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【新卒向け】志望動機の例文10選!企業理念・社風・仕事内容など魅力別に紹介

更新: 2024.02.09

社会経験がない新卒の就職活動では、履歴書に書かれている志望動機の内容を重視する企業もあります。そのため、新卒の就職活動における志望動機は重要な要素

企業の担当者は「数ある企業の中からなぜその企業に応募したか」を確認することで、応募者の企業への理解度や仕事への熱意を知りたいと考えているのです。

履歴書などの書類選考は、就職活動の第1の関門とも言えるため、就活生は書く際のポイントをしっかりと把握して、あなたのやる気や魅力が伝わる志望動機欄にしましょう。

この記事では、新卒向けの志望動機を書くポイントや例文、NG例などを紹介。本記事を参考に就職希望先へのアピールに繋がる志望動機を作りましょう。

【新卒向け】履歴書の志望動機におけるポイント

履歴書の志望動機を書く前に、「なぜ履歴書で志望動機を書かせるのか」「企業が志望動機をどのような視点で見ているのか」を知ることが重要です。

まずは新卒の履歴書を書く際に特に重要な2つのポイントについて解説しましょう。

  • 「何に」よりも「なぜ」魅力を感じたのかをメインで書く
  • 具体例や根拠を入れる

「何に」よりも「なぜ」魅力を感じたのかをメインで書く

履歴書の志望動機には、主に以下の2つの点について書きます。

  • 企業の「何に」魅力を感じたのか
  • 「なぜ」魅力を感じたのか

ここで意識すべきなのは、1つ目の「何に」ではなく、2つ目の「なぜ」魅力を感じたのかを中心に書くこと。

事業、社風、仕事内容、社員や職場の雰囲気など、企業の魅力として挙げられる点はたくさんあります。しかし、あなたがどれだけその企業の魅力について書き連ねても、理由を書かなければ、採用担当者は「本当に思っているのだろうか」と疑ってしまうでしょう。

「何に」と「なぜ」を2:8または3:7くらいの割合で書き、あなたの仕事への考えや姿勢を企業にアピールしましょう。

具体例や根拠を入れる

あなたが企業の採用担当者で、1日に何百枚もの履歴書を確認しなければいけないと想像してみてください。具体性や根拠のない志望動機が書かれた履歴書を見ると、その応募者に対してどのような印象を持つでしょうか。

おそらく「ネットにある例文をそのまま書いた」「あまり考えて書かれていない」といった判断をするでしょう。

学生が足並みを揃えて一斉に企業に応募する新卒の就職活動では、企業には全国各地から何千・何万といった履歴書やエントリーシートが届きます。

「他の履歴書と似ている」と判断されないよう、志望動機には自身の経験や企業とのつながりなど、あなたしか書けない内容を書くことで、説得性と独自性を出すようにしましょう。

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【ケース別】新卒の志望動機の例文10個

志望動機は「あなたが書きたいこと」ではなく、あくまで「企業が知りたいこと」を意識して文章を考えることが大切です。しかし、限られた履歴書のスペースの中でどのようなことをどのような流れで書けばわからない、という就活生の方もいるでしょう。

ここからは、志望動機の例文を、企業に対して感じた魅力別に紹介します。この例文を参考に、あなた独自の情報や経験を織り交ぜた志望動機を考えてみてください。

  1. 「企業で働く人」に魅力を感じた場合
  2. 「企業の文化・社風」に魅力を感じた場合
  3. 「企業の商品・サービス」に魅力を感じた場合
  4. 「理念・事業戦略」に魅力を感じた場合
  5. 「企業の福利厚生」に魅力を感じた場合
  6. 「企業の評価制度」に魅力を感じた場合
  7. 「仕事内容(営業)」に魅力を感じた場合
  8. 「仕事内容(開発)」に魅力を感じた場合
  9. 「仕事内容(企画・マーケティング)」に魅力を感じた場合
  10. 「仕事内容(一般事務)」に魅力を感じた場合

「企業で働く人」に魅力を感じた場合

貴社の座談会で話をうかがった社員の方々が持っていた「製品を通してお客様によりよい生活を届けたい」という思いに共感しました。私はコールセンターのオペレーターのアルバイトとして、お客様からの問い合わせなどに対応しています。
お客様の要望や不満を正確に理解することは簡単なことではありません。しかし「お客様に製品の良さをきちんと知って、日々の生活に活用していただきたい」という気持ちで、丁寧に話を聞き、お答えすることを心がけています。
同じようにお客様のことを第一に考え、行動する社員の皆さんの姿勢に魅力を感じました。

最初に「社員の思いに共感した」と述べた上で、その理由を自身の具体的な経験を出して解説しています。このように、その企業の社員に魅力を感じたことを書く際には「OB訪問をした◯◯さん」といった個人ではなく、企業の他の社員に対しても言えることを書くようにしましょう。

