20代での転職を考えていませんか?
転職は新卒の就職活動と異なり即戦力の人材が求められます。20代は世間から見ればまだまだ若手という扱い。スキルや経験不足から、転職をためらってしまう人も多いようです。
しかし20代は、第二新卒やポテンシャル採用など、企業も積極的に採用したいと考えている傾向にあります。この記事では、20代の転職を成功させるポイントを具体的に紹介します。
必要な知識や日頃からやっておくべきことなどを解説しますので、ぜひ転職活動の参考にしてください。
この記事の目次
この記事のまとめ
20代の転職を成功させるポイントを解説します。
- 「転職を通じて実現したいこと」を考える
- 詳細な職務経歴書でスキル・経験を伝える
- 経験者に負けない“柔軟性”と“熱意”
- 大手企業に転職するかベンチャー企業に転職するかを絞る
- 口コミサイトの情報を得る
- 体験談を聞く
また、転職を成功させるために20代のうちにやっておくべきことなども解説します。
- 読書をする
- 専門知識を身につける
- 英語を勉強する
- 趣味をトコトン追求する
- 健康に気をつける
- ITスキルを身に付ける
新卒採用と中途採用の違い
転職活動を始めようと思った時、まず理解しておきたいのが新卒採用と中途採用の違いです。
転職サイトへの登録など、転職活動開始から採用までの過程が異なるのはもちろん、企業側が期待していることや採用までの流れも大きく異なります。
新卒の就活と中途の転職活動の違いを把握し、しっかり準備をしていきましょう。
中途採用は実績とスキルが求められる
中途採用において企業側が求めているのは「すぐに活躍できる」人材です。経験の豊富さやスキルが重視されます。
企業は基本的に、新卒採用だけでは必要な人材を集めることができません。そのため新規事業を立ち上げるタイミングや、急遽欠員が出た場合など、育成が不要で能力のある人材にすぐに入社して欲しいと考えた際に転職サイトなどを利用して求人を出すのです。
転職活動では、いかに自分が「即戦力」と成り得る人材であるかをアピール・説明できるか。これが転職成功の分かれ目になります。
採用担当者が見ているポイント:新卒採用の場合
新卒採用においては、「入社意欲」や「学生時代の経験・知識」が主な採用基準となります。面接官は過去に何をしてきたかというよりも、「仕事への適性があるかどうか」や「社風に合う人柄であるかどうか」など総合的な視点から判断します。
面接の質問も「将来性やポテンシャル、人柄」に関することが多いでしょう。
採用担当者が見ているポイント:中途採用の場合
中途採用においては、志望者がこれまで携わってきた仕事に焦点が当てられます。面接官は「どのような会社で働いてきたのか」「前職ではどのような業務に携わり、どんな結果を出したのか」などを主な採用基準として判断します。
また、中途採用は「営業」「人事」など、職種を特定した募集となり、その職種に携わるうえで、スキルが会社の基準を超えているかという視点で判断されます。
面接の質問も過去の実績などに関することが多いでしょう。
転職サイトの求人情報などを見て、どの程度のスキルが求められているのか判断しましょう。
すぐに取り組むべき業務がある
中途採用で入社した場合には、すぐに取り組むべき業務があります。
新卒入社後は育成期間が設けられていて丁寧な研修を行うのに対し、中途入社後は実際に業務に取り組み、サポートを受けつつ流れや進め方を実践を通して学んでいきます。
中途採用における企業側のメリットは「前職での経験を活かすことにより短期で戦力になる人材を獲得できる」ことです。そのため、職種に必要なスキルやビジネスマナーが身についていることが前提と考えられます。
中途採用では、社会人マナーや一般常識の有無がよりシビアに判断される事になります。
在職中から転職に向けて準備する際は、日々の業務では一般的なビジネスマナーなど一通り身につけられるように意識しましょう。
