プログラマーやシステムエンジニアになるために「プログラミング」のスキルは必須となります。
ですが、プログラミングを学習したくても、初めての方にとってはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
数学が苦手な方だとうまく身につくのかどうかも、不安ですよね。
文系出身者の方でもエンジニアやプログラマーになれる方法を知りたい方、プログラミングを挫折せず苦手意識を感じずに学習したい方もおられるかと思います。
現代で需要の高い職業だからこそ、理系、文系問わず、プログラマーやエンジニアに興味のある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、数学が苦手だと感じる文系出身者の方でもエンジニア・プログラマーになれる方法を解説します。
今後のキャリアを考えるための参考にしてください。
この記事の目次
この記事のまとめ
プログラマーやエンジニアになるためには、一体、どんな能力が必要となってくるのでしょうか。
理系分野の色が濃い職種に見えますが、はたして文系の出身でもなることは可能なのでしょうか。
今回はプログラマーやエンジニアに必要不可欠となる「プログラミング」に焦点を当て、必要となってくる能力や適性はもちろん、文系の人がプログラミングを身につける方法などをご紹介していきます。
プログラミングに必要なのは数学的能力ではなく論理的思考力
プログラミング、というと「学習するのに、高度な数学的能力が必要である」と思う方も多いのではないでしょうか。
プログラミングが必要となるプログラマーやシステムエンジニアが「理系の技術職」というイメージが強いため、プログラミングにも数学的能力が必須である、と思われがちかもしれません。しかし、実はプログラミングを行う上では、そこまで高度な数学的能力は必要ではないのです。
中学校や高校の学習領域では、証明、微分積分、物理などに使う高度な知識を学ぶのです。こういったものを利用する機会はほとんどありません。ごく稀に、画像解析などといった分野で、登場するくらいのものなのです。
プログラミングで必要となってくるのは、むしろ小学校で習うような「算数」の知識や考え方です。ただし、物事を論理的に考えるということは、プログラミングを行う上では非常に大切なことになります。
システムを構築する上で、また発生した問題を修正する上で、構造や原因をいかに論理的に考えることができるかがプログラミング能力の上達に深く関わってきます。
また、英語についても必要なスキルとなってきます。
ネイティブのように話せる必要はありません。プログラミング言語は基本的に全て英単語で命令文などを記載するため、中学生や高校生で学ぶ領域を理解することができれば、さほど問題ではないでしょう。
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文系出身者でも時間はかかるがエンジニアになれる
数学が苦手な方からするとエンジニアを目指すのは、少し躊躇してしまうかもしれません。数学的思考は必要ないと言われても、プログラミングに対してとっつきにくさを感じてしまうでしょう。
しかし、文系出身者の方でもエンジニアになることは十分可能です。もちろん才能の有無というものもプログラミングの良し悪しに関わってきますが、それだけが全てではありません。エンジニアになるためには、必ずしも生まれ持った特別な資質はいらないのです。
数学が苦手だったとしても、プログラミングスキルを身につけることはできます。プログラミングには論理的な思考力が必要と先程説明しましたが、これは学習を進めていく中で自然と身についていくものです。
実際にプログラム言語を用いてシステムを作り上げていくその実践の中で、効率的な処理であったり考え方が身につき、自然とプログラマーやエンジニアに必要な思考を学んでいけるのです。
まずはなによりも、プログラミングの学習を行うということが重要になってくるでしょう。
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エンジニアにはITスキルの他にコミュニケーション・マネジメント能力が必要
将来、エンジニアやプログラマーになると思う方にとっては、いくつか必要となる能力があります。
まずはなんといっても、プログラミングスキルです。
どんなシステムも構築するためにはプログラミング言語で命令文を書き、動作させる必要があります。様々なプログラミング言語が存在しますが、それらを読解し、システムを作り上げるスキルが必要となってきます。
また、ITに関する知識や興味もあったほうが良いでしょう。
エンジニアやプログラマーの世界では、様々な技術や情報が新たに生まれ、日夜進化を続けています。IT分野の様々な知識はもちろん、そういったものに興味を強く持っている方はエンジニアやプログラマーに向いているといえるでしょう。
