あなたはIT業界への転職に興味はありませんか?
IT業界への転職にチャレンジする際に、難しく感じるのは志望動機を考えることだと思います。テンプレのような当たり障りのない言葉では、書類選考を通過することも難しいでしょう。
そこで今回は、IT業界に転職するための志望動機を考えるコツや例文を紹介します。この記事を読めば、志望動機を考える具体的なポイントが理解でき、あなたの言葉であなたらしい志望動機が書けるようになります。
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この記事の目次
IT業界とは?
まず、IT業界がどのようなものか知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
IT業界は、ハードウェア・ソフトウェア・情報処理サービス・インターネットの大きく4つに分けられます。
それぞれの概要について、以下でご説明していきます。転職を希望する方だけでなく、新卒でIT業界を目指す方もぜひ参考にしてみてください。
ハードウェア
ハードウェア業界は、パソコン本体やそれに関わる周辺機器・電子回路などを主に扱います。
ユーザーがITを活用する機器はパソコンだけでなく、スマホ・タブレット・ゲーム機器などさまざまです。
また、多くのメーカーが「モノ」とインターネットをつなげる「IoT(Internet of Things)」に取り組んでおり、ITの技術に対応した「デジタル家電」も増えています。
最近では、『Google Home』『Amazon Echo』などのAI(人工知能)スピーカーが発売されて興味を持った方も多いのではないでしょうか?
このように、「デバイスの多様化」「IoTへの対応」「AI(人工知能)への関心の高まり」といった背景から、ハードウェア業界の領域は拡大していくことが予想されます。今後はさらにITは人々の生活に浸透していくでしょう。
このような多種多様なハードウェアを扱うのがハードウェア業界です。
ハードウェア業界の代表的な職種は以下の通りです。
- 組み込みエンジニア
- セールスエンジニア
ソフトウェア
ソフトウェア業界は文字通り、ソフトウェアを扱う業界です。
ソフトウェアとは、ハードウェアを機能させるためのプログラムの総称です。
ソフトウェアには、大きく分けるとOS(オペレーティング・システム)とアプリケーションソフトの2種類があります。
OSはパソコンなどのハードウェアのシステムを総合的に管理するソフトウェアです。アプリケーションソフトはそのOS上でワープロや表計算などの特定の働きをさせるためのソフトウェアです。
ソフトウェア業界は「IoTの普及の促進」「ビッグデータの活用」「クラウド化への対応」「企業のセキュリティ強化への取り組み」など、多様なニーズの高まりにより成長を続けています。また、スマホのアプリケーションソフト開発も大きな盛り上がりを見せています。
ソフトウェア業界の代表的な職種は以下の通りです。
- ITコンサルタント
- システムエンジニア
- プログラマー
- セールスエンジニア
情報処理サービス
情報処理サービス業界はハードウェア・ソフトウェア・インターネットなど、クライアントが求める情報システムの導入に必要なサービスをすべて提供します。
SI(システムインテグレータ)と呼ばれることもあります。
クライアントから要望を聞き出し、その課題を解決するためのシステムの企画を制作します。それに応じて要件定義・設計・開発・テスト・保守・運用まで行うため、その業務は幅広いです。クライアントの依頼に応じて、企画の全体ではなく一部を請け負う場合もあります。
情報処理サービス業界には、それぞれに企業の構成によってメーカー系・ユーザー系・独立系の3系列に分けられます。メーカー系はコンピュータメーカーの情報処理サービスを担当する部門から独立、あるいはグループ会社・子会社として設立された企業のことです。
ユーザー系は金融・流通・運送業界などの情報処理サービスを担当する部門から独立、またはその業務を請け負っていた会社がグループ会社や子会社となって設立された企業です。独立系は、独立した資本で情報処理サービス事業を展開している企業のことです。
情報処理サービス業界の代表的な職種は以下の通りです。
- ITコンサルタント
- セールスエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
インターネット
企業向けのサービスとは、Webサイト制作・ネットワーク構築・インターネット広告などです。個人向けのサービスは、ポータルサイト・SNS・ショッピングサイトなどがあげられます。
インターネット業界の魅力は職種や業務内容が幅広いことです。働いている会社の自社コンテンツの制作・更新を手がける方もいれば、Web制作会社でさまざまな企業・組織のWebサイトを作る方もいらっしゃいます。
インターネット業界の代表的な職種は以下の通りです。
- Webディレクター
- Webデザイナー
- プログラマー
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IT業界が欲しがる人材とは?
