・さわやかな印象を与えるために、嘘をついて「サッカーが趣味です」と言う。
・友達が多くて社交的と思わせるために「飲み会やパーティーが趣味です」と言う。
・サブカルな雰囲気を出すために「音楽や服が好きです」と言う。
面接官に趣味は何ですか?と聞かれ、困ったことはありませんか?
また、履歴書の趣味欄でも何を書くか困るときがありますよね。
まったく映画鑑賞をしないのに、「映画鑑賞が趣味です!」などと伝えた経験がある方も多いでしょう。
しかし、嘘は危険です。
JOBRASSの調査によると、採用担当者の46%が面接者の趣味が嘘なのではないかと疑っています。
では、「趣味がない」場合はどうしたらよいのでしょうか。
この記事では趣味がない人に向けて、面接や履歴書作成における対処法をご紹介します。
この記事の目次
趣味がない人の割合
「趣味がないのは私だけ?」と悩んだことはありませんか。そもそも趣味がないことを不安に感じてしまうかもしれませんが、安心してください。
博報堂の生活定点によると、20代〜60代の男女で「無趣味な人」は約25%もいると言われています。
つまり、働く世代の4人に1人は趣味がないのです。
趣味がないことに劣等感を抱く必要はあまりないでしょう。
面接で趣味を聞く目的
「趣味によって合否が変わるのかな…」
「王道な趣味だと印象に残らないかな…」
など、様々な不安が頭をよぎると思います。
面接で趣味を聞く主な目的は、以下が考えられます。
趣味を聞く目的①アイスブレイク
趣味を聞く目的1つ目は「アイスブレイク」です。
普段の会話でも、別に目的はないけれど「趣味は何?」と聞くことがありますよね。
会話の始めや、会話内容が固くなってきたときに何気なく面接者に趣味を聞く場合もあります。
趣味で合否を決めようと考えている面接官は少ないと考えられるので、リラックスして質問に答えてください。
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趣味を聞く目的②人柄を知りたい
趣味を聞く目的2つ目は「人柄を知りたい」です。
前職の仕事内容や実績を聞くだけでは、その人の人柄を把握することは難しいです。
面接官が趣味を聞くということは、仕事の話だけでなく、趣味の話も通してあなた自身の人柄を理解したいと努めている証拠です。
なので、嘘をつかずにあなたが「好きなこと」や「楽しいと感じること」を答えてください。
趣味を聞く目的③ストレス解消法を持っているか
趣味を聞く目的3つ目は「ストレス解消法を持っているか」です。
どんなにホワイトな企業でも、仕事には多少のストレスがつきもの。
「クライアントから無茶な要求が来た」
「仕事が覚えられない」
「新しい環境に馴染めない」
上記のようなことはどの企業でも発生しうることで、ストレスの原因になります。
そのため面接官は、会社に入った後にストレスを感じたとしても、しっかりと対処法を持っているか確認するための趣味の有無を聞くことがあるのです。
趣味を聞く目的④社内に馴染めそうか
趣味を聞く目的4つ目は「社内に馴染めそうか」です。
趣味はコミュニケーションのきっかけとなるツールでもあります。趣味を通して社員同士が「社内サークル」などを作り、コミュニケーションをとる会社もあるほどです。
例えば弊社(株式会社div)では以下の記事中盤にあるように、「家庭科クラブ」や「ラーメン部」など様々な部活があります。
参考記事:株式会社divの細かすぎる求人票
このように趣味を通して、部署内外問わずに関わることができるため、仕事も円滑に進みやすくなります。
面接で趣味を聞かれたときの回答
しかし、趣味は「好きなこと」「楽しいと感じること」程度で問題ありません。
「活動頻度」や「どこまで深くのめり込むか」は人それぞれです。
あまり深く考えすぎず、以下で挙げる主な趣味から「好きなこと」を探してみてください。
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面接で答える趣味①スポーツ
主な趣味の1つ目は「スポーツ」です。
あなたは普段、ランニングやフットサル、バスケなど何かしらのスポーツをしていませんか。
博報堂の生活定点によると、20代〜60代の男女で「1年を通して、何かスポーツをしている」と回答した人は約25%います。
ここまで聞いて以下のように思ったなら、考え方を変えるべきです。
「そんな頻繁にスポーツしてないしな…」
「ランニングしているけど、近所を走るだけだし…」
「たまにジムに行っているけど、そんなに筋肉ついていないし…」
スポーツが好きで、それでストレスが発散されるのであれば、十分に趣味となります。頻度や実力は関係ありません。
スポーツが好きな方は遠慮なく「スポーツが趣味です!」と伝えましょう。
きっと、面接官にさわやかな印象を与えられるはずです。
面接で答える趣味②映画鑑賞
主な趣味の2つ目は「映画鑑賞」です。
博報堂の生活定点によると、20代〜60代の男女で「映画鑑賞が趣味」と回答した人は約33%いると言われています。
「ネットの記事で、趣味が映画鑑賞だと埋もれるからダメと書かれていた…」
「年に数本しか観てないし…」
「映画が好きな人からすると全然詳しくない…」
などなど、映画が好きだけど趣味で映画鑑賞を答えるのはよくないという風潮もあるようです。
しかし、面接官も趣味をそこまで深ぼろうとは思っていないはずです。
映画が好きであれば、たまに観に行く程度でも遠慮なく「映画鑑賞が趣味です」と伝えましょう。
面接で答える趣味③読書
livedoor NEWS(楽天ブックス調べ)によると社会人の約4割が月に1冊以上の本を読んでいます。
多くの本を読むに越したことはありませんが、仕事が忙しいなか、月に1冊でも読書をする時間を確保できているのは自信を持つべき点です。。
もしかしたら、普段から読書をしていると自分ではそれが趣味であると気づかないかもしれません。
しかし、趣味か否かは他人が決めるのではなく、自分で判断するものです。
