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ローコード開発ツール・プラットフォーム14選 おすすめから無料のOSSまで

更新: 2021.09.02

コードをなるべく書かずにアプリ開発を行える「ローコード開発」は、新時代のトレンドになりつつあります。

実際にローコードでの開発を行なってみたいという人向けに、今回はローコード開発プラットフォームのおすすめ13選を紹介します。

この記事は現役エンジニアによって監修済みです。

ローコード開発ツールとプラットフォームおすすめ11選

本章では、ローコード開発ツールとプラットフォームのおすすめを11選を紹介します。

  • OutSystems
  • Microsoft PowerApps
  • Google App Maker
  • Kintone
  • Mendix
  • Appian
  • Oracle APEX
  • Salesforce Lightning
  • Magic xpa Application Platform
  • SPIRAL
  • 楽々framework3

OutSystems

OutSystems

出典元:OutSystems

  • ドラッグ&ドロップによる簡単な操作で開発し、カスタムコードによる拡張が可能
  • 追加設定なしで275以上の外部サービスと連携
  • AI支援開発機能により、スピーディで高品質なアプリ開発を実現

OutSystemsは、ポルトガル発のローコード開発プラットフォームです。

数百万人規模のユーザーにも対応できるアプリを作成できるとして、世界中で導入されています。

Microsoft PowerApps

Microsoft PowerApps

出典元:Microsoft PowerApps

  • Excelの関数やマクロを扱う感覚でアプリ開発が可能
  • 開発環境はWebブラウザがあればよく、Macでも問題なし
  • ドラッグ&ドロップによる簡単な操作と、すばやいデプロイ機能で高速開発が可能

PowerAppsは、Microsoft社が提供するMicrosoft 365というサブスクリプションサービスに含まれるツールの1つです。

Office系のソフトウェアと連携して業務の手間を省きたいと考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。

Google App Maker

Google App Maker

出典元:Google App Maker

※本サービスは、2021年1月19日にサービス終了しました。

  • Google カレンダーやGmailなどと連携でき、社内ワークフローや業務課題の改善につながる
  • サンプルアプリが豊富で、要件に合わせたサンプルを選んでカスタマイズが可能

Google App Makerは、GoogleのG Suiteユーザー向けのローコード開発プラットフォームです。

Kintone

Kintone

出典元:Kintone

  • 日報、案件管理、交通費申請など、多種多様なパターンに合わせた業務アプリを必要なだけ追加可能
  • 各業務アプリに蓄積されたデータに対して、コメントなどのコミュニケーションが可能
  • 外部サービスや基幹システムとの連携も可能

Kintoneは、サイボウズ社が提供する業務アプリ構築プラットフォームです。

業界を問わず導入できることから、2020年3月末時点で15,000社の導入実績を誇ります。

Mendix

Mendix

出典元:Mendix

  • モデル駆動型の開発環境を提供し、UI(ユーザーインターフェース)やデータ開発を視覚的に行える
  • 企業向けアプリケーションの要求に合わせて設計されているため、安全性や拡張性が高い

Mendixは、複雑な機能や最新技術に対応したアプリ開発に対応した、ローコード開発プラットフォームです。

企業向けの業務アプリ構築におすすめで、安全性やサポートの充実などに定評があります。

Appian

Appian

出典元:Appian

  • 一般的なプログラミングよりも、最大20倍近くのスピードでアプリ開発が可能
  • 開発だけでなく、カスタマイズやデバッグなども簡単な操作で行える

Appianは、業務課題を解決するアプリケーション開発をサポートする、BPM(ビジネスプロセス管理)プラットフォームです。

自動車メーカー、銀行、政府機関など、あらゆる業界で導入実績があります。

Oracle APEX

Oracle APEX

出典元:Oracle APEX

  • Webブラウザから起動するだけで、スケーラブルでセキュアなアプリ開発が可能
  • ブロックベースのコーディングで、ハンド・コーディングを98%削減
  • Oracle データベースのライセンスがあれば、無料でサービスを利用可能

Oracle APEX(Application Express)は、Oracle データベースの機能として提供されているアプリ開発プラットフォームです。

どこにでもデプロイできる、高速でセキュアなアプリを開発できるとして、世界中で導入されています。

Salesforce Lightning

Salesforce Lightning

出典元:Salesforce Platform

  • 豊富なライブラリをドラッグ&ドロップで簡単に組み合わせ、ページやアプリを高速で作成可能
  • 24時間365日対応のサポートつき

Salesforce Lightningは、クラウド型のCRMツールで世界的なシェアを誇る、Salesforceのカスタムアプリケーションです。

生産性向上やスピーディな開発が魅力で、あらゆるアプリをモバイル対応にするのも容易です。

Magic xpa Application Platform

出典元:Magic xpa Application Platform

  • アジャイル開発に向いており、モデルやデータなどはリポジトリ管理される
  • ワンソースでマルチプラットフォーム(Web・モバイル)に対応したアプリ開発が可能

