「クラウドソーシングって最近よく聞くけど、何だかいまいちよくわからないし難しそう。」
「知り合いが最近クラウドソーシングで副業を始めたって言ってたけど、自分にできる仕事はあるのかな?」
「クラウドソーシングに興味はあるけど、何だかとっつきにくくて一歩踏み出せない。」
そんな悩みを抱えてる方は少なくないのではないでしょうか?今回クラウドソーシングとはどんなサービスなのか、クラウドソーシングにはどんな仕事があるのか。
「メリット・デメリット・実際の案件例・報酬」などを含めて詳しく解説していきます。
この記事の目次
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、crowd(群衆)とsourcing(業務委託)を組み合わせた造語で、インターネットを使って企業や個人が不特定多数の人に業務を委託するサービスです。
基本的に業務は、インターネット環境とパソコンさえあれば在宅で作業することが可能で、家を長時間空けることができない専業主婦の方や、本業とは別に週末や帰宅後の空いた時間を使った副業、学生がアルバイト代わりにクラウドソーシングを利用するケースが増えてきています。
ここ数年日本でも広く普及し始め、新しい働き方の形としていま注目を集めています。
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不特定多数の人に業務を委託するサービス
従来、企業が外部に仕事を依頼する際には、アウトソーシングという形で、特定の専門性の高い企業・個人に業務を委託するのが一般的でした。
また人材派遣のように、あらかじめ仕事を探している個人が人材派遣会社に登録しておいて、仕事を依頼したい企業がその人材派遣会社を通して個人に仕事を依頼するいうような形は、現在でもよくみられるものです。
しかし、クラウドソーシングでは、仕事を委託したい企業は、インターネット上に仕事を公開・募集し、それをみた人が誰でもその仕事に応募できる仕組みになっています。
また企業に限らず、個人がホームページ制作・イラスト制作・翻訳などを依頼しているケースもあります。
このように企業や個人が、インターネット上で不特定多数の人に業務を委託できるサービスです。
SOHO(ソーホー)との違い
SOHOとは、“Small Office/Home Office”の略語で、小さなオフィス(Small Office)や自宅(Home Office)で開業・事業を行う就業形態のひとつです。
フリーランスデザイナー・フリーランスエンジニアなどの事業者が、この形態をとっていることが多いです。
クラウドソーシングサービスとの大きな違いは、企業がSOHO事業者に仕事を委託する場合、特定のデザイナー・特定のエンジニアなど特定の個人に仕事を依頼するのに対して、前述したように、クラウドソーシングサービスでは不特定多数の個人に仕事を依頼するという点です。
ただ最近は、製作実績などをもとに、クラウドソーシングに登録している特定の個人に仕事を依頼するケースもみられ、SOHO事業者がクラウドソーシングを利用して仕事を受けるという形も多くみられるようになりました。
クラウドソーシングのメリット
クラウドソーシングのメリットとして「好きな仕事を好きな場所でできる」「本業が他にある方でも、空いた時間や帰宅後自宅で副業として気軽に始められる」という点があげられます。
少し詳しく見ていきましょう。
在宅でできる
クラウドソーシングのメリットのひとつとしてまずあげられるのは、出勤する必要がなく、インターネット環境さえあれば自宅でもできることでしょう。
これは子育て中の専業主婦の方や、介護で外で働くことのできない方、そのほか働きたいけど何か事情があって外で働くことができない方、まとまった時間はとれないけどちょっとした隙間時間に働きたいという方には理想的な働き方のひとつでしょう。
好きな仕事を選べる
また仕事の選択肢が豊富ということがあげられます。
いくつか例としてあげてみますと、サイト構築・WEB開発などのシステム開発、HTML・CSSコーディングやWordpress製作などのホームページ製作・WEBデザイン、Androidアプリ・iPhoneアプリ開発などのスマートフォン開発、その他にもデザイン関係・翻訳・ライティングなど多種多様な仕事があります。
多くの選択肢の中から、自分のスキル・経験にあった仕事を選ぶことができるのはクラウドソーシングで仕事をするひとつのメリットでしょう。
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副業として稼げる
また、本業は他にあるけれど、小遣い稼ぎに仕事終わりに1〜2時間、土日の休みに数時間など、副業としてクラウドソーシングを活用し、月3万〜10万稼いでる方も多いようです。
クラウドソーシングで多いITエンジニア向けの案件は?