一般的にエンジニアやプログラマーというと、あまり他人と会話をせずに黙々とコードを書きつづっている、というイメージもあるかもしれません。しかし、実はそんなことはなく、コミュニケーション能力も非常に重要なスキルとなってきます。
多くの場合、システムを作り上げるためには他の開発者と連携を取り、仕様を調整しながら作業を行なっていくことになります。
認識の齟齬などがあると、作業の戻りなども発生してしまうため、プログラマーやエンジニアは互いの進捗や開発内容について、常に情報交換を行っていく必要があります。
キャリアアップをしていけば、さらに顧客の要望などをシステムにいかに反映するか、といった分野にも携わるため、より一層高いコミュニケーション能力が必要となってきます。
さらに上のキャリアを狙うためには、プログラミングスキルやコミュニケーション能力に加え、技術者と開発案件の管理を行うマネジメント能力も必要となってきます。
客先との仕様や納期の調整、およびこれらをこなすためのチームのスケジュールなどを管理する「プロジェクトマネージャ」になると、収入のさらなる向上も狙うことができます。
数学が苦手なプログラミング初心者はスクールに通ってエンジニアを目指そう
プログラミング初心者がスキルを身につけるためには、どのような方法があるのでしょう。
主な学習方法としては「書籍で学ぶ」、「無料のプログラミング学習サービスを活用する」、「プログラミングスクールに通う」といったものが挙げられます。
なかでも、おすすめなのはスクールに通う方法です。
書籍で学んだり学習サービスを活用することもできますが、この方法だと学んでいるものが実際に職場で活用できる技術なのか、自身が身につけたやり方が正しい方法なのか、といったことを判断することがなかなか難しく、時間もかなりかかってしまいます。
このため、初心者にもわかりやすく専門的な言葉を解説したテキストを使い、基本から順番に学習をすることができるスクールを使う方が、プログラミングの上達速度も非常に早いです。
また、転職サポートつきのスクールもあります。数学に苦手で文系、プログラミング初心者という人にとって、これは大きな利点になります。
キャリアアドバイザーが初めてのエンジニア・プログラマー転職をサポートしてくれます。面接の練習や、あなたの希望にあった求人の紹介まで手助けしてくれるため、非常に心強いです。
こういったスクールを利用することができればプログラミングスキルを身につけつつ、その後の就職にも役立ちます。
実践的なプログラミングスキルを身につけ、本気でエンジニア・プログラマー転職を目指すのであれば、プログラミングスクールに通うのが最も確実で効率が良い方法でしょう。
では、ここからは「数学が苦手な文系出身者でもプログラミンが習得できる理由と方法」について詳しく解説していきます。
プログラミング学習に数学的能力は不要?
一見するとプログラミングは「理数系が有利」「数学的能力が必要」というイメージが強いかもしれません。
ですが、実際に必要となるのは小学校で習う算数の知識や考え方で、中学校や高校で習うような証明だったり、微分積分、物理だったりに使う高度な数学はあまり必要とされません。
プログラミングを学んでいく上で、どういった能力が必要とされるのかを見ていきましょう。
数学的能力より論理的思考力が必要
プログラミングに必要なのは「数学的能力」というよりも「論理的思考力」です。
どういうプログラミングを組むとどういう動作ができるのか、物事を常に順序立てて考えられると、プログラミングを理解しやすくなります。
あるシステムを作り上げるために、なにを利用すべきなのかを考えるためにも論理的思考力が重要です。なにをすればその完成形に近づくのか、といったことを常に考えながら適した技術を組み合わせ、プログラマーやエンジニアは機能や製品を作り上げます。
また、プログラミングでは新規に何かを作り上げるだけでなく、バグなどの問題を解決する場面も出てきます。こういった場合、論理的思考力が役に立つのです。
問題が発生した際に、システムのコードを全て洗いざらい調べていては非常に時間がかかり、効率も悪くなってしまいます。現在動いているシステムの内容を理解した上で「なぜこういう問題が起きているのか」を推理し、予測しながら調査や対応を進めることで、より迅速に、的確に問題を解決することができるのです。
問題点を探り出すためには、論理的に考える必要があります。
数学が好きだとプログラミング言語の理解が早い
論理的思考力は確かに数学的な考え方ともいえます。答えを導き出すために「どのような方程式を立てれば良いか」と考える数学は、常に論理的な思考を使って問題を解いていきます。
