あなたは結婚願望がありますか?「自分ひとりの生活で精一杯」「結婚はしたいけど独身貴族を楽しみたい」などさまざまな思いがあると思います。
深刻な少子高齢化が進む日本。今、結婚しない男女が増えています。なぜ結婚しない人が増えているのでしょうか。
この記事では、結婚に求められる平均年収、未婚率が高い職業、低い職業などについて解説していきます。
この記事の目次
1990年に比べ生涯未婚率が増加
生涯未婚率が増加しています。
直近2015年のデータでは50歳時の未婚率は男性23.4%、女性は14.1%。男性は5人に1人、女性は7人に1人が生涯未婚に該当することに。今後もさらに未婚率は上昇していくことが予想されます。未婚の理由としては年収が背景にあるようです。
ちなみに1990年の生涯未婚率は男性5.6%、女性4.3%です。この25年で男性は17%、女性は10%も上昇しています。
生涯未婚率とは、政府が人口統計に用いる用語で、「調査時に50歳の男女のうち結婚歴のない人の割合」を指します。
参照:内閣府少子化社会対策白書
結婚に求められる一般的な平均年収
今の時代結婚に求められる平均年収はどのくらいなのか気になりますよね。
結婚式・結婚式場の「アニヴェルセル」によると、以下のようなアンケート結果がでています。以下の結果を見ると男女ともに結婚相手が平均年収程度の収入があれば問題ないと思っていることが分かります。
男女総合
1位 300万円以上
2位 500万円以上
3位 好きになったら収入は関係ない
男性が結婚相手に望む年収
1位 好きになったら収入は関係ない
2位 300万円以上
3位 500万円以上
女性が結婚相手に望む年収
1位 500万円以上
2位 300万円以上
3位 好きになったら収入は関係ない
20、30代の平均年収
国税庁発表の平成29年分の民間給料実態統計調査によると、25〜29、30〜34歳の平均給与は以下のようになっています。
25〜29歳
- 男性393万円
- 女性318万円
30〜34歳
- 男性461万円
- 女性315万円
男性の場合、女性が結婚相手に望む500万円以上を満たしていません。多くの男性が年収面で結婚へと足を踏み出せないという現実があるようです。
関連記事:サラリーマンの平均年収は443万円!世代別・業種別の年収も公開
職業によって生涯未婚率は変わる
生涯未婚率は職業によって大きく変わります。
高収入の有無も関係していますが、不規則な仕事かどうかや生活が安定しているかどうかなどが判断基準です。
では、どんな職業が未婚率が高く、どんな職業なら未婚率が低いのか紹介します。
参照:マイナビウーマン
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未婚率が高い職業
未婚率が多い職業にはどういうものがるのでしょうか。サービス業、工場勤務、マスコミ業、芸術家などは未婚率が高い傾向にあります。
サービス業
介護職員や美容師、調理人、飲食業や接客業などのサービス業。土日出勤で、シフト制のため出会いがあっても予定が合わせづらいという傾向があります。
また、忙しい割に給料も高くはないため、敬遠されがちです。
工場勤務
工場勤務はそもそも閉鎖的な空間であまり出会いがありません。また、工場は郊外に多いため出会いがある場所に行く機会も少ないのです。
24時間稼働の工場の場合、勤務時間にばらつきがあるため、相手に理解がないと結婚は難しいでしょう。
マスコミ業
マスコミ業界で勤務している人は時間が不規則で生活リズムが合わないと思われるため、結婚できない人が多いです。
経済力は合っても、家族生活を大切にしたいと思っている人からすると選択肢から外れやすい職業です。
芸術家
芸術家は自分の作品だけを売って生計を立てています。それだけで食べていくのはなかなか難しく、ほとんどの人がアルバイトなどをしながら作品制作に取り組んでいます。
また、一人で制作する時間が長く、社会的に評価されていない限り周囲の理解も得られないため結婚も難しくなります。
未婚率が低い職業
逆に未婚率が低い職業にはどのようなものがあるのでしょうか。
イメージとしては安定している公務員や年収の高い医者や大手企業勤務の会社員などを思い浮かべますね。
公務員
公務員は結婚したい職業ランキングで上位に入ってきます。
30歳までに結婚している公務員も多く、安定していることが結婚の後押しになるようです。社会的な信用や、ローンを組みやすい、福利厚生がしっかりしているということも結婚しやすい理由でしょう。
医療従事者
医者や看護師などの職業も未婚率が低い職業です。これらの職種は年収が安定しており、さらに高収入です。さらに資格があるためどこでも仕事ができるというのが強みです。
病気になってもパートナーが医療従事者ということで安心感も得られます。
大手企業勤務
大手企業勤務の会社員は年収が高く、安定しています。また、社会的地位もあり、残業も少ない傾向があるので結婚しやすいです。
福利厚生もしっかりしており、家族旅行に対して補助金が出たり、リフレッシュ休暇も取れる企業もあります。
関連記事:【2024年版】安定した職業・仕事10選!基準や転職のコツも解説
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愛情や相性も大切