クラウドソーシングでは、小規模のものから比較的規模の大きいものまで様々なフリーランスITエンジニア向けの案件があります。
ここでは、クラウドソーシングの中でも依頼の多い、HTML・CSSコーディングなどのWEBサイト製作、WEBデザイン、システム設計・サイト構築などのWEBサービス開発、Androidアプリ・iPhoneアプリなどのアプリ開発を少し詳しく見ていきましょう。
コーディング
クラウドソーシングでコーディングの仕事の中でよく見かけるのは、ウェブサイト製作(HTML・CSS・JavaScriptコーディング)や既存のウェブサイトをWordPressに移行させる(PHPコーディング)などです。
納期はウェブサイトのページ数や実装する機能によってまちまちですが、概ね2週間から1ヶ月、短いものだと一週間の依頼もあります。
報酬は50,000円から300,000円で、こちらも作成するページ数、実装する機能等で大きく変わります。
また、トップページのみの依頼や既存のウェブサイトのデザインの修正(CSSの修正)などの案件もあり、こういった案件は比較的納期も短く、報酬も10,000円から50,000円のものが多く見られます。
いくつかコーディングの案件の例をあげておきます。
求人サイトのHTML /CSSコーディング
∇お仕事の詳細
レスポンシブサイトのコーディング。
ページ数は静的5ページ。
∇予算
50,000円〜100,000円
∇求められるスキル
HTML/CSSのスキル
WordPressデザインのカスタマイズ
∇お仕事の詳細
ワードプレスのテーマの設定(作成)
WordPressテーマのカスタマイズ
∇予算
50,000円〜100,000円
∇求められるスキル
WordPressを使ったサイト制作経験
HTML/CSSのコーディング
WEBサービス開発
WEBサービス開発の案件としては、サーバー構築・会員制サイトのシステム開発・ECサイトのシステム開発など様々な開発案件があります。
中でもRubyやPHPを使用した開発案件が多く見られます。
納期は1ヶ月前後、長いものだと数ヶ月の案件もあります。
報酬は100,000円から300,000円の案件が多く、規模の大きい案件だと500,000円以上の案件もあります。
いくつかWEBサービス開発の案件の例も見てみましょう。
定期購読のためのWEBサービスの新規開発∇お仕事の詳細
定期購読サイトの構築。
Webアプリケーションフレームワークを使用。∇予算
100,000円〜500,000円
∇求められるスキル
Ruby/PHP の経験
HTML / CSS / Javascript の経験
Webアプリケーションフレームワークの開発経験
PHPを使ったシステム開発
∇お仕事の詳細
BtoCのECサイト開発
∇予算
300,000円〜500,000円
∇求められるスキル
EC CUBEの経験
Wordpressの経験
課金処理のシステム開発経験
アプリ開発
クラウドソーシングにはゲームアプリやユーティリティアプリなど、色々なiPhoneアプリ・Androidアプリの開発案件がたくさんあります。
納期は1ヶ月や2ヶ月のものが多いですが、規模の大きなものだと数ヶ月のものあります。報酬は100,000円から300,000円の案件が中心です。
いくつかアプリ開発案件の例も、見ていきましょう。
楽曲検索アプリの開発∇お仕事の詳細
流れてる楽曲と類似した楽曲を検索できるアプリ
∇予算
100,000円〜300,000円
∇求められるスキル
Swift/Objective-Cのスキル
Cocoa、iOS SDKでのiPhone/iPad用アプリ開発経験
脱出ゲームアプリの開発
∇お仕事の詳細
シンプルなターン制の脱出ゲームアプリの開発
∇予算
100,000円〜300,000円
∇求められるスキル
Objective-Cのスキル
Unityのスキル
APP Storeでのアプリ申請の知識
クラウドソーシングの問題点は?