Magic xpa Application Platformは、1つの開発手法でマルチデバイス対応のアプリ開発を行える、ローコード開発プラットフォームです。

工数をかけず低コストで開発できるため、費用対効果の高さを顧客側にアピールできるでしょう。

SPIRAL

SPIRAL

出典元:SPIRAL

  • データベースを中心にメールやLINE配信などの各機能が用意されており、選択するだけで簡単にアプリを開発可能
  • 勤怠管理、顧客情報、給与などのさまざまなデータを一元的に管理
  • あらゆる業種や業態で活用され、約3,500社の導入実績あり

SPIRALは、あらゆる業界の業務を効率化する、クラウド型ローコード開発プラットフォームです。

金融機関や政府機関などのセキュアなシステムが求められる業界でも、導入実績があります。

楽々framework3


出典元:楽々framework3

  • 部品組み立て型で誰でも簡単に開発できる
  • 保守性の高いシステムを実現できる
  • 15年以上の実績を誇る純国産の開発ツール

楽々framework3は、住友電工情報システムが提供するWebアプリケーション開発基盤。

15年以上の実績、4,000を超える構築・稼働実績があります。

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OSSの無料ローコード開発ツール・プラットフォーム3選

本章では、OSS(オープンソースソフトウェア)のローコード開発プラットフォームのおすすめを3つ紹介します。

  • iPLAss
  • Open Lowcode
  • プリザンター

iPLAss

iPLAss

出典元:iPLAss

  • Webブラウザ上でデータ定義と設定を行うだけで、アプリ開発が可能
  • アプリ開発でよく利用される汎用機能から、会員サイト化のプラグインまで提供

iPLAssは、新規ビジネスの立ち上げを迅速に容易に実現できる、OSSのローコード開発プラットフォームです。

状況に合わせて、JavaやGroovyなどを使ってカスタムコードを記述することも可能です。

Open Lowcode

Open Lowcode

出典元:Open Lowcode

  • 財務管理やワークフロー管理などの特定のアプリを高速かつ正確に開発可能
  • データベース、アプリケーションサーバー、クライアントの3層構造を採用

Open Lowcodeは、基本的な業務アプリを迅速に開発できるOSSのローコード開発プラットフォームです。

プリザンター

プリザンター

出典元:プリザンター

  • ドラッグ&ドロップで開発でき、APIやJavascriptを使った機能拡張も可能
  • すべての機能をユーザー数制限や期間制限もなく、無料で使える

Pleasanter(プリザンター)は、フルスクラッチ開発の約3分の1の工数でアプリ開発を行える、OSSのローコード開発プラットフォームです。

ダウンロード版は完全無料で、環境構築が不要のクラウド版は3名まで無料で使えます。

ローコード開発とは

ローコード開発とは本章では、ローコード開発とは何かやノーコードとの違いについて解説します。

GUIベースでスピーディーな開発が可能な手法

ローコード(Low-Code)開発とは、なるべくコードを書かずにシステム開発を行う手法のことです。

具体的には、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ベースの開発ツールを使い、視覚的に分かりやすい操作でシステム開発を行う手法を指します。

ローコード開発のメリットについては、後述します。

ローコードとノーコードの違い

ローコードに似た開発手法として有名なのが、「ノーコード(No-Code)開発」です。

ノーコード開発とは、その名の通りコードをまったく書かずにシステム開発を行う手法のことです。

つまり、プログラミング経験のない非エンジニアの方でも、簡単なアプリケーションを開発できます。

しかし、ノーコードはローコードと比較して拡張性が低いため、利用目的が限定的になりやすいです。

ローコード開発はトレンドの兆し

ローコード開発はトレンドの兆し日進月歩でテクノロジーが発展する現在において、システム開発の効率化は重要な問題です。このような中で登場したローコード開発は、国内外を問わず注目されています。

そこで本章では、ローコード開発のトレンド情報を解説します。

日本の企業での導入も進んでいる

ローコード開発は、日本では大手企業を中心に導入が進んでいます。

ローコードを導入した日本企業の一例は、以下の通りです。

  • 自動車メーカーのSUBARUは、コロナ禍で制限されたサプライヤーとの情報連携のため、ポータルサイトをローコード開発で実装した
  • 三井不動産リアルティは、シャドーIT対策のため、自作ツールをローコードで再開発し、稼働状況やメンテナンスを一元化した
  • 一部の地方自治体では、ローコード開発で作成された新型コロナウィルスに伴う特別給付金の申請受付フォームがある