数学でXやYといった「変数」に値を当てはめ、方程式の解を導き出す、といった経験があるかと思います。時には関数を組み合わせることで、難解な数式を紐解くこともあります。
こういった概念や考え方はプログラミングに非常に良く似ています。順序立てて物事を考え、問題解決にのぞむという部分は、数学とプログラミングの共通点といえるでしょう。
このため、数学が好きだったり理系の学部を卒業している人にとっては、プログラミング学習の上では文系の方よりも有利に働くことも多いです。より専門的な統計学などを学んでいる方だと、一層、プログラミングは導入しやすいかもしれません。
実際、システムの中にも統計処理といったものも存在するため、なじみが深いのではないでしょうか。根本的な考え方が似ているため、プログラミングの思考を理解しやすく、習得するスピードも文系に比べて早いかもしれません、
英語の能力は学習の役に立つ
現在、プログラミングに用いる「プログラミング言語」は様々な種類のものが存在しますが、そのほとんどが共通して英単語によって構成されています。
そのため英単語に慣れていたり、英語の文法についての知識があることも、学習スピードをあげる要因になります。
とはいえ、中学高校で習う英語が理解できるレベルであれば、プログラミングに用いられる英語を読み解くことは特に問題がありません。
英語の知識がしっかりと身についていればプログラミング言語にも慣れやすく、上達する速度もさらに早くなります。文系でも英語は必修科目として勉強してきた経験があるはずですので、こういった経験も実はプログラミングの習得に役に立つ点でもあるのです。
数学が苦手な文系出身者でもエンジニアになれる?
エンジニアには理系出身者が有利であり、数学の考え方が必要になると説明しましたが、だからといって文系出身者にとってエンジニアを目指すのは難しいというわけではありません。文系出身者でもエンジニアになることは可能です。
しっかり学びさえすれば、数学が苦手だったとしてもプログラミングを身につけることはできます。
プログラミングには論理的な思考力が必要と説明しましたが、これは学習を進めていくうちで自然と身につくものです。最初のうちはなかなか慣れないかもしれませんが、プログラミングを学ぶ中で自然と論理的な思考が何なのかが分かってくるはずです。
プログラミング言語は数字を代入したり、方程式のような数式を用いることが多いです。一見すると数学の勉強のようにも見えますが、プログラミングはあくまでシステムを作り上げている「言語」です。
言語には独自の文法が存在し、そのルールに沿ってソースコードを記述していけば、システムが完成するのです。
新たな言語を学習する、という意味では文系にとって得意な分野になってきます。数学的思考よりも、英語に慣れておくことの方が学習しやすいと感じる人も多いようです。
エンジニア・プログラマーに求められる能力
ここからは実際にエンジニアやプログラマーとして働く上で必要となる主な能力について紹介していきます。それぞれ見ていくと分かってきますが、必ずしも数学的能力だけが役立つというわけではありません。
むしろ、これからエンジニア・プログラマーとして活躍するには、文系的な能力も併せ持つ必要が出てきます。
プログラミングスキル
エンジニアにしてもプログラマーにしても、プログラミングスキルは必須の能力となります。
システムを構築するためには、とにかくプログラミング言語が使いこなせなければ務まりません。
大手の企業では、エンジニアが開発の上流工程(要件定義や仕様書の作成)のみを担当し、下流工程(プログラミングやデバッグ)は下請けの会社に任せてしまう場合もあります。こうなった場合、大手企業のエンジニアは自分の手でプログラムを組むという機会は、ほとんどなくなってしまいます。
しかし、だからといってプログラミングの能力が不要になるということではありません。要件定義をする上でも、相手の希望を叶えるためのプログラムを組めるのか、無理のない実装内容はなんなのか、を判断する上ではプログラミングの知識は必要不可欠といえるでしょう。
また、その要件をまとめた上で、作業を行うプログラマーに正確に指示を出すためには、的確かつ明瞭な仕様書を作る必要があります。ここでもプログラミングの正しい知識が必要となってきます。やりたいこと、作りたいものを考えることは重要ですが、それをいかに現実的なものにし、実際の製品、サービスとして実現できるかもエンジニアの腕にかかっているのです。
要望ばかりが膨れ上がってしまったり、具体的にどういうシステムを構築すべきかが分からないと、プログラマーも思うように動くことができず開発の工数ばかりが多くなってしまいます。たとえ上流工程のみを担当する場合だったとしても、プログラミングの技術が下地として身についている必要があります。