積極的な情報収集が必要
中途採用は通年行われているわけではありません。
欠員が出た時など不定期で転職サイトへの掲載などが行われ、充足した時点で募集が終わります。新卒の就職活動では、説明会の開催など企業側は積極的に自社に関する情報を発信していたので比較的簡単に情報が手に入ったのではないでしょうか。
しかし転職活動の際は自分自身で企業の情報を集めていく必要があります。
情報が不足していると、自分に適した求人にたどり着く事ができません。また、面接の際も企業の事業内容やビジョンを理解していないと、自身がどのような形で活躍をできるのかアピールすることができなくなります。
面接官からの質問なども情報が不足していればうまく答えられないでしょう。
転職活動をサポートしてくれるサービスがある
就職活動の際は、基本的に自分で応募先企業を決めて、エントリーシートを送っていたでしょう。しかし転職活動の場合は、転職エージェントなどに登録することで効率的に転職活動を行うことができます。
転職を成功させるためには、数ある求人情報の中から自身の希望に沿った仕事を見つけ出す事が必要です。転職エージェントはキャリアカウンセリングなどを通して専門のスタッフがあなたに合った仕事を紹介してくれます。
また収入などの条件は直接企業に質問することがためらわれるかもしれません。そんな時も転職エージェントは間に入ってやりとりしてくれるので、スムーズに疑問点を解消したり、希望を伝えることができます。
転職エージェントは無料で登録できるので、積極的に活用しましょう。
志望する会社・職種・業種が決まったら、企業のコーポレートサイトやパンフレットなど、可能な限り情報を収集し、事前に企業への理解を深めておきましょう。
例えば、エンジニアであれば、何の言語を使用するのか、どのようなプロダクトを作っているのかなどを事前にチェックしておく事が大切です。
選考がスピーディーに行われる
転職活動では応募から採用までの流れが新卒就職の時と異なります。
応募から採用までが平均1か月程度と、非常に短い期間で行われます。集団面接ではなく、個人面接が基本となり、面接回数も内定まで1〜3回程度である事がほとんど。
これは良い人材を見つけたらすぐに入社して欲しいと企業が考えているためです。入社までの期間は求人情報に記載している事が多いのでチェックしておきましょう。
20代の転職は理想のキャリアプランを実現するチャンス
20代の転職は多くの悩みや不安がつきものでしょう。一方で、若さゆえの「ポテンシャル」を加味してもらえたり、若手社員を求める企業も多くあったりとメリットもあります。
また20代転職の利点は、自身の理想のキャリアプラン実現に向けた転職も可能であるという点です。挑戦してみたい・やってみたいと思った仕事にトライすることも、20代の転職ならではであると言えます。
20代の転職は「キャリアチェンジ 」も可能
生涯のキャリアを俯瞰で見た際、20代というのはキャリア形成の時期にあたります。
この時期の転職において、重要なポイントとなるのが、「異業種・異職種へのキャリアチェンジ」にチャレンジするか、「同業種・同職種でのキャリアアップ」を目指すかという点です。
30歳に差し掛かると、大きなキャリアチェンジはマイナスな面も多く、やってみたい・興味があるというだけでは、なかなか未経験の職種・業界への転職を決断するのはハードルが高いです。
しかし、20代のうちであれば将来のビジョンを見つめ直し、キャリアプランを大幅に変えることも、それほどハードルが高いものではありません。
職種によっては年収も大きく変わってきます。もし現職の収入に不安があったり、年収アップを目指しているのであれば、キャリアチェンジの基準にすると良いでしょう。
未経験可・第二新卒歓迎の求人も多い
近年の労働力不足の影響もあり、20代は売り手市場の傾向にあります。そのため「未経験可」や「第二新可」といった若手向けの求人も転職サイトには多く出ており、全く新しい仕事に挑戦する転職者を歓迎する企業も増えています。
