転職活動での面接時によく聞かれる「キャリアプラン」という言葉。その「キャリアプランの考え方」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、キャリアプランとは一体どういったことを指すのかに加え、キャリアプランを考えるメリットや考え方などを解説します。また実際の面接で使える答え方なども紹介。
ぜひ、これからの仕事や人生の目標を立てる上での参考にして下さい。
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この記事の目次
キャリアプランとは
キャリアプランとは、自分自身のキャリアを考えた時に、将来どうなっていたいかという目標を持ち、計画を立てることを指します。
長期的な自分のビジョンを見据えると、「今自分はどういった行動を取るべきか」「どのようなステップを踏めばいいか」など考えることでしょう。
新卒から定年退職までの勤続が当たり前とされていた時代は、おもに会社が社員のキャリアプランを考えて、定年まで働くことを前提に昇給や昇格などを決めていました。
ですが、現代では終身雇用制度が崩壊してきているなどの原因によって、新卒から定年までずっと同じ会社で働くといった人は減ってきています。
そのような時代背景も相まって、会社任せにせずにキャリアプランを自分自身でしっかり描くことが必要とされています。現代においてキャリアプランを立てることは、とても重要なことです。
キャリアプランは働くことのプランニング
キャリアプランは、自分が働くことに関してのプランニングと言えます。
つまり、将来どのような会社に入って、どんな職業につき、どういった業務をして、どれくらいの収入を稼ぐかなどのプランを立てることです。
また「正社員として」「個人事業主として」など、どういった働き方をするかの部分も含まれます。「働くことのプランニングをすること=キャリアプラン」と考えておきましょう。
キャリアビジョンは理想像を描くもの
キャリアプランは、現状と理想をつなぐための計画のことですが、キャリアビジョンは理想像そのものを指します。
今から5年後や10年後に自分はどうなっていたいのか、を想像した姿をキャリアビジョンと呼ぶのです。
このキャリアビジョンが最終的な目標となるので、ここに向けてキャリアプランを考え、行動していくといった流れになります。
キャリアプランを立てるには、最終目標から逆算して考える必要があるので、キャリアビジョンを設定することはとても重要なのです。
面接では採用の判断基準となる
企業によっては、面接でキャリアプランを聞かれることもあります。そして、それが採用の判断基準となる場合もあるのです。
企業側としては、欲しいと考えている人材とマッチしている求職者を確保したいために、キャリアプランを聞いてきます。
例えば、営業職を求めているのに、技術職の仕事がしたいと答える人を採用してしまっては、お互いにとって不利益が生じる恐れがあるためです。
「将来、どのような自分になっていたいですか」「3年後、5年後はどのような自分になっていると思いますか」などの質問が来たら、キャリアプランを聞かれているなとお考えください。
企業が目指している理想像に沿って、自身のキャリアプランを立てていると感じさせることができれば、採用の確率も上がるでしょう。
キャリアプランを考えるメリット
ここでは、キャリアプランを考えることでどういったメリットがあるのかを紹介します。
- キャリアの方向性が定まる
- 仕事に対するモチベーションが保てる
- 就職・転職面接時の回答がスムーズになる
キャリアの方向性が定まる
キャリアプランを考えることで、自分が思い描くキャリアの方向性が定まります。
「なんとなくこういう仕事に就きたい」だとか、「とりあえず稼げる業界で働いてみたい」といった抽象的すぎる目標だと、はっきりとしたステップが見えてきません。
キャリプランははっきりと明確に「3年後にはこういった職業に就く」「そのために今はこのスキルを磨く必要がある」などを考えましょう。
しっかりとプランを考えることで、キャリアの方向性が定まり、自分の目指す理想へと近づけます。
仕事に対するモチベーションが保てる
目標を持てば、自分の理想像に向かうための向上心が生まれるので、仕事に対するモチベーションが保てるようになります。
やみくもに仕事をこなしていると、自分が何を目指して働いているのかわからなくなってしまいがちです。そうなってしまうと、仕事に対するやる気も向上心も無くなってきてしまいます。
キャリアプランを考えた上で仕事をすることは、モチベーションを保つためにとても大事なことなのです。
就職・転職面接時の回答がスムーズになる
キャリアプランをしっかり考えておくと、就活や転職活動の面接時に、スムーズな回答ができるようになります。
先述したように、企業の面接ではキャリアプランについてよく聞かれます。その時に、うまく答えられないと、自分のキャリアについて何も考えられてない人だと判断されることも。
これが原因で不採用になってしまう可能性も考えられるので、キャリアプランはよく考えておくべきでしょう。
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キャリアプランを考える具体的な方法
キャリアプランを考えることのメリットはさまざまありますが、それでは実際にどうやって考えればよいのでしょうか。
ここでは、キャリアプランを考える具体的な方法について紹介します。どんなふうに考えればよいか疑問だった人はぜひ参考にして下さい。
- 今までの自分を振り返る
- 未来のなりたい自分をイメージする
- スキル・強み・弱みの具体的な生かし方を考える
今までの自分を振り返る
今までの自分を振り返り、スキル・経験の棚卸しを行いましょう。さらに自分の強み・弱みや性格を考え、興味がある業界・企業・職種・役割をまとめます。
- 過去に挙げた成果
- 達成感ややりがいを感じた瞬間
- リーダーシップを発揮した経験
- 挑戦には前向きだったか
- 給与・業務内容・プライベートの充実・社風など優先してきたものは何か