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ITに関する知識や興味
近年、世界では様々な技術や道具が発明されていますが、エンジニア・プログラマーはその「IT」に最先端で触れ、仕事をしていくことになります。作業道具としていつも使うパソコンはもちろんのこと、急速に進化するAI(人工知能)やIoT、VRに関する知識があるとなお良いでしょう。
日夜進化していく世界の技術を知ることで、取り残されることなく最新の考え方や発想を導き出すことができます。
また、ITに関する広い知見があれば何かトラブルが発生した時も、あらゆる角度から解決策を探ることができます。問題に対し様々な角度から捉え、見方を変えることで思わぬ突破口が見えてきたりもします。
システムを作り上げる中でも、様々なやり方を比較し効率の良いシステム構築をすることができ、完成品の品質をより良くすることもできるのです。
プログラミング言語や開発環境ごとの特徴をしっかりと捉え、合理的なアルゴリズムを構築することで顧客にも、そして今後管理していく自社チームにも喜ばれるものを作ることができます。
専門知識はまだないが「興味がある」というだけでも、全然違ってくるものです。
本を読んだりニュースを見たりすることで、どんどんとスキルアップをしていくことができます。そうすることで開発できる分野の幅が広がり、今勤めている会社に重宝されるだけでなく、転職の際にも幅広い分野の会社にエントリーすることが可能となります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、特にエンジニアに求められる能力です。
プログラマーと違いエンジニアは社外のクライアントの元に赴き、クライアントの要望を聞き出して、どんなシステムの開発をすべきかを決める「要件定義」を行います。この際、相手の要望を聞き、より正確に完成形の像を作り上げるために、コミュニケーション能力が求められるのです。
プログラミングができるだけではエンジニアは務まらず、コミュニケーション能力も必要となってきます。相手の気持ちや考えていることを察し、さらに自分から質問することでニーズを引き出すスキルが求められます。
クライアントは「やりたいこと」はあっても多くの場合それは漠然としたものであるため、不足な部分や空白になっている部分を察し、こちらから提案し導くことでより鮮明な完成形のイメージを作り上げていくのです。
では、プログラマーにはコミュニケーション能力が不必要か、といわれるとそうでもありません。
いざシステムを構築するとなった場合、プログラマーも社内の他部署と連携し、作業する際にはコミュニケーションを図ることになります。認識の齟齬などが発生しないように、また問題が発生した場合に他のメンバーと話し合い、システムの完成に向けて作業を続けていくのです。
会社によっては、プログラマーとエンジニアの区別が明確ではない場合もあります。募集要項ではプログラマーと明記されていましたが、実務ではプログラマーとエンジニア両方の仕事をこなすこともあります。コミュニケーション能力は身につけておいて損はありません。
マネジメント能力
将来のキャリアアップを考えると、エンジニアやプログラマーとして働いている段階から、少しずつマネジメント能力も身につけておくべきでしょう。
エンジニアやプログラマーを統括する職としてプロジェクトリーダー(マネージャー)という役職があります。彼らはクライアントのもとに赴き、要件定義や交渉を行うことに加え、開発プロジェクトに関わる人員を管理する仕事も含まれます。システム開発のプロジェクト全体を統括する重要な役割になるのです。
このため、自分のスキルだけでなく、チームメンバーの持つスキルを最大限に生かせるよう考えることが必須となってくるでしょう。各自の得意な分野や技術のレベルを理解し活用する大切な役職だからです。将来的にプロジェクトリーダー(マネージャー)を目指す上で、マネジメント能力が必要となってきます。
エンジニア・プログラマーに向いている人の特徴
ここまでの説明で文系出身か、理系出身かということはプログラミングを学習する上でどうメリットがあるのか、ご理解いただけたかと思います。ここからは、エンジニアやプログラマーに向いている人の特徴について解説していきます。
ぜひ、あなた自身の性格やタイプと照らし合わせてみてください。以下の記事も併せてご覧いただくと、わかりやすいです。
プログラマーにはどんな人が向いている?素質や適性について徹底解説
集中力がある
プログラマーの業務はプログラミング言語を用いてシステムを作り上げることですが、そのほとんどの作業は椅子に座ってのコーディング作業となります。
クライアントが期待する通りの動きをするシステムにするため、各機能をコードを記述することで作り、組み合わせていくのです。
