最近「雑談力」という言葉をよく聞きますね。
雑談によるコミュニケーションは人間関係を円滑にする大きな要素と知っていても「雑談がなんとなく苦手」という人も多いのでは?
この記事では、雑談が苦手な人にむけて雑談で使いやすい話題・ネタ、会話の返し方やコツ、雑談力が上がるおすすめの本を紹介します。
雑談力をアップさせると、仕事上のコミュニケーションだけでなく、プライベートのコミュニケーションも円滑に。一度コツを掴んでしまえば会話を続けることは難しくないので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
雑談の話題・ネタ一覧
雑談に慣れていない場合、一からネタを考えるのはつらいですよね。雑談において使える話題・ネタには鉄板のものがいくつかあります。
雑談の話題・ネタに使えるのは、主に下記の通り。
- 出身・住まいのこと
- 季節のこと
- 食事のこと
- 仕事のこと
- 最近のニュースや話題のこと
- 身に着けているもののこと
- 健康のこと
- 最近の自分のこと
ここでは、それぞれのネタについて具体例を挙げて解説します。
出身・住まいのこと
誰もが答えられる話題という観点で言えば、出身・住まいのことは鉄板のネタといえます。
はじめて会う人に対しては、名前を聞いた流れで「どちらの出身なんですか?」と続けても違和感はありません。
出身・住まいのことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- 出身はどちらですか?
- お住まいはどのへんなんですか?
- おすすめの観光地はありますか?
- おすすめの食べ物はありますか?
出身・住まいのことは、聞いた場所の名産・観光地への質問を派生させることもできるので覚えておきましょう。
ただし、プライベートに踏み込むような話題に持っていくのはご法度。相手の信頼を失うことにもつながってしまいます。
季節のこと
季節のことも話を広げる話題としては鉄板のネタです。 季節のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- もう〇月/月末/年末ですね!
- 秋らしくなってきましたね!
- 花粉症の季節ですね!大丈夫ですか?
夏・秋などの話題を振ると、次のステップとしてスポーツ・食べ物などに話題を展開をさせることもできます。
季節に関係することを、いくつか知識として用意しておくと、より長く雑談をすることが可能になるでしょう。
食事のこと
食事の話題は、飲み会を開催する場合などの情報収集としても利用可能。 食事のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- 好きな食べ物はなんですか?
- 〇〇のお店ができたみたいですよ!
- 先日おいしいお店に行ったのですが知っていますか?
- 今度〇〇というお店に行きませんか?
相手と自分の好きなものの共通項を見つけやすいですし、お店の紹介し合うことで別の話題につなげるのもいいでしょう。
仕事のこと
社内でも、社外でも使える話題として、仕事の話題は雑談のネタとして使いやすいものの一つです。
はじめて会う人に対しては「どんな仕事されているんですか?」と聞くのはよくあるパターン。 仕事のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- どんな関係のお仕事されているんですか?
- 今の会社では何年くらい働いてるのですか?
- 最近忙しいですか?
- 困っていることないですか?
もし何も浮かばない場合でも「最近忙しいですか?」と振るだけで、相手から言葉を引き出すことも可能です。
でも仕事関係の話題なので、状況により愚痴に発展することもありますし、機密事項など話してはいけないこともあるので注意が必要な場合も。
最近のニュースや話題のこと
最近のニュースや話題のことは、新聞やテレビなどで情報が仕入れやすい雑談のネタになります。 最近のニュースや話題のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- 今朝こんなニュースがありましたね。
- 最近は〇〇がすごいですね!
- 〇〇が流行ってますね!
スポーツや芸能などの話題になっていることは一通りチェックしておくのがおすすめ。
しかし、政治・宗教はアイデンティティに関わる部分もあるので避けるのが無難です。
身につけているもののこと
相手や自分の身につけているものを話題として取り上げるのも一つの方法です。 身につけているもののことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- その〇〇お似合いですね
- この前iPhone変えたのですが、〇〇の機能がすごいんですよ!
- その〇〇はどこで買われたんですか?
特に相手がこだわっている部分に対し、話題を振ることができたら話はどんどん広がっていくでしょう。
健康のこと
健康は目上の人が相手だと事欠かない話題になります。健康のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- いつもお元気そうでうらやましいです!何か秘訣はあるんですか?
- 運動しようと思っているんですが、最近◯◯さん運動していますか?
- 〇〇って健康によいらしいですよ!知ってました?
