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【初心者必見】一度は聞いたことがある基本的なフレームワークを分かりやすく解説

更新: 2019.08.02

フレームワークについて理解を深めることなく、社会人経験を重ねてきてしまったあなた。もしかして、以下のようなことで悩んではいませんか?

「会社で周りの人がフレームワーク用いて話を進める時についていけない」「フレームワークって言葉は知っているけど、具体的にどんな使い方をするかキチンと理解できていない」

この記事では、一度は聞いたことがある基本のフレームワークの使用用途と使い方をご紹介いたします。

まずは有名なフレームワークをバッチリおさえるぞ!

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絶対覚えておきたい基本のフレームワーク6つ

あなたはビジネスで使用するフレームワークの種類が、どれくらいあるか知っていますか?実は、少なく見積もっても200種類以上存在しているんです。

今すぐにそれらすべてを理解して使いこなせるようになるのは、現実的に不可能です。

でも、基本のフレームワークをキチンと身につけることで、触れたことのないフレームワークを使う必要がでてきたときも、対応できるようになります。

ここでは、ビジネスマンなら絶対覚えておきたい基本のフレームワークを6つ紹介>します。

問題を整理する・ロジックツリー

ここではロジックツリーについて紹介・解説します。

ロジックツリーとは

ロジックツリーは、設定した問題に対して問いをくり返していくことで、その問題やテーマを構成する要素を整理するフレームワークです。要素が分解されるほど情報が具体的になり、はじめの問題やテーマに近づくほど情報が要約されます。

設定された問題のすべての要素が網羅できている状態が、良いロジックツリーと言えます。

ロジックツリーを使用するときは、問題やテーマに対して、どんな要因を突き詰めたいのか?をはじめに決めましょう。その突き詰めたい要因によって問いとなる最適な疑問詞(「Why」「How」など)が変わってきます。

ロジックツリーは疑問詞をつけた〇〇ツリー(Whyツリー、Howツリーなど)と呼ぶこともあるので覚えておきましょう。

ロジックツリーの使い方

ロジックツリーの使い方は以下のとおりです。

1.問題やテーマを決める
2.問いかける疑問詞を決める
3.疑問詞で質問に答える
4.回答に対して質問を繰り返す
5.ツリーを整理する

1.問題やテーマを決める

ロジックツリーの起点となる問題やテーマを決めます。

その問題やテーマを決めことが難しいなあ。

それなら、まずは「Why(なぜか)?」で問いかけるロジックツリーから始めましょう。すでに生じている事象をありのままに記入して深堀りすることで、問題や課題を見つけることが出来ますよ。

2.問いかける疑問詞を決める

自分が設定した問題やテーマに対して、なんの疑問詞を投げかけるかを決めます。

原因を突き詰めたい場合は 「Why(なぜか)?」、方法を導き出したい場合は「How(どのように」?)を利用すると効果的です。

3.疑問詞で質問に答える

設定した問題やテーマに対して自分が決めた疑問詞で問いかけ、その答えとなる要素を書き出す。

はじめは、大きな分類を意識しましょう。具体的には、2分割、3分割程度の大きさにしてみてください。

4.回答に対して質問を繰り返す

回答に対して質問をくり返して、どんどん深堀りすることで、要素を細分化していきましょう。要素をだしきったと思えるまでこの作業をくり返します。

5.ツリーを整理する

要素を出し切ったら、ツリーの構造の確認します。

ポイントは以下3つです。

・上位要素と下位要素が論理的につながっているか
・上位要素と下位要素の関係性の順番が正確か
・並列要素同士の階層の大きさが同じになっているか

ロジックツリーを使いこなすコツ

ロジックツリーを使いこなすコツは以下の3つです。

・回答に困ったときは「抽象的すると?」「具体的にすると?」と考える
・書き出したそれぞれの要素に対して重要度緊急度をつける
・要素の関係性をひと目で把握できる構造までツリーを整理する