そのほか、バックオフィス業務の効率化や顧客向けのポータルサイト開発などにローコードは活用されています。

ローコード開発プラットフォーム市場は年平均成長率27.9%の見込み

株式会社グローバルインフォメーションの市場調査レポートによると、LCDP(ローコード開発プラットフォーム)市場は、2020年〜2025年に渡り、CAGR(年平均成長率)27.9%で成長すると予測されています。

ちなみに、CAGRとは「企業や市場の複数年における成長率から1年あたりの幾何平均を算出した数値」のことです。

CAGRを理解することで、業績が好調な企業や市場が推測できますから、合わせて覚えておくとよいでしょう。

コロナ禍による市場環境の変化で需要が増加

ローコード開発がトレンドになりつつある要因の1つが、コロナ禍による市場環境の変化です。

人やモノの移動が制限されたことで、多くの企業はシステム開発にかけるコストや運用を再考しなければならなくなりました。

つまり、なるべく開発コストをスピーディーにローコードで行ない、システム運用が容易にすることを検討した結果、ローコード開発の需要が増加していると考えられます。

ローコード開発のメリット

ローコード開発のメリット本章では、ローコード開発におけるメリットを3つ紹介します。

プログラミングのスキルが低くても開発が可能

1つ目は、プログラミングのスキルが低い初心者でも開発できることです。

これまでのシステム開発では、当然ながらITスキルの高いエンジニアの存在が不可欠でした。

しかし、ローコード開発ツールを使えば、最低限の知識があれば開発できるだけでなく、人員が不足している状況でもIT人材を確保しやすくなります。

短い期間で開発ができる

2つ目は、従来よりも短い期間で開発できることです。

システム開発に携わるITエンジニアにとっての最大の敵は、納期といっても過言ではありません。

そのため、90%近くの開発時間が短縮できるとの試算もあるローコード開発を採用すれば、ITエンジニアの工数は減るため、余裕を持って開発に取り組めるでしょう。

開発コストが抑えられる

3つ目は、開発コストが抑えられることです。

ローコード開発は短期間でミスを少なく開発できるため、人件費のコストが抑えられます。

また、高給取りの優秀なプログラマーでなくとも開発できるため、さらなるコストカットも期待できるでしょう。

ローコード開発のデメリット

ローコード開発のデメリット本章では、ローコード開発におけるデメリットを3つ紹介します。

一般的なプログラミングによる開発よりも自由度が低い

1つ目は、一般的なプログラミングによる開発よりも自由度が低いことです。

ローコード開発で使う開発ツールは、特定のアプリケーションやサービスに特化していたり、テンプレートが決まっているものが多いです。

したがって、オリジナリティの高いサービスや大規模な業務システムを開発する際には、ローコード開発では対応しきれない可能性があります。

ある程度のプログラミングのスキルは必要

2つ目は、最低限のプログラミング開発のスキルは必要であることです。

つまり、ノーコードの開発ツールのように、完全にコードを書かずに開発できるものではありません。

しかし、必要なコードは検索して調べていけば解決できますから、初心者の方でも十分に対応できるでしょう。

エンジニアのモチベーションを下げる可能性がある

3つ目は、テクノロジーに敏感なITエンジニアのモチベーションを下げる可能性があることです。

ローコード開発では、自分で書くコードが少ない反面、開発できるサービスやアプリケーションが限定的です。

したがって、「クリエイティビティを発揮したい」「さまざまなテクノロジーを駆使してシステム開発に携わりたい」という考えを持つITエンジニアにとっては、物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ローコードでスピーディーで効率的な開発を実現しよう

ローコード開発と何か、ローコード開発を扱うメリットやデメリットなどを解説しました。

テクノロジーで業務課題を解決したいけど社内エンジニアが不足してお困りの際は、短期間で効率的なローコード開発を検討してみるとよいでしょう。

そして、ローコードをさらに理解するためには、実際に開発プラットフォームを使ってみるのが近道です。

無料で使えるOSSのローコード開発プラットフォームもありますので、興味を持った人はぜひこの機会にチャレンジしてください。

ローコードのハードルが高ければノーコードという選択肢も

ローコード開発プラットフォームのおすすめを紹介しました。

非エンジニアの方でも、ローコード開発プラットフォームを使えば、業務の効率化を実現できるシステムを開発できるでしょう。

しかし、それでもハードルが高いと感じた場合は、コードを書かない「ノーコード開発」という選択肢もあります。

ローコード開発プラットフォームで思ったような開発が行えなかった場合には、ノーコード開発プラットフォームも試してみてください。

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この記事を書いた人

ダイスケ@
元ITエンジニアの会社員です。得意ジャンルは、ビジネス, スポーツ, エンタメ系。個人ブログでSEOライティングも行っています。

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