このため、長時間作業を続けられる集中力を持っていることが大切です。
想像力がある
プログラムを構築していく際に「このコードを記述したら、どのような動作をするか」ということを想像しながら作業を行うと、ミスが少なくなります。
プログラムは良くも悪くも記述したコード通りの動作をするため、記述した人の見落としや考慮不足によっては想定外の動きをし、それが結果として「不具合」として作業の戻りなどを発生させてしまいます。
このため、記述するコードの内容からどういった機能になるのか、どのような挙動となるかを想像しながら作業を行うことは重要となってきます。また、エンジニアが仕様書を作る際も、システムがどのように動くのか、その一連の流れを想像しながら書くとより分かりやすく、洗練された仕様書となります。
特にエンジニアを目指す方にとっては必要となる能力です。
好奇心がある
IT業界は常に技術が進歩しており、その速度は目を見張るものがあります。
この進歩に合わせるために情報を集めたり、スキルを習得していく好奇心があると役に立ちます。
新たな技術をシステムに組み込むことで、より一層の効率化が図れるなど、最先端の技術を身につけることは大きなメリットを生みます。今勤めている会社でスキルアップを図る上でも好奇心は役に立ち、好奇心のままに習得した能力が転職の時のアピールポイントにもなります。
体力がある
エンジニアやプログラマーの仕事は、他の職種に比べて残業が多いです。
昔に比べ多くの会社で職場環境の改善が図られてきたため、かつてほどではありませんが、それでも場合によっては残業が発生することは十分ありえます。
納期に間に合わなくなったり、予想外の障害によってシステムがダウンしたりと、予期せぬトラブルの場合は特に顕著に残業を行う機会が増えます。こういった、とっさの残業に対応できるためにも、体力はあったほうが望ましいでしょう。
論理的思考力を持っている
論理で物事を考えることはエンジニア・プログラマーとして働く上ではとても大切です。
新たなものを作り上げる際、すでにあるものを修正する際、とっさの不具合に対応する際、いずれの場合でも論理的な思考力は必要となってきます。
目の前にあるコードを「なんとなくでも動いているなら問題ない」という考え方で見ていては、予期せぬトラブルや不具合の元となってしまいます。しっかりと原因と結果を順序立てて考え、なぜこうなるのか、なにが影響しているのかを理論として考えられる必要があります。
時にはコードを書き上げる前に作り上げるものの構造などを計算、予測して作業を行う必要も出てきます。こうすることで、よりミスや欠陥のないシステムを作り上げることができるのです。
理論を最優先できる考え方はプログラミング学習においても、エンジニアプログラマーとして働く上でも役に立ちます。
規則やルールを素直に受け入れる
プログラミング言語は、各言語ごとに異なった規則やルールが存在しています。
この規則性などを素直に受け入れることが、学習スピードを上げるためには重要となってきます。
プログラミングは非常に複雑ですが、そこには必ず規則が存在しています。
その規則に沿って構築していけば必ず動作するように作られているため、各プログラミング言語ごとの「クセ」を理解し、それに対応することが重要となってきています。
プログラミングの基礎となる考え方などは共通して活用できます。ただ、細かい挙動は各言語ごとの規則に従う形になります。
規則性を受け入れることで理論を重視した考え方もできるようになり、プログラミングの学習速度も上がっていきます。
妥協しない
妥協しないことは、エンジニアやプログラマーとして働くために、非常に大切な考え方の一つになります。
プログラミングを行なっていく上で、その複雑な構造からエラーが発生するのは避けられません。もちろん事前にエラーが発生しないように確認しながら作業をすることは重要ですが、それと同様にエラーの原因を正しく見つけ、他にエラーはないかくまなく確認する心がけが必要となります。
システムの品質を確認する「デバッグ」の作業の際、特にこの考え方は重要となってきます。エラーを見逃したまま納品してしまえば、仕事を依頼してきたクライアントとの信頼関係を壊しかねません。
妥協することなくエラーを探し、完璧なシステムを開発するという気持ちは非常に重要です。
いつでも学ぶ意欲がある
IT技術は目まぐるしい速度で進歩していることは、先ほど説明した通りです。
今の自分が持っている技術が、気がついたらすでに遅れている技術になっている可能性も高いです。このため常に学ぶ意欲を忘れず、新しい技術をどんどん吸収していくエンジニア・プログラマーは時代が進んでも重宝される人材になれます。
時代の流れについていけないとシステムも効率が悪い作りであったり、セキュリティに問題があるものになったりと、良い品質のものは作れません。常にマーケティング市場や世界の流れを気にかけられる能力は、非常に重宝されます。