読書習慣があれば、自信をもって「読書が趣味です」と伝えてよいでしょう。
面接で答える趣味④旅行
主な趣味の4つ目は「旅行」です。
社会人になって仕事をする時間が増えると、学生のころに比べて旅行する頻度は減りがち。
しかし、忙しい社会人生活のなかでも、時間をつくって旅行をしている人はいます。
シニアガイドの調査によると、20〜40歳の男女で「過去1年以内に旅行をしたことがある」割合は8割を超えているとのこと。
仕事で連休をとるのも難しいなか、わざわざ旅行に行くということは、そこに楽しさを見出しているからです。
忙しいなかで時間を調整してまでも旅行している方は「旅行が趣味です」と伝えても問題ありません。
避けた方が無難な趣味
以下の趣味には注意が必要です。
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避けた方が無難な趣味①ギャンブル
避けた方が無難な趣味1つ目は「ギャンブル」です。
ギャンブルは「お金使いが荒そう」というマイナスイメージを与えてしまいます。
決して、ギャンブルの趣味自体を否定しているわけではありません。
しかし、面接ではTPOをわきまえる必要があるので「ギャンブルが趣味です」と伝えるのはおすすめしません。
別の部分で趣味と伝えられるものはないか、今一度、自己分析を行いましょう。
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避けた方が無難な趣味②寝る
避けた方が無難な趣味2つ目は「寝る」です。
「寝るのが好き」という気持ちはわかります。
しかし、「趣味は寝ることです!」と伝えてしまうとそれ以上会話が膨らみません。
また、「体力がないのかな?」という印象も与えかねません。
面接は採用担当者とのコミュニケーションの場です。会話が膨らまない話題を伝えるのは控えた方がよいでしょう。
避けた方が無難な趣味③趣味がない
避けた方が無難な趣味3つ目は「趣味がない」です。
あなたは本当に趣味がないのでしょうか。
休日に寝てばかりいる方も「SNSを見る」「YouTubeをみる」「友達と喋る」など、最低限何かしているはず。
上記に挙げたものも、立派な趣味です。
「趣味はないです」と答えるのは、せっかくの採用担当者からの質問をおざなりにすることになります。
また、自分の人柄を伝えるチャンスを1つ失うことになります。
とても勿体ないので、何かしら「好きなこと」「楽しいと感じること」を伝えましょう。
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面接で趣味を聞かれたときのポイント
どんな趣味があるかは採用においては重要ではありません。趣味の話を通して、しっかりとあなたの人柄を伝えるのがポイントです。
以下で趣味を聞かれたときに気をつけるポイントを挙げていきます。
趣味を伝えるポイント①嘘をつかず素直に伝える
趣味を伝えるポイント1つ目は「嘘をつかず素直に伝える」です。
上記のような印象操作をするために、自分がまったく興味のないことを趣味と伝えるのは控えましょう。
実際、就職ジャーナルによると面接官の約7割が就活生の嘘に気づいています。
話をしているうちに矛盾が生まれ、嘘だとバレてしまうと信用が下がるので、それだけ評価も下がります。
嘘はつかずに素直に趣味を伝えましょう。
趣味を伝えるポイント②人と比べない
趣味を伝えるポイント2つ目は「人と比べない」です。
例えば映画が趣味だとしても、世の中にはもっと詳しい人がいますよね。
それにも関わらず、「映画を趣味と言ってよいのだろうか」と悩む人は多いでしょう。
しかし、趣味は人と比べるものではありません。
自分が「好きなこと」「楽しいと感じること」で十分なのです。
自信なさげに話すと、「自信がない人」「頼りがいがない人」という印象を与えてしまいます。
他人と比較せずに、自信をもって伝えましょう。
趣味を伝えるポイント③楽しそうに話す
趣味を伝えるポイント3つ目は「楽しそうに話す」です。
趣味は仕事の話ではありません。
面接官も場の雰囲気が固くなるのを防ぐために、趣味の話題を出すこともあります。
なので、趣味の話をするときは楽しそうにして話しましょう。
極度にカジュアルになるのは控えたほうがよいですが、趣味の話をするときは笑いながら話しても問題ない場合が多いです。
趣味を伝えるポイント④話しすぎない
趣味を伝えるポイント4つ目は「話すぎない」です。
趣味に関して、話すと長くなってしまう人がいます。
・趣味の質問は想定外だったので焦っている。
・好きな話は永遠としてしまう。
・趣味がマニアックなので説明が必要な部分が多くなってしまった。
上記のように原因は様々だと思います。
結論、「趣味は端的にわかりやすく話す」を念頭において答えてください。
履歴書の趣味欄の書き方
「端的にわかりやすく書く」を意識してください。
▼例1
ランニング(中学と高校で陸上部をやっていたことがきっかけで、現在も週に3日で30分ほど走っています。)
▼例2
洋画を観ること(大学時代に英語の勉強として観たことがきっかけで、現在でも月に3本ほど観ています)
始めたきっかけや、どれくらいの頻度で行っているかを中心に書くのをおすすめします。
細かい話は、そもそも採用担当者が求めていない(もしくは面接で聞く)ので、記載する必要はありません。
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面接で「趣味がない…」と困らないために
面接で「趣味がない…」と困っている方は多いと思います。
しかし、日常何をして過ごしているか書き出してみてください。
その際に「人と比べると趣味とは言えない」と思う必要はありません。
自分自身が「好きなこと」「楽しいと感じること」で十分です。
自信を持って、「趣味です」と答えられるものを見つけましょう。
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