特にIT業界など労働人口不足の業界は、未経験から採用されるケースも多くあります。
新たな職種にキャリアチェンジする際は、まずはやりたい事を明確にしましょう。そして、その仕事に就く事で「どのような経験ができるのか」、「どのようなスキルが身につくのか」や、「自身の将来のビジョンに適した仕事であるのか」という点を深く考える事が必要です。
キャリアチェンジの具体例
キャリアチェンジの具体例を紹介します。
例えば営業職や販売職として働いている場合。これらの職種の転職希望者からは「売るだけではなく、自分で何かを作りたい」という声を聞くことが多くあります。
この場合、おすすめできる仕事の一つとして「システムエンジニア」が考えられるでしょう。システムエンジニアは自らの手でシステムやサービスを作っていく仕事です。
また業務を通じて、将来的な拡大の見込まれているプログラミングのスキルを磨くこともできますし、独立やフリーランス、リモートワークといった多様な働き方を選択することも可能です。
エンジニアはパソコンの前で黙々と作業しているイメージがありますが、システムの内容についてなど、様々な人とコミュニケーションを取る場面も多くあります。そんな時に、前職で身につけたコミュニケーション能力を、業務を円滑に進めていく強みとして活かすことができます。
前述のように人材不足によるエンジニアの需要は高く、スキルが収入に直結する仕事でもあります。業界全体が今後も成長すると考えられているため、年収アップを目指す方も候補の1つとして考えておいても良いかもしれません。
参考記事:転職で年収アップを目指す方法を解説【交渉や業界選びのポイントも】
20代の転職を成功させるポイント
20代の転職となると、「初めての転職」という方も多いでしょう。上記でご紹介した新卒の就活と中途 の転職活動の違いを踏まえて、20代での転職を成功させるために押さえておくべきポイントをご紹介します。
「転職を通じて実現したいこと」を考える
まずは転職活動を始める前に、しっかり自分と向き合い、転職をした先に何を求めているのかを明確にしておきましょう。
職場だけでなく、職種・業種そのものを変えるキャリアチェンジの場合はより詳細な自己分析が必要です。
- 職場や業種が変われば、不満は解消できるのか
- 自分がやりたいことは、その仕事で本当に実現できるのか
- どのような働き方をしたいのか
客観的な自己分析ができていないと、自身の将来のビジョンを描くことができません。その結果、応募先選びに時間がかかり過ぎてしまうなど、転職活動において効率が悪くなります。転職先の職場がミスマッチとなってしまう可能性もあるでしょう。
また客観的な自己分析が不足していると「志望動機」や「自己PR」が表面的なものになります。面接での質問に対する答えも一貫性に欠けてしまい、採用担当者から熱意や志望度に疑念を持たれてしまいかねません。
自らの将来に確固たるビジョンを描けているかどうかが、転職の成功・失敗を左右する大きな要因であると言えます。
転職は自分の今後の人生を大きく左右します。悩みや不安もあり、簡単に決断できるものではありません。転職活動は現実的な面も含めて、納得がいくまで考えて見ましょう。
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詳細な職務経歴書でスキル・経験を伝える
中途採用の選考書類は、履歴書の他に「職務経歴書」を求められることがほとんどです。20代は職務経歴は少ないため、何を書けばいいかわからないという悩みを持つ傾向にあります。
職務経験が少ないと感じる人ほど、職務経歴書に詳しい説明を記載することが大切です。
「今の仕事ではどのような事を任されているのか」をより詳細に具体的にアピールし、その結果「何を身につけたのか」「身につけたスキルは志望する会社でどのように活かせるのか」など、自身を採用するメリットを伝えるための要素として利用しましょう。