一方でこういった能力に乏しいと、結果として不具合のようにクライアント側に迷惑をかけてしまい、信頼関係を失うことにも繋がりかねないのです。
新たなものを学ぶということは自身のスキルアップに繋がるだけでなく、常に安心、安全な技術を提供できるという強みにもなるのです。高度な技術レベルが求められる現場でも、学習意欲の高さやチャレンジする気持ちがあると、すぐに技術を身につけられるようになっていくでしょう。
柔軟な思考力がある
例えば、自身が構築したプログラムにエラーが発生したことを考えてみてください。
不具合を修正するためにはエラーの原因を探っていくわけですが、この時により柔軟に物事を考えられる思考力が求めらます。
まずは理論を優先して考える必要がありますが、大抵エラーやバグというものは「想定外」の事態、原因を持っているものです。このため、時には別の角度から物事を見る必要も出てきます。
すでにあるシステムの構想を一度ゼロにして、まっさらな頭で考える場面も出てくるかもしれません。想定しない現象に対し「なぜこんな状態になるのか」ということを、柔軟な思考で考えていく必要があります。
目の前で起こっている事象や不正な数値を確認し、それらの手がかりからエラーの原因を探り当てるのです。
この考え方は、豊富な分野の知識によって生み出されることが多いです。ITに関する分野の知識のみならず、他分野の知識や情報も頭に入れておけるとなお良いでしょう。
あらゆる分野の知識・情報が多角的に物事を見る能力につながり、問題を解決に導くのです。
協調性がある
エンジニアやプログラマーといえば、自分一人でコツコツと作業をこなしているイメージがあるかもしれません。
しかし、実際の業務ではそれだけでなく、他部署のメンバーと連携して作業を行ったり、打ち合わせに参加したりなど、多数の人間と関わりながら仕事をすることもあるのです。このため、周りの人の時間に合わせてスケジュールを組んだり、作業を進める必要が出てきます。
各部署の進捗によって作業を行う箇所を決めたりなど、最低限の協調性がシステム開発には必要となってくるのです。エンジニアやプログラマーを目指す人の中には、こうした大勢とのコミュニケーションにネガティブな感情を抱く人も多いです。
特に職人肌な方の中には、自身の技術を使ってひたすら開発を行っていきたい、という方もおられます。しかし、プロジェクトマネージャーへのキャリアアップなどを考えると、少しずつ人と関わる機会を増やしていき、コミュニケーション能力と協調性を備えていく必要があります。
調べたり質問したりすることにためらいがない
業務を進めていく上で、自分の力ではわからなかったり、どうしても解決できないエラーが発生したりすることもあります。
特に大規模なシステムになると、別の人が作り上げたシステムの保守や改善に着手することも珍しくはなく、プログラミング言語の規則に加え、先駆者の方の書き方や作り方のクセも吸収しながら作業を行う必要があります。その時にためらいなくすぐに調べたり、周りの人に質問したりできる人はエンジニア・プログラマー向きといえます。
プログラミングをマスターしたと自分では思っていても、全ての知識を頭に詰めて、すぐに情報を引き出すのはなかなか難しいものです。特にプログラミング言語には様々な文法があり、複雑でどうしても分からなくなる時もあります。
そういう時にすぐ対処し打開策を見いだすことができる人は、エンジニア・プログラマーとしてもうまくやっていける可能性が高いです。分からないということを恥だと思わず、素直に調べたり、誰かに聞いたりすることができるのは、システム開発者としては意外な強みになりえるのです。
物事を効率化しようと考えられる
プログラミングはいわば作業をいかに効率化できるか、ということを追求する世界でもあります。
より無駄のないコードを書くことが、プログラマー達の中では素晴らしいと評価されるのです。とりあえず期待通りの動きをする、というプログラミングではやはり評価は低く、無駄がなく効率的で誰が読んでも分かりやすいコードが高い評価を受けます。
こういったコードは後に誰かが見た際も分かりやすく、作業をする上でも説明の時間を省けることから、周囲の作業効率の向上にも繋がります。プログラマーやエンジニアは日夜膨大な量のコードと向き合う必要があり、作業の効率化は非常に大きな意味を持っているのです。
日常業務や雑務も効率化するため、SlackやGASといったツール、プログラミング言語を使うことも珍しくはありません。作業を効率良くこなすことができれば、結果として全体の作業時間も短縮することができ、残業を少なくすることもできるなどメリットばかりなのです。