IT業界が欲しがる人材の特徴についてご説明します。
これを参考にしていただき、自分の体験と組み合わせれば、オリジナリティのあるESに仕上がるでしょう。
学習に対して意欲的
ITに関する興味・関心が高く、学習に対して意欲的に取り組める方はどのような分野でも高く評価されるでしょう。IT業界は変化のスピードがとても速いです。そのため、最新の技術や業界の動向に敏感になり、意欲的に取り込んでいくことが求められます。
論理的思考ができる
筋道を立てて合理的に考えられる論理的思考はさまざまな場面で役立ちます。効率的な業務の実施や、チームとして働く場合に周りにわかりやすく考えや状況を伝えることができるでしょう。
また、何らかの課題解決を求めるクライアントの状況を把握し、迅速で的確な提案をすることにもつながります。感覚的ではなく、数字やデータから具体的に理由を示せれば説得力が全く異なるでしょう。このようにプログラミングを行うエンジニアをはじめ、幅広い職種において論理的思考はとても重要です。
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変化を恐れず、新しいことに挑戦できる
変化を恐れずに、好奇心を持って新しいことに挑戦できる方は企業から高く評価されるでしょう。エンジニアであれば、最新技術に興味を持つことが大切です。それは「効率を上げられそう」「新たなサービスにつなげられそう」「自分でも使ってみたい」などの考えと結びつき、実際に使ってみるという行動につながるでしょう。
現状からの変化をためらわず、新しいことに挑戦するチャレンジ精神は面接においても大きなアピールポイントになります。特にスタートアップなどの中小企業では好奇心・主体性が高く評価されることが多いです。
コツコツ努力できる
華やかなイメージがあるIT業界ですが、実はコツコツとした地道な努力が大切な仕事です。まず、プログラミング言語や専門知識など覚える内容が多くあることがその理由です。それと合わせて、新たな情報も吸収し続ける努力も求められます。
それだけではなく、関わる仕事によっては1年など長期に渡る場合もあります。短期間で目に見える成果が得られるわけではなく、日々の積み重ねが重要になります。IT業界では、1つ1つの仕事にやりがいを見出し、継続して取り組める姿勢が重要です。
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コミュニケーションが得意
IT業界で働く上で、コミュニケーションを取ることが得意な方はとても有利です。IT業界の仕事は、「パソコンに向かっている時間が長い」というイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、実際にはコミュニケーションを取る場面が数多くあります。
エンジニアとして働く場合には、クライアントの要望を的確に汲み取る必要があります。そこでしっかりと意思疎通ができなければ、相手が求めるような成果を得るのは難しいでしょう。
その他にも、チームの方と話をして仕事を進めたり、指示をわかりやすく伝えたりとさまざまな場面でコミュニケーション能力は求められます。相手の立場に立って対話・調整・交渉ができる方は、企業から必要とされる人材といえます。
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IT業界やその企業を志望している理由を具体的伝える
ESや履歴書を作成する際に盛り込みたいポイントについてご説明します。
IT業界やその企業を志望した理由を具体的に伝えることが大切です。
なぜIT業界を選んだのか?
IT業界を志望する方は数多くおり、それぞれが自分の特徴や能力を考えて企業に応募します。その中で、他の方と差をつけるにはIT業界に対する理解の深さが重要です。IT業界の現状とこれからの課題・将来性などについて詳しく調べます。
それを踏まえて、自分が他の業界ではなくIT業界を選んだのかを伝えるようにしましょう。
なぜその分野に進もうと思ったのか?
幅広い事業の分野があるIT業界の中で、あなたがなぜその分野に進もうと思ったのかを明確にしましょう。それぞれの分野ではどのような仕事を行うのか理解すれば、自分に求められる役割が何かもつかむことができます。
業界に対する理解を深め、そこから分野を絞り込むことでIT業界を志望する理由が相手にも伝わりやすくなります。
なぜその企業に入社したいと思ったのか?
業界・分野を選んだ理由の深掘りを行い、それを踏まえてなぜその企業に入社したいと思ったのかを考えます。これは業界・分野を選んだ理由よりも、さらに重要です。
IT業界の中で、同じようなサービスを提供している競合他社はあるはずです。そのような企業と比較を行い、差異を明確にあらわした志望動機を書けるようにしましょう。
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その企業に入社して何がしたいのか?