「やりたいこと」や「興味があること」など、自己PRに終始するのではなく、「できること」や「任されてきたこと」を具体的に選考段階からしっかり伝え、自身の強みを示す必要があります。転職サイトなどに記入例があるので、参考にしてしっかり準備しましょう。
関連記事:アルバイト経験しかなくてもOK。職務経歴書の書き方を徹底解説
また、応募書類などに書く経歴が少ない場合は、求人情報の仕事内容をもとに「入社したらやってみたいこと」など、記入欄にないことも積極的に書いてみましょう。
企業側が「会社に興味を持って、しっかり調べている」と好印象を持ってくれる可能性があり、意欲のアピールにもつながります。
経験者に負けない“柔軟性”と“熱意”
中途採用は即戦力の人材を求めていることもあり、応募者の職歴やスキルも高いことは事実です。
その際、経歴書や実績の面で他の応募者に劣る部分が出てきてしまうこともあります。
その場合は、20代ならではの「柔軟性」と「熱意」を全面的にアピールしましょう。新しい環境や仕事にもすぐ馴染むことができ、どんどん知識を吸収できる柔軟性と、仕事に対して真摯に取り組むという姿勢は、企業側から見ても将来性を感じてもらいやすくなります。
30代以降の転職者を採用する際、企業側は「前の会社でのやり方や慣習が異なった場合、志望者は自社に柔軟に合わせられるだろうか」といったことを懸念することもあります。
その点20代の転職では、柔軟な対応ができることや、仕事に対する積極的な姿勢が前向き評価されることも多いです。
大手企業に転職するかベンチャー企業に転職するかを絞る
転職する企業の規模も重要です。
一般的に大手企業では給与や福利厚生など「働き方」の面でメリットがあるとされています。一方ベンチャー企業は裁量権があったり、努力が成果に反映される環境であるが多いようです。
社風や社内制度なども大手企業とベンチャー企業では全く違うものになってくるので要注意です。キャリアプランと照らし合わせながら検討していきましょう。
年収を第一に考えるなら外資系企業という選択肢もあります。外資系企業は年俸制でボーナスはありませんが、その分実力主義の環境であることが多いようです。
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口コミサイトの情報を得る
転職先の企業がどのような会社なのか、転職希望者にとっては気になる所でしょう。
あとあと後悔しないように事前に情報を得ておくことは大切です。
手軽に情報を得るには口コミサイトを見るのが良いでしょう。口コミサイトは会員登録などが必要になってくるものも多いです。しかし実際に社内にいた人だからこそ言える情報などがあるため、非常に有益なので一度登録しておきましょう。
おすすめの口コミサイト:VORKERS
体験談を聞く
また転職活動のノウハウなども知っていくるの知らないのでは大きな差が開いてしまいます。身近に転職した人がいるのであれば、体験談を聞くのも効果的です。
不採用にならないためのコツや注意するべき点、苦労したことなどの事例を聞いておくことで、事前に様々な対策を打つことができます。
身近な人から体験談を聞くことができないと言う人もいるでしょう。その場合は、体験談を投稿しているサイトやSNSから情報を仕入れていきましょう。
社会人歴によって取るべき戦略は変わる
20代は伸びしろやポテンシャルを考慮されており、また企業もじっくり育てようという姿勢のため転職にはまだまだ有利とされています。
しかし、「20代」といっても、社会人歴によって経験やスキルも違います。例えば23際と29歳では取るべき戦略も変わってきます。転職する際は自身の年齢や経歴と照らし合わせて、しっかりと戦略を練っていきましょう。
社会人1〜3年目の戦略:第二新卒求人が狙い目
第二新卒とは?
