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クライアントとサーバーの違いは?クライアントサーバシステムについても解説

更新: 2023.12.07

クライアントとサーバーの違い、適切に理解していますか?

クライアントとサーバーは、コンピュータを理解する上で基本となる用語ですので、違いを適切に理解することが重要です。

この記事では、クライアントとサーバーの違いについて解説し、クライアントとサーバーを使った仕組みである「クライアントサーバーシステム」についても解説します。

これを読めば、クライアントとサーバーの違い、さらにコンピュータの基本的な仕組みについて理解できます。ぜひ参考にしてみてください。

※この記事は現役エンジニアによって監修済みです。

クライアントとサーバーの違いについて

クライアントとサーバーは、どちらもコンピュータの話をする上で基本的な知識となります。

まずは、それぞれの用語の意味について以下の流れで解説していきます。

  • ITにおけるクライアントとは
  • サーバーはサービスを提供するコンピュータ
  • サーバー/クライアント通信について

ITにおけるクライアントとは

ITにおけるクライアントとは、基本的に「サービスを受け取るコンピュータやソフトウェア」を意味します。以下でITでのクライアントのおもな種類について、詳しく解説しましょう。

  • クライアントコンピュータ
  • クライアントソフトウェア
  • Webクライアント
  • シンクライアント

クライアントコンピュータ

サービスを受け取る対象がコンピュータである場合は、クライアントコンピュータといいます。

複数のコンピュータ同士で情報を送受信している場合、情報を受信したコンピュータのことを指すのが一般的です。

クライアントソフトウェア

サービスを受け取る対象がソフトウェアなら、クライアントソフトウェアといいます。

クライアントソフトウェアはさまざま。例えば、メールを受信するソフトウェアのことを「メールクライアント」という場合があります。

Webクライアント

インターネットを通じて情報を受信する場合は、受け取り側をWebクライアントといいます。

Webブラウザは、インターネットにアクセスしてWebページを受け取るため、Webクライアントといえます。

また、Webページを自動的に受信して情報収集するロボット(クローラー)も、Webクライアントです。

シンクライアント

最小限の機能しか持たないクライアントは、特別にシンクライアントと呼びます。

通常のクライアントは、パソコンのように多機能であることが一般的でした。

しかし、最近ではパソコンからの情報漏えいの防止、運用コストの削減のために、必要最低限の機能しか持たないコンピュータを導入する企業が増えています。

このコンピュータを、薄いという意味の英単語「thin」を用いて、シンクライアントと呼ぶのです。

サーバーはサービスを提供するコンピュータ

サーバーは、クライアントに対してサービスを提供するコンピュータを意味します。

Webサーバーやメールサーバーなど、さまざまな種類がありますが、提供するサービスの種類が異なるだけで、いずれも「サービスを提供する立場」であることに変わりはありません。

