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報われなかった就職氷河期世代は今こそ転職の好機。具体的な支援も紹介

作成: 2020.01.16 更新: 2020.03.10

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就職氷河期世代の採用活動が活発になってきています。

2019年12月23日に「就職氷河期世代支援に関する行動計画2019」を内閣府や厚労省など関係府省が取りまとめ、就職氷河期世代の支援を本格化させました。

では、就職氷河期世代にはどのような転職先や就職先があるのでしょうか。就職氷河期世代とはいつの頃の話かなども含めて紹介していきます。

この記事の目次

就職氷河期はいつの世代?

就職氷河期世代はバブル崩壊後の1993年から2005年に高校・大学を卒業した世代です。


現在の30代から40代前半の人達の事を指します。大卒の就職難が厳しい時代に、非正規に陥ったり、仕事にすらなかなか就けませんでした。

その数は約2,300万人います。第二次ベビーブーム時代とも重なるため人口がとても多い事に特徴があります。さらに具体的に紹介していきましょう。

バブル経済崩壊後世代1993〜2005

就職氷河期世代と言われる人達は1970年〜82年に生まれた人達の事を指します。団塊ジュニア世代からポスト団塊ジュニア世代までが該当します。

生産年齢人口の約3割を占めています。彼らはバブル経済が崩壊した直後に、就職活動をしています。

かなり厳しい経済状況の中で就職活動に挑まざるを得ませんでした。その結果、非正規でしか働く事ができなくなる人が相次ぎ、社会問題になりました。

その後も、経済の長期間低迷が続きました。企業は雇用や賃金体系の見直しをせざるをえず、低賃金の非正規の採用を進めました。その結果、就職氷河期世代は正社員への転換が困難になり、現在まで続いています。

リーマン・ショック後世代2010〜2013

実は氷河期世代はもう一つ存在します。リーマンショックの影響を受け、希望に沿った就職が出来なかった世代。1980年代後半生まれで、現在30代前半の人達です。就職率は最大の下げ幅を記録しました。内定取り消しなどもありました。

リーマン・ショックは2008年に始まり、翌年2009年には求人が落ち込んでいます。2010年から2013年までは再び就職氷河期がやってきているのです。

参照:リクルート

参照:CAREER GROWTH

ロス・ジェネ

就職氷河期世代は一般的にロスジェネと言う言葉でも知られています。

「ロスト・ジェネレーション」の略です。意味は「失われた世代」。希望の職に就けないまま、社会に出る事を余儀なくされました。

非正規や無職のまま人生を歩まなくてはいけなかった事実を端的に現している言葉と言えます。

ロス・ジェネは就職が決まっても倒産したり、リストラされるなど悲惨な運命を歩んでいる人が多いです。

参照:コトバンク

就職氷河期世代は悲惨?

時代的な背景から非正規に陥ったり、希望の職につけなかったりした就職氷河期世代。

日本は新卒採用主義という事もあり、就職氷河期が終わっても報われることがなく非常に辛い思いをしてきました。

日本は新卒採用主義

日本は新卒採用主義です。新卒採用主義とは日本独特の制度で、終身雇用や年功序列を保つためのものです。

生涯雇うことで会社への忠誠心を高めさせるものですが、海外では一般的ではありません。

就職氷河期が終わっても、就職氷河期世代は一度非正規やアルバイトとして働くと、中々そこから抜け出すことが難しくなりました。何十年経っても、正社員になれないという現状があります。

正社員と違い、低賃金であり、社会保障を受けにくく、いつでも契約を切られる可能性もあります。

高学歴でもフリーターに

高学歴でもフリーターになるという悲惨な出来事が当たり前でした。コネで良い企業に入った人もいましたが、ほとんどの人が高学歴というだけで採用されるという事がありません。

優秀な大卒の人でも、コンビニでアルバイトするしかなかったというケースもありました。

専門的な分野を勉強し、社会に活かそうと思ってもその機会がないというのは本当に深刻な社会的損失です。

非正規雇用者は約400万人

就職氷河期世代の非正規雇用者数は国の労働力調査によると約400万人います。

非正規やフリーター、無職であり、その多くが国民年金にしか老後にもらえないという現実があります。国はそのことに危機感を募らせています。

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就職氷河期世代への支援が始まる

今、政府が就職氷河期世代向けの支援制度を本格化させています。省庁や自治体で就職氷河期世代向けの積極採用に取り組み始めました。民間企業にも波及していくよう国は後押しをしていくようです。