第二新卒という言葉にハッキリとした定義はありません。一般的には「新卒で入社して3年未満」を指すことが多く25歳頃までの求職者を指します。
企業は第二新卒を「短期間であれ社会人経験がある」という認識を持っています。社会人経験のない新卒と、即戦力である人材の中間という位置付けで扱われます。
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学歴はほとんど関係ない
新卒採用の際は、企業の採用基準として学歴が影響していた部分があるかもしれません。しかし第二新卒の場合は主に「社会に出た後に何をしていたか」で評価されるようになります。
つまり、実績やスキル次第では、中小企業から大企業への転職も可能であり、憧れの企業を再び目指すことも可能になります。そのためには、日々スキルアップを意識して、経験と実績を重ねていくことが大切です。
第二新卒は企業にとってもメリットがある
求人情報に「第二新卒可」とある企業は、20代前半での転職に寛容な企業が多いです。理由としては、企業側から見ても第二新卒を採用することは非常にメリットがあるからです。
社会に出て数年経過ごしているので、最低限のマナーを身に付けている上に、ポテンシャルもあり新卒に匹敵する成長も見込めると考えられます。また研修コストもかからないので、採用の負担を軽減することにもつながるのです。
志望する前向きな動機と、社会人経験やスキルをアピールすることができれば、今の職場より条件の合う企業に入り直したり、思い切ってキャリアチェンジすることも、比較的容易となります。
3年以内に転職しても良いのか
「転職を考えているけど、新卒入社から3年も経っていない」と悩む人も多いです。結論から言うと、新卒入社してから3年経たずに転職することは問題ありません。
むしろ3年をすぎてしまうと、先ほど紹介した第二新卒の枠から外れてしまうので、より転職が難しくなってしまうことも考えられます。
ここは応募先企業の方針による所もあります。例えばいち早く即戦力が欲しい企業の場合、書類選考で社会人経験が長い方を選ぶ可能性もあるでしょう。
社会人4~5年目の戦略:自主的なスキルアップで一歩リード
20代後半の社会人4年目以上になると、第二新卒としての転職ではなくなり、より即戦力であることが求められるようになってきます。
しかし、企業によっては、将来性へ期待も込め、ポテンシャルをある程度評価してもらえるところもあります。
業務を通して身につけたスキル・経験だけでなく、自主的に資格取得に取り組んだり、仕事以外の分野の勉強をすることで、転職活動において一歩リードすることができるようになります。
社会人6年目以上の戦略:即戦力であることをアピールできるかがポイント
社会人6年目以上、20代後半であっても28歳以上の転職では、ポテンシャル採用ではなく、完全に「即戦力」として会社に期待されるようになってきます。重要なポジションでの採用もあるでしょう。
これまでの仕事を通して、どんなプロジェクトに携わり、何%の売り上げアップに貢献したなど、より具体的な実績とスキルが問われます。
また、自分よりも経験豊富な30代の応募者と比較され、競争しなくてはなりません。より高い水準のスキルや能力を身につけておく必要があります。
新しい職種・業界への挑戦は20代のうちに
30歳以上の社員を採用する場合、多くの企業は即戦力かつ主力級の働きをしてくれる人材を期待して募集をしています。
つまり、30歳を超えると全く新しい職種や業種にイチからチャレンジするのは難しいと言えます。少しでも違う業種や職種に興味があれば20代のうちに挑戦した方が良いでしょう。
その場合も、現職を続けながら空いた時間を利用して、興味のある分野の勉強を進めておくべきです。そうすることで未経験の職種・業種でも取り組む姿勢や行動力を評価してもらえる事もあり、転職できた場合も実際の業務をスムーズにスタートすることができます。
20代にオススメの転職サイト
転職の成功を大きく左右するのは、自身の希望に一致する求人を見つけられるかどうかです。転職サイトによって求人数や特色が異なります。ここでは20代の転職にオススメな転職サイトを紹介します。
リクナビNEXTはリクルートが運営する転職サイトです。「既卒」「第二新卒」「未経験」歓迎のものを含め求人数が圧倒的に多いのが特徴。診断テストや転職ノウハウ情報などのコンテンツも非常に充実しています。20代が転職するなら登録しておきたい転職サイトです。
