記事タイトルには「楽な仕事」とありますが、楽の定義は様々です。
仕事よりも家事や育児などの優先度が高いという女性も多いのではないでしょうか。
その場合、職業を選ぶ基準は「やりがい」よりも「楽かどうか」になると思います。多くの方が求める「楽」とは以下のようなものが考えられます。
- 体力的・精神的にきつくない
- 「プライベート」や「家庭の時間」を大事にできる時間がある
「楽な仕事などない」ともいえますが、上記を満たすものを「楽な仕事」としてこの記事では紹介していきます。
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楽な仕事とは
もっと具体的に、女性はどういった条件があると「この仕事は楽だ」と思うのでしょうか。楽な仕事の条件を見ていきましょう。
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精神的なストレスが少ない
ストレスなく働くことができる仕事は、楽であると言えるでしょう。
日々のストレスのある仕事をしていれば、次第に出社するのも嫌気が差してくるはずです。
ストレスを仕事以外の場所に持ち込んでしまうかもしれません。そうなると家庭やプライベートに悪影響が出てくるでしょう。
男女比が適正
男女比が適正な職場での仕事は、精神的に楽であることが多いでしょう。
職場の男女比がアンバランスで、極端に男性が多く女性の管理職が少ないといった場合は、女性社員の立場が悪い環境ができてしまう危険性があります。
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体を酷使しない
体を酷使しない仕事は、楽な仕事と言えます。
事務などのデスクワークは体力に自信がない方でも行うことができます。接客や販売なども立ち仕事ではありますが、慣れれば問題ないという方も多いでしょう。
女性は男性に比べ、筋力や体力的なビハインドがあります。例えば「重たい荷物を積み下ろしする」といった重労働を男性と同じ分量しなければならない職場での仕事は、非常にきついものになると考えられます。
ルーティンワークである
仕事の大半がルーティンワークの仕事は、楽な仕事のひとつです。
ルーティンワークの仕事の多くはマニュアルが揃っています。手順にしたがって、いろいろと考えずに仕事を進めていくことができます。仕事のために勉強しなければならないこともほとんどないでしょう。
女性管理職を登用する企業も増えていますが、立場や役職によっては、突発的な残業が発生するなど、育児などとの両立が難しいということもあり得るかもしれません。
仕事はしっかりと真面目にやるが、プライベートや家庭の時間も大切にしたいという方は、業務内容がある程度手順化されている仕事をおすすめします。
労働条件が良い
労働条件が良い仕事(職場)も、楽な仕事であると言えます。
例えば、
- 残業が少ない
- 時短勤務、リモートワーク可能
などが挙げられます。
子育てをしながら仕事をしている(将来的にはそうしたい)という方は、リモートワーク制度が整っている会社がおすすめです。子供が急に熱を出した時なども、対応することができるでしょう。
- 育休や産休制度が整っている
- 体調が優れない時も遠慮なく休める
これらも女性が働く上で重要視するポイントでしょう。
体調が優れない時も周囲に気を使わずに休める職場は、精神的に楽だといえます。
こういった部分は、仕事内容よりも、職場の制度や価値観によって異なります。転職の際は、入社前に制度や労働条件をしっかりと確認すると良いでしょう。
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女性版:楽な仕事TOP10の選定基準
楽な仕事の特徴を確認したところで、まずは楽な仕事トップ10の「選定基準」を説明します。ランキングをみる前に確認してみてください。
業務内容がルーティンワークである
先ほど挙げた「仕事内容がルーティンである」を基準のひとつとしています。
例えば事務職やバックオフィスは、自分発で何かをするというよりは、「営業が取ってきた仕事の見積もりを作成する」「勤怠を管理する」など、ある程度パターン化された仕事を多く担当します。
このように「回ってきた仕事をさばく」仕事は、作業自体もシンプルで、特別なスキルや知識を要しないことが多いため、楽な仕事であると言えるでしょう。
充分な収入が見込めるか
ある程度の収入が見込めるかどうかも基準にしています。楽な仕事に就いたはいいものの、「生活が苦しくなりまた転職する」となってしまっては意味がありません。
そのため、この記事では、最低限生活することができるであろう程度の収入が見込める仕事を紹介しています。
ちなみに楽な仕事と言っても、医療事務や経理などスキルに専門性があると、比較的高めの収入を見込めるでしょう。
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体力的・精神的な消耗が激しくないか