プログラミングの内容だけにとどまらず、日々の仕事そのものの効率化を意識できる方にとっては、プログラマーやエンジニアは向いているといえるでしょう。
ものを作るのが好き
プログラミングとは、プログラミング言語を利用した「ものづくり」です。
そのため元々ものづくりが好きだったり、興味があるという方はプログラミングも身につきやすいです。
また、ものづくりが好きという感覚は、好奇心やチャレンジ精神にも繋がります。あらゆる知識をつけてスキルアップにもつながるので、ものづくりが好きという感覚はエンジニア・プログラマーにとって必須といえるかもしれません。
プログラミング初心者におすすめの言語
プログラミングに数学的な能力は必要ない、とはいってもやはり全く知識がない状態で勉強に取り組むには不安が残るかと思います。
ここからは数学が苦手な方でも学習しやすい、初心者におすすめのプログラミング言語を紹介していきます。各言語の特徴を紹介していますので、今後どういったシステム開発に携わりたいか、ということも合わせて参考にしてみてください。
Python
出典:Python
Webサービスの作成やデータの解析など幅広く使えるプログラミング言語がPython(パイソン)です。学習の難易度も低く、初心者に優しい言語です。
注目すべき点はPythonはAI(人工知能)や機械学習の開発に向いている言語だということです。現在、多くの企業でAI(人工知能)や機械学習の分野に注目が集まっています。AI(人工知能)の研究・発展は目覚ましく、我々の日常生活にも少しずつAI技術が導入され、より生活を便利にすべく活躍しだしています。
医療分野では医師に変わるAI(人工知能)による診察や、画像認識なども可能となっており、実用段階に至っているシステムも多数存在します。
この最近のAI(人工知能)の話題をきっかけにPythonを扱える技術者の需要は高まってきています。初心者のプログラミング入門としても利用できる言語であり、転職にも有利に働きやすいです。
Ruby
出典:Ruby
Webアプリケーション開発において用いられることが多いのがRuby(ルビー)です。日本発祥のプログラミング言語なので、日本人にも非常に馴染みやすく人気を集めています。
その特徴から、プログラミング初心者が最初に学ぶ言語としてRubyが選ばれることが多いです。学習にも利用できる言語として、プログラミングスクールでも実際にRubyを使用した教育を行っている場合が多数存在しています。
企業のWebサービスもRubyを使って構築されていることも多いので、初心者向けでありながらニーズも高いプログラミング言語という点が特徴です。
Javascript
出典:Javascript
Webサービスのフロントエンドを開発するための言語として需要の高い言語がJavascript(ジャヴァスクリプト)です。ボタンにマウスカーソルを合わせた時に色が変化したり、スクロールと連動してアイコンが動いたりなどの動きはJavascriptによって構築されていることが多いです。
また、Node.jsを使用することで、Javascriptでサーバーサイドの開発もできます。非常に汎用的で使用頻度の高い言語であるため、習得しておくと役に立つでしょう。
PHP
出典:PHP
コードを書く自由度が高く、初心者でもプログラムを動作させやすい言語です。
Webサービスの開発ではよく用いられる言語であり、例えば有名な「WordPress」はPHPを使用して作られています。WordPressは個人でブログやWebサービスを運営する際にも使えます。
PHPを理解していなくてもWordPressは使うことはできますが、PHPの理論を理解するとさらに使用できる幅が広がり、より特別な機能を利用することもできるのです。
Swift
出典:Swift-Apple
iOS向けのアプリケーション開発に向いた言語がSwift(スウィフト)です。現代では広い普及率を誇る、スマートフォン向けのアプリを作る際に役に立ちます。
最近では企業だけでなく個人としてスマートフォン向けのアプリを作成し、多くのユーザを獲得しているというフリーのエンジニアもいる程、アプリの開発は昔に比べて簡単になってきました。携帯端末から様々なコンテンツを獲得できる時代になりましたので、スマホ向け開発言語も人気が出てきているのです。
普段の生活で利用するスマホで実機確認ができることも、手軽に開発できる要因の一つです。iOS向けアプリケーションの開発言語には「Objective-c」もあるのですが、最近ではこのSwiftが主流となってきているため、Swiftの需要と人気は高まってきています。
Kotlin
Android向けアプリケーション開発の公式言語となったものが、Kotlin(コトリン)です。まだ扱える技術者が少ない言語であるため、企業からのニーズも非常に高い言語になります。