DODAはパーソルキャリアが運営する転職サイトです。転職サイトとしても利用できますが、「非公開求人」を紹介してもらえる転職エージェントサービスを利用するのも特徴的です。DODAの転職エージェントは他にも書類選考のための経歴書や履歴書の添削や面談などのサポートも充実しているので、初めての転職には心強いでしょう。
マイナビ転職はマイナビ社が運営する転職サイトです。マイナビ転職にしか載っていない求人の数も多く、年間17,000社が利用するスカウト機能など、転職をサポートするサービスも豊富です。
20代で転職を考える理由
20代でキャリアチェンジ・キャリアアップした方は、以下の理由で転職を考え始めています。
やりたい仕事がある
実際に転職を成功させた人を対象にしたアンケートでは「やりたい仕事があったから」という理由が最も多い結果となりました。前向きな理由で転職活動を始めた場合、仕事探しの軸も明確に定まっているため、効率よく仕事を見つける事ができます。
また説得力のある志望動機を伝える事ができるので、採用担当者からの印象もよく、採用につながりやすいと言えます。
新卒で働いた会社での社会人経験を通して本当にやりたい事が分かってくることもあるようです。
チャレンジできる年齢だと思ったから
転職で新しい仕事を始める・新しい環境に行くということは、当然リスクもあります。労働環境が今より悪くなったり、業績が急に傾くなどのリスクに対しある程度の覚悟は必要です。
しかし、今の仕事をしていくにあたって「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか」と将来への不安や悩みを持ち始めることもあるでしょう。
20代のうちであれば、転職に失敗しても再スタートできると前向きに考え、20代後半までに転職を選択する人も多いです。
給与・人間関係・労働条件など
いくら給与や待遇がよくても、残業が多いなど私生活を充実させる事ができなければ、次第に仕事へのやりがいも失われてしまう可能性もあります。
条件面に悩みがあるという理由の転職も非常に多いのが現状です。
また、仕事に見合った報酬がえられていないと不満を持っている人や、仕事そのものにやりがいを感じているが、社内の人間関係に悩みがあるなどの理由で転職を決断した人も多いです。
転職サイトで求人を探す際は、条件面で絞り込みができるので、効率的に希望条件の求人へたどり着くことができます。
20代の転職失敗パターン
辞めることが第一の目的となっている
転職活動を成功させるためには5年後、10年後の自分がどうありたいかを見据え、キャリア、プランを考える事が大切です。しかし悩みや不満のある現状から抜け出す事、つまり退職することが目的になってしまっている人もいます。
今の環境から抜け出すために、焦って次の仕事を決めないようにしましょう。焦って仕事探してしまうと視野が狭くなってしまい、また同じような状況に陥ってしまいかねません。ミスマッチな職場に転職してしまうとまた転職活動をしなければならなくなるでしょう。
転職活動の目的は「辞めること」ではなく「より良い環境で働くこと」です。その点を意識して転職先を考えることをおすすめします。
転職のビジョンが明確でない
転職活動の際は、まず将来のキャリアをしっかりと自己分析し、判断基準にしましょう。
その上で求人情報と照らし合わせ「業界や会社の将来性」や「労働条件」「自分が成長できる環境であるか」など長期的な視点で考える事が重要です。
また、今の仕事にやりがいがないという理由から転職を決断した人の場合、とにかくやりがいばかりを重視して仕事を決めてしまう傾向があります。
しかし努力が成果に反映しなかったり、ある程度年齢を重ねても全く昇給がなかったら、そのやりがいは維持できるでしょうか。精神的につらくなってしまい、次第にやりがいも失われてくる可能性もあるでしょう。
転職活動の成功を左右するのは一つの要素だけではありません。仕事内容、労働環境、職場の雰囲気、待遇など様々な要素を、面接を通して一つ一つ検討していきましょう。
やりたい仕事が漠然としている
20代で転職活動をしている人の中には仕事探しの際に「人と接する仕事」「社会貢献できる仕事」など選択の基準が漠然としている事が多いです。その場合、無数にある求人から候補を絞りきれなくなり「自分は何の仕事がしたいんだろう」とさらに悩みを増やしてしまう事にもなります。
「どんな職場で、どんなビジョンを持った人たちと働きたいのか」「社会のどんな問題をどう解決していきたいのか」など自分と向き合う必要があります。
