インターネットでいろんなサイト・SNSを見ていると、多くの人がイラストを公開しているのを見かけます。
また企業のサイトでも、イラストやマンガで商品やサービスの説明をしているところが増えています。このようなイラストはイラストレーターが描いている場合が一般的です。
実は美術大学や専門学校を出た人だけがこれらのイラストを描いているわけではありません。中には大学を卒業した後、独学でイラストレーターになった人も数多くいます。
今回は、独学でイラストレーターを目指す人が失敗しないために、具体的な方法やメリット・デメリットについて説明します。
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この記事の目次

独学でイラストレーターになることは可能
イラストやアニメ・漫画が好きで、好きなキャラクターの絵を趣味でたまに描いているという人も多いでしょう。
ですが、「好きだったらイラストレーターになれる」というのは別のような気がしていませんか。実はそうでもありません。
イラストレーターに資格や学歴は不要
まず、イラストレーターになるのに、美術大学や専門学校などを卒業しているなどの学歴や特別な資格が必要かどうかという点が気になるでしょう。
じつは、イラストレーターになるのに特に資格や学歴は必要ありません。
もちろん絵を描く専門の教育を受けていればイラストレーターになりやすいのは事実なのですが、自動車運転免許や医師、薬剤師、弁護士のような国家資格が必要というわけではありません。
また小説家や漫画家のように、賞を取ってデビューしなければいけない職業でもありません。


独学でもイラストレーターになれる
そしてここからが重要なところですが、イラストの描き方は多くの書籍が出ていますので、それらを読みながら独学で身につけることが可能です。
もちろんインターネット上にも数多くの情報が出回っていますので、パソコンを使える人であれば問題なくイラストレーターになるための勉強ができます。
このように、自分に合った書籍やWebサイトを利用すれば、独学でもイラストレーターとしての第一歩を踏み出せるのです。
むしろ、スクールに通うお金を、学習のための教材やPC・ペンタブ・ソフトウェアなどのツールに回した方がイラストレーターへの近道かもしれません。
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独学でイラストレーターになるための方法について
では実際に独学でイラストレーターになるためには、どのようなことに注意しなければいけないのでしょうか。
どのようにスキルを上げていけば良いのでしょうか。ここでは5つの方法について紹介します。
イラストレーターとしてのスキルを向上させる
まず1つ目のポイントとして知っておかなければいけないのは、仕事をもらえるようになるには一定水準以上のスキルがなければいけない、ということです。
逆に考えればよくわかると思いますが、あなたがイラストをお願いしたとして、幼稚園児の描いた絵のようなものが提出されてきたら「これじゃない」と思うでしょう。
ですから、ものすごく上手いかどうかは別として、最低限仕事を請けられるレベルは必要になります。
また、クライアントからの要望にキッチリと応える必要もありますので、それなりのコミュニケーション能力が求められます。
幅広いジャンルの模写をする
スキルを向上させるにあたっては、「人物だけ」「車だけ」というようなジャンルの絞り込みをしてしまうと、それ以外の仕事を取りこぼすことになります。
またそれぞれのジャンルに特有の描き方がありますので、特定のジャンルに絞らず、幅広く模写をするようにしましょう。
また、イラストには「テイスト」という言葉があり、同じ人物のイラストであっても、2等身だったり7等身だったりと、描き分けが必要になります。この描き分けは数多くの模写をしない限り身につかないのです。
デッサンの練習をする
そしてデッサン力が必要です。ものの形が崩れたイラストしか描けないというのは、デッサン力不足が招いている証拠です。
ですから書籍でもWebサイトでも構いませんので、デッサン力向上に役立つサイトを探し、練習するようにしましょう。
Photoshop・Illustratorの使い方を勉強する