ここまでクラウドソーシングのメリットや実際の案件について説明してきましたが、いくつか問題点もあります。
それは相場に比べて案件の単価が安いこと、また開発経験やプログラミング言語などのスキルを必要とする案件も多いことです。
単価が安い
ホームページ製作を例にとると、ページ数やデザインによってもかわりますが、製作会社に依頼すると一般的に40万円前後が相場と言われています。
また高いところだと100万円前後かかる場合もあります。
クラウドソーシングに依頼されてる案件は100,000円から300,000円のものが中心で、相場の役半分となります。
安い案件だと50,000円から100,000円の案件も見られ、その場合相場の1/4程度となり、クラウドソーシングの仕事単価が安いことがわかるでしょう。
また、タスク形式の簡単なアンケートやデータ入力の仕事だと1件10円程の案件もあり、誰でもできる簡単な作業とはいえ、その単価は低いと言えるでしょう。
こういったインターネット上での取引では、相手の情報が限られているため、仕事依頼主の過去の依頼実績・評価などを参考に、慎重に取引相手を見極めることも重要なポイントです。
経験やスキルが必要な案件も多い
また、さきほどとりあげたコーディングやWEB開発などの案件は、「開発経験・プログラミング言語のスキル・製作実績」など、経験やスキルを必要とする案件が多く、条件のいい案件ほど求められる経験やスキルも高くなる傾向があります。
当然、誰でもできる案件はタスク形式などの簡単なものに限られており、逆にスキルさえあれば数万から数十万の高額の案件を受けることができ、自分の能力を活かせる便利なサービスと言えます。
ITエンジニアにおすすめのクラウドソーシングサイト3選
クラウドワークス
日本最大のクラウドソーシングサイト。
会員数は1,000,000人近くにのぼり、運営会社の株式クラウドワークスは東証マザーズに上場しており、サポートも充実。
クラウドソーシングサービスが初めての方でも安心して始めることができます。
フリーランスエンジニアやフリーランスデザイナーを対象としたプロ向けの案件から、「アンケート・データ入力作業・コラムや記事の執筆作業」など未経験の方でもすぐ始められる案件まで、色々な仕事が公開されています。
これからクラウドソーシングサービスを使って仕事をして見たいという方は、まずはクラウドワークスに登録しておくと良いでしょう。登録も簡単で数分で終わります。
ランサーズ
クラウドワークスと並び、国内で最大級のクラウドソーシングサイト。
会員数はクラウドワークスの約半分ほどの400,000人ですが、2008年から国内でサービスを提供しているクラウドソーシングサイトの老舗です。
案件の種類はクラウドワークスとさほど変わりなく、「ホームページ製作・WEB開発・システム開発」などのエンジニア向けの案件から、デザイナー向けの案件、また未経験の方でも気軽に始められるタスク形式の「アンケート・データ入力作業・ライティング」など色々な案件が公開されています。
クラウドソーシングに興味のある方は、クラウドワークスとあわせてこちらのサイトにも登録しておくと良いでしょう。
Yahoo!クラウドソーシング
Yahoo!クラウドソーシングは、検索大手Yahoo!JAPANが2013年に提供を開始した比較的新しいクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスやランサーズと比較すると、こちらのサイトは「データ入力・データチェック・簡単なアンケート」などのタスク形式の案件が中心で、学生の方や主婦の方がちょっとした隙間時間にお小遣い稼ぎに利用しているとこが多いようです。
Yahoo!IDを持っていればすぐ始められるので、クラウドソーシングサービスを利用してお小遣い稼ぎをしたいという方は、一度チェックしてみると良いでしょう。
まとめ
クラウドソーシングは、決して難しいサービスではなく、インターネット環境とパソコンさえあれば、自宅でもカフェでも、場所を選ばず仕事ができる便利なサービスです。
案件の種類も豊富で、フリーランスエンジニアやフリーランスデザイナー向けの専門性の高い案件から、「アンケート・データ入力」など誰でもちょっとした隙間時間にできるタスク形式の案件まで、非常に多くの仕事がインターネット上に公開されています。
是非この機会にクラウドソーシングを利用して、新しい働き方を体験してみてはいかがでしょう。
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