルシンキングを行う際には、この目的を達成できるように意識することが必要です。

矛盾や漏れをなくす

私達が普段無意識レベルで行っている思考は、多くの常識や前提によって成り立っています。

日常生活においては、例えば「赤信号では止まる」といったように多くの人が同じ常識を持っているため、問題は起きません。

しかしながら、競争社会であるビジネスの現場においては、これまでの常識や前提を時には無視し、斬新なアイデアを打ち出すことを求められます。

クリティカルシンキングでは、「当たり前」に対して疑問を問いかけます。

「なぜ」を繰り返し問いかけることで、常識や前提の後ろに隠れている矛盾や漏れに気づくことができます。

物事の本質を探る

矛盾や漏れの発見と同様に、物事の本質を探るためにもクリティカルシンキングは適しています。

複雑な事情が絡み合っているビジネスの現場では、ある問題に注目が集まるあまりにその問題の影に隠れた別の問題に気づかない、ということも起こりえます。

物事の本質を探るためにはその周りにある様々な関連する事項(余計なもの)を削ぎ落とす必要があり、「なぜ」を繰り返し行うクリティカルシンキングによってそれは可能になります。

問題解決・意思決定の効果を高める

クリティカルシンキングは、物事を懐疑的に捉えることでそこにある矛盾や漏れを徹底的に洗い出し、物事の本質に迫ります。

そのようにして導き出された答え・解決策は、正しい答えのないビジネスシーンにおいて最も正解に近い答えと言うことが出来ます。

また、個人の主観や固定観念を排除した客観的思考でもあるため、多くの人の同意・納得も得られやすく、意識決定までの時間と労力を削減する効果も期待できます。

クリティカルシンキングに必要な考え方

クリティカルシンキングの内容や必要性については、これまでの解説で理解頂けたでしょう。

ここからは、実際にクリティカルシンキングを行うためにはどのようなことを意識すればよいのか、3つの基本姿勢について解説します。

目的を常に意識する

クリティカルシンキングを始める前に重要なのが、「なぜ考えるのか」という目的を明確にすることです。

例えば、「扇風機の売上が前年度の同じ時期より5%上昇した」という事実に対して「なぜ売上が上昇したのか」という理由を考えるための思考プロセスと、「より売上を伸ばすためにはどうすればよいか」という戦略を考えるためのプロセスは異なります。

考えることそのものが目的としてしまっては、論点が定まらなかったり意味のない議論に時間を費やしてしまう事になりかねません。

思考する目的は最初に定義し、議論の軸がぶれそうになった時には目的に立ち返ることを意識しましょう。

自他に思考の癖がある事を前提に考える

クリティカルシンキングには「客観性」が重要ですが、人間が思考する以上、ある程度思考に癖が出てしまうことは避けられません。

人間の思考は、その人が育ってきた環境やこれまでの経験、関わってきた人、学んできた知識など様々なものによって構築されます。

同じ本や映画への感想が人によって違うように、常識や前提は人によって異なるのです。

客観的に考えることが求められるクリティカルシンキングでは、これらの違いや癖を「意識すること」が必要になります。

自分自身の思考プロセスや出した答えを客観的な視点を持って改めて見直してみることで、普段意識していなかった癖や前提条件に気づくことができます。

問い続ける

学校のテストのように◯☓がはっきりと決められるものと違い、ビジネスシーンにおける答えは一つではありません。

クリティカルシンキングを用いてある問題に対する答えを導いたとしても、もう一度やり直すと別の答えが出てくる可能性もあります。

つまり、クリティカルシンキングでは「問い続ける」姿勢が重要であり、一度出した答えに対して「本当に合っているか」と問いかけたり、時間を空けて再度やり直したりすることで別の答えに辿り着くこともあります。

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クリティカルシンキングの流れ

クリティカルシンキングを実践するためには、3つの基本姿勢と合わせて適切な順序で物事を掘り下げていくことが大切です。

ここからはクリティカルシンキングの流れを解説します。

着地点を明らかにする

基本姿勢で解説した通り、まずは思考する目的(着地点)を明らかにしましょう。

考えることそのものは、課題や問題の解決のための手段であって目的ではありません。

・何を実現したいのか
・なぜしたいのか
・どのような状態を目指すのか

などを思考を始める前に明確にしておくことで、議論が本題とは関係のない話にいってしまったり、無用な議論や衝突を避けることが出来ます。

現状を分析して問題点を見つける

例えば「売上を前年比10%増加させるための施策を出す」という議論の着地点(目的)が決まったとします。

この次に必要なのは「現状分析と課題の洗い出し」です。理想と現状のギャップを整理し、そのギャップを生み出している要素について考えます。

この時、これまでの常識や前提条件などは一度取り除き、まっさらな状態から考えることを意識します。

「なぜか」「本当にそうなのか」を繰り返し問いかけることで、無意識のうちに排除してしまっている事実や可能性に気づくことができます。

解決方法を考える

現状分析と課題の洗い出しが終わると、最初に決めた目的(ゴール)を達成するためのアクションを考えます。

ここで考えたアクションが、クリティカルシンキングによって生み出された「成果物(解決方法)」になります。次の行動に繋げられるように、

・誰が
・何を
・いつまでに
・どのような状態にするか

を明確に定義しましょう。

クリティカルシンキングの具体例

ここまでクリティカルシンキングの必要性や思考方法について解説してきましたが、「理論は理解出来たが実際に出来るかどうかはわからない」という方もいらっしゃることでしょう。

最後に、具体例を用いてクリティカルシンキングを実践してみます。

【設定】
・WebメディアAとWebメディアB、2つのサイトのどちらかに自社サービスの記事広告を出稿す
・先月メディアAに出稿したところ、1ヶ月で5,000PV(ページビュー)、10CV(コンバージョン)という結果になった。
・同期間でメディアBに同じ記事を出稿したところ、1ヶ月で2,000PV、20CVという結果になった。
・メディアAにかかった費用は30万円、メディアBには45万円がかかった

【議論の目的(着地点)】
・PVはサービスの認知度を上げるために重要だが、CVは実際の利益に繋がるためこちらも重要である。
・来月も出稿したいが、予算の関係でどちらか一方のメディアしか選べない。

上記の条件で解決策を考える場合、ロジカルシンキングとクリティカルシンキングでどのように思考プロセスが変わるのかを比較してみます。

なお、これらの思考法はあくまで一例であるため、ここでは最終的な結論よりもそれぞれの思考法のプロセスの違いに意識するようにしてください。

 

さいごに

クリティカルシンキングは上手く活用することで、難しい課題の解決や世の中を変える新しいサービス・商品の開発などに繋げることが出来ます。

批判的思考と日本語では訳されるクリティカルシンキングですが、重要なのは「健全な批判精神を持って客観的に思考すること」です。

決して全てのものに対して批判的にならないように注意しましょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。