2つ目のポイントです。最近のイラストレーターの仕事は、ほとんどがデジタルデータでの納品になっています。
その際に利用されるのがAdobe社の画像加工ソフト「Photoshop」と、イラストソフト「Illustrator」です。
名前を聞いたことがある方は多いと思います。イラストレーターを目指すのであれば基本のツールとなるIllustrator・Photoshopの使い方を勉強しましょう。
それこそ、書店に行けばいくらでも参考書が出ています。
もちろんそれ以外にもマンガを描くためのソフトウェアなどもありますから、自分に合ったものを使うという方法もあります。
ただし、最終的にはPhotoshopやIllustratorのファイル形式で出力できるソフトウェアを選んだ方が良いでしょう。
公式サイト:
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自分が「かっこいい」と思える本で学ぶ
意外と重要なのですが、3つ目のポイントは「かっこいい」「すごい」「美しい」と思えるような本を参考書として選ぶということです。
筆者も(20年くらい前ですが)Photoshopの勉強をした際は「Photoshopびっくり! ロゴデザイン」という本で、その中に紹介されている美しいロゴデザインの作り方を真似しながら勉強しました。
自分の理想とするイラストが描けるようになるのは、やる気にも繋がりますし、スキルアップにもつながっていきます。実際、そこで身につけたテクニックは、今でもちょくちょく役に立っています。
練習メニューやスケジュールをしっかり考える
4つ目のポイントは、学校の勉強と同じです。ちゃんと
練習メニューを考え、スケジュールを立てて勉強するということです。
単純なことですが、これがなかなかできない人が多いのではないでしょうか。
今使っている参考書をマスターするのに何日かけるのか、何冊分くらいをマスターすればOKなのかなど、いろいろと考えることが大切です。
もしあなたが「夏休みの宿題は8月末にやるタイプ」というだとしたら、心してかかるようにしましょう。
実力の高い人に話を聞く
そして5つ目のポイントは、インターネット上のサイトやSNS、もしくはデザイン勉強会などで知った講師の方など、すごいイラストを描く実力の高い人に話を聞くことです。
特に独学で勉強している場合、時々ぶつかる、どう乗り越えたら良いかわからない「壁」というものに出会います。その時、実力の高い人に聞いてみるのです。
その方々もそういう壁を乗り越えてきたはずですから、仲良くなっていれば教えてくれるでしょう。



独学でイラストレーターを目指すメリット・デメリット
では、学校などに通わず、独学でイラストレーターを目指すとした場合、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
それぞれ解説します。
独学でイラストレーターを目指すメリットについて
まずはメリットからです。ここでは3つのメリットを紹介します。
- コストが抑えられる
- 自分のペースで進められる
- 好きな場所で学べる
コストが抑えられる
まず何と言っても学費がかからないという点です。
専門学校等で学ぶと当然のことながら学費がかかります。通う期間が長くなればなるほど学費も多くかかりますし、地元に学校がない場合は都会に出て一人暮らしして…などと考えると、生活費もそれなりにかかります。
一方、独学で学習する場合には、そのような費用がかかりません。
自分のペースで進められる
次に、学校ではカリキュラムがありますから、生徒が習得しようがしまいがどんどん先に進んで行ってしまいます。
一方、独学の場合は自分ができるようになるまでやれば良いわけですから、自分のペースで学習できます。自分が納得できるまで練習すれば良いのですから、必ずスキルが身についていきます。
好きな場所で学べる
そしてもう一つ。学校に通わないのであれば、どこにいても好きな場所でスキルアップのための勉強や練習ができます。つまり場所を選ばないのです。ですからどこに住んでいる人でも、自宅での学習が可能です。
スクールに通うとなると、通学できる場所に引っ越すなど、場所についてはいろいろな制約が出てしまいます。
独学でイラストレーターを目指すデメリットについて
一方で、独学にはデメリットもあります。こちらは4つを紹介します。
- プロからアドバイスを受けられない
- スキルの習得に時間がかかる
- 間違った情報を得る危険がある
- モチベーションを保つのが難しい
プロからアドバイスを受けられない
1つ目は、学校に通えば講師など、プロの人が身の回りにたくさんいることになります。ですから当然、勉強に詰まったときにはアドバイスを受けることができます。