政府の支援制度が本格始動

政府が就職氷河期世代の対策に本腰を入れ始めました。官民で今後3年間をかけて正規雇用数を30万人増やす目標を掲げています

全国のハローワークには就職氷河期世代を対象にした支援窓口を設置しました。相談から就職訓練、就職・転職まで支援します。

また、就活に結びつく資格を取得するための学習支援にも乗り出します。

農業・林業・漁業に興味がある方向けの情報を発信している「あふてらす」などもおすすめです。

参照:内閣官房

自治体で積極的に支援や採用活動始まる

様々な自治体で就職氷河期世代の支援や採用が本格化しました。
東京都や愛知県、兵庫県宝塚市、千葉県鎌ケ谷市など数十以上の自治体が就職氷河期世代の正規職員採用を始めました。

ただ、倍率は数百倍もあるため狭き門となっています。、宝塚市の採用では競争倍率が408倍にもなりました。1635人の応募があり、4人が合格しています。

今後、自治体だけでなく民間企業に採用の流れが波及していくことが就職氷河期世代の救済の鍵になるでしょう。

また、東京都は都内に11~12万人いるとされる就職氷河期世代に7億円の支援を実施する方針を示しました。正社員として雇用したり、研修を行ったりした企業に助成金などを支払います。

参照:産経新聞

参照:TOKYO MX

就職氷河期世代の主な就職・転職先

就職氷河期世代の方におすすめの就職先や転職先としてどのようなものがあるか紹介します。

ぜひ参考になさってください。

大手企業の正社員として就職・転職

一部の大手企業で就職氷河期世代を対象とした採用活動が始まっています。主要企業ではパソナグループが正社員300人の採用を開始すると発表し、大きなニュースとなりました。

また、大手総合物流の山九が就職氷河期世代限定の採用計画を発表しています。

タクシー事業で知られている第一交通産業グループは、ハローワークを通じてドライバーや幹部候補生を募集しています。検討してみはどうでしょうか。

中小企業の正社員として就職・転職

中小企業は深刻な人手不足に陥っており、政府が今後3年で30万人の就職氷河期世代を正社員にするという方針に賛同しています。

中小企業団体中央会の会長はSankeiBiz のインタビューの中で人材の掘り起こしに期待しているということを語っています。

氷河期世代限定の求人ではタクシー乗務員、介護職、土木作業員、営業職、一般事務などの求人が多いようです。

全国自治体・府省庁に就職・転職

全国自治体・府省庁が就職氷河期世代の採用に積極的に取り組み始めています。

採用年齢も30~49歳程度と幅広いため、かなり狭き門になっています。最低100倍以上の倍率と考えたほうがいいでしょう。以下に採用を進めている全国自治体・府省庁の一部を記載しておきます。

  • 内閣府(事務職)
  • 厚生労働省(事務職)
  • 神戸市(事務・技術)
  • 京都市(事務)
  • 堺市(事務・技術)
  • 北海道(事務系)
  • 富山県(事務・土木)
  • 埼玉県(事務)
  • 東京都(未定)
  • 鎌ケ谷市(土木・保育士など専門職)
  • 鳥取県(事務・土木)
  • 和歌山県(事務)
  • 北九州市(未定)
  • 宝塚市(一般事務)
  • 太宰府市(事務・土木)
  • 大阪府(未定)
  • 真岡市(未定)

転職するコツ

今の時代は昔に比べ転職しやすいです。2019年11月時点の転職有効求人倍率は2.81倍となっており、多くの業種で求人数が増加しています。正社員の有効求人倍率は1.13倍です。

共に安定して推移しています。今は環境としても転職がしやすいのではないでしょうか。

参照:doda

参照:厚労省

スキルや資格を身につける

スキルや資格を身につけると転職時に有利に働くでしょう。
ITスキルでしたらプログラミングやwebデザイナーのスキルがあります。

また、少子高齢化が進む日本において福祉系の資格もおすすめです。介護福祉士やヘルパーの資格などは今求められている資格と言えるでしょう。

積極性をアピール

今は何もないがこういう事をしたいとアピールすることも大切になります。履歴書に例えば、受ける会社で有用な資格取得のために勉強をしていると書くだけでも印象は変わります。

スクールで学び直しをしているなどでも言います。就職氷河期世代は苦労をしてきている人が多いので、忍耐力がある人が多いです。それを武器にしてもいいのではないでしょうか。