「企業の文化・社風」に魅力を感じた場合

貴社の「階級や年齢に関係なく意見を言い合える職場」に魅力を感じました。私はメンバーが100人を超える大規模なイベント企画サークルで、1年生から学年代表を務めています。
代表会議では1年生から4年生の代表が集まって意見交換をするのですが、そこでは「年次に関係なく自由に意見を言うこと」「相手の意見を否定しないこと」がルールです。自由にアイデアが出し合える環境を作ることで、よりお客様に喜んでもらえるイベントを実現できることを経験しました。同じような環境で働くことで、私自身の力を発揮したいと考えております。

相手の意見を聞き、正しく理解する傾聴力などのコミュニケーションスキルは、社会でも多くのシーンで求められるスキルです。魅力を感じたことを具体的な経験で示しつつ、スキルのアピールもできる文章になっているでしょう。

「企業の商品・サービス」に魅力を感じた場合

「お客様が本当に求めていること」を突き詰めて考えられた貴社のサービスに魅力を感じました。私はアルバイトとして働いていた飲食店の新作メニューに携わったことがありました。
当時人気だったメニューやお客様の客層などから、人気の品にするために必要な要素を整理しつつ、メニューを考えた結果、お店の看板メニューにすることができました。この経験を生かして、お客様のニーズやトレンドをふまえたサービス開発に携わりたいと考えています。

商品やサービスへの魅力を伝える際には、顧客目線ではなく企業目線でも考えてみましょう。なぜその商品・サービスが魅力的なのか、その裏にはどのような企業努力があるのかを考え、自身の経験と絡めて書けると納得性が増します。

「理念・事業戦略」に魅力を感じた場合

貴社の企業理念に共感し、志望いたしました。私はフットサルサークルのキャプテンとして、日々の練習メニューの考案、合宿や練習試合の企画などを行っていました。その際には「いつも通り」や「前年と同じように」行うのではなく、今のメンバーの実力やチームとして足りないことを考えた上で、その時々に最も必要なことを実行することを心がけることで、毎年参加している外部の大会で初優勝することができました。
貴社の企業理念にある「イノベーション」という言葉に深く共感し、私もこれから◯◯業界で革新を起こしていきたいと考えております。

企業理念は会社のHPやパンフレットにも書かれているため、新卒の志望理由として取り上げられやすいものの1つです。具体的な経験を交えながら、ライバルたちの履歴書との差別化を図りましょう。

「企業の福利厚生」に魅力を感じた場合

貴社を志望したのは、福利厚生に魅力を感じたためです。他の企業にはない充実した福利厚生に興味を持ち、会社説明会の場でその理由を質問したところ「お客様を幸せにするためにはまず社員が幸せでないといけない」という話を伺いました。
貴社のお客様への行き届いたサービスや心遣いは、この福利厚生あってこそのものだと深く感銘を受けました。私も貴社の一員として、細やかな心遣いや配慮を学び、それらをお客様や会社に還元できる人材になりたいと思います。

福利厚生は会社の従業員への姿勢や考えがあらわれやすい部分です。豊富な福利厚生を受けるのは社員になりますが、それらをどのように会社や社会に返していけるのかを盛り込むことがポイントです。

「企業の評価制度」に魅力を感じた場合

貴社の評価制度に魅力を感じました。私はコールセンターでテレアポのアルバイトをしています。契約件数に応じてインセンティブが出たり、成果が出ることで役職が上がったりと、自身の働きが結果として見えることにやりがいを感じ、「もっと頑張ろう」とやる気を持つことができました。
成果に応じた評価・報酬制度をとっている貴社で、自己研鑽に励みながら貢献していきたいと考えております。

応募する企業と同じような職場で働いていること、さらにその環境での自身の心情について具体的に書くことで、説得力のある志望動機になります。企業の担当者にも「この人なら自社の環境でも頑張ってくれるだろう」とポジティブな印象を持つでしょう。

「仕事内容(営業)」に魅力を感じた場合

貴社のお客様一人一人に対して適切なサービスをご紹介する営業の仕事に魅力を感じています。私はアパレル店のアルバイトとして、お客様のご要望やファッションに関する悩みなどを伺った上で、その方に最も似合う服装をご提案することを実践しています。「似合う服が見つかって良かった」と言っていただけることにやりがいを感じ、よりファッションについて学ぶなど、自身のスキルアップをするモチベーションにもなっています。
貴社においても、お客様のご要望やお困りごとを丁寧にヒアリングした上で、ご満足いただけるサービスを提供したいと考えております。

応募する営業の仕事にからめて、アルバイトで実践していることを具体的に述べていること、さらにその行動がどのような結果になっているのかまで触れていることがポイント。

「仕事内容(開発)」に魅力を感じた場合

貴社で生活をより豊かにするサービスの開発に携わりたいと思い、志望いたしました。私は大学時代、プログラミングの練習をかねて友人にお小遣いアプリを開発したことがあります。要望などをヒアリングした上で、機能性はもちろん使いやすさにも配慮して開発したアプリは、友人に非常に喜んでもらえ、今でも使ってもらっています。
自身のスキルとこれまでの経験を生かし、貴社では開発チームの一員として、お客様のニーズを的確に把握しながら製品開発が行えるエンジニアになりたいです。