まずは自分の希望の仕事・働き方を具体的にイメージし、求人情報の絞り込みを行いましょう。
20代転職の不安と対処法
20代の転職は、様々な不安を抱えることになるかもしれません。転職を始める前に、不安や対処法を事前に知っておきましょう。
経験やスキルが足りないかもしれないという不安:転職エージェントなどで十分な面接対策
特に20代前半の転職は、実績も少ないので経験やスキル不足が懸念されます。
志望先の企業によってはスキルのある即戦力人材を求めている場合もあるので、採用担当者を納得させられるほどの強みをアピールできるかが不安要素として挙げられます。
DODAやリクナビなどの転職エージェントに登録して面接対策を行い、万全の準備をして選考に臨みましょう。履歴書の添削なども行ってくれます。そもそもどんな仕事に就きたいか決まっていない人でも気軽に相談することが可能です。
後悔しない転職を成功させるためには必要不可欠であると言えるでしょう。
新しい環境でうまくやっていけるか不安:仕事内容に焦点を当てて探す。面接時に質問する
転職をすることで周囲の環境が大きく変わります。社風に合わせたり新しい同僚や上司を関係性を築いていかなければなりません。社会人としての経験が浅い場合は、うまく立ち回れるだろうかと心配になってしまうでしょう。
職場環境は自分の行動などでは変えられないものであるため、不安を覚えるのも仕方ありません。
そのため仕事探しの段階では環境よりも仕事内容に焦点を当てて仕事探しを始めることが重要です。選考の段階になって、職場の雰囲気や環境を質問することをおすすめします。
適職かどうかわからないという不安:徹底した自己分析
先の見えない不安から転職を漠然と希望しても、どの職種に就けば良いのか、どの業界の仕事をすれば良いのかわからず、悩みを抱えてしまうこともあります。
まずは転職したいと考えるようになった理由から、しっかりと自己分析していくことが大切です。
参考記事:自分に向いてる仕事って?適職診断で分からないやりがいのある仕事の見つけ方
20代のうちにやっておきたいこと
20代の転職では、「即戦力として活躍できる」というアピールに説得力を持たせるために、様々な知識や経験を積んでおくことが大切です。ここでは20代のうちにやっておきたいことを紹介します。
読書をする
20代のうちは一冊でも多く本を読むことを意識しましょう。
仕事をする上で様々な失敗をすることもあると思いますが、若いうちの失敗は、知識が足りていないことが原因であることが多いです。
本を読むことは、先人が長い人生を通して得た考え方やノウハウを手軽に短期間で吸収することができ、非常に効率的です。
世界的な成功者、例えばイーロン・マスクやビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットも、読書家であることが知られています。
20代のうちにあらゆる知識や考え方を本から学び、仕事にアウトプットしていく習慣をつけることが大切です。
専門知識を身につける
20代の時間とエネルギーがある時期は、専門知識をたくさん身につけておくことをおすすめします。
その際、得た知識を「これから先どのように活かしていくか」というところまで考えることが必要です。自分のやりたいことを極めても、それが将来的に多くの人から必要とされるものでなければ意味がありません。
まず未来にどういうスキルや知識が価値を持つか見極め、「広く浅く」ではなく、「一つのことを深く」身につけることを意識しましょう。
英語を勉強する
英語を使いこなせるようになると今よりもっと多くの人とコミュニケーションを取れるようになります。
現在、世界で英語を使用する人の数は17.5億人以上いると言われています。それに対し日本人の人口は1.2億人。つまり英語ができるようになるということは、コミュニケーションを取れる人の数が10倍以上増えることを意味します。
近年の日本企業の動向を見てみると、英語ができることは転職にも有利に働く傾向にあると言えます。実際にグローバル人材の需要と待遇は年々高まっていて、TOEICなどの試験を実施している企業も増えています。
SoftBankなど、TOEICのスコアによって報奨金を出す制度を設けている企業も多く見られます。
英語力がないことは、「得られる情報も制限される」ことに直結します。インターネット上の主要言語のうち、25%は英語。つまり英語ができないと、それらの情報にアクセスすることができません。英語ができないことによるデメリットは今後一層大きくなると予想されます。