上記のようなことをひとつひとつ整理していくことで、自分の中に落とし込むことできます。
未来のなりたい自分をイメージする
自分の10年後の姿をまず考え、その理想になるためにはどうすればよいか、1年・3年・5年と具体的な姿を段階的にイメージしましょう。
- 将来働きたい業種・職種
- 突き詰めたい専門性
- 目指す職位
- ワークスタイル
このようなポイントを踏まえてイメージすることで、より具体的なキャリアプランとなります。
スキル・強み・弱みの具体的な生かし方を考える
現状のスキルから生かせる部分を考え、逆に足りない部分はどのようにケアするかを考えましょう。
- 現状の職場や転職先で生かせるスキル・強み
- 弱みや不足しているスキルの克服の仕方
上記のようなことを考えられれば、具体的な自分の伸ばすべきポイントと、克服すべきウィークポイントの活かし方が見えてくるでしょう。
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キャリアプランを考える際の注意点
キャリアプランを考える際には、注意しておくべきポイントがいくつかあります。
ここでは、どういった点に注意してキャリアプランを考えなければいけないかを紹介。しっかりとチェックして下さい。
- 客観的な意見も取り入れる
- 細分化してできることから取り組む
- 現実的なキャリアプランを考えることが大切
客観的な意見も取り入れる
キャリアプランを考える時には、客観的な意見も取り入れるようにしましょう。
自分では気づかないような強みや弱み、性格の部分を第三者が指摘してくれることがあります。
自分のことをよく知っている友人や家族に相談すれば、新しい発見ができる場合もあるので、1人だけで考えないようにしましょう。
細分化してできることから取り組む
キャリアプランを立てるのであれば、できるだけ細分化してから取り組むことで、確実なステップアップが実現できます。
たとえば、今はまだプログラミング未経験者ではあるが、3年後にフリーランスエンジニアとして働きたいと考えたとしましょう。
そうなれば、1年間でプログラミングスキルを習得し、2年目でエンジニアとしてどこかの企業に入って実務経験を積んだほうがよいと考えます。
細分化して考えることで、1年目にやるべきことの、「プログラミングスキルを習得する」といった目標を達成するには、まずは何をすればよいかが見えてくるでしょう。
キャリアプランのブレを無くすには、細分化して考える作業が大切なのです。
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現実的なキャリアプランを考えることが大切
理想ばかりを優先したムリのあるキャリアプランは、実行に移すのが難しくなるので、現実的に考えることが大切。
理想を高く持つのは悪いことではありませんが、せっかく立てたキャリアプランを実現できなければ本末転倒です。
また、社会環境やライフイベントによって生活が変わることも考えられます。
例えば、10年間という長い期間でキャリアプランを立てたとしても、希望していた職業自体がAIの台頭などにより無くなってしまうかもしれません。
また、自分の生活に変化が起きることで、思い通りに働けなくなってしまう可能性もあるでしょう。キャリアプランを立てたあとも、定期的な見直しを行うことが大切なのです。
面接でのキャリアプランの答え方
企業の面接で、キャリアプランを聞かれることは多いです。ここでは、そういった場面での答え方のコツについて解説します。
- 具体的な内容に落とし込む
- キャリアプランのための取り組みを伝える
- 企業を選んだ理由とリンクさせる
具体的な内容に落とし込む
キャリアプランを答える時には、具体的な内容に落とし込んで説明することが大切です。
- 希望している企業に入ってから何をしたいのか
- この先どういった仕事ができるようになりたいのか
- 今現在、自分のやるべき課題はなんなのか
などの内容を具体的に落とし込みましょう。ただ単に、「3年後には編集長になりたい」などといった返答をしてしまうと、何も考えていないと判断されてしまう可能性があります。
大事なのは、「編集長になってからなにがしたいのか」「そのためにはなにをする必要があるのか」といったポイントなのです。
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キャリアプランのための取り組みを伝える
キャリアプランを実現するために行なっている、またはこれから行う取り組みを伝えましょう。
そうすることで、採用側は「しっかりと目標を立てることができ、実行ができる人だ」と判断してくれます。
ただし、その取り組み方が的外れだと思われると、マイナスの評価につながりかねないので、理論的に組み立てることを意識しましょう。
企業を選んだ理由とリンクさせる
自分のキャリアプランと、志望する企業の関連性を意識して答えるようにしましょう。
企業の提供しているサービスや業務内容が、自分のキャリアプランと当てはまらなければ、採用側も、なぜ自分たちの会社に入りたいのか理解できません。
キャリアプランを実現するためにはこの会社でなければならない、といったポイントを意識して答えるようにしましょう。
そうすることで、「こちらにとっても相手にとっても有益である」と思わせることができるのです。
悩んだ時には就職・転職のプロに相談しよう
キャリアプランとは何か、キャリアプランを考えるメリット、キャリアプランの考え方、実際の面接で使える答え方などを解説しました。
キャリアプランを考えてみたけれど、どうも上手くいかない人もいるでしょう。実際、5年後・10年後の自分のあり方を想像して働いている人は少ないかもしれません。
そのように悩んだ時は、転職エージェントやテックキャンプ エンジニア転職のキャリアカウンセラーのような、志望する業界の専門家に頼むのがおすすめです。
悩んだ時には就職・転職のプロに相談することで、自身が抱えているキャリアプランの悩みが解決できるでしょう。
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