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やってはいけない勉強法を解説!実際に活用できるおすすめの本も紹介

更新: 2022.02.02

「いくら勉強してもなかなか頭に入ってこない」
「この勉強法は効率が悪いのではないか」

などと考えたことがある人も多いのではないでしょうか。

本記事では、やってはいけない勉強法を解説します。また、実際に活用できるおすすめの勉強法が記載されている本も紹介。

勉強法で悩んでいる方はぜひ参考にして下さい。

やってはいけない勉強法の悪影響

効率のいい勉強をするにはまず「やってはいけない勉強法」を知っておくべきです。

ここでは「やってはいけない勉強法」の特徴を3つ紹介しましょう。

時間がムダにかかる

頑張って勉強しているのにも関わらず、なかなか頭に入ってこない勉強法があります。

このような勉強法を続けていると、ムダに時間がかかってしまい、当然効率が悪くなります。

勉強する際は、時間の効率がよい勉強法を実践するべきです。

理解した気になる

問題を解いて理解した気になっているだけではいけません。例えばただ「丸覚え」するだけでは、応用問題や質問の言い回しが違うだけで回答できなくなってしまいます。

勉強する時は「なぜこのような答えになるのか」「どういった原則があるのか」など、根底から理解する必要があります。

知識が定着しない

一夜漬けなどで覚えた知識はすぐに忘れてしまう可能性が高いです(その理由は後述します)。

せっかく勉強して覚えるのであれば、長期記憶として身に付けた方がよいです。

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やってはいけない勉強法を紹介

ここでは、具体的に「やってはいけない勉強法」を6つ紹介しましょう。

中には驚かれる内容もあるかもしれません。

語呂合わせで覚える

語呂合わせは、この記事を読む人の多くがやったことのある勉強法ではないでしょうか。

語呂合わせは、歴史上の出来事の年号や元素記号など、一つ一つの内容を独立して記憶することには役立ちます。

しかし、その歴史の背景や、元素記号がその順番に並べられる理由など、学習内容を紐付けるのには役立たないことが多いです。これでは「体系的な学習」にはつながりません

テキストの要約をする

テキストの要約自体は学習に効果的です。問題なのは要約にかかる「手間」です。

テキストの要約には、私たちの想像以上に様々なスキルが必要です。

要約にそこまで時間をかけるくらいなら、他のインプットに時間を充てた方が、正直効率的なのです。

アンダーラインをひく

アンダーラインを引くと勉強した気になります。しかし本当に勉強した気になるだけなのです。

むしろアンダーラインを引くことで安心感が生まれ、心がリラックスした状態になってしまいます。つまり緊張状態から解かれ、学習効率が下がることも考えられます。

また、重要な部分にのみアンダーラインを引くことで、それぞれの部分だけを印象付けてしまいます。「それぞれがどうつながってきたのか」という「使える知識」に結びつきにくくなります。

ながら勉強

テレビを見ながら、歌を聴きながらなど、何かをしながら勉強する状態は脳が「マルチタスク状態」になり、学習効率を落とす要因になります。

上記の記事でも解説する通り、マルチタスクに向いているのはたった2%の人間です。残りの98%は、マルチタスクによって以下のようなデメリットがあると言われています。

・生産性が40%低下
・IQの低下
・判断力の低下

このことから、「ながら勉強」は多くの人にとってデメリットであると言えるのです。

「無意識」にできるものなら問題なし

一方、勉強の中でも「ながら勉強」が向いているものもあります

例えば基本的な計算問題や英単語を何度も書くなどの単純作業です。

このような「無意識でも行える」ような作業なら、使われる脳のワーキングメモリは小さいです。脳の処理能力にそこまで影響を及ぼさないと考えられます。

徹夜で勉強する

テスト勉強で一夜漬けを経験した人は多いでしょう。

しかし、徹夜の勉強でテスト当日を乗り切っても、しばらくしたら詰め込んだ内容は綺麗さっぱり忘れてしまいます。

つまり一夜漬けは長期記憶には役立たない可能性が高いのです。

この原因は睡眠と記憶との関わりにあると考えられます。なぜなら、記憶の定着はレム睡眠(浅い眠り)の時に起こるからです。

一夜漬けは情報をインプットしてから睡眠を一切とっていない状態。つまり、この記憶定着の段階を踏んでいません。そのため、いわゆる「付け焼き刃」の状態なのです。

徹夜で勉強しても長期記憶には結びつきにくいため、学習した内容で後々応用問題を解いたり、仕事に活かしたりするのは難しいでしょう。

忘れる前に復習をする

学校の授業中、「これはテストに出るから忘れないうちに復習しなさい」と言われたことがないでしょうか。

しかし、実は「忘れないうちに復習」するのは効果的な勉強法ではありません。大事なのは忘れかけた時に復習して思い出すこと、つまり「想起」することなのです。

エビングハウスの忘却曲線

学習内容を効率的に想起して定着させるのに役立つのが、「忘却曲線」です。

これはドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが唱えたもので、記憶した内容がどのくらいのスピードで忘れられていくのかが曲線で示されています。