ロジックツリーを習得する過程で、物事を抽象化・具体化する力が磨かれます。

マーケティングの基本・4P分析

ここでは4P分析について紹介・解説します。

4P分析とは

4P分析は、企業側の視点に立って「製品」「価格」「流通」「プロモーション」の4つの要素をもとに戦略分析や製品企画を行うフレームワークです。

自社の製品、他社の製品どちらでも使用することが出来ます。

4P分析の使い方

4P分析の使い方は以下のとおりです。

1.製品を確認する
2.価格を確認する
3.流通を確認する
4.プロモーションを確認する

1.製品を確認する

自社(他社)の製品(商品やサービスなど)の特徴や人気の理由などの情報を確認します。

2.価格を確認する

製品の価格を確認します。製品単体の価格はもちろん、パッケージでの販売価格や特別割引もチェックしてください。

加えて、その製品ジャンルの全体の価格帯(平均価格)なども把握しましょう。

3.流通を確認する

顧客へ製品を届ける流通ルートを確認しましょう。具体的には、店舗およびその立地条件、ECサイトやインターネットでの販売方法、配送方法などです。

顧客が製品を入手することができるすべてのルートを漏れなくチェックしましょう。

4.プロモーションを確認する

顧客に製品を認知してもらうための施策を確認しましょう。具体的には、営業、広告、PR、ブランド戦略、コミュニティづくり、マーケティン戦略などです。

顧客と製品との接点となり得るすべて施策をチェックしましょう。

プロモーションを確認するときは、特にトレンドを意識しましょう。たとえば、最近はyoutubeやインスタグラムを使った手法が流行と言えます。

4P分析を使いこなすコツ

4P分析を使いこなすコツは以下の3つです。

・売れている商品の共通点を導き出す
・プロモーションのトレンドをおさえる
・マーケティング知識を深める

4P分析を習得する過程で、成功要因・失敗要因を導き出す力が磨かれます。

成功要因を見つけ出し自社の戦略に活かす4C分析

ここでは4C分析について紹介・解説します。

4C分析とは

4C分析は、買う側の視点に立って「顧客価値」「顧客コスト」「利便性」「コミュニケーション」の4つの要素をもとに、製品の開発や改善を行うフレームワークです。

4C分析の使い方

4C分析の使い方は以下のとおりです。

1.顧客価値を確認する
2.顧客コストを確認する
3.利便性を確認する
4.コミュニケーションを確認する

1.顧客価値を確認する

顧客が商品やサービスを購入することで得られるメリット・ベネフィットを確認します。

メリット・ベネフィットとは製品を手に入れた先にあるものです。

例えば「カフェでコーヒーを飲む」ことのメリットのひとつとして「くつろぎの時間と空間を手に入れる」ことだと考えられます。「コーヒーを飲む」ことが顧客が求めるものだと考えてしまうのは間違いです。