収入面でお互い納得したからといって、それだけで夫婦生活が上手くいくわけではありません。愛情や相性がピタリと合っていれば生活はぎりぎりでもお互いに支え合っていけるものです。
日本の初婚年齢・婚姻件数が激変
生涯未婚率が上昇の一途をたどっていますが、初婚年齢や婚姻件数も激変しています。少子高齢化が進む日本において、今後の経済にも影響がでてくるかもしれません。
初婚年齢が上昇
厚労省の調査によると日本の結婚平均年齢は2018年時点で、男性31.1歳、女性29.4歳となっています(ともに初婚データ)。
30年前の1985年は男性28.2歳、女性25.5歳。30年間で男性は2.9歳、女性は3.9歳上昇しています。晩婚化が進んでいると言えます。
20代のうちに結婚するのは女性は3人に1人、男性は2人に1人です。
参照:厚労省
婚姻件数が戦後最低
厚労省によると、2018年の婚姻件数は58万 6438組で、前年の60万6866組より2万428組減少しています。2013年から6年連続で減少。戦後最低を記録しています。
未婚率増加、初婚年齢上昇の要因は
未婚率増加、初婚年齢の上昇、婚姻件数の減少の背景には何があるのでしょうか。経済的な理由と女性の社会進出などがあげられます。
バブル経済崩壊後、非正規雇用など不安定な職につく男性が増えました。また、男女雇用均等法が施行され、男女の賃金格差が広がり自立できる女性が増加したことも背景にあります。
結婚しない男女の特徴
結婚しない男女が増加していますが、いったい平均年収や職業以外にどんな特徴があるのでしょうか?解説していきます。
独身男性の特徴
女性から見て「この人は一生独身だろうな」と思う男性っていますよね。その人はそう思われる何らかの理由があるのです。それが以下になります。一つでも心当たりあるものがあれば気をつけましょう。
- マイペース
- 自分で何でもできる
- 理想が高すぎる
- こだわりが強い
- 見た目を気にしていない
- 相手の意見を否定する
独身女性の特徴
では、女性はどうでしょうか。こちらもいくつかの特徴があげられます。努力で変えられる部分もあるので、できることからやってみるのはどうでしょうか。
- 愛想がない
- 常に受け身
- 隙がない
- 自己中心的
- 高望みしている
- 経済的・精神的に自立している
結婚のメリット
結婚をするメリットはいったい何でしょうか。
家族ができる
新しい家族ができるということが結婚をする大きな意味でしょう。自分にとって居場所ができ、帰る場所ができることは働く原動力になります。また、家族を持つことは自分を成長させてくれることにもつながります。
安心感が得られる
精神的な安定感が得られるでしょう。仕事で失敗や嫌なことがあっても、パートナー、家族は自分の味方でいてくれます。また、一人よりも二人で暮らすことは生きていく上での安心感は大きいです。
共働きなら収入増
共働きの場合は収入が単純に倍になります。万が一どちらかが病気やけがなどで休職したとしても収入が入ってくるのは大きなメリットでしょう。
どちらかの会社が傾いた場合でも、片方が収入を補填できるというのは強みです。
好きな人と一緒にいられる
好きな人とずっと一緒にいられることで、辛いことや大変なことも乗り切れるでしょう。好きな人と一緒にいられる喜びは何にも代えがたいです。
炊事洗濯を分担できる
一人暮らしだった時は仕事帰りに食事を作ったり、洗濯をするのは億劫だったと思います。結婚したら夫婦二人で役割分担できるのでかなり負担軽減できるでしょう。
大切な人のためならご飯作りや、洗濯を頑張れる気持ちも湧き上がるので、心持ちが変わります。
結婚のデメリット
これは個人社会が広がっていることとも関係していると思われます。
自由な時間がなくなる
家族のことが生活の中心になるので、自分の時間は減ります。趣味にかける時間も減ることになります。
もしあなたが夢や目標があるのであれば、ある程度自分自身の夢・目標は犠牲にしなければいけません。
お金を自由に使えない
お金を自由に使えなくなります。独身だと給料が入るたびに好きなものを買ったり、友人と飲みに行っていたりできますが、家庭にお金に入れるという義務が生じます。
家計のことを考えなければいけないのである程度仕方がないことだと言えます。
親戚付き合いが面倒
結婚をすると相手の両親、親戚との付き合いも増えます。気を遣ったり、今までの常識が通じなくてストレスを抱えることにもなりかねません。
親戚間での仲違いやもめごとがあれば巻き込まれる危険性もあるので、しんどく感じるでしょう。
離婚手続きが大変
結婚をすると同時に離婚の可能性もでてきます。結局は他人同士なので価値観が合わないということもあるでしょう。離婚の場合子どもがいたら、子育てをしながら生活をするのが経済的に大変になります。
また、養育費・慰謝料・財産分与などで出費をする可能性があります。結婚をすることは法律的に義務が生じるということを肝に銘じましょう。
まとめ
生涯未婚率について様々な側面から見てきました。未婚率が高まっている背景には年収面での問題や、時代的背景により不安定な職にならざるを得なかったということなどがあげられます。
現在は結婚をしない人が増えていますが、年間50万組以上が結婚しているという事実もあります。結婚を考えている人もいない人も、自分が結婚をどう捉えているか考える機会になれば幸いです。
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