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田舎暮らしの仕事おすすめ10選!地方移住するためにやるべきことも解説

更新: 2024.04.05

毎日満員電車に揺られ、出勤する毎日に疲れてしまった
田舎でのんびり暮らしたい憧れがあるけど、仕事はどうしよう?
田舎暮らしでできる仕事にはどんなものがある?

都会暮らしの長い人ならば、一度は「豊かな自然に囲まれた田舎でのんびり生活がしたい」と考えたことがあるでしょう。

一方で気になるのは、地方移住した後の仕事探し。仕事がなければ、いくら田舎暮らしだろうと生活するのが大変です。

そこで本記事では、地方移住を考えている人向けに、田舎暮らしでできる仕事のおすすめを紹介。地方移住するためにやるべきことも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

※記事内の情報は2024年4月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

【2023年版】住みたい田舎ランキングをチェック

夢の田舎暮らしをしたい、実現させたいと思っても一体どこに移住すればいいのでしょうか。実家が都市部という人にとってはパッと移住先は思い浮かばず、悩んでいる人も多いはずです。

そんな人におすすめなのが、宝島社が発行する「田舎暮らしの本」です。この中では毎年、住みたい田舎ベストランキングが発表されています。

移住定住の政策に積極的な600を超える自治体から、就労支援・自然環境・子育て・移住者数などの数百項目でアンケートを取り数値化しています。

アンケート項目には移住者歓迎度などもあり、とても忠実で正確なデータになっています。

以下では一例として、2023年版の「人口1万人未満のまち」「人口3万人以上5万人未満のまち」「人口20万人以上のまち」の各ランキングを紹介します。

本書の購入は以下の宝島社の公式サイトから可能です。

▶️2023年版:2023年2月号|田舎暮らしの本│宝島社の通販 宝島チャンネル
▶️2024年版:2024年2月号|田舎暮らしの本│宝島社の通販 宝島チャンネル

参照元:最新【公式】2023年版 第11回「住みたい田舎ベストランキング」で「旬の移住適地」がわかる! | 田舎暮らしの本 Web

人口1万人未満のまち

夜高あんどん祭り

出典元:夜高あんどん祭り公式サイト | 北海道沼田町

人口1万人未満のまちにおける、「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」の各ランキングは以下の通りです。

【総合部門】

  1. 北海道沼田町
  2. 福島県浪江町
  3. ⾧野県宮田村

【若者世代・単身者部門】

  1. 北海道沼田町
  2. 島根県飯南町
  3. 福島県浪江町

【子育て世代部門】

  1. 北海道沼田町
  2. 島根県飯南町
  3. ⾧野県宮田村

【シニア世代部門】

  1. 北海道沼田町
  2. 島根県飯南町
  3. 福島県浪江町

人口3万人以上5万人未満のまち

千葉県いすみ市

出典元:千葉県いすみ市

人口3万人以上5万人未満のまちにおける、「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」の各ランキングは以下の通りです。

【総合部門】

  1. 千葉県いすみ市
  2. 大分県臼杵市
  3. 茨城県常陸太田市

【若者世代・単身者部門】

  1. 千葉県いすみ市
  2. 島根県雲南市
  3. ⾧崎県五島市

【子育て世代部門】

  1. 千葉県いすみ市
  2. 島根県雲南市
  3. ⾧崎県五島市

【シニア世代部門】

  1. 島根県雲南市
  2. 大分県臼杵市
  3. 茨城県常陸大宮市

人口20万人以上のまち

秋田県秋田市

出典元:秋田県秋田市

人口20万人以上のまちにおける、「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」の各ランキングは以下の通りです。

