「『MOSの資格は役に立たない』という意見を耳にする」
「なぜMOSは意味ないといわれるのか、理由を知りたい」
「MOSを取得するメリットも聞いて総合的に判断したい」
就職・転職成功の可能性を高めるために、MOSの資格取得を考える人は多いです。
しかし、「MOSは取得しても役に立たない資格」といったネガティブな意見を耳にすると、学習する意味があるのか疑問を感じてしまうでしょう。
そこで本記事では、MOSの資格は役に立たない・意味ないと言われる理由、取得するメリットなどについて詳しく解説します。
MOSの資格取得を検討している人は、ぜひ判断材料として役立ててください。
※料金等の記載内容は2024年2月執筆時点の情報です。最新のサービス内容等は公式サイトでご確認ください。
この記事の目次
MOSとは?
出典元:Odyssey Communications Inc.
MOSとは「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」の略で、WordやExcelといったマイクロソフトオフィス製品のスキルを証明する資格を意味します。
マイクロソフトが実施している民間資格で、パソコンのスキルの証明やスキル向上のために20代・30代を中心に取得する人が多いです。
現代ではあらゆる職種でWordやExcelなどのスキルが求められます。就職・転職面接で「WordやExcelは使えますか?」と質問されることも少なくありません。このような背景からMOSの取得を検討する人が多くいます。
MOSの公式HPはこちら。
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「MOS資格は役に立たない」といわれる4つの理由
なぜ「MOSの資格は役に立たない」といわれるのでしょうか。おもな理由は、以下の4つです。
- 取得しやすく差別化の材料になりづらい
- 受験料が高い
- 資格取得だけを目的にするとスキルが身に付かない
- Microsoft Officeを使わない職場もある
これらの理由について解説します。
取得しやすく差別化の材料になりづらい
MOSは他の人との差別化を図る資格としてはやや弱め。就職や転職で、MOSはアピールポイントにはなりづらいです。
評価が低い背景には、「難易度の低さ」と「必要な学習時間の短さ」が関連しています。
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他の資格に比べて難易度は低い
MOSは他のIT系の資格と比較すると、取得の難易度は低め。
実際の数値は公表されていませんが、一般レベルで80%、エキスパートで60%との合格率と言われています。
つまり、受かって当然の資格というイメージが少なからずあるのです。
必要な勉強時間は40時間程度
必要とされる勉強時間は経験者なら40時間、初心者でも80時間程度と言われています。これは、1日2時間程度の学習で、余裕を持って取り組んでも2ヶ月程度で取得できる数値。
学習コストが低いとみなされるため、取得に対する努力も評価されづらいでしょう。
受験料が高い
MOSは高い受験料から考えると、得られるメリットが少ないため、費用対効果が低いと感じる人も少なくありません。
MOSは1つの教科を受験するにあたり、一般レベルで10,780円、エキスパートで12,980円かかります。WordとExcelの2教科を受験すると、少なくとも20,000円以上かかることに。
また、資格取得に対して手当を出す企業もありますが、MOSに対してこのような資格取得手当を出す企業は残念ながら少ないです。
費用がかかり、得られる技術や金銭的なメリットが少なければ、 MOSの資格取得に魅力は感じづらいでしょう。
資格取得だけを目的にするとスキルが身に付かない
資格取得だけを目的にすると、スキルが身に付かず、役に立たないと感じやすくなります。
マイクロソフトオフィスの基礎を学び、それを基にしてさまざまな場面に合わせて対応ができる力を身に付けること。
これがMOSの資格取得の学習に取り組む上で、得られる大きな成果と言えるでしょう。
しかし、合格のために試験問題に正解することにフォーカスして丸暗記のような学習をすると、スキルは身に付きづらいものです。
また、合格できたとしても、成長を加速する基礎を確立できる可能性は低いです。
Microsoft Officeを使わない職場もある
4つ目の理由として、そもそもMicrosoft Officeを使わない職場もあるということ。この場合、MOS資格を取っても意味がないのは自明です。
以前は書類作成といえば「Word」であり、プレゼン資料の作成といえば「PowerPoint」といったように、Office製品を使わない職場は存在しないというほど浸透していました。
しかし、テクノロジーが発展しあらゆるサービスが使えるようになった現在では、依然としてMicrosoft Officeを使う職場は多いものの、そのシェア率は下がっている印象です。
例えば、Office製品の代替サービスとしてはGoogleがあります。Google ドキュメントやGoogle スプレッドシートは、Word・Excelと似た使い方ができる上、ブラウザ上で使えるのもメリット。
