現職で身に付けた〇〇のスキルを役立てつつ、さらにマネジメントを経験して管理職などを目指せる環境に身を置きたく、転職を決めました。
「退職理由として、上司に『新しいことに挑戦したいから』と伝えようと思っている」
「面接で転職理由を聞かれたとき『新しいことに挑戦したいから』と伝えるのはプラスの評価になる?」
「未経験の分野にチャレンジしたい場合に転職理由はどうやって伝えればいいのだろう?」
現職からのステップアップや未経験の分野に挑戦したいという理由から、転職しようと考える方は多いでしょう。
一方で、勤め先の上司や企業の採用担当者から転職理由を聞かれた時、転職理由をどう答えようか悩んでしまうかもしれません。
そこで本記事では、転職理由として「新しいことに挑戦したい」と伝える際の上手な伝え方や、伝え方の例文などを紹介します。
この記事の目次
転職理由で「新しいことに挑戦したい」と伝えるのはあり?
転職理由を聞かれたときに「新しいことに挑戦したいから」と伝えてよいのかどうか。
結論からいえば、新しいことにチャレンジするのはポジティブなことです。よって、転職理由として伝えても問題はありません。
しかし、伝え方次第では、ネガティブな印象を与えてしまうことも。すると、転職面接で不利になってしまう可能性もあるでしょう。
例えば「現職に不満があって、より良い環境を求めている」というニュアンスで面接官に伝えてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまいます。
「新しいことに挑戦したい」それ自体は、転職理由として妥当です。後述する伝え方のコツを参考にして、相手にポジティブな印象を与えましょう。
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「新しいことに挑戦したい」を上手に伝えるコツ
「新しいことに挑戦したい」という転職理由を、ポジティブな理由として受け取ってもらうために意識したいポイントを以下にまとめます。
「退職理由として上司などに伝える場合」と「転職の面接中に伝える場合」の2パターンに分けて紹介するので、それぞれのケースに合わせて参考にしてください。
退職理由として伝えるコツ
最も重要なのは、現職の不満や愚痴ばかりにならないことです。
同僚との関係性や仕事内容、待遇への不満ばかりになると、相手が気分を悪くして揉めてしまう可能性もゼロではありません。
また現職で上司から信頼されているならば、「現状より待遇や給料を良くするから転職しないでほしい」と引き止められることも。
例えば、今の仕事とは別の仕事をしたいから転職を考えていたにも関わらず、高い給料を提示されたことで心が揺らいでしまうこともあるでしょう。
そこで転職を断念してしまうと、給料は上がってもやりたくない仕事を継続することになり、本末転倒な結果になってしまいます。
そのため、現職を辞める理由として「新しいことに挑戦したい」と伝える場合は、以下を意識してみてください。
- 現職の給料・待遇・人間関係などに不満があるわけではないと伝える
- 現職では実現できない目標や夢を伝える
- 自分の意思が固いのだと伝える
転職の面接で伝えるコツ
転職先となる企業の面接で伝える際も、現職の不満にならないよう注意しましょう。
面接官が「この人を採用しても同じように不満を抱えて、すぐに退職してしまうかもしれない」とネガティブな印象を抱いてしまう可能性があります。
「現職が不満だったから」ではなく「現職での経験を踏まえてさらに挑戦できる環境を求めている」というニュアンスで伝えることが大切。
やる気や向上心のある人材だと思ってもらいやすいでしょう。
またこの場合、面接官として気になるのは「なぜ現職では挑戦できないのか」だと考えられます。その理由まで用意できると安心です。
例えば、以下のような理由があると好印象です。
- 目標を実現できる部署や制度がない
- 現在の自分の役職では仕事の範囲が限定されていて、向こう数年は挑戦できない分野である
- すでに行動を起こしたが、反映されなかった
完全に未経験の業界や職種に転職したい方もいると思われます。この場合、ただ「新しいことに挑戦したい」とだけ伝えても採用になりにくいかもしれません。
第二新卒のような新卒に近い採用基準の面接だと話は別ですが、中途採用を行っている企業は「即戦力となる人材」を求めている傾向があります。
そのため、やる気だけでなく、経験やスキルもある人を採用する可能性が高いでしょう。