【総合部門】

  1. 秋田県秋田市
  2. 静岡県静岡市
  3. 山口県下関市

【若者世代・単身者部門】

  1. 秋田県秋田市
  2. 大分県大分市
  3. 山口県下関市

【子育て世代部門】

  1. 大分県大分市
  2. 静岡県静岡市
  3. 福岡県北九州市

【シニア世代部門】

  1. 秋田県秋田市
  2. 山口県下関市
  3. 福岡県北九州市

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田舎暮らしでできる仕事おすすめ10選

ここでは、田舎でできるおすすめの仕事を10個紹介します。

  1. 地域おこし協力隊
  2. 田舎で起業
  3. 農家
  4. 公共事業関連の仕事
  5. 製造業・工場勤務
  6. 役場勤務
  7. Webデザイナー
  8. プログラマー(ITエンジニア)
  9. 民宿・ゲストハウス
  10. 林業

地域おこし協力隊

チームで手を合わせる

地域おこし協力隊をご存知でしょうか。これは、人口減少で過疎化が進み高齢化が著しい地域に移り住み、観光資源や地域ブランドを掘り起こすための制度です。

この制度を通じて、対象地域を全国にPRしたり、地域活性化を促すための施策や行動を住民や自治体と一体になって進めていきます。

2009年に総務省が制度化し、2018年度は1061自治体が受け入れを行いました。活動期間は1年以上3年以内の期間です。

隊員の給料は、おおむね16〜20万円と自治体によってばらつきがあります。福利厚生は自治体によります。地方へ移住する若者を中心にやりがいを見いだせるはずです。

参考元①:総務省|地域力の創造・地方の再生|地域おこし協力隊
参考元②:地域おこし協力隊/ニッポン移住・交流ナビ JOIN

田舎で起業

カフェ

最近は田舎で起業をする人も増えているようです。

都会に比べるとマーケットは小さいものの、大手企業やライバルが少なくアイデア次第では成功する可能性があると言えるでしょう。

少ない資金でも始められる、家賃や光熱費等の固定費が抑えられるなどのメリットも。

最近では地域活性化に特化したクラウドファウンディングサービスや自治体によっては助成金などを受けられるので活かしてみるといいでしょう。

起業家やアーティストが多数移住して来ている徳島県神山町では、ワークインレジデンスという取り組みを行っています。

具体的にはパン屋として起業したい人に場を提供するといった施策です。こういった手法で過疎化を脱しようとする自治体も増えているのでぜひ活用してみましょう。

参考元:神山町ワークインレジデンス

農家

多忙な会社員を辞めて田舎で農業をしながらのんびり暮らすのもいいでしょう。

畑付きの家に住み、暑くならない午前中に畑を耕し、ランチに採れたてのキャベツやトマトを調理し自給自足なんて憧れますよね。

雨の日は本を読み、晴耕雨読の生活。ただ、最低限のお金は都会でも田舎でも変わらずに必要になります。

農家としてお金を儲けたいと思うのであれば、結局は会社員勤め時代と変わらないので、疲弊してしまうでしょう。自分自身で食べ物の作り方さえ分かれば、お金への依存を減らして暮らしていく事は可能になるでしょう。

農水省の農業次世代人材等資金制度を使えば、資金援助も受けられます。

また、2018年時点の農業就業人口は175万3,000人で、2010年の260万6,000人から85万3,000人も減少しました。高齢化のあおりも受けて、若い世代の農業就労は地方で喜ばれるでしょう。

参考元:就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金):農林水産省

公共事業関連の仕事

農場

公共事業関連の仕事が紹介されたことを意外に思った人もいるではないでしょうか。地方や農村部では、恒常的に人材不足が問題になっています。

実際、東京オリンピック関連や震災による復興事業などで、地方の労働力が奪われた事例も。

電気設備系の仕事や土建業などの経験がある人は、インフラ関係の公共事業職に就いてみる事をおすすめします。休日は農作業をするなど、二足のわらじも良いかもしれません。

製造業・工場勤務

工場・製造ライン

製造業、工場勤務は実は田舎暮らしをしたい人におすすめの仕事です。製造業や工場は人手不足で就職がしやすい傾向にあります。

また、地方には大手企業の工場も点在しています。寮付きも多く、仕事と住まいが一緒になっているのは心強いのではないでしょうか。

さらに、学歴や資格も関係なく、健康であればできるという事も大きな魅力でしょう。給料も安定的にもらえ、残業も少ないので、休日は釣りや登山や趣味で農作業に励むことも可能。

