VRを使ったコンテンツ作りに欠かせない、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)。
VR開発に興味はあるものの、どのHMDを選んだらいいのか迷っていませんか?この記事では、VR開発に必要な13機種のHMDを厳選し、価格や機能などについてまとめました。
HMDを購入するときの参考にしてみてくださいね。
VRにおすすめのHMD10選とその価格
ではVR開発に必要なHMDについて、機能や価格などについて見ていきましょう。
Galaxy Gear VR
出典:Galaxy
Samsungが販売しているHMD、Galaxy Gear VR。「Oculus Rift」で知られるOculus社と共同開発した製品で、スマートフォン向けのヘッドマウントディスプレイとしては最高品質を誇ります。
Galaxyのスマートフォンを接続するだけで使えるという手軽さながら、本格的なVRコンテンツを体験できます。
つけ心地の良さにもこだわっており、人間工学に基づいて設計されているので、顔にぴったりとフィットします。
対応しているコンテンツは、ゲームやスポーツ・バラエティの動画など多数。専用アプリ「Oculus Home」でコンテンツをダウンロードできます。映画好きの方にはNetflixのVRアプリがおすすめです。映画館に行かずとも、VR空間の大画面でコンテンツを楽しめます。
別売のGalaxy Gear 360で撮影した360度映像を楽しむこともできます。
コントローラ付きのモデルも登場しています。専用コントローラを使うとVR空間でものに触れる感覚が一層リアルになり、没入感がアップします。もし「コントローラ付きを買おうかどうか・・・」と迷っているなら、コントローラも合わせて買うのがおすすめです。
- 重量:約345g (フロントカバー無しの場合 312g)
- センサー:加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー
- 視野角:101度
- 対応デバイス :Galaxy S8 / S8+ / S7 edge / Galaxy S6 / Galaxy S6 edge
Oculus Rift
出典:Oculus Rift
HMDといえばこれ!と言っても過言ではない、最高品質のVR体験ができる機種が「Oculus Rift」です。比較的高価ではありますが、本格的にVRを楽しみたいという人にはおすすめの機種です。
専用コンテンツのほか、据え置き型ゲーム機XBoxOneのゲームもプレイすることができます。
Oculus Riftの使用には本体の他、「VR Ready」と呼ばれるスペックを備えたゲーミングPCが必要です。そのため、ゲーミングPCを所有していない方はまずPCを揃えるといいでしょう。
- 重量:約490g
- 画面解像度:有機EL 1080×1200
- 視野角:110度
- リフレッシュレート:90Hz
- コントローラー:OculusTouch(別売)
HTC Vive
出典:HTC Vive
HTC社とValve Corporation社の共同開発で生まれたHMD、HTC Vive。装着したまま、約5メートル四方を歩きながらVRを体験できるルームスケールという機能が搭載されているのが特徴です。
これほど広いルームスケールを備え、かつ一般向けに提供されている製品は他になく、HTC Viveの唯一無二の魅力となっています。HTC Viveの魅力を存分に活かしたソフトには、VR空間で絵を描く「Tilt Brush」などがあります。
また、両手のハンドコントローラーで、物に触れているような感覚を楽しむことも可能です。
- 重量:約580g
- 画面解像度:有機EL 1080×1200
- 視野角:110度
- リフレッシュレート:90Hz
- コントローラー:SteamVRコントローラー
PlayStation VR
SONYが開発したHMDである、PlayStation VR。
こちらはPCではなく、PlayStation4を利用するHMDになります。
もともと販売されているカメラやセンサーを利用することができるため、HMDの中では比較的価格が抑えられているのが特徴。ゲームコンテンツも豊富にあるため、低予算でVRを楽しみたい人にはおすすめの機種です。
- 重量:約610g
- 画面解像度:有機EL 1920×1080
- 視野角:100度
- リフレッシュレート:120Hz
- コントローラー:PlayStation Move(別売)
Merge VR Goggles
iPhoneやAndroidスマートフォンを使ってVRが体験できる、Merge VR Goggles。
安価で比較的顔にフィットしやすく、使いやすいのが特徴です。
英語のサイトですが、VR Startという専用のサイトにアクセスして、コンテンツを楽しむことができます。
- 重量:約340g (パッケージ重量)
- 対応デバイス :iPhone、Androidスマートフォン
FOVE 0
元SONYの小島由香代氏が立ち上げたFOVEの最新HMDである、FOVE 0。一般向けのHMDとして初めて視線追跡機能を搭載したことで、一躍脚光を浴びました。この機能を使うと、ゲーム内のキャラクターと自然にアイコンタクトをすることができます。
また、ユーザーが視線を合わせている箇所のみにピントを合わせることができます。既存のVRコンテンツは、人間の目で例えるならば「全てのオブジェクトにピントが合った状態」で提供されており、情報量の多さがVR酔いを引き起こしています。
この課題をクリアするのが、視線追跡機能なのです。
スタイリッシュな見た目が目を引くデザインも魅力。今後主流となるであろう視線追跡機能をいち早く体感したい方におすすめです。
- 重量:約520g
- 画面解像度:WQHD OLED 2560 × 1440
- 視野角:100度
- フレームレート: 70fps
- トラッキングシステム:オリエンテーショントラッキングIMU、赤外線ポジショントラッキング
Excelvan 3Dヘッドマウントディスプレイ IVS-2
Excelvan 3Dヘッドマウントディスプレイは、98インチという大画面でVRを楽しめることが最大の特徴。高音質なイヤホンが内蔵されているので、映像とあわせて臨場感を味わうことができます。
