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パソコン不要!低学年のIT教育に最適。テクノロジー絵本「ルビィのぼうけん」とは

更新: 2019.08.19

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プログラミングで人生を変えた最新事例

パソコン不要で、プログラミング思考が学べるテクノロジー絵本「ルビィのぼうけん」を知っていますか?

著者のリンダ・リウカスさんはフィンランド出身の女性プログラマー。オンラインのプログラミング講座を提供するCodeacademyに勤務していた経験を持ちます。女性向けのRuby on Railsワークショップ「レイルズガールズ」を立ち上げたことでも知られるリンダさん。

リンダさんの絵本「ルビィのぼうけん」は国際的な評価を得て、世界20カ国で出版されています。国内向けにはワークショップキットも発売しています。

今回は「ルビィのぼうけん」とリンダさんのキャリア。「ルビィのぼうけん」の練習問題を生かした低年齢層向けのプログラミング教育や、フィンランドの教育事情についてご紹介します!

画像出典:Hello Ruby

「ルビィのぼうけん」とは

6歳の女の子「ルビィ」が、宝石集めを通じてプログラミング思考を学ぶ絵本

「ルビィのぼうけん」は、6歳の好奇心旺盛な女の子「ルビィ」が宝石集めを通じ、テクノロジーやプログラミングに触れ、その思考を学ぶテクノロジー絵本です。

原題は「Hello Ruby: Adventures in Coding」。

主人公の女の子「ルビィ」の名は、プログラミング言語のRubyからとられたものです。

ちなみに「ルビィのぼうけん」には、Linuxのキャラクターをモチーフとした「ペンギンたち」。

PythonのWebアプリケーション向けフレームワークから名前をとった「ジャンゴ」。

Mac OS Xのバージョンのひとつ「Snow Leopard」になぞらえた「雪ひょう」などユニークなキャラクターがたくさん登場します。

著者のフィンランド人女性プログラマー、リンダ・リウカスさんはクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、およそ38万ドルの資金を集め、同書を制作。出版しました。

教育向けという位置付けの絵本ですが、大人が読んでも様々な気づきがあります。特に絵本に登場するキャラクターの言動や設定には、各プログラミング言語やOS、フレームワークの特徴が絶妙に織り込まれています。少しでもプログラミング経験がある方なら思わずクスッとしてしまうような、ユーモアに満ち溢れています。

・ルビィのぼうけん 公式ウェブサイト

・キャラクター紹介

2020年から始まる小学校のプログラミング教育向けの教材として、注目される

ルビィのぼうけん こんにちは!  プログラミング

「ルビィのぼうけん」は、前半部がルビィとの宝石集めの絵本パート。後半が練習問題という構成です。

練習問題の目的は、コンピュータの仕組みや役割、プログラミングの考え方を理解すること。

紙とハサミ、目立つ色のペンで自分だけのコンピュータを作ったり、「命令」を書いた紙とコンピュータ役の友人とアクティビティをするといった内容です。

つまりパソコンを使わずに、テクノロジーへの理解が深められる内容なのです。

日本でも既に「ルビィのぼうけん」の練習問題をベースとした小学校向けの授業実践集が発売されるなど、2020年から始まるプログラミング必修化に向け、同書への注目度が高まっています。

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リンダ・リウカスとは

画像出典:リンダ・リウカス 公式ウェブサイト

Kickstarterで資金を募り「ルビィのぼうけん」を出版した、フィンランド人女性のリンダ・リウカスさん。実は彼女自身もプログラマーです。

フィンランド出身のプログラマー、作家、イラストレーター

リンダ・リウカスさんはフィンランドのヘルシンキ生まれ。

14歳の頃、当時はアメリカの大統領候補だったアル・ゴア氏に夢中になり、ファンサイトを作るためにHTMLとCSSを独学。HTMLを身につけたリンダさん。しかし、すぐにはプログラミングに夢中になったわけではなかったそう。

その後、アメリカに留学。リンダさんはオンラインでプログラミング講座を提供するスタートアップ「Codeacademy」に就職。100万人以上が属するメンバーコミュニティの活性化を手がける、コミュニティマネージャーとして業務を行いました。

3年後にフィンランドに帰国したリンダさん。故郷の国で世界の様々な課題を解決するための手段としてのテクノロジー、プログラミングに関する活動を始めます。

重要なのは、プログラミングというのは、技術ありきではなく、さまざまな世の中の仕組みや、多くの分野のことを学び、それをテクノロジーを結びつけること。そこに意味があると考えています。

–出典:世界中の女子よ、プログラミングを始めよう!