体力的・精神的な消耗がない仕事も、基準のひとつとしています。
女性が就くことを想定しているため、肉体労働系の仕事や危険な仕事は除外しています。
女性版:楽な仕事ランキングTOP10
では、女性が就くことの多い仕事の中から、楽な仕事TOP10を見ていきましょう。
第1位:事務職
第2位:薬剤師
第3位:地方公務員・団体職員
第4位:受付
第5位:データ入力
第6位:コールセンタースタッフ
第7位:在宅ワーク
第8位:クリーニング店スタッフ
第9位:清掃作業員
第10位:販売職
第1位:事務職
社内の事務作業を行うのが仕事です。
主に書類作成や、Excelなど表計算ソフトを使ったデータ集計、電話対応などを行います。
事務の業務内容は実はさまざまです。
- 総務
- 人事
- 経理
- 一般事務
- 学校事務
- 医療事務
多くの人がイメージするであろう「一般事務」「医療事務」などは、「定時で帰れる」「座った状態で仕事ができる」「ノルマがない」など、楽な職業であると言えます。
営業事務や、経理・人事は経験や知識が多いので、一概に楽だとは言い難いでしょう。事務職になる際は、仕事内容などをよく確認しておくことが大切です。
平均年収は、305万円と言われています。
参考:日経WOMAN
第2位:薬剤師
薬剤師は、薬の調合や説明などを行う職業です。
薬剤師になるためには、大学の薬学部を卒業し、国家試験を受験する必要があります。ですが、薬剤師になれば、働く場所もたくさんあり、年収も高いため長く働き続けることが可能です。
仕事自体も、体力がいる訳でなく、ノルマもありませんので、体力的・精神的にも楽に働くことができます。
平均年収は585万円と言われています。
参考:年収平均.jp
第3位:地方公務員・団体職員
地方公務員や団体職員は、市民の支える仕事です。営利目的ではなく公務なので、基本的にノルマはありません。部署次第ですが、定時に帰れることも多いでしょう。
非常勤であれば通年募集しています。非常勤として働きながら、採用試験に向けた準備を開始することも可能です。
地方公務員の平均年収は686万円と言われています。
第4位:受付
企業や施設に訪れた方に対応する仕事です。企業やゴルフ場など職場は多岐にわたります。
仕事内容は、「来客対応」「電話取り次ぎ」「予約管理」など。来客がない時間は待機時間(もしくはデータチェックなど)となるので、精神的にゆったりと過ごせるでしょう。
突発的な残業などもなく、基本的に定時で帰れるので、プライベートを充実させることも可能です。
平均年収は、279 万円と言われています。
参考:転職会議
第5位:データ入力
パソコンを使って、テキスト(文字情報)や数字などのデータを入力する仕事です。
決められたフォーマットに沿ってデータを入力することが多いため、業務内容は非常に簡単です。タイピングに慣れてくれば、スムーズに仕事を進めることができるでしょう。
データ入力は、他者とのコミュニケーションや外出の必要はありません。また特別なスキルもなく始められる仕事でもあります。
黙々と作業をすることが好きな方にとっては、非常に楽な仕事であると言えるでしょう。
平均年収は200万円前後と言われています。
参考:給料BANK
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第6位:コールセンタースタッフ
コールセンタースタッフは、カスタマーセンターに常駐し、顧客からの質問に応対する仕事です。
仕事内容は大きく以下の二つに分けられます。
- インバウンド(電話を受ける)
- アウトバウンド(電話をかける)
「インバウンド」は、商品やサービスに関するユーザーの問い合わせに対応します。「アウトバウンド」は市場調査や商品のセールスなどを行います。
ユーザーを対面しないという点は、心理的な負担を軽減する要素です。服装は自由で、室内で座ったままでの仕事になります。「楽である」要素が多い仕事と言えるでしょう。
商品やサービスの知識は必要ですが、基本的に「こう聞かれたらこう答える」というようにマニュアルが完備されているので、未経験からでも始めやすい仕事です。
平均年収は352 万円と言われています。
参考:転職会議
第7位:在宅ワーク
パソコンひとつで仕事ができる在宅ワーク。自宅にいながら仕事が完結するので、子育て中の方でも働くことができます。
在宅ワークにも様々な種類の仕事があります。WEB媒体の記事を執筆するWEBライターや、ランディングページ(LP)を作成するWEBデザイナーなど。自分のスキルや好きなことを、時間や場所にとらわれず仕事にすることができます。
スキルを持っていないという方でも、アンケートや口コミ作成などすぐに始められる仕事も多く存在します。またWEBライターは比較的未経験からでも始めやすいです。
