「新卒で会社に入ったけれど、もうすでに辞めたいと思っている」
「でも、辞めてしまったらどうなってしまうのだろう」
「新卒での早期退職からすぐにまた再就職はできるのかな」
などと考えていませんか。
本記事ではそのような人に向けて、新卒での早期退職について気になることを詳しく解説。また、早期退職のデメリット・デメリットについても紹介します。
早期退職を少しでも考えている新卒の方は、ぜひ参考にして下さい。
この記事の目次
新卒での早期退職とは
新卒での早期退職とは一体どういった状況を指すのか、社会ではどういった扱いになるのかなど、よく知られていない部分もあるでしょう。
以下で、新卒での早期退職について詳しく解説していきます。
- 一般的には入社して3年以内の退職を指す
- 入社後1ヶ月の退職でも第二新卒扱いとなる
- どの時代でも入社3年で3割が辞めていく
一般的には入社して3年以内の退職を指す
これは、企業が第二新卒者の採用を行う際に「大学・短大・専門・高校卒業後3年以内」といった基準を設けている会社が多いことにも関係しているでしょう。
ただし、人によっては入社して1年未満であったり5年未満であったり、早期退職の定義が違うこともあるので、一概に3年以内が正しいとは言えないのです。
入社後1ヶ月の退職でも第二新卒扱いとなる
これは、ほとんど働いていないとしても、1度でも就職したら就業経験として残ってしまうからです。
ですので、就業経験を隠して新卒として応募してしまうと、経歴詐称となってしまうので気を付けて下さい。
1度会社で働いた時点で、1ヶ月で会社を辞めようが、3年目で会社を辞めようが、同じ第二新卒扱いとなってしまうのです。
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どの時代でも入社3年で3割が辞めていく
すぐに会社をやめる新卒を「ゆとりだ」と批判する人もいます。
一方で、厚生労働省による『新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)』によると、入社3年以内で辞める大学卒の就職者の割合は、ここ25年もの間、約3割という値が続いています。
このデータを見る限り、ゆとり世代と呼ばれる年代が就職するよりも前から、新卒での退職者はおおむね3割いることがわかるでしょう。
よって、今後の人生を考えたうえで、新卒で早期退職するという判断は1つの賢い選択肢としても捉えられるでしょう。
こういった現状を考えずに「ゆとりだ」などと批判している人がいたとしても、まったく気にする必要はないのです。
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新卒で早期退職して良かったと感じている人は約7割
全国求人情報協会の専門部会である「若者の就職・転職の在り方に関する研究会」の調査結果(2018年)によると、新卒から早期退職をして満足している人は70.7%にものぼりました。
約7割もの人が、早期退職をして良かったと感じている現状があるのです。
また、転職後の賃金が1割以上減少した人は45.6%と半数程度いるものの、この層の転職に関する満足度は、61.9%と6割を越える結果となりました。
転職したことによる満足度は、金銭面以外の部分も大きな要因となっているのです。
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新卒で早期退職をするおもな理由
前章と同じく「若者の就職・転職の在り方に関する研究会」の調査結果(2018年)を参考とすると、新卒で早期退職をする理由で多かったのは以下の通りです。
- 仕事内容への不満:51.5%
- 人間関係への不満:40.9%
- 賃金への不満:25.5%
- 会社の将来性への不満:23.3%
- 勤務地への不満:12.9%
- 雇用安定性への不満:12.2%
- 自分の怪我や病気:11.1%
- 会社都合、結婚・出産・育児:7.9%
上記の通りで、仕事内容と人間関係への不満が大きな割合を占める結果となりました。
新卒で早期退職をするメリット
早期退職をすることにより、現状や未来の環境にさまざまな影響が出てきます。ここではまず、新卒で早期退職をするメリットについて見ていきましょう。
- 第二新卒の求人に応募できる
- 今抱えているストレスから解放される
- 結局辞めるのであれば早い方がよい
第二新卒の求人に応募できる
3年以内の退職であれば、第二新卒として採用してくれる企業が多くあります。少子高齢化などで売り手市場の今は、第二新卒の募集を積極的に行っている企業が多いのです。