このように、Microsoft Officeを使わない職場はこれからも増える可能性があるので、使わない人にとってはMOS資格は役に立ちません。
「役に立たない」は本当?MOS資格を取得する4つのメリット
「MOSの資格は役に立たない」は場合によりけりです。むしろ、実務に直結する利便性の高い資格として活用できることも。本章では、MOSの資格を取得するメリットを4つ紹介します。
- 仕事に直結する実用性が高い資格
- パソコンの基本操作の習得にも役立つ
- 就職・転職する際のアピールポイントになる
- 海外でも通用する国際資格
仕事に直結する実用性が高い資格
MOSはマイクロソフトオフィスのスキルが身に付く、仕事に直結する実用性が高い資格。
ですので、役に立たないということはなく、むしろ業務効率のアップやわかりやすい資料の作成など、さまざまな場面でMOSで学んだスキルは役立ちます。
「Word・Excelに全く触れたことがない」という状態よりは、MOSに取り組み、実際に資格を取得していた方が評価は上がりやすいでしょう。
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パソコンの基本操作の習得にも役立つ
MOSの資格取得のための学習はパソコンの基本操作の習得に役立ちます。
さらに、どのような企業でも使うといっても過言ではない表計算ソフトと文書作成ソフトのスキルが身に付くこともメリット。
MOSは、パソコンを使った事務作業の効率化を実現し、ITリテラシーを高める基礎を固められる資格と言えるでしょう。
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就職・転職する際のアピールポイントになる
特定の職種への就職・転職において、MOSはアピールポイントになります。
具体的には、マイクロソフトのスキルが実務に直結する以下のような職種です。
- 事務職
- 秘書
- パソコンインストラクター
- Webライター
上記の職種を目指す人は、MOSのエキスパートの資格をしておくと少なからずプラスの印象が与えられます。
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海外でも通用する国際資格
MOS資格は国際資格なので、海外で働く際にもアピールできる資格。そのため、Microsoft Officeを使う海外の職場では、取得していると仕事を任せてもらえる機会があるかもしれません。
もっともMicrosoft Office製品は世界中で使われているので、グローバルな就業機会やキャリアを望む人は取得しておいて損はありません。
MOS資格に関するよくある疑問
MOSの資格に対するよくある疑問について、いくつか紹介します。MOSの資格取得を迷っている人は、ここで疑問をしっかり解決しておきましょう。
- 履歴書に書くのは恥ずかしい
- 独学でも取得できる?
履歴書に書くのは恥ずかしい
履歴書にMOSの資格を記載することは、恥ずかしいことではありません。
WordやExcelの一定以上のスキルがあることを伝えられ、ITリテラシーを客観的に証明する上ではとても効果的。
ただし、努力を証明したり、他の転職者よりも優位に立とうとしたりといった目的で書くと、あまり効果は期待できないことも理解しておきましょう。
MOSの資格が大きくプラスになる可能性は低いですが、マイナスにはならないので履歴書に記載することをおすすめします。
履歴書への記載方法に関しては、MOSの公式HPを参照してみてください。
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独学でも取得できる?
MOSはメジャーな資格で教材も豊富なので、独学でも取得しやすいです。
また、WordやExcelはインストールしている人も多いと思いますので、実際に手を動かした学習も行いやすいです。
時間の確保や集中の仕方などを押さえると、独学の効率がアップするでしょう。
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MOSは転職やITリテラシーの向上に役立つ
MOSは、特定の職種への就職・転職やITリテラシーの向上に役立つ資格です。
一方で、難易度の低さ・受験料の高さ・スキルが身に付かない人がいるといった理由から、役に立たない資格と言われることもあります。
しかし、こういった指摘はMOSに限った話ではなく、資格はそれをどのように活かすかといった目的意識を持って取得することが大切。
資格を取得しただけで採用されるほど、就職や転職は甘いものではありません。
- どのようなビジョンを持って資格を取得したのか
- スキルはどのように仕事に活かせるのか
- 資格取得の過程で、どのような学びや気付きがあったのか
このように具体的な要素に落とし込めば、資格は意味をなすはずです。
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