在宅ワークも、その仕事内容によって収入が変動します。WEBライターの平均収入は300万円台と言われていますが、専門性をつけたりスキルをあげることよって単価をアップさせることができます。
参考:クラウドワークス
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第8位:クリーニング店スタッフ
クリーニング店での接客・クリーニング作業を行う仕事です。アイロンがけなどを普段からやっている主婦の方や、綺麗好きな方にはぴったりな職業と言えます。
接客をすることはありますが、基本的に目の前の作業を黙々とこなしていきます。クリーニングの方法もはじめは難しいと感じるかもしれませんが、慣れてくると作業の多くがルーティンになってくるでしょう。
職場によっては配送も行うかもしれませんが、ルート配送のように決まった場所に衣類を届けるだけです。ひとりで配送することがほとんどなので、周囲に気を使わず、人間関係などの悩みも抱えることなく働くことができるでしょう。
平均年収は260万円と言われています。
参考:年収ラボ
第9位:清掃作業員
清掃作業員はビルや病院、スーパーなどの施設で清掃作業を行う仕事です。
仕事は、少なからず他者とのコミュニケーションを取る必要があります。ですが清掃作業員は基本的にひとりで仕事を進めることになります。
黙々と作業をすることができるので、集中していて気づけばもう仕事終わりの時間、ということもあるかもしれません。
人と話すことに「精神的なストレス」を感じるという方におすすめの職業です。
清掃作業員の平均年収は、271万円と言われています。
参考:転職会議
第10位:販売職
洋服や雑貨などの販売職は、女性の多く就く職業かつ楽な仕事であるといえます。
外回りや客先に出向く必要がなく、基本的にお店の中だけで仕事が完結します。業務内容も「発注」「接客」「品出し」などルーティンワークが多いので、慣れれば楽に働けるでしょう。
「人とコミュニケーションを取ることが好き」という方にはぴったりな職業です。
販売職の年収は、業界や扱う商品によって大きく異なりますが、平均302万円と言われています。
参考:転職会議
楽な仕事に就くために必要なこと
女性向けの楽な仕事として具体的な職業を紹介しました。
続いて、転職活動をする際に「楽な仕事」に就くために意識しておきたいことを紹介します。
自分がどういう点に「楽だ」と感じるのかを明確にする
楽な仕事を選ぶ上で、あなたは何を重視するでしょうか?
労働条件かもしれませんし、人間関係という方もいるでしょう。「楽」と感じるポイントは人によって異なります。そして、必ずしも上記の全ての仕事が楽だ仕事というわけではありません。
なので転職を考える際はまず、自分がどういう点に楽だを感じるかを明確にすることが大切です。
精神的・体力的に消耗すると、プライベートを充実させる気力もなくなるかもしれません。家事や育児によくない影響をもたらすこともあるでしょう。
特に子育てをしている方は、様々な条件によって「楽かそうでないか」が左右されます。全く同じ仕事であっても、育児休暇が十分に取得できる・できないでは、体力的・精神的な負担も異なります。
- 出社時間と、保育園や幼稚園に送っていく時間
- 退社時間と、保育園や幼稚園の迎えの時間
なども余裕を持てるようにしたいところです。
転職するのであれば、まずは自身の生活や価値観、家庭や育児の状況を整理し、「どういった条件であれば精神的・体力的に楽に働けるか」を把握することが大切です。
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面接で条件など詳しく質問する
仕事が楽かどうかは、その職場の労働条件や雰囲気、社風なども影響します。
残業や休日出勤の有無などは、プライベートの充実にも直結してくるため、実際に「月何時間くらい残業が発生しているのか」は、事前に確認しておきたいところです。
また子育てしながら働けるかというのは、多くの人が気になることでしょう。
・産休、育休、介護休暇の取得実績
・実際に子育てしながら働いている方はいるか
・時短勤務の可否
これらは、面接の際に必ず聞いておきましょう。
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実際にその仕事をしている人から話を聞く
なんとなくのイメージで転職するのではなく、「自分にとってそれは楽だと思えるポイントか」を意識しながら、経験者の話を聞いてみると良いでしょう。
実際に子育てをしながら働いている人の話などは、参考になる部分も多いはずです。
さいごに
「楽な仕事」について紹介しました。「何を楽だと感じるのか」をしっかりと把握することがポイントです。
女性にとって働きやすい環境は「その職場次第」というところもあるので、求人情報などをしっかりと確認して、理想の職場探しをしましょう。
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