役場勤務

町役場

高齢化が進んでいる地域では、役場でも常に人手不足になっています。

役場勤務ではないですが、例えば人口400人の高知県大川村では村会議員のなり手がいなく、村議会の廃止が検討された事例があります。

議員報酬は月14万7,000円あるにも関わらず、なり手がいないという事はそれだけ過疎地域では人手不足が常態化しているという事が言えるでしょう。

役場では安定した収入を得られます。ただし、募集人数は少なく狭き門です。

Webデザイナー

Webデザイナー

Webデザイナーは自宅でできる仕事なので、都会でも田舎でも関係なくできる仕事です。

都会にはない自然の豊かさを感じながらの環境で作業する事で発想力も柔軟になり、新しいひらめきが生まれます。四季を感じられる田舎だからこそだと言えるでしょう。

また、海や山に囲まれ、食も美味しいので、ストレスフリーの環境という事も強みです。ただし、Webデザイナーの評価は都会ほどは高くないかもしれません。

これからWeb制作がいかに利益を生み出す仕事かという認識を地方でも向上させられれば、Webデザイナー不足の地方でやりがいを感じて仕事をできるのではないでしょうか。

プログラマー(ITエンジニア)

身一つ、パソコン一台あればどんな場所でも仕事ができるのがプログラマーです。

現在ではどんな田舎でもネット環境は整っており、地方にサテライトオフィスを持つIT企業も増えています。受発注は在宅で可能で、都会のように満員電車に乗ってストレスを抱えることもありません。

都会の喧騒も無く、静かな環境で集中して仕事に取り組めるのは魅力的でしょう。

会議があってもZoomなどで顔を見合わせながらやり取りできます。パソコンで作業を終えた後は大自然を眺めながらのんびりするのもいいでしょう。

民宿・ゲストハウス

田舎には多くの空き家が点在しています。

そこを活用して民宿やゲストハウスを営むのもおすすめです。空き家などは都会に比べるととても安くで購入でき、初期投資はそれほどかからないでしょう。

古民家や空き家をリノベーションする際は自治体から補助金や助成金を受け取れます。

都会の人は旅行で地方を訪れる時、都会にはない温もりや特別感を求めています。古民家を改装した温かみのある部屋は中々泊まる機会がないので、インバウンドにもウケが良いでしょう。

最初は認知度がない状態なので、大変ではありますが、夢であれば楽しみながらできるのではないでしょうか。家族で移住し、民宿・ゲストハウスを経営する人も増えています。

林業

一次産業に従事する人は減ってきています。林業もその一つと言えるでしょう。

林業は森林を適切に管理し、守り育てる仕事です。日本は世界屈指の森林大国ですが、今、人材不足により森林の管理が滞っています。

林野庁の補助事業である「緑の雇用」は未経験者を後押ししているで、興味がある人はこちらを利用してみることをおすすめします。

林業に従事した後に、必要な技術を学んでもらい、講習や研修を受けてもらうことでキャリアアップを支援するという制度を使えば、安心して林業の仕事の担い手になれるでしょう。

参考元:「緑の雇用」とは? – 森林の仕事、林業で働きたい方の就業を支援『緑の雇用』RINGYOU.NET

田舎暮らしを実現するためにやるべきこと

いざ、都会での暮らしに見切りをつけて田舎に移住しようと決めても、何からしたらいいのか分からない人も多いはずです。そこで本章では、田舎暮らしを実現するためにやるべきことを6つ紹介。

  1. 念入りに情報収集する
  2. 移住者向け説明会に参加する
  3. 田舎暮らしを想像してみる
  4. U・Iターン向け転職サイトや自治体サイトをチェックする
  5. 移住体験ツアーに参加する
  6. 家族の同意を得る