健康の話題は、ネガティブな方向になりやすいこともあるので注意が必要です。特に相手の容姿に関わりそうな話題は避けましょう。
最近の自分のこと
ネタが思いつかない時は、自分のことをネタにするのも一つの方法。最近の自分のことで投げかける言葉の例は下記の通り。
- 最近、〇〇を始めたのですが…
- この前の休みに〇〇へ行ったのですが…
- そういえば〇〇を作ってみたのですが…
自分のちょっぴりプライベートなことを話すことで、相手は好感・親しみを感じてくれるでしょう。
雑談の返答の仕方
雑談が始まっても相手の話に単純に「そうですね」という返答をすると、話題はそこで終了してしまいます。
雑談をする際の返し方にも気を付けてみましょう。
そんなときは「そうですね」にプラスして「オウム返しをする」「感情をこめて相槌をする」などを行い、相手に気持ちよく会話をしてもらうという手法がおすすめ。
自分で会話をする際も、自分の返答に+αの質問を加えることで、雑談が継続しやすいように工夫をしてみましょう。
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会話が続く雑談のコツ
雑談が苦手な人は、雑談のコツを覚えてしまうのがおすすめです。
コツを覚えて、実際に使ってみることでスムーズに雑談ができることを実感できるでしょう。 雑談のコツしてあげられるのは、主に下記の通り。
- 挨拶+α
- 自然な誉め言葉を入れる
- 相槌を打つ
- 質問する
- 受け答えは一言付け加える
- 口角を上げることを意識する
それぞれのコツについて解説します。
挨拶+α
ポイントは「挨拶+α」になります。挨拶の後にもうひとネタを加えることにより、雑談の流れに持っていくことができます。
例えば「こんにちは」にプラスして「最近天気悪いですよね」など天気の話を振ったり、目に入ったものをネタにして話を膨らませるのもいいでしょう。
ネタ自体は、その場で違和感のない内容であればなんでもかまいません。 雑談を続けていくには、挨拶だけで終わらせないのが重要。「挨拶+α」の会話を心がけましょう。
自然な褒め言葉を入れる
自然な褒め言葉を入れるのも、雑談を続けるコツの一つ。
ポイントは「気づき+いいね」になります。 例えば「髪型変わりました?」にプラスして「似合ってます」というのもこのパターン。
「気づき」の部分だけでも、相手のことを見ているというメッセージを伝えることができます。
それに加え「いいね」の部分を恥ずかしがらずに伝えることで、ポジティブな会話をすることが可能になります。 相手を褒めることで、その後の会話は続きやすくなるでしょう。
相槌を打つ
雑談を続けるには、自分から一生懸命に話すだけではなく、相手に気持ちよく話してもらうのも一つの方法。 相手に気持ちよく話しもらう際に使えるのが「相槌」になります。 単に相槌を打つのではなく、下記のような感情を込めることでどんどん相手に話をさせることが可能に。
「5Sは、驚き(Surprise)、茶化し(Spoof)、残念(Sorry)、疑念(Suspect)、共感(Sympathy)から成ります。
引用:PRESIDENT Online
例えば、相手が自分の知らない情報を教えてくれたら「そうですか」という単純な相槌ではなく、驚きの感情を込めて「へぇー、そうなんですか!」とするなど。
上手に相槌を打つことで、相手から話を続けてもらえる可能性を高めることができます。
質問する
雑談をするために、質問をするのも一つの方法。名刺交換の時などであれば、名前などの情報から思いつく質問を投げかけてみましょう。
例えば「珍しい苗字ですね。どちらのご出身なんですか?」という感じです。
ただし、質問をする際は相手のプライバシーに踏み込むような質問をすると信頼を失いかねないので注意が必要。
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受け答えは一言付け加える
受け答えをする際に一言付け加えるのも、雑談を続ける一つの方法です。
例えば「はい」「いいえ」で答えられる質問内容に対しても、そこから連想できることを加えて返答することで話題はどんどん広がることがあります。 雑談を一種の連想ゲームだと思って楽しむのが、雑談を続けるポイントにもなります。
口角を上げることを意識する
雑談をおこなうには、会話自体のネタだけではなく、会話をおこなう際の印象も重要。
会話をおこなう際に、第一印象が悪いと雑談にすら入れないこともあります。
意識的に口角を上げることで親しみやすい印象を与えるのがおすすめです。親しみを持ってもらえると、その後の雑談もすっと受け入れてもらえるようになるでしょう。
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そもそも雑談力とは
仕事における業務的な会話はできても、雑談は苦手という人は多くいますが、そもそも雑談力とはどういうことでしょうか。
まず「雑談」を辞書を引いて調べてみた結果は、下記の通りでした。
さまざまのことを気楽に話し合うこと。 また、その話。世間話。よもやま話。
引用:三省堂 大辞林 第三版 雑談をする場合、話す内容そのものはどんなものでもよいということになります。
ここから「雑談力」というのは、雑談を利用して上手くコミュニケーションをとる能力ということがいえるでしょう。
雑談は今なぜ注目されるのか?