新しい挑戦をするために、あなたがどのような取り組みをしてきたかまで伝えることが大切。
以下、転職の面接で伝えるコツをまとめます。
- 退職時と同じく、現職の不満は伝えない
- 現職の経験やスキルを踏まえてさらに挑戦できる環境を求めていることを伝える
- なぜ現職では挑戦できないのかを伝える
- 未経験の業界・職種に挑戦する場合、そのためにやってきた取り組みも伝える
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「新しいことに挑戦したい」という転職理由の例文
ここでは、「新しいことに挑戦したい」という転職理由を伝えるときの例文を紹介します。
「退職理由として伝える場合」と「転職面接で伝える場合」のパターンを用意しました。あなた自身の状況に照らし合わせて、文言を変えながら使ってみてください。
退職理由として伝える場合の例文
例文1
こちらの例文は、スキルアップやキャリアアップを目的に、よりチャレンジできる環境を求めて転職することを伝える事例です。
現在の働き方や待遇などに不満があったとしても表に出さないことが大切になります。
例文2
今の仕事の中で〇〇に携わり、充実感や達成感を覚えました。今後も〇〇の分野で仕事を続けることが自分に合っているのではないかと感じ、転職を決めました。
こちらは、未経験の分野に挑戦するケースを踏まえた例文です。
完全に未経験の業界・職種に転職することを伝えると「経験がないと今のように働けるか分からない」と引き止められてしまう可能性があります。
そこで、未経験の分野でも働けるであろう根拠を示すことが大切。
今の仕事やプライベートで取り組んできたことが生かせるならば、積極的に伝えると説得力が増すでしょう。数字やデータで話せるとなお良しです。
転職の面接で伝える場合の例文
例文1
現職は非正規雇用で〇〇のスキルを使って仕事をしています。しかし現職では正社員登用制度がなく、キャリアアップが難しいと考えたのが転職の理由です。将来は正社員となり、管理職としてチームを率いる立場になりたいと考えています。そのためには正社員登用の制度があり、マネジメントの経験も積ませてくれる環境が必要でした。御社でなら正社員として〇〇のスキルを生かしつつ、マネジメント業務にも携われると考えて志望しました。
こちらは、現職よりさらに良い環境や、高いスキルを身に付けるための機会を求めて転職することを伝える例文です。
この例文では、非正規から正社員へとキャリアアップしたいことも伝える内容にしました。
「正社員登用制度がない」「昇進・昇格のチャンスが少ない」などのように、現職では目的が達成できない明確な理由を見つけてみましょう。
例文2
将来性を考えたとき、〇〇の分野のニーズが高まると考えて転職を決めました。〇〇の分野で活躍している御社であれば、長い期間にわたって仕事ができると考えたことが志望した理由です。〇〇の分野は未経験ですが、現在プライベートの時間を使って勉強をしながら、△△の資格取得を目指しています。御社に入社するまでには資格を取得し、基本的なスキルを身に付ける予定です。
こちらは、未経験の業界・職種に挑戦するときの例文です。
業界の将来性などは一般的にいわれていることであれば、現職と比較する形になってもそれほどネガティブな印象にはつながらないと考えられます。
ここで重要なのは、未経験の分野にチャレンジするにあたり、どんな取り組みをしているのかまで伝えることです。
すでにスキルを身に付けているなら理想ですが、現在進行形で勉強している場合でもプラスに感じてもらえる可能性があるので、積極的に伝えましょう。
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まとめ:転職理由はポジティブに伝えよう
転職を考えている方に向けて、転職理由として「新しいことに挑戦したい」と伝える際の上手な伝え方や、伝え方の例文などを紹介しました。
「新しいことに挑戦したい」と直接的に伝えるのは、「現職に不満がある」と受け取られてしまう可能性があります。
大切なのは「現状には満足しつつもさらにステップアップしたい、新しいことをやってみたい」というニュアンスで伝えることです。
「現職で培った〇〇のスキルをさらに伸ばしたい」「〇〇の業務をやってみて〇〇の分野に興味を持ち、本職にしたくなった」などのように工夫して伝えてみてください。
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