第二新卒は中途採用に比べて、経験よりも伸びしろを求められるため、ポテンシャル採用を取り入れている企業も多くあります。
早期退職することにより、まだまだ多くの選択肢から受けたい企業を選択できるのです。
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今抱えているストレスから解放される
退職することにより、今抱えている人間関係や仕事内容の不満から解放されます。
人それぞれ悩みがあるのはごく普通なことです。その悩みによって心身をすり減らし、我慢したまま仕事を続けている人も多くいます。
新卒の方であれば、いざ入社してみると「自分が想像していた会社とまったく違う」といったケースに悩まされている場合もあるでしょう。
ですが、退職することによって、そういった今抱えている悩みから解放されるのです。
結局辞めるのであれば早い方がよい
「今の仕事を続けていく気はないけれど、ズルズルと働き続けている」といった状況であれば、すぐに辞めたほうがいいです。
そのような気持ちで働き続けても精神衛生上よくないうえに、向上心が無いため自分のスキルを積み重ねる努力もできないでしょう。
その結果、せっかく働いていたのになんのスキルも身に付かず、ムダな時間を過ごしてしまいます。
早期退職して、すぐに次の仕事へ切り替えることで、時間をムダにすることはなくなるでしょう。
新卒で早期退職をするデメリット
上記のようなメリットがあれば、反対にデメリットも存在します。ここでは、新卒で早期退職をするデメリットについて見ていきましょう。
- またすぐに辞めるのではないかと思われる
- 経済的に苦しくなる
- 問題が解決するとは限らない
またすぐに辞めるのではないかと思われる
企業側に、入社してもまたすぐ辞めてしまうのではないかと思われ、採用されないといったケースもあります。
新卒で入った会社をすぐに辞めたことで、次もすぐ辞めてしまうのではと勘ぐられてしまったり、なにか問題のある人物なのではないかと懸念されてしまったりする可能性があるのです。
ですので、もし面接で「なぜ会社をすぐに辞めたのか」を聞かれた時のために、しっかりと納得させられる答えを準備しておきましょう。
経済的に苦しくなる
転職活動の際に費用がかかってしまい、経済的に苦しくなってしまう可能性があります。
転職活動では、何社か面接に行く交通費だけでも結構な金額が必要です。他にも、履歴書や証明写真、面接用のスーツやネクタイなども、人によっては用意しなければなりません。
また、転職先が決まっていない状況で退職してしまうと、仕事が決まるまでの間収入が無くなってしまいます。
最悪の場合、貯蓄しておかなければ生活ができなくなってしまう可能性もあるため、金銭面には余裕を持つよう気を付けておきましょう。
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問題が解決するとは限らない
転職先で同じような問題に悩まされる可能性もあります。そのため、早期退職することで問題が解決するとは限りません。
「仕事内容に納得できず辞めたのに、また同じような業務を与えられた」「上司がイヤで辞めたのに、またイヤな上司に当たってしまった」などのケースも考えられます。
このように、転職したからといって問題が解決しない場合もあるので、転職先の事前のリサーチはできるだけしておくように心がけておきましょう。
新卒での早期退職は決して悪いことではない
入社してすぐに会社を辞めてしまうのは、個々人でさまざまな原因があるため、仕方のないことです。
今は終身雇用制度の崩壊とともに「1つの会社に最後までいる方が正解」といった考えは無くなってきており、それならば早めに見切りをつけて転職したほうがよいとも言えるでしょう。
また、働き方も多様化しており、転職を何度も繰り返してキャリアを積み重ねていく人も増えているので、新卒ですぐに退職することは決して間違いではありません。
ただし、辞める際に気をつけておかなければいけないのは、辞めた原因やビジョンを明確にしておくことです。
なにも考えずに転職をして、同じことを繰り返してしまうと、ずっと同じような悩みを抱えたまま働き続けていかなければならない可能性もあるため、注意が必要です。
この記事は新卒での退職から未経験でエンジニア転職を目指す方法について説明している12ステップ記事のひとつです。
次のstep2の記事は、以下からご覧下さい。
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