これからプログラミングを習得するのであれば、Kotlinのような開発者の少ない言語を習得しておくと、転職などもしやすくなります。
C#
C言語をベースにマイクロソフトが生み出した言語がC#(シーシャープ)です。Windows向けのアプリケーション開発に用いられることが多く、プログラミングの基礎的な考え方が学べるという点でも、初心者におすすめの言語です。
最近では、Unityでのゲーム開発にもC#が使われています。特に近年ゲーム業界ではVR(仮想現実)を用いたゲーム開発が盛んに行われてきており、C#をマスターした開発者の需要も高まりつつあります。
もしゲーム開発に興味があるならばC#を学び、Unityを使ってゲーム開発をすることをおすすめします。
上記のようなプログラミング言語に加え、最先端の技術についての情報をニュースやインターネットなどで学んでみましょう。就職、転職の際に強みとなり、今後システム開発を行なっていく上でも、専門の仕事を任されるなど大きな武器となりえます。
【2018年版】初心者はどの言語が良い?おすすめプログラミング言語ランキングTOP10
文系出身のプログラミング初心者がスキルを習得するには
ここからは、文系出身でプログラミング未経験の方が、プログラミングを習得するための方法を紹介します。プログラミングは理系の方が考え方やノウハウにおいて学習しやすい、と紹介しましたが、文系の方には習得が不可能というわけではありません。
プログラミングを習得するための方法を、見ていきましょう。
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書籍を使って独学で習得する
プログラミングを勉強するにあたって、やはり書籍を使っての勉強を思いつく人は多いです。
実際、書店にはプログラミング用の学習本が多数出版されており、様々な言語を身につけるための参考書として利用することができます。
プログラミングを学ぶ上での理論や基本的な文法については、こういった書籍だけでも勉強は可能です。しかし、業務で通用するような実践的なプログラミングを習得するためには、より高度な書籍で学習しなければなりません。
難しい書籍を自分一人でこなすのはなかなかハードルが高く、だいたい8〜9割ほどの人が挫折してしまいます。
コツコツ書籍で学習を進めたとしても、その技術を実践でどう使うのか、またその知識が正しいものなのか、ということに自信が持てないのも挫折してしまう要因の一つです。
無料の学習サービスを利用する
最近ではプログラミングをWeb上で学習する無料サービスも存在します。
カリキュラムがあり、手順を追ってプログラミングスキルを身につけていくのです。初心者向け、あるいは子供向けなど、基本よりもっと優しい部分から解説してくれるものも多く存在します。
しかし、やはり実践的な部分までを網羅してくれるサービスが少ないのも事実です。これらはプログラミングを学ぶきっかけにはなるのですが、仕事に活かしていこうとすると、どうしても実力不足を感じてしまうかもしれません。Web上だけでプログラミングを習得するのは、難しいといえます。
プログラミングスクールに通う
プログラミング初心者の学習方法として最もおすすめなのがプログラミングスクールに通うことです。
スクールはお金がかかるものの、初心者でも学習しやすい環境が用意されています。一般的な大学などでもプログラミングに触れる機会はあるかもしれませんが、プログラミングスクールではより実践的な内容を身につけることができるのです。
プログラミング初心者のため、順を追って基本を学んでいくカリキュラムが用意されていますので、専門用語を詳しく解説し、正しい知識を身につけることができます。このため書籍や学習サービスでの独学に比べて、挫折してしまう可能性が低くおすすめです。
スクールにはメンター(講師)もいるので、分からないことはすぐに質問ができ、実践的な技術を身につけることができます。数学が苦手な方にとっても、安心して学べる環境となっているのです。
転職サービスのついたスクールがおすすめ
プログラミングを学習し、最終的にエンジニアやプログラマーへの転職を目指すのであれば、転職サービスのついたスクールに通うことをおすすめします。プログラミングについてのスキルを学ぶだけでなく、キャリアアドバイザーと相談しつつ転職活動もできるため、初めてのエンジニア・プログラマーへの転職でも安心です。
転職に必要となる面接練習や、希望に近い求人を紹介してくれたりと、エンジニア・プログラマーを目指す方にとっては非常に心強い味方となってくれるでしょう。
こういったスクールでは無料の相談も受け付けていますので、少しでも興味を持たれた方はそちらを利用してみることをおすすめします。
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