これによると、記憶した内容は1時間後には半分以上忘れられてしまいます。私たちの予想以上に、脳は忘れてしまうものなのです。

しかし、この脳の働きを元に、復習のタイミングを決めることもできます。

例えば以下のようなタイミングで繰り返し復習をすると、記憶定着に役立ちます。

・1回目の復習…翌日
・2回目の復習…1週間後
・3回目の復習…2週間後
・4回目の復習…1ヵ月後
・5回目の復習…2ヵ月後

想起に役立つアプリも

前述したような「忘却曲線」を元にした復習のタイミングを、アプリで知らせてくれるものもあります。

学習内容を記録して、復習のタイミングが来たらリマインドしてくれるものです。

自分で全ての復習のタイミングを管理するのは大変なので、このようなテクノロジーの力を借りるのもおすすめです。

参照:reminDO

やってはいけない勉強する環境

ここでは効率のいい勉強のためにはやってはいけない「学習環境」について解説しましょう。

ここで紹介するポイントに当てはまる人は、まず環境から変えることが大切です。

デスクが汚い

環境の汚さは心や頭の状態を表すといいます。

勉強机が整理整頓されていないと、頭の中も整理されず、インプットしたい情報を入れるスペースを確保できません。

また、整理整頓されていないデスクは、「必要・不必要の取捨選択ができていない状態」とも言えます。

つまり学習内容に関しても、「どこから手を付けるのか」などの優先順位がつけにくい状態と言えるのです。

おすすめは、学習に入る前の5分間を整理整頓の時間に充てること。

「これは必要か必要でないか」「捨てるのか残すのか」を5分間で素早く判断することで、頭の中もすっきりと整います。

そうすると、「今日はまず昨日解くのが難しかった問題を復習しよう」「夕食前に新しいところを重点的にやろう」など、学習内容のスケジューリングや整理がしやすくなります。

携帯を近くに置く

携帯電話はあらゆる通知が来るようになっています。

メール受信だけでなく、アプリやSNSの通知をオンにしていると、通知音でせっかくの集中力が一気に切れてしまう原因になることも。

「今から30分は集中してこの単元をインプット」と決めた場合は、そのような携帯電話の通知オフにし、マナーモードにして、見えないところへ遠ざけるのがおすすめです。

部屋の明かりにムラがある

勉強部屋やデスクの照明にも目を向けてみましょう。

まず、勉強に適切なのは照明の明るさにムラがないこと。受験勉強中、「他の家族は寝ているから」と、暗い部屋の中デスクのライトだけつけていた人もいるでしょう。

しかしこの状態は、明るさの違う場所を目が行き来するため、集中力低下・眼精疲労の原因になります。

また、照明の色にも着目しましょう。集中力を高める照明の色は、青白い色味だと言われています。

一方白熱電球のようなあたたか味のある照明は、家族団らんなどのリラックスシーンにはおすすめですが、集中したいシーンには向かないこともあります。

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おすすめの勉強法を紹介している本を紹介

今回紹介してきた「効率のいい勉強法」は、本でも紹介されています。

ここではおすすめの本を4冊紹介しましょう。

やってはいけない勉強法

タイトルの通り、やってはいけない勉強法と、その代わりにやるべき勉強法が解説された本です。

例えば以下のような方法が、「やってはいけない勉強法」として紹介されています。

・通信教育で済ませる
・1冊の参考書を繰り返す
・書いて覚える
・覚えようとする

中には今まで当たり前のようにやっていたことさえもNGとして紹介されているため、驚かれる人も多いでしょう。

しかし解説を読むと納得できますし、今までにない勉強法に切り替えることによって、新鮮な気持ちで勉強に取り組むことができるでしょう。

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

「メンタリスト」として著名なDaiGoさんの著書です。

本書では、誰もがやったことのある勉強法が、実は科学的には非効率であることが解説されています。

一方で、一旦「非効率」と解説された勉強法の中でも、組み合わせ次第で効率的にできる方法も解説されています。

自分の勉強法をよい方向に進めるのに役立つでしょう。

また、学習中だけでなく、学習前後のテクニックが解説されているのも特徴です。

例えば「正しい音楽の使い方」や「運動で記憶を定着させる方法」など、学習中以外のシーンでも勉強を効率的に行うヒントが得られます。

勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法

開成高校時代に「高校生クイズ」連覇を果たした著者による書籍です。

第1章では、クイズ王となったのち、どのようにして頭と心を受験モードに切り替えたのかを解説しています。

また、「自分に合った理想の勉強法の探し方」「自分に合った受験生活は環境づくりから」「成績表の正しい読み方」など、主に受験生向けの内容を、著者の経験を元に紹介しています。

勉強に関するマインドセットをメインに書かれた内容のため、資格試験勉強にも役立つでしょう。

勉強法のキホン

勉強に向かう前に読んでもらいたい1冊です。

大手資格予備校の人気講師が、勉強法の基本や、試験合格のための時間術・勉強法、試験当日の過ごし方を解説しています。

読むだけで勉強のモチベーションが上がる内容です。

特に第5章の「受験に聞く『いいコトバ』」は一見の価値ありです。

勉強中に「こんなに頑張って意味があるのだろうか」「やる気が出ない」「こんなに頑張ったのに落ちたらどうしよう」と悩んだ時に勇気がもらえるフレーズが紹介されています。

さいごに

勉強法の種類は数え切れないほどあります。それぞれ向き不向きがあるため、まずは試してみて、合わないと思えば中断し、別の方法を模索するのがおすすめです。

「何度チャレンジしても合格しない」と悩んでいる場合は、今の勉強法を疑ってみましょう。あなたも自分に合った勉強法で、合格を勝ち取ってください。

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フリーランスのWebライターです。小学生の娘と一緒にプログラミングを学習中です。テックキャンプブログではITの最先端を学びつつ記事を書いています。

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