自己分析

たまたま時代が悪かっただけで、高学歴の人も多いです。

学んだことや、バイトで培ったスキルなどに何があるのか振り返りましょう。例えばパソコンの入力作業が早いということも武器になると思います。

未経験で正社員として働ける求人を探す

企業はある程度のスキルや実績を求めています。スキルや実績がない人も多いとは思いますが、その場合は未経験でも働ける会社を探すのも手です。

ただ、自分が本当にやりたいと思う仕事を選択しないと、入社してからギャップを感じて辞めてしまいます。行動と振り返りを繰り返し、いい仕事を見つけましょう。

面接対策をする

ハローワークでは面接対策などのセミナーを実施していたりします。

また、合同企業説明会では実際に企業の採用担当者と話せる機会もあるので、面接のコツやどういうところを重視して面接をするかを聞くのもいいでしょう。

関連記事:転職に役立つ面接対策!質問項目や基本マナーを理解して成功に近づこう

おすすめの転職・就職支援サイト

転職の好機が来たとえは言え、それでも簡単に再就職するのは難しい現状はあります。

ここでは就職氷河期世代の方におすすめの転職サイトを紹介します。ぜひ活用してみてください。

バイトルNEXT

出典:バイトルNEXT

バイトルNEXT」は正社員でのキャリアがなくても新しいキャリアを作ることを応援しています。全国の求人があり、職種も豊富に掲載されています。

「30代、40代のセカンドキャリア応援企画」を実施しており、特設ページも設けています。

就職氷河期世代を積極的に採用する企業情報も見ることができるのでぜひ登録してみてはいかがでしょうか。

はたらいく

出典:はたらいく

リクルートが運営している「はたらいく」は地元志向の求職者向けの転職サイトです。中小企業が主に掲載されており、小さな会社で働きたい人にもおすすめです。

求人検索の際には30代、40代と年代を指定して調べることもできます。就職氷河期世代の方に合う求人も見つけやすいでしょう。

職種やスキルよりも人柄重視で採用している企業もあるのでぜひ利用をお勧めします。

ハローワークインターネットサービス

出典:ハローワークインターネットサービス

ハローワークインターネットサービス」は全国550箇所以上のハローワークに寄せられた求人を掲載しています。

民間の転職サイトには掲載されていない企業の求人情報が豊富にあります。

年齢限定での求人受付を行っていないこともあり、就職氷河期世代の方におすすめです。

就職氷河期世代の特徴

就職氷河期世代の特徴としては、社会に対して諦めを持っていたり、現実主義だったりする傾向があります。

不安定さが要因で、悲観的になったり、慎重になったり、他者に期待を持ちにくいなどの特徴も見られます。

悲観的で夢や希望を持てない

就職難で大きな挫折を経験しており、未来に対して明るく見ることができない人が多いとされています。

リーマンショック世代は好景気も知らないため、なおさら未来への期待度は低いようです。現状維持を望む人も多く、夢や希望を持てない人が多く見られます。

慎重なタイプが多い

就職で失敗を経験しているため、慎重になりやすい人が多いです。過去の経験からリスクを取ってまで、成功をつかもうとはしないでしょう。

他にあまり期待しない

様々な会社から「不採用」を突きつけられており、自己肯定感が低い傾向があります。そのため、他者にあまり期待をせず身の丈の中で現実的に暮らす人が多いです。

社会から支援を受けることも出来なかったことも理由としてあげられるでしょう。

出世欲が低い

バブル世代が未だに役職に就いているために、出世の機会になかなか恵まれていません。

リストラを経験しているケースも多く、一つの会社で勤め上げるイメージが持てないという方も珍しくないようです。

氷河期世代の傾向は

では、就職氷河期世代の傾向はどうでしょうか。30、40代になっても不安定が付きまとうので、経済的に不安を抱えている傾向があります。

貯蓄をしている

就職難や社会の浮き沈みを経験しているので、社会に安心感を持てず、お金を貯めて生活の安定をはかろうとしがち。
バブルの崩壊を経験しているので、派手なお金の使い方に怖さを感じているということもあげられるでしょう。