サーバー/クライアント通信について

サーバー/クライアント通信は、クライアントとサーバーを利用したコンピュータ同士の通信のことです。メールの送受信を例にして説明します。

メールクライアントがメールの受信を試みた場合、メールサーバーに対して問い合わせを行います。

メールサーバーは、問い合わせ元に宛てられたメールがあるかをチェック。メールが存在した場合は、問い合わせ元のメールクライアントにメールを送信します。

この手順を通して、メールクライアントはメールを受信できるのです。

このように、サービスを提供するサーバーと、サービスを受け取るクライアントによって行われる通信は、すべてサーバー/クライアント通信と呼ばれます。

クライアントサーバーシステムとは

クライアントサーバーシステムは、コンピュータを理解する上で重要な概念です。

ここでは、クライアントサーバーシステムの意味と、その他のシステムとの違いについて以下の流れで解説します。

  • サーバーとクライアントに役割を分けて運用する仕組み
  • スタンドアローンシステムとの違い
  • クラウド化・Webシステムとの違い

サーバーとクライアントに役割を分けて運用する仕組み

クライアントサーバーシステムは、コンピュータにクライアントまたはサーバーの役割を付与・分担させ、運用する仕組みを意味します。

例えば、2台あるパソコンに対して、片方をクライアント、もう片方をサーバーとして役割分担し、双方で通信し合う環境を整えたとします。

この場合、2台のコンピュータはクライアントサーバーシステムを構成しているといえます。

社内でファイル共有などを行う際に利用される場合が多いです。

スタンドアローンシステムとの違い

スタンドアローンシステムは、1台のコンピュータが他のコンピュータ、またはインターネットと通信せず、単独で動作する仕組みのこと。

つまり、クライアントサーバーシステムとは、他のコンピュータと接続するか否かで性質が異なります。

例えば、メモ帳やペイントといったソフトウェアは、他のコンピュータとの通信を必要としないため、スタンドアローンシステムに分類されます。

クラウド化・Webシステムとの違い

Webシステムは、インターネットを通じて機能を提供・享受するシステム。

クライアントサーバーシステムとの違いは、コンピュータにソフトウェアをインストールするか否かです。

Webシステムは、使いたい機能があるときにインターネットを通じて機能を受け取ります。そのため、パソコンに機能をインストールする必要はありません。

最近は、クラウド化によってWebシステムを採用する事例が増えてきています。

クライアントとは

クライアントは、シーンごとに意味が異なっても、似たようなニュアンスで使われることが多いです。

ここでは、クライアントの基本的な意味について解説し、続けてシーンごとの詳しい意味を解説します。

  • クライアントという言葉の意味
  • シーンに応じてクライアントの意味は変わる
  • 英語では「client」
  • クライアントとカスタマーの違い

クライアントという言葉の意味

クライアントの基本的な意味は、「依頼人」です。

弁護士や建築家などの専門家が仕事を依頼された場合に、依頼した人を指して「クライアント」と呼ぶのが一般的。

シーンに応じてクライアントの意味は変わる

「依頼人」のことをクライアントと呼ぶのが基本ですが、シーンごとに意味が異なってきます。

ここでは、以下のシーンごとにクライアントの意味を詳しく解説します。

  • ビジネスでのクライアントという言葉の意味
  • ITにおけるクライアントという言葉の意味
  • 医療関係でのクライアントという言葉の意味

ビジネスでのクライアントという言葉の意味

ビジネスシーンにおいては、「得意先」「取引先」「顧客」を意味します。

例えば、製造業において工場に製品を発注した人や組織、営業における商談相手などを指して「クライアント」という言葉を使います。

このように、ある会社が別の会社と取引する関係にあった場合に、取引先を指してクライアントと呼ぶのです。

ITにおけるクライアントという言葉の意味

ITの世界におけるクライアントとは、コンピュータ・アプリケーションのことを指します。

コンピュータを使ったサービスでは、サービスを提供する側を「サーバー」と呼び、サーバーが提供したサービスを受け取るコンピュータを「クライアント」と呼びます。

例えば、インターネットを通じてWebページを閲覧している場合、使用してるブラウザやコンピュータを指して「クライアント」と使うのです。

このように、依頼主とは別にサービスを享受する側のことを「クライアント」と呼ぶことがあります。

医療関係でのクライアントという言葉の意味

医療現場においては、医者が「患者」のことをクライアントと呼ぶことがあります。

これも、「病気を直して欲しい」と医者に依頼することから、依頼主の意味を込めて呼んでいます。

医療において患者の個人情報を重視することはないほか、最近では個人情報の取扱いが厳しくなっていることから、個人名で呼ぶよりクライアントと呼ぶほうが自然なのです。