反対に良質な情報を得られるということは、英語ができない人に対して一歩リードでき、可能性を広げることにつながります。
趣味をトコトン追求する
20代の内は仕事を頑張ることも大切ですが、趣味をトコトン楽しむこと、追求することをおすすめします。
仕事を初めて数年経ち、将来のビジョンなども見据え、いざ「好きなことを仕事にしよう」と考えた時、自分が好きなものが何なのかわからないという人は意外と多いです。
また、遊びや趣味に熱中することでオン/オフを切り替え仕事に集中できるメリットもあります。
自分が何に興味を持ち、何をしている時に充実感を感じられるのか。様々な経験を通して自分と向き合う機会を作るためにも、趣味も全力で楽しみましょう。
社外の様々な人と会う
20代のうちは積極的に社外の人と付き合うことをおすすめします。
社会人になって最初に入った会社というのは、その人の仕事観を作る大きな要素となります。そのため、周囲の人間と関わってばかりだと、価値観や働き方が固定化されてしまう恐れがあります。
社内の常識が、他の会社で通用しない可能性もありますし、一方で、会社に不満を抱えていたりしても、あらゆる価値観を知ることで逆に恵まれている環境であることに気づけたりすることもあります。
様々な立場や年代の人とかかわり、価値観や人生観に触れることで、視野を広く持ち柔軟な考え方ができるようになっていきます。
健康に気をつける
日本人の平均寿命は過去最高を更新し続けています。
それに伴い人生の内に働く期間も今後は増えていくと予想されています。
年齢を重ねても元気に働くためには、健康であることが最も大切です。また、時間やお金がなくても、人生を楽しむことはできますが、それらは健康であることが前提です。
体調が悪かったり、寝たきりになってしまっては、充実した日々を送ることは難しくなってきます。
健康な体は一朝一夕でできるものではありません。若いうちから、簡単なことから運動の習慣を身につけたり、食に気をつけて健康を意識した生活を送ることが大切です。
ITのスキルを身につける
ITのスキルは、英語と並んで、もしくはそれ以上にこれからの時代を生きる上で、身につけておくべきスキルです。
もし「将来のために何か勉強したい」と思っているのであれば、プログラミングを学ぶことをおすすめします。
プログラミングは、将来的に需要が拡大すると予測されているスキルですが、IT業界全体が人手不足に陥っており、売り手市場が続いているのが現状です。
プログラミングを身につけておくと、将来的に働き方の選択肢が増え、よりよい環境に転職したいと考えた時も、希望の条件で転職しやすくなります。
また転職をする際も実績が形となって現れるので、スキルを示しやすいという特徴もあります。
プログラミングは、国家資格や難関資格のように習得まで膨大な時間を費やさなければならないものではありません。近年は学習のハードルも近年は下がっており、オンラインで学べるサービスで気軽に学ぶことができます。
また、就職支援サービスのあるプログラミングスクールも増えています。求人を紹介してもらえたり、専属のアドバイザーにキャリアについての疑問を聞いたり相談をすることも可能なので、実際に転職活動を見据えてプログラミングの学習を始めるのであれば、利用してみることをおすすめします。
もちろんエンジニアやプログラマーを目指すわけではなくても、IT業界は今後の成長が見込まれているため、転職市場も活発になっています。求人数も多い傾向にあります。給料の水準なども高い職種も多いので、業界の候補をいくつかあげる際にはIT業界も検討してみると良いでしょう。
さいごに
20代の転職は精神的にも不安が 大きいでしょう。しかし労働市場の傾向から、20代にも転職を成功させるチャンスはあります。仮に20代前半だからといって書類選考や内定に不利になる状況も少なくなっています。
転職エージェントなどを活用してしっかりと対策を練ることで、仮に不利な状況であっても十分健闘できるでしょう。
転職活動の不安は体験談や口コミサイトから情報を得ることで解消されるでしょう。身近な転職経験者から体験談を聞くのもおすすめです。
30歳になる前に一度将来のキャリアをイメージする機会を設けてみてください。
現在の仕事や環境に問題があるようならば、転職を本格的に検討してみるのも良いでしょう。
はじめての転職、何から始めればいいか分からないなら
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