顧客が製品を手に入れた先にどのような価値を得たいと思っているか、想像力をフル活用して導き出しましょう。

2.顧客コストを確認する

顧客が製品を手に入れるためにかかるコストを確認します。

コストとは、製品を購入するための金額面はもちろん、心理的負担や必要な時間なども含まれます。

3.利便性を確認する

製品を手に入れるためにかかる手間を確認します。

「店舗販売のみか、オンライン購入も可能か」「決算方法は現金のみか、クレジットや電子決済が利用できるか」など、小さなポイントまで目を凝らしましょう。

4.コミュニケーションを確認する

製品を通して企業と顧客がどのようなコミュニケーションを取っているのかを確認します。

購入までのサポートや購入後のアフターケアはもちろん、企業と顧客の接点のすべてを洗い出しましょう。

4C分析を使いこなすコツ

4C分析を使いこなすコツは以下の3つです。

・その製品を顧客がなぜ購入するのか考える
・流行っている商品から時代の流れを掴む
・顧客が抱える購入までのハードルを下げるコミュニケーションを探す

4C分析を習得する過程で、顧客の立場に立って考える力が磨かれます。

マクロ環境や自社について分析する・SWOT分析

ここではSWOT分析について紹介・解説します。

SWOT分析とは

SWOT分析は、自社を取り巻く周辺環境を分析することで「強み」「弱み」「機会」「脅威」を把握するためのフレームワークです。

「好影響」「悪影響」「内部環境」「外部環境」の4つの要因が軸となります。

好影響

自社にとってのメリット

悪影響

自社にとってのデメリット

内部環境

自社のヒト・モノ・カネ。加えて経験値、データベース、など自社の持つ資源のすべて

外部環境

世の中や業界の動き、トレンドやニュースなど、自社周辺の外部の持つ環境のすべて

「強み」「弱み」「機会」「脅威」

SWOT分析の使い方

SWOT分析の使い方は以下のとおりです。

1.テーマを設定する
2.マスに当てはまる情報を書き出す
3.分類を整理する
4.情報を磨く

1.テーマを設定する

分析するテーマを設定しましょう。自社のブランディングなのか、特定のプロジェクトや製品についてなのかを明確にします。

2.マスに当てはまる情報を書き出す

4つのマスに当てはまる情報を思いつく限り書き出しましょう。情報を書き出す際はあとから整理しやすい付箋などを使用すると便利です。

3.分類を整理する

書き出した情報でダブりと漏れを整理します。また、「自社にとっては」という視点のもと、好影響と悪影響に振り分けた情報の分類を再検討しましょう。

情報をどこに分類するかでこの先に見えてくる結果が大きく変わるため注意が必要です。

4.情報を磨く

客観的な視点からのフィードバックやアドバイスをくれる人に意見を求めましょう。新たな視点が生まれることで情報の質が向上します。

SWOT分析を使いこなすコツ

SWOT分析を使いこなすコツは以下の3つです。

・他社にとって困難で自社にとって簡単なことを探し出す
・客観的な視点を心がける
・対処できない問題はすばやく認知して避ける

SWOT分析を習得する過程で、ピンチをチャンスに変える発想転換力が磨かれます。

問題をあぶり出す・5W1H

ここでは5W1Hについて紹介・解説します。

5W1Hとは

5W1Hとは、特定のテーマに対する情報を網羅したり整理したりするために使用するフレームワークです。

6つの疑問符をもちいて、物事のテーマ、問題、課題などを多面的に考察することが出来ます。

問題の整理はもちろん、情報収集の枠組み構成、情報設計など、情報を整理する必要がある全ての場面で利用出来ます。

5W1Hそれぞれの疑問詞で明らかにすべき点は以下です。

Who

テーマに関わる主語(特定の人物、プロジェクトなど)となる人物を明らかにする

What

テーマに関連する対象についての事実や構造を明らかにする

When

テーマに関する日時(実行日、納品日など)や実施期間を明らかにする

Where

テーマに関する場所(エリアや領域、ピンポイントな位置情報など)を明らかにする

Why

テーマの目的や原因、意図を明らかにする。加えて、前提条件や狙いのすり合わせも行う

How

テーマを実行する際の施策や手法を明らかにする。加えて、プロセスや段取りの洗い出しも行う

5W1Hの使い方

5W1Hの使い方は以下のとおりです。

1.テーマを設定する
2.疑問詞に答えて情報を書き出す

1.テーマを設定する

解決したいや課題や問題から、テーマを設定します。5W1Hは汎用性が高いため、幅広いテーマが設定可能です。

2.疑問詞に答えて情報を書き出す

設定したテーマに対して6つの疑問詞を投げかけて、ぞれぞれに回答していきます。この時は情報を広げること、自分の思考や視点を広げることを意識しましょう。

5W1Hを使いこなすコツ

5W1Hを使いこなすコツは以下の3つです。

・書き出した情報の組み合わせでテーマが正確に理解できるか確認する
・なぜこのテーマが生まれたのか問いへの回答から考える
・見落としている点はないか振り返る

5W1Hを習得する過程で、問題に対して簡潔に分かりやすく言語化する力が磨かれます。

結果を振り返る・PDCA

ここではPDCAについて紹介・解説します。

PDCAとは

PDCAとは、業務改善を行い業務の質を高めていくためのフレームワークです。

「計画」「実行」「評価」「改善」の4つのステップをくり返すことから、この一連の流れは「PDCAサイクル」とも呼ばれています。

業務改善はもちろん、すべての目標達成に近づくことができるツールです。

PDCAの使い方

PDCAの使い方は以下のとおりです。

1.計画を立てる
2.実行して結果を整理する
3.結果を評価する
4.改善策を考える
5.計画→結果→評価→改善を繰り返す

1.計画を立てる

目標を明確にした上で、業務やプロジェクトをどのように実行するか計画を立てます。この時、必要なタスクやスケジュールなどすべて洗い出して、計画に組み込むようにしましょう。