念入りに情報収集する

地方移住は重要な決断です。どの地方に移住するのか、念入りな情報収集が不可欠

情報収集が疎かになると、イメージしていた田舎暮らしと180度異なり、そのギャップから地方移住に後悔してしまうかもしれません。

インターネットや書籍のほか、実際に住んでいる人・住んだ経験がある人の体験談など、考える限りの方法で情報収集をしましょう。

移住者向け説明会に参加する

「田舎で暮らすって実際どんな感じなの?」「地域住民と上手くやっていけるか不安」「農業を始めたいけど何からやればいいの?」等と多くの人が、移住しようと決めたものの疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。

疑問や不安を抱えている人に紹介したいのが、多くの自治体が合同で地域の情報や田舎暮らしの小さな疑問について相談を受ける説明会です。

相談会は東京や大阪等で定期的に開催されています。自治体単位の説明会も年中行われています。

田舎暮らしの魅力や移住・交流の情報を発信している「ニッポン・移住交流ナビ」に様々なイベント情報が掲載されているので参考にしてみるといいでしょう。

田舎暮らしを想像してみる

田舎暮らしを決めたものの、都会と違い徒歩圏内に24時間営業のコンビニがなかったり、生き生きと生活を送るためには濃密な人間関係を築かなくてはいけません。

地域の行事には率先して参加する必要もあるでしょう。都会でも田舎でも関係なく良い人もいれば、嫌な人もいます。理想と現実について今一度考えてみる必要もあるでしょう。

過度な期待を持ち過ぎる事はやめましょう。人間関係については移住前に、移住後に関わるであろう人達と関係作りを行っておくといいかもしれません

U・Iターン向け転職サイトや自治体サイトをチェックする

UターンやIターンで移住を希望している人は、自治体がさまざまなU・Iターン希望者向けのサイトを公開しています。

条件を満たすU・Iターン希望者には、企業や自治体が支援金や助成金を出す事例もあるので、念入りに確認してみましょう。

また、大手のリクルートエージェントenworldなどでも、U・Iターン者向けの求人を紹介しているので、参考にしてみてください。

移住体験ツアーに参加する

移住したいと思える場所を見つけるために、現地へ足を運ぶ事は必須になるでしょう。

様々な自治体が無料移住体験ツアーを行っており、実際に移り住んだ後の暮らしをイメージする機会になるでしょう。

体験ツアーにはあらかじめ日程やプログラムが決められているパッケージ型や、日程やプログラムを自由に決められるオーダーメイド型があります。

また、有料の移住体験を行っている自治体も。「ニッポン・移住交流ナビ」に様々な自治体のツアーについて紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。

家族の同意を得る

家族がいるならば、自分一人の決断で田舎暮らしを決断するわけにはいきません

田舎暮らしを選択した時に、育児や子育てに適した環境なのか、病院や学校は近くにあるのか、近所付き合いに支障はないか、考慮すべき事項は多いです。

必ず家族の同意を得た上で、地方移住するかどうか、判断しましょう。

田舎暮らし・地方移住は盛んになりつつある

地方移住を考えている人向けに、田舎暮らしでできる仕事のおすすめや地方移住を実現するためにやるべきことなどを紹介しました。

地方移住する人々は増えており、地方移住を後押しする自治体もたくさんあります。昨今はテレワーク(リモートワーク)の普及で、場所を選ばず働ける職種・企業も増えてきました。

一方で、田舎暮らしについて考慮すべき事項は多いです。人生の大きな決断の1つですから、綿密な情報収集をして、家族の同意も得た上で、慎重に判断してください。

人生を180度変えてみたいと思う人は、まずは移住体験会や、移住者向け説明会に参加してみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

Fujiwara
立教大学卒業後、神戸新聞社入社。2018年に退職し、写真家に転身。テックキャンプブログ編集者の傍ら作品作りに励んでいます。週刊文春に「東京オアシス」の写真、原稿を発表しています。

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