本体は軽く、人間工学に基づいた設計のため、つけ心地も快適です。
- 重量:約114g
- AV Inポート機能付き。MP4・DVD・TV・PS2・PS3・XBox・Wiiなどに対応
Personal 3D Viewer HMZ
PlayStation VRを販売しているSONYが同じく開発・販売をしているHMDが、こちらのPersonal 3D Viewer HMZ。
約16万円と高額ではありますが、7.1chバーチャルサラウンド機能を搭載した、こだわりのHMDになっています。
- 重量:約320g
- 画面解像度:有機EL 1280×720
- 視野角:45度
Docooler VR07
高性能CPUと5.5インチタッチスクリーンを搭載したHMD、Docooler VR07。
重力・ジャイロ・マグネットセンサーという9軸システムが内蔵されている、完全没入型のバーチャルリアリティヘルメットとなっています。
Google PlayストアでVR対応アプリを購入することで、手軽にVR体験をすることができます。
- 重量:約347g
- 画面解像度:5.5inch HD 1920×1080
- 視野角:110度
- センサー:重力&ジャイロ&マグネット(高性能の9軸センサー)
Cinemizer
ほかのHMDが大型であるのにと比べて、一線を画しているのがこちらのCinemizer。
コンパクトなボディでありながら、高画質でさまざまなデバイスで使用できるのが特徴です。
iPhoneなどのスマートフォンやHDMIを使ったAV機器、ゲーム機などにも対応。
充電式リチウムイオン電池を使用しているので、外出先でも手軽に楽しむことができます。
- 重量:約500g
- 画面解像度:有機EL 870 x 500
VR開発が楽しめるお手頃価格のHMD3選
HMDは、高額なものからリーズナブルなものまで、さまざまなものが販売されています。
ここでは、中でも特にお手頃価格のHMDを3つご紹介します。
まずはVRがどのようなものかを試してみたい、という方は、こちらの機種も参考にしてみてくださいね。
Google Cardboard
ダンボール製で簡単に組み立てることができ、数百円から購入することができるので、誰でも気軽にVRを体験できるお手軽ゴーグルとして人気です。
自身で使うほか、開発したアプリなどをまわりの人に試してもらうときに使うというのも、いいかもしれませんね。
JAPAN AVE. VRヘッドセット
真っ黒な外観が目を引く、JAPAN AVE. VRヘッドセット。
「日本品質の製品とサービス」をコンセプトにして立ち上げられた「JAPAN AVE.」という日本製品ブランドのものになります。
VR技術・デザインに関する特許を取得した工場で生産されているため、高性能でVRを楽しめるほか、顔の形に自然にフィットするというエルゴノミクスデザインが採用されているのも特徴。
リーズナブルな価格設定のため、入門モデルとして選ぶ人も多いです。
- 重量:約320g
- 視野角:70-90度
Leelbox 3D VR ゴーグル
こちらのLeelbox 3D VR ゴーグルは、ゴーグルとヘッドフォンが一体化したHMD。リーズナブルな価格ながら、視野角が広めで軽量なため、快適にVRを楽しむことができます。
iPhoneとAndroidスマートフォンに対応。装着時には、音声通話も受けることができるというHMDになっています。
- 重量:約410g
- 視野角:120度
VR開発に必要なもの
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)について解説する前に、まずはVR開発に必要なものについて説明をしていきましょう。
VR開発に使うPCの価格と機能
VR開発を行うためには、まずは必要なスペックを兼ね備えたPCが必要です。
VRコンテンツを楽しむためにはHMDが必要ですが、そのコンテンツ作りにはPCが欠かせません。
ゲーム開発エンジン(Unityなど)を使うためにも、細かな部分のプログラミング行うのにも、PCがないと何もできないのです。
VR開発に使うPCを選ぶには、以下のポイントが重要になります。
- 使いたいHMDに対応しているか(CPUやOS、グラフィックス、メモリなど)
- 高性能GPUを搭載しているかどうか(VRでは高いグラフィックス性能が求められるため)
- ストレージはHDDよりSSDの方が良い(SSDの方が快適に作業ができる)
これらの条件を満たすのは、主にはゲーミングPCです。スペックは高ければ高いほど、快適な開発が可能です。そのためVR開発のために購入するならデスクトップPCがおすすめです。
また、HTC ViveやOculus RiftといったメジャーなHMDはMacには対応していません。Windowsを搭載したPCが「VR開発の主流」です。価格は、スペックをどこまで求めるかによって大きく変わってきますが、安く見積もっても十数万円はすると思っておいたほうが良いでしょう。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を選ぶポイント
VR開発に必要なもの、もうひとつがHMDです。
HMDと言っても現在ではさまざまな種類のものが販売されており、特徴もそれぞれで違っています。
HMDを購入する際は、以下の項目をポイントにすると良いでしょう。
- 重さはどのくらいか(あまりに重いと、長時間使用は難しいことも)
- 解像度、画素数など(高いビジュアル性能を求めると、PCもハイスペックなものが必要となる)
- トラッキング性能(センサーやカメラの有無、性能でVRのレベルが変わる)
- 使用できるコンテンツの種類
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まとめ
HMDは、VR開発を行う上で欠かせない機材です。
機種によってできることにも違いが出てきますので、十分に検討してから購入するようにしたほうがいいでしょう。
しかし、あまりに高価なものは、購入するのにも予算が必要になりますし、それに対応したPCをそろえるのも大変です。
まずは、低価格帯のものから試してみるのもいいかもしれませんね。
目的ややりたいことにあったHMDを手に入れて、VR開発を始める第1歩にしてみてください。
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