英語では「client」

クライアントという言葉は、英語の「client」が基になっています。

英単語として捉えても、その意味は変わらず「依頼主」や「顧客」のことを指すのが一般的。

例えば、お店の常連客を「regular client」と表現したり、見込み客のことを「potential client」と表現したりします。

クライアントとカスタマーの違い

クライアントの類語として、カスタマーという言葉があります。

カスタマーも「取引先」「顧客」という意味ですが、カスタマーはクライアントよりも「顧客」のニュアンスが強い傾向にあります。

そのため、製品を購入する人(購買者)に対しては、クライアントよりもカスタマーと言ったほうが自然です。

クライアントの対義語について

ここでは、クライアントの対義語といえる以下の4つの言葉を説明します。

  1. サーバー
  2. ベンダー
  3. サプライヤー
  4. コントラクター

1つ目はサーバー。サーバーはITの世界において、サービスを提供するコンピュータを指します。

2つ目はベンダー。ベンダーは供給者を意味しており、特にIT業界ではハードウェア・ソフトウェアを提供する企業のことをベンダー企業と言うことが多いです。

3つ目はサプライヤー。サプライヤーも供給者を意味しており、製品・材料などのメーカーを指して使います。サプライヤーは、供給を意味する「supply」という英単語が基になっています。

4つ目は、コントラクター。コントラクターは契約者や請負者を意味しており、ある取引を契約した人やプロジェクトを請け負った人・組織を指して使うことが多いです。

クライアントのおもな関連語

ここでは、クライアントという言葉が含まれる関連語を4つ解説します。

  • クライアントサーバシステム
  • ゲームクライアント
  • クライアント証明書
  • クライアントワーク

クライアントサーバシステム

1つ目は、前章で紹介したクライアントサーバシステム

クライアントサーバシステムは、ITにおいてサービスを提供するコンピュータと享受するコンピュータの仕組みを意味します。

Webページにアクセスし閲覧する場合、Webページを提供するコンピュータはサーバー、ブラウザを用いてWebページを受け取るコンピュータはクライアントとなります。

ゲームクライアント

2つ目は、ゲームクライアント。ゲームクライアントは、パソコン用のゲームソフトを指します。

また、隠語として「蔵」が使われることがあり、ゲームクライアントをダウンロードすることを「蔵を落とす」と言ったり、インストールすることを「蔵を入れる」と言ったりします。

クライアント証明書

3つ目は、クライアント証明書。クライアント証明書は、クライアントサーバシステムにおいて、サーバーにアクセスするコンピュータを認証するために利用される証明書です。

クライアントにあたるコンピュータは、クライアント証明書を認証機関から発行してもらい、サーバーに提示することでアクセスが可能になります。

クライアントワーク

4つ目は、クライアントワーク。クライアントワークは、顧客から受けた仕事全般を指します。

例えば、クライアントから「新しい機能を追加して欲しい」という依頼があったら、新機能を追加するための仕事全般を「クライアントワーク」と呼ぶイメージです。

クライアントという言葉の使い方の例

ここでは、クライアントという言葉を使った文章の意味を紐解いていきましょう。

クライアントとのアポを取る

1つ目の例文は「クライアントとのアポを取る」。

アポとはアポイントメントの略で、約束を意味します。

つまり、「クライアントとのアポを取る」は、取引先と約束をするという意味になります。

約束というのは、取引先との打ち合わせ・面会を指すことが多いです。

クライアントから依頼を受ける

2つ目の例文は「クライアントから依頼を受ける」。

取引先から仕事の依頼を受けるという意味になります。

仕事というのは会社によってさまざまで、製造業であれば製品の発注、ITであればシステム開発の依頼といった感じです。

クライアントの課題を解決する

3つ目の例文は「クライアントの課題を解決する」。

取引先が抱えている問題を片付けるという意味です。

例えば、IT企業であればシステムを提供してクライアント企業の業務効率化を実現させる場合に、「クライアントの課題を解決する」と表現します。

まとめ:クライアントとサーバーの違いを押さえよう

クライアントとサーバーの意味や違い、クライアントサーバーシステム、クライアントの対義語や関連語などを解説しました。

シーンごとに意味の違いはあれど、クライアントは「サービスを受ける側」という意味で共通していることが分かります。

複数の意味を理解して、シーンに応じて適切に使い分けるようにしましょう。

またIT業界ではクライアントとサーバーは用語として頻出するので、両者の意味と違いについて押さえておきましょう。

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