雑談力は、社会人に注目されることが多くなっています。また以下のように雑談力は「学んで身につけるもの」という認識もあるようです。
いまや雑談力は「社会に出てから身につけるべき必須スキル」と言われ、エクセル操作と同じく、学んで身につけるものだという認識が浸透しつつある。 引用:DIAMOND online
最近では「部署異動」「中途入社」「転職」など職場環境が大きく変化する頻度が増えている傾向も。 その結果「それほど親しくない人」とコミュニケーションをとる機会が増えていることもその要因になっています。
雑談の目的
雑談にはどんな目的があるのでしょうか?雑談の目的としてあげられるのは主に下記の通り。
- 相手の情報収集
- アイスブレイク
- 自分の印象をよくする
ここでは、それぞれの目的について解説します。
相手の情報収集
まず、雑談をする目的の一つとして「相手の情報収集」があります。
例えば、雑談のよくある話題である自己紹介からは「相手の名前」「出身地」「趣味」など多くの情報を得ることが可能。
また、そこから得た情報を広げる質問をすることにより、さらに多くの情報を引き出すことにもつながります。
雑談をうまく使いこなし、相手の情報収集をすることで、初めて会った人だとしても距離をぐっと近づけることができます。
アイスブレイク
雑談は「初めて会った人同士の打ち合わせ」「社内の会議」などにおける緊張をほぐすためのアイスブレイクとしても利用可能。
アイスブレイクとして雑談を使うことで、緊張をほぐす以外にも「相手のことを知る」「会議への積極な参加を促す」などのメリットも。
また、最近話題のWeb会議においても雑談によるアイスブレイクを挟むことで、相手発言のペースやタイミングを事前に図る練習にもなります。
自分の印象をよくする
はじめて会った人同士の打ち合わせなど、相手が自身のことをよく知らない状況において雑談は大きな効果を上げます。
例え、第一印象が無口で大人しそうだなという印象でも、雑談をうまくおこなうことでよい印象を持ってもらうことにつながることも。
親しみを持ってもらえることにもつながるので、仕事でいえばその後の商談もうまく進めていけるようになるでしょう。
雑談力を上げたい人におすすめの本
最近は、雑談に関する書籍も多くあります。
今回は「雑談が苦手だけど、少しでも雑談力を上げたい」という人におすすめの本を3冊紹介します。
雑談力が上がる話し方
「声に出して読みたい日本語」をはじめ、多くのベストセラーを出している斎藤孝さんの雑談力に関する著書。
「雑談の意味」「雑談には何が重要か」「コミュニケーションにおけるルール」などが記載されています。
また、本の中には具体的なコミュニケーションの方法も記載があるので、雑談をすることに悩みがある人は一度読んでみましょう。
超一流の雑談力
雑談力を学ぶための入門書のような一冊。
雑談が「どのように自分の印象を決めるのか」「相手との距離を縮めていくものなのか」をトレーニング方法を含め記載されています。
初心者からある程度自信がある人まで、すぐに実践できるノウハウを知ることができます。
なぜ、この人と話をすると楽になるのか
ニッポン放送アナウンサーである吉田尚記さんの著書。
昔はコミュ障であった吉田さんが、今では一緒にラジオをする初対面のゲストとも話が盛り上がるようになった、コミュニケーションのプロセスやアプローチ方法が記載されています。
雑談が苦手だった過去のある人の、人と話すことをゲームとしてとらえ克服するという考え方は参考になるので一度読んでみましょう。
雑談力を上げれば仕事もプライベートもうまくいく!
「雑談力」があると、仕事上のコミュニケーションだけでなく、プライベートのコミュニケーションも円滑になります。
使いやすい話題・ネタを知っているだけでも、スムーズに雑談できるようになるのでぜひ実践してみてください。
最初は、決まった言葉だけで話を展開させることだけでも十分OK。
慣れてきたら今回紹介したコツを組み合わせるなどの応用をしてどんどん話を広げていきましょう。 この記事が、雑談に苦手意識を持って悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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