スキルの習得に時間がかかる
2つ目は、自分のペースで進められる代わりに、スキルの習得に時間がかかるということです。
体系立てて教えてもらえるわけではありませんので、試行錯誤しながらスキルを身につけていくため、どうしても時間がかかってしまいます。
一つずつ確実にスキルを身につけていけることに対するデメリットだと考えて構いません。
間違った情報を得る危険がある
3つ目は、書籍からの情報であれば良いのですが、インターネットから情報を得た場合に、それが間違った情報の可能性があるということです。
ある程度スキルが身についていれば間違った情報を信じてしまうことはありませんが、最初の内は混乱することでしょう。
また間違っているとまでは言わなくても、何年も前の情報だと、ソフトウェアのバージョンがその頃よりも新しくなっているために、操作方法が変わっている可能性もあります。
その場合、メニュー自体の場所が変わっていたりすると、手順を追うのが難しくなります。
スクールであれば、仕事のニーズにあった正しい知識を効率的に身に付けられます。独学の場合には、自分で情報や知識の正しさを判断する必要があるのです。
モチベーションを保つのが難しい
4つ目は学校と違って、自分でスケジュールを立てる必要がありますので、モチベーションの維持が大変です。
一人で長期間学習を続けていると目標を見失いがちで、そのためにモチベーションが下がってしまいます。
これは試験勉強を一人でやっていたときのことを思い出せば良いでしょう。
3日間だけ我慢すれば良いのであればモチベーションを維持できますが、それが3週間や3ヶ月となると、一人で勉強しているとモチベーションが続かなくなります。


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イラストレーターとして活躍するための実績を積むには
では、独学で勉強と練習を重ね、基本的なことができるようになったとします。
その場合、仕事をもらえるようになるには実績を積み重ねる必要がありますが、それはどのようにすれば良いのでしょう。
SNSなどで作品を発表する
実績の積み方として最も簡単なのは、自分の描いたイラストをSNSなどに投稿することです。
Twitterで公開している人も数多くいますし、pixivなどのイラストサイトに登録して公開すれば、あなたのイラストを気に入った人からの「いいね」をもらえたります。
SNSやブログで作品を発表すれば自分のポートフォリオになりますし、仕事の獲得にもつながる可能性があります。
コンテストで結果を残す
次に、イラストコンテストに作品を応募する方法です。この辺は漫画家を目指す人が、出版社の主催する賞に応募するのと同じです。
例えば「登竜門」というサイトでは、イラストに限らず様々な賞やコンペを一覧で表示しています。
これらの賞に応募し結果を残すことができれば、それは実績としてプロフィールに載せることができます。
イラストの仕事を請ける
実績を積む一番の方法は、実際にイラストの仕事を請けてみることです。そうすれば自分のスキルのレベルもわかりますし、クライアントが求めるものをキチンと描けるかどうかもわかります。
イラストの仕事を募集しているサイトとしてはSKIMAなどのサイトがありますので、実際にで仕事を請けてみれば、成長・自信・実績につながるでしょう。
また、仕事を安定して請けられれば、副業にできたり、フリーランスとして働いたりとさまざまな可能性が見えてきます。
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独学はイラストレーターになるための選択肢の1つ
ここまで読んできて、独学でイラストレーターになるスキルを身につけるためのイメージは湧いてきたでしょうか。
最後に、スキルを身につけるための方法についておさらいしてみます。
独学が「絶対におすすめ」ではない
独学にはメリットもデメリットもあるというのは紹介したとおりです。ですので「絶対に独学がオススメ」というわけではありません。
重要なのは「イラストレーターのスキルを身につける」ことですので、独学でできそうであれば独学を選択すれば良いですし、「自分には無理だ」と思えば別の手段を取れば良いのです。


スクールなら講師からアドバイスが受けられる
独学では無理だと判断したのであれば、専門学校などのイラストのスキルが学べるスクールに通うことを検討すると良いでしょう。
講師から直接アドバイスが受けられるのは、独学とは異なる大きなメリットです。
イラストの描き方やデッサンの方法のみならず、各種ソフトウェアの使い方がわからない場合も、丁寧に指導してもらえます。
ソフトウェアを「学割」で買えることもメリットです。ただし卒業したら正規版の料金を払わないといけませんが。
またカリキュラムがありますので、独学よりも効率的に学べる可能性が高くなります。その代わりコストはかかります。
学ぶ場所や時間も自由にというわけにはいきませんから、ある程度制約されてしまいます。
通学時間が0のオンラインスクールもある
とはいえ、どうしても通学できない、時間の制約を受けたくないという場合もあるでしょう。
そういった場合は、オンラインスクールという手があります。これはどこかに教室があるわけではなく、インターネットを通して授業を受けられるスクールです。
イラスト・マンガ教室SMILESなど、Skypeを利用した個人指導を行っているところもありますので、是非探してみてください。
通学時間が0でスクールのクオリティのレッスンが受けられます。また、通学のスクールよりも、コストを抑えられるケースが多い点も魅力です。
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