若者の「車離れ」「アルコール離れ」は就職氷河期世代がスタートだと言われています。

晩婚化が顕著

経済的に安定しないため、結婚に踏み切るのも困難に感じてしまうようです交際費が掛かるということもネックになっているようです。

女性の場合は高所得者との結婚願望が強いため、なかなか希望に沿った同世代と会う事ができないことがあげられるでしょう。

関連記事:伸び続ける生涯未婚率!結婚に求められる年収、未婚率が高い職業、低い職業を解説

子どもを作らない

自分自身の生活で精一杯なので子どもは作らない人が多いようです。

子どもを養っていく余裕はないし、いつ自身の生活がどうなるかわからないという不安を抱えているためリスクを取らない傾向が強いです。

平均年収が低い

企業に就職しにくいため、安定した給料を得られにくいのもこの世代の傾向です。非正規雇用が多いことも理由として上げられるでしょう。

さらに仕事を転々としているため、給料は上がりにくいです。

関連記事:サラリーマンの平均年収はいくら?年収の増えやすい業界はどこかなど解説

転職が難しい

アルバイト経験や非正規のためスキルや職歴がなく、評価されにくいため、転職が難しいでしょう。

就活時の失敗や挫折経験が自己肯定感を低下させており、転職への諦めもあるようです。

自己責任感が強い

今も不安定な氷河期世代は、「甘えや」「自己責任だ」と言われることもあります。

ただ、社会的な背景がそうさせたにも関わらずレッテルをはられ、「自分の原因だ」と思いがちです。そのため、失敗に対して負い目が強いのです。

就職氷河期世代は優秀な人が多い

特徴や傾向を見ると就職氷河期世代に対してネガティブなイメージを抱いてしまいます。


厳しい時代背景により就職をすることができなかったというだけで、実は実は優秀な人が多い傾向があります。

彼らはこれまで苦労をし続けてきたがために、ストイックさや冷静さがあります。また、自分の人生と向き合う人が多く、真面目さがあります。

タフさがある

仕事を選べる環境になかったので肉体的、精神的にタフな人が多いです。

勤めた会社がずっと大丈夫という意識を持っていないため、どんな会社に行っても適応力がありやっていく強さを持っています。

柔軟性がある

就職氷河期世代は10~20代でインターネットに触れた世代。ポケベルや携帯が登場してからスマホに到るまで全てを経験してきているので、社会の変化に対して柔軟性を持っています。

どんな変化に対しても適応できる力は彼らの強みと言えます。

勤勉でストイック

激しい競争社会の中を生き抜いてきた人が多いため、勤勉でストイックです。スキルや経験がたとえ少なかったとしても仕事に対してのひたむきな姿勢は他の世代には負けません。

他の人に自分の仕事が奪われるかもしれないという危機感から一生懸命仕事に取り組みます。また、正規雇用で採用してもらうために結果を出そうとするので高い業績をあげる人も多いです。

番外編・就職氷河期世代を取り上げた小説

最後に番外編として就職氷河期に社会に出たロスト・ジェネレーションを描いた小説を紹介したいと思います。就職氷河期世代の辛さや社会の理不尽さを少しでも知っていただけると幸いです。

ロスジェネの逆襲

大人気テレビドラマ「半沢直樹」のシリーズ第3弾です。子会社に出向した半沢直樹がロスジェネ世代の部下とともに理不尽な的に倍返しをするというストーリー。

ロスジェネ世代がバブル世代に対して反骨心を持って立ち向かいます。読み終わった後とてもスカッとする一冊です。

ロス男

40歳未婚、正規雇用経験がないフリーライターが主人公の物語。母親を亡くしてから喪失感を抱えながら生きていたのですが、元同僚の「死ぬまでにやりたい10のこと」というリストの作成を手伝ってから少しずつ人生が変わっていきます。

ロスジェネ世代は一体何を「ロス」してしまったのでしょう。時代を反映した言動からロスジェネの気持ちを垣間見ることができます。

まとめ・展望

就職氷河期世代はこれまでも今も相当な苦労をしている人が多いと思います。今の時代はスキルを身につける機会や、転職や就業のチャンスは探せばいくらでもあります。

就職氷河期世代は日本の就業者人口の3割を占めています。少子高齢化が進む中で、これだけの労働力は日本を支えることに繋がります。自信を持って、転職活動に励んでみてはどうでしょうか。

関連記事:転職活動の悩みを解決するおすすめの本28選

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この記事を書いた人

Fujiwara
立教大学卒業後、神戸新聞社入社。2018年に退職し、写真家に転身。テックキャンプブログ編集者の傍ら作品作りに励んでいます。週刊文春に「東京オアシス」の写真、原稿を発表しています。