「将来はマネジメント職に就きたいと考えているが、自分の力でチームをうまく引っ張っていく自信がない…」
今より給料を上げる方法の一つがキャリアアップ。
しかし、リーダー・マネジメント職に就けばチームを率いねばならず、責任も重くなります。
そこでこの記事では、将来はチームマネジメントをしたいけど不安に感じている方へ、今日からできる対策を紹介します。
この記事の目次
セルフマネジメントから始めよう
チームマネジメントの理論を学べる本やサイトはたくさんあります。
しかし、学んだ理論を実践しなければ効果的かどうかはわからず、スキルとして定着もしません。
すぐにチームマネジメントを実践しようにも、自分のチームがなければ試すことすらできません。
そのような時は、まず「セルフマネジメント」から始めてみましょう。
セルフマネジメントとは
セルフマネジメントを日本語訳すると「自己管理」です。すなわちスケジュールや働き方を自分自身で管理することを意味します。
具体的なセルフマネジメントの例については後ほど紹介します。
効果があったものをチームマネジメントに応用する
自分自身を管理するセルフマネジメントなら、今日から職場で実践できるでしょう。
あなたの仕事の中で「この部分の管理がおろそかになっていて、仕事に悪い影響が出ている」と