また、定性的な目標ではなく、定量的な目標を立てるようにしましょう。

2.実行して結果を整理する

計画を実行して、結果を振り返ります。

具体的に実行したことの内容や、計画の段階ではわからなかったこと、実行した上での気付きを書き出します。

特に、計画段階とズレが生じた部分はすべてリストアップしておきましょう。

3.結果を評価する

結果について評価を行います。具体的には、良かった点、悪かった点、すぐに改善できる点、時間がかかる改善点、などを書き出します。

その他にも気付いたことがあれば、メモしておきましょう。

4.改善策を考える

評価をもとに改善策を考えます。

改善策を考える時は、浮上した問題や改善策を緊急度重要度に分けましょう。その上で「何の目的で、何から取り組むか」を明確にすることが大切です。

なぜなら、改善策は通常複数でてきます。しかしながら、時間や資源の関係上、一度に取り組める施策は1~3程度だからです。

改善策に迷った時は、今の自分の業務において影響度の大きいものを選ぶといいでしょう。

5.計画→結果→評価→改善を繰り返す

はじめに設定した目的を達成するまで1~4を繰り返します。上手くいない時はPDCA分析データを持って人にアドバイスを求めてみましょう。

PDCAを使いこなすコツ

PDCAを使いこなすコツは以下の3つです。

・データに基づいて明確な意図を持った改善プランを立てる
・成功した時の要因を分析し再現性のある手法を導き出す
・計画と実行結果のズレの原因を特定する

PDCAを習得する過程で、仮説を持った上で計画を立てる力が磨かれます。

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【目的別】定番のフレームワーク

紹介した定番の6つのフレームワーク以外にも目的に合わせて最適なフレームワークを覚えておきましょう。

ここでは、定番のフレームワークを目的別に簡単に紹介します。

問題・課題を発見するフレームワーク

・緊急度重要度のマトリクス:優先順位を決めることが出来ます。
・6W2H:5W1Hをさらに掘り下げて8つの疑問詞でテーマを整理していきます。「When」「Where」「Who」「Whom」「What」「Why」「How」「How much」

市場を分析するフレームワーク

・ペルソナ:顧客について分析することが出来ます。
・AIDMA:消費者心理プロセスを解き明かして理解することが出来ます。
・AISAS:インターネットの要因を含む消費者心理プロセスを理解することが出来ます。

AISASは現代のインターネット社会に合わせて、AIDMAがアップデートされてできました。変化するフレームワークがあることを理解しておきましょう。

課題解決のアイデアを練る・立案するフレームワーク

・ブレインライティング:制限なくアイデアを発想することが出来ます。
・ガントチャート:計画や目標に対して立てた計画を管理すること出来ます。
・KPIツリー:目的に対して定量的な目標を設定することが出来ます。

業務改善のフレームワーク

・業務フロー図:業務の状態を可視化することで業務改善を行うことが出来ます。

マネジメントのフレームワーク

・ミッション・ビジョン・バリュー:会社全体の目的やマネジメント目的を、関係するすべての人々で共有することが出来ます。
・will/can/must:現状を把握してキャリアビジョンを整理することが出来ます。

情報共有のフレームワーク

・PREP:「結論」「理由」「具体例」「結論」の構成で論理的で説得力のある情報共有が行えます。
・TAPS:「あるべき姿」「現状」「問題」「解決策」の構成で説得力と納得感のある情報共有が行えます。

おわりに

基本的なフレームワークをおさえておけば、普段の業務でも活かすことができるはず。
またそれらを使うことに慣れてくれば、知らないフレームワークに出会ったときでも、すぐに使いこなせるようになれます。

つまり、この世にはたくさんの種類のフレームワークがありますが、すべてを網羅して覚える必要はなし。必要な時に調べながら使える能力があれば十分です。

フレームワークを実践できる場があれば、ぜひ積極的に利用してみてください。

次の記事では、問題解決につながる最適なフレームワークを見つけるコツを紹介。以下からぜひご覧下さい。

問題解決につながる最適なフレームワークを見つけるコツを解説

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この記事を書いた人

kanakitagawa
株式会社divのテックキャンプ ブログ編集部員です。 一人でも多くの方の「人生にサプライズを」届けられるよう奮闘中。

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