開発職は業務に必要なスキルがあることが前提になっているケースも多いですが、だからこそ「なぜ他の企業ではなく自社なのか」を伝えられるように気をつけたいものです。エンジニアとしてなりたい姿と絡めながら、企業の魅力を伝えるとよいでしょう。

「仕事内容(企画・マーケティング)」に魅力を感じた場合

消費者を笑顔にする商品を生み出す貴社の企画職に魅力を感じています。私は演劇サークルの衣装係を担当しています。予算や作成スケジュールなどを考慮しつつ、作品の役柄にあった衣装を用意することは簡単ではなく、舞台上で映えるように色々な素材を試してみたり、既存の服をリメイクしたりと、日々試行錯誤を行っています。
実際に私が作成した衣装を役者が身につけ、お客様に見ていただけることに大きなやりがいを感じます。この経験を生かし、貴社のデザインや素材にこだわった商品の企画に貢献していきたいと考えております。

企画職は一見華やかなイメージがありますが、実際には市場調査やデータの分析、試行錯誤など地道な作業も多い職種です。それらをしっかりと理解した上で、自身の培ったスキルを生かせることをアピールするとよいでしょう。

「仕事内容(一般事務)」に魅力を感じた場合

私は貴社の事務職として、大学のテニスサークルでのマネージャーの経験を生かしたいと思い、応募いたしました。そのテニスサークルは外部の大会にも積極的に参加する団体だったので、各大会の案内やエントリーなどの情報は常にチェックする必要がありました。
私は「選手たちに試合や練習に集中してもらえるように」という気持ちから、各大会の情報や会場の場所などをリストにまとめるなどの工夫をしました。私が担当した大会で選手がよい成績を残せると、まるで自分が勝ったかのように嬉しくなりました。マネージャーとして培ったタスク管理能力やスケジュール管理能力を生かし、貴社の社員の方を支えたいと考えています。

事務職で必要なスキルを理解した上で、学生時代にそのスキルを培ったことをアピールしています。どのように考え、どのような行動をしたのかを述べつつ、入社した後にはどのような働きをしたいのかまでをしっかりとイメージできる内容になっているでしょう。

新卒向けの志望動機でNGな例文

「社内SEはやめとけ」といわれる理由10選

企業の担当者が履歴書の志望動機で見たいのは、あなたの企業に対する理解度や本気度、そして「もし採用したら責任を持って働いてくれるか」という点です。それを意識せずに書きたいことを書いてしまうと、企業担当者にあなたの熱意が正確に伝わらない結果になってしまうことも。

ここからは新卒の履歴書では避けたほうがよい、3つのNGな志望動機を解説します。

  • 「貴社で◯◯を学びたい」
  • 「貴社の◯◯に共感した」
  • 「貴社の商品・サービスのファン」

「貴社で◯◯を学びたい」

私は学生時代に英語サークルに所属し、海外の留学生などと積極的にコミュニケーションを取ってきました。将来世界で活躍できる人材になるため、海外での事業も多く手掛ける貴社で、グローバルビジネスとマーケティングについて学びたいと考えております。

企業は学校のような「学びの場」ではなく、給料をもらって働く場所です。

「学びたい」という姿勢は、受け身の印象を与えてしまう可能性が高いため、あなたが企業や社会に対してどのような貢献ができるのか、企業に対して与えられることを中心に書きましょう。

「貴社の◯◯に共感した」

貴社の「お客様にとって最高の時間を提供する」という理念に共感し、応募いたしました。私は何度か貴社の施設を利用させていただいていますが、いつもスタッフの方々のホスピタリティあふれる接客に感銘を受けています。社員一人ひとりが企業理念を理解し、実践されている企業であると実感でき、私も貴社の一員として働きたいと感じました。

企業理念や社風に共感したという内容は志望動機でもよく見られますが、「いい理念だと思った」という単なる感想にならないように注意が必要です。自身の経験やスキルをふまえた上で、その理念の元で働くことであなたが企業や社会に還元できることをアピールしましょう。

「貴社の商品・サービスのファン」

私は高校生のころからずっと貴社の◯◯を愛用しています。機能性はもちろん、デザイン性が特に優れており、一度使ったら他の製品は使えないと考えています。貴社の商品のよさをより多くの人に知ってもらいたいと思い、応募いたしました。

「商品やサービスが好き」という気持ちはたしかに企業選びの1つの軸になり得ます。しかし、ただファンであることを伝えるだけでは、志望動機として不十分と言えます。

企業の担当者にあなたが実際に社員として働いている姿を明確にイメージしてもらえるよう、スキルや自身の強みをどのように発揮できるのかを書いてみましょう。

新卒の志望動機ではポイントを意識して書こう

新卒向けの志望動機を書くポイントや例文、NG例を紹介しました。

新卒の履歴書の志望動機は、「企業の何に魅力を感じたのか」と「なぜ魅力に感じたのか」の2点を意識して書くことが重要です。例文を参考にして、具体的な体験談などを交えながら、あなたにしか書けないオリジナリティのある志望動機を作成しましょう

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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