企業に入社した後に、その仕事を通して何がしたいのかをあらわすようにしましょう。自分のスキルや能力を生かし、その企業にどのように関わって成果を出すかわかりやすく伝えることが大切です。
ITの専門用語などを無理矢理使わず、自分なりの言葉で伝えることが大切です。それにより、よくあるテンプレのような薄い内容にならずに自分の言葉で話すことができ、熱意が伝わりやすくなります。
その際に、就職することや研修を受けてスキルを身につけることがゴールではないことを理解しましょう。就職後に自分がどのようにキャリアを積み、どのように企業に貢献していきたいかというビジョンが大切です。
自分には何ができるのか?
IT業界での実務が未経験であっても、「プログラミングスクールで勉強した」「仕事に役立つ知識・スキル・経験がある」といったプラスになる要素がある場合には志望動機にしっかり加えましょう。
自分の知識や経験をただアピールするのではなく、志望する企業の業務に合った内容をわかりやすく伝えることが大切です。企業側があなたのできることを理解して、活躍しているイメージを持っていただければ採用される可能性は高まります。
IT業界に進もうと思ったエピソードなど
あなたがIT業界に進もうと思ったきっかけをエピソードなど、具体的な出来事を交えて説明するようにしましょう。
IT業界の研究を行う際に、他の業界とのどのような点が違うのか考えます。さらに、他の業界と比較してどのような魅力があるのか理解すると、主観的なエピソードに客観的な内容が加えられ、より魅力的な志望理由になるでしょう。
志望動機として良くないもの
未経験からIT業界を目指す上で、志望動機はとても重要です。
実務経験を持たない方は企業に応募する際、アピールできる経験やスキルはあまり無いのが現実です。
その中で、他の方と差がつけれるのが志望動機です。
次に、その志望動機を考える際に、良くない内容を具体的にご説明します。
きっかけと志望動機は違う
まず、きっかけと志望動機は違うということを理解しましょう。当然だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、きっかけを志望動機とする方は多くいらっしゃいます。素直な気持ちがあらわされていて、その根拠もあるので企業にアピールできていると自分では感じるでしょう。しかし、これを志望動機とするにはあまりに弱いです。
なぜなら、きっかけのみの志望動機は少し言葉を変えれば、どのような企業にも応募できるような内容だからです。これでは、応募した企業でどうしても働きたいという熱意を伝えることは難しいでしょう。
ありがちな志望動機
志望動機がありがちだったり、深掘りできていないとアピールポイントとしては弱くなってしまう可能性があります。
以下のような志望動機にならないように注意しましょう。
IT業界に興味がある→×
IT業界の仕事はSE・プログラマーなどの印象から、向き不向きや素質が評価されると考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに興味・好奇心があることは、エンジニアにとって重要です。
しかし、「IT業界に興味がある」のはきっかけに過ぎません。「なぜ、IT業界を選んだのか」「なぜ、その企業を志望したのか」をあらわし、自分がどのように仕事に取り組みたいかを具体的に示す必要があります。
PCが好きだった→×
パソコンが好きでパソコンを使った仕事がしたいという志望動機はとても弱いです。現代社会では、何かしらの形で仕事でパソコンを使うので、IT業界を選ぶ必然性が感じられません。
パソコンが好きというきっかけでIT業界を目指す場合には、なぜシステムやサービスを提供する側に回りたいと考えたのかその根拠を示すようにしましょう。
ものづくりが好きだった→×
ものづくりが好きでプログラミングを学び、実際に自分でも作品を制作したという実績は高く評価されるでしょう。しかし、それを志望動機としてしまった場合には、なぜその企業を選んだのかという理由になりません。
また、ものづくりに対してこだわりが強すぎると企業に不安を与えてしまう場合もあります。企業で働く場合には必ずしも、自分が希望する仕事内容ができるとは限らないからです。そのような状況になった時に、すぐに退職してしまうのではないかという印象を与えかねません。
ものづくりへの興味をきっかけとして、企業でどのように活躍したいかをしっかりと考えましょう。
未経験や文系からIT企業へ転職する場合の志望動機
IT業界が未経験の方や文系の方がIT企業へ転職する場合の志望動機を考えるポイントについてご説明します。
これまでの経験をどう活用できるか伝える
IT業界の仕事が未経験でも、今までに培ってきた経験を活用した内容の志望動機には説得力があります。前職だけでなく、アルバイトや専門学校などでの経験も志望する企業に生かせそうなポイントは積極的にアピールしましょう。