女性を対象としたプログラミングのコミュニティ「レイルズガールズ」を立ち上げ

画像出典:Rails Girls

リンダさんの活動として、最も有名なものの一つが「レイルズガールズ」です。

レイルズガールズとは、Webアプリケーション開発向けフレームワーク「Ruby on Rails」を使った女性向けの ワークショップ。より多くの女性がプログラミングを身につけ、アイデアを形にする手助けをすることを目的とするコミュニティです。

フィンランド発のプログラミングワークショップであるレイルズガールズ。これまでに世界227の都市でワークショップが開催され、1万人以上の女性が参加しています。

日本でも広がる、レイルズガールズ

レイルズガールズの活動は日本でも拡大中。5月18日〜19日にかけては、9回目となるRails Girls Tokyoが開催予定です。

・申し込みページ


絵本「ルビィのぼうけん」を出版

世界20カ国で翻訳、出版

クラウドファンディングで資金を集め、出版した「ルビィのぼうけん」は、リンダさんの代表的な著作となりました。現在までに世界20カ国で翻訳、出版されています。

これまでに邦訳されたのは、第1作「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」と第2作「ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ」の2冊。未訳の著作には、「ルビィのぼうけん」シリーズ第3作に当たる「Hello Ruby: Expedition to the Internet」があります。

「Hello Ruby: Expedition to the Internet」の邦題はまだ未定ですが、シリーズ名を踏まえつつ訳すと「ルビィのぼうけん インターネットへの探検旅行」となります。

パソコンがなくてもプログラミング思考を学べるアクティビティの多さが特徴

「ルビィのぼうけん」シリーズの全ての著作に共通しているのは、絵本パートの可愛らしさと、後半部の練習問題の楽しさです。

練習問題は、パソコンは使用せず、あくまで紙やペンなど身近な素材を活用しつつ「プログラミング思考」を理解することができるのがポイントです。

子供はもちろん、プログラミングに詳しくない親も一緒に、ゲーム感覚で練習問題に取り組むことができます。またインターネット回線やパソコンの台数が十分ではない教育現場への導入もすぐに可能です。

ワークショップ・スターターキットも正式に発売されています。それらを使うことで親や教員は、子供に「まずは紙やペンを使って遊びながら、プログラミングの考え方を理解する」という機会をスムーズに提供できます。

2016年にはフィンランドで「ルビィのぼうけん」のサマースクールが開催

2016年の夏には、ヘルシンキで「Hello Ruby Summer Camps」と題した、6歳から9歳の子供を対象としたサマースクールが2週間にわたって実施されました。

2週間のサマースクールでは、月曜日から金曜日までそれぞれ異なるトピックが用意されます。

子供達はワークショップを通じ、コンピュータや科学、天然資源や経済などを幅広く、体感的に楽しく学びます。

公式ウェブサイトでは、各トピックや日ごとのスケジュールが公開されています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

・Herro Ruby Summer Camps 公式ウェブサイト

リンダ・リウカスがTEDで語ったこと

2015年10月、リンダ・リウカスさんはTEDに登壇。

「子供に楽しくコンピューターを教えるには」というテーマで、スピーチを行いました。 リンダさんのスピーチの内容をご紹介します。

「大きな問題だって小さな問題が集まっているにすぎない」

「ルビィのぼうけん」の主人公の女の子の年齢は6歳。

このことに顕著なように、リンダさんはコンピュータやプログラミングを子供にも分かるよう「遊びを通じて」教えることを重視します。 しかし、現実にはテクノロジーを子供に教えるのは簡単ではありません。

コンピュータやプログラミングのことを「複雑すぎて、よくわからない」と思っているのは子供だけでなく、多くの大人も同じだからです。

「インターネットってどこにあるの?」などと聞こうものなら、大人は急に黙ってしまいます。「魔法だよ」と言う人もいれば「複雑すぎて説明できないよ」と言う人もいます。

–出典:リンダ・リウカス「子供に楽しくコンピューターを教えるには」

リンダさんは、コンピュータは魔法でも複雑なものではなく「早く動いているだけ」だと語ります。コンピュータやプログラミングはあまりにも複雑なものに感じられます。

しかし実際には「小さな問題」が積み重なり、その結果として「大きな問題」に見えるだけなのです。一つ一つの問題は、決して複雑なものではありません。

仕切り屋のCPUがいて、物事を記憶して、とても役立つRAMやROMがいます。一緒にコンピューターを組み立て、それ用のアプリケーションもデザインしました。

–出典:リンダ・リウカス「子供に楽しくコンピューターを教えるには」

「CPUとは何か」と聞かれた時に、すかさずそれを「仕切り屋」とたとえるのは、コンピュータに詳しい人であればあるほど案外難しいかもしれません。ついつい専門用語を使って、解説したくなる方が多いのではないでしょうか。

リンダさんはあくまで子供にも分かりやすい言葉で「遊び感覚」を忘れることなく、コンピュータを説明します。

こうしたリンダさんの姿勢は子供向けのプログラミング教育にとどまらず、プログラミング未経験者の大人の学習においても非常に重要なことではないでしょうか。

「ルビィのぼうけん」の魅力は、5歳の子供でも読める楽しさ

5歳の子供でも読める、テクノロジー絵本である「ルビィのぼうけん」。

2020年のプログラミング必修化を前に、日本でも関心が集まり、一時はAmazonで品切れにもなりました。

駐日フィンランド大使館でパーティーを開催。日本の小学校も視察

リンダさんの母国であるフィンランドでは、日本に先駆けて2016年からプログラミングの必修化がスタート。

フィンランドではプログラミングは独立した科目ではなく、全ての科目に横断的に取り入れられました。算数の授業に重点的に導入されたほか、音楽や体育の授業でも一部にプログラミングの要素が加わっています。

プログラミングの導入の狙いは、単にプログラミング言語を学ぶだけでなく「ロジカルシンキング」を身につけることにあります。よってフィンランドでは1〜2年生で正確な伝達を学び、3年生からタブレットやパソコンの動作を身につけます。そして7〜9年生でアルゴリズムと最低1つのプログラミング言語を覚えます。

2017年に来日したリンダさんは、日本の小学校の視察を行いました。

そしてフィンランドと日本の子供達を比較し、次のような見解を述べています。

実際、小学校で学ぶ子供たちを見たのは、少数なんですけども、見た感じでは、日本人の子供たちというのは、プログラミングを習う時、自信を持つまでに、ちょと時間がかかるということです。フィンランドの子供たちは、間違いとかミスを犯すことを恐れていないので、すぐトライしてなんでもやってみるのですが、日本の子供たちはそれに少し時間がかかっているように見えました。

出典:「ルビィのぼうけん」の著者:リンダ・リウカス氏を囲むランチレセプションに潜入!

リンダさんは日本の子供は一度自信を持つと、大きな創造性を発揮するとも述べています。

日本でのプログラミング必修化の成否を握っているのは、子供が失敗したとしても、そのことに低い評価を与えたり、怒ったりするのではなく「子供の挑戦を応援する」という親、教員の姿勢かもしれません。

2019年「ルビィのぼうけん」の続編として、機械学習/AI(人工知能)の本を出版予定

国内では2冊、未邦訳の作品も含めると3作目まで発売されている「ルビィのぼうけん」シリーズ。

リンダさんは自身のtwitterで2019年の発売に向け、機械学習、AI(人工知能)をテーマとした「ルビィのぼうけん」第4作目の制作を行っていると発言しています。ただし、2019年内に出版されるのは英語版のみになるだろうとの見通しも合わせて述べています。翻訳版の出版時期はまだ未定と見られます。

「ルビィのぼうけん」第3作、第4作の邦訳版の、早い時期での出版への期待が膨らみます。

まとめ

リンダさんの代表作「ルビィのぼうけん」は子供はもちろん、大人が読んでもクスッと笑えるようなユーモアが散りばめられています。

パソコン不要で、遊び感覚でプログラミング思考が学べる「ルビィのぼうけん」。

既に同書の練習問題をベースに教育現場向けにワークショップキットが発売されています。「ルビィのぼうけん」は2020年から始まるプログラミング必修化における、教材のスタンダードになりつつあるのです。

フィンランドでは「ルビィのぼうけん」を元に、サマーキャンプも開催されています。

プログラミング教育に関心がある方は、ぜひ一度「ルビィのぼうけん」のワークショップにトライしてみてください。

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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