「営業職で培ってきたヒアリングのスキルは、エンジニアとしてクライアントからの要望を聞き出す際に生かせる」というように、業界や職種は違ってもアピールできる経験は数多くあります。文系の方であれば、大学などで勉強して学んだ論理的思考がどのように役立つか盛り込んでも良いでしょう。
今までの自分の経験を整理して、応募する企業に生かせる内容は何か考えることが大切です。
自ら学習していく意欲を見せる
未経験の方が仕事に対する熱意を伝える際に効果的なのは、自ら学習していく意欲を見せることです。「前職でシステムを新しくする際にサーバに興味を持ち、自宅で実際に環境の構築を行った」「プログラミングが学びたいと思い、プログラミングスクールに通っている」など、きっかけで終わらせずに自ら積極的に学ぶ姿勢を見せることが大切です。
企業は未経験の方に高いスキルは求めていません。研修などの教育制度を充実させることで、事業に貢献する人材に育つことを企業は求めています。自ら学習していく意欲を伝えられれば、効率的な研修の実施ができ、その先の成長も期待できる有効な人材と思ってもらえるでしょう。
事前にプログラミングの勉強をしておく
経験の活用の仕方を伝えることや自ら学習していく意欲を見せることが大切であることはお分かりいただけたと思います。その2つに直結するのが、プログラミングの学習です。
独学やプログラミングスクールなどで、事前にプログラミングの勉強をしていれば自主的に学習する意欲を示すことができ、仕事に生かせるスキルも身につきます。また、自分で必要なことを考えて能動的に行動できる人材であることをアピールできます。
前職が営業事務・経理・販売などのIT業界とはまったく異なる職種の方は。その仕事の経験とプログラミングの知識を合わせれば企業に強く働きたい意志をアピールできるでしょう。
志望動機を考える上で、具体的なエビデンス(根拠)を示すことはとても効果的です。特にエンジニアを目指す方はプログラミングの勉強をしておきましょう。
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志望動機の例文
志望動機の具体的な書き方について、例文を交えて紹介します。
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その1(ITで人々の生活を便利にしたい)
「日本トップクラスのインターネットサービスを提供する貴社において、サービスの品質向上やシステム開発に携わりたいと考えて志望いたしました。また、貴社の企業理念と自主的に考えて仕事に取り組みたいという私の仕事への姿勢がマッチしていると感じております。
私はインターネットに興味があり、自身でWebサイトを構築した経験があります。その際に、より多くの方にユーザーに利用してもらう難しさと喜んでいただける面白さを感じました。
貴社で数多くユーザーが利用するサービスを手がけ、どのような内容が好まれるか学んでいきたいと考えております。そのような、ITのサービスを通して、人々が楽しく便利に暮らせる社会の実現に貢献していきたいです。」
企業に就職して、何がしたいのかを具体的に述べています。また、インターネットに興味があるというだけでなく、自分がそれに対して何を行ったのかを示すことも大切です。
その2(未経験でも自分のスキルを活かす)
「以前からIT業界に興味があり、やりたい仕事について考えていた時に、システムエンジニアという仕事を知りました。プログラミングは学習をはじめたばかりで、知識不足であることは理解しています。しかし、顧客の要望を聞き出し、それに対する提案を行うという点において、前職の営業職でのヒアリング経験は生かせると考えています。」
未経験で知識が不足していることは理解しながらも、システムエンジニアとして働くことを具体的にイメージしていることが感じられます。受け身ではなく、自主的に行動していこうという意欲も感じられます。
その3(プログラミングスクールで学習している)
「私は、モノづくりに興味があり、IT業界のエンジニアを志望しています。そのため、貴社の「作る側になることに主体性を持つ」という経営理念に惹かれました。
前職はまったく異なる業界ですが、プログラミングスクールに通って自主的に学習を行っています。そこで実際にアプリの開発も経験しました。その際に自分のアイディアを形にして、他の方に喜んでもらえることにやりがいを感じました。
そのような経験を生かし、貴社でマーケティングの視点なども身につけることで、より多くの方に届けられるサービスを創造したいと思っています。」
企業の事業への考え方と、自分の興味・経験がリンクしていることをアピールします。その上で、足りないスキルも理解していて、学習していく意欲があることを示しています。
面接の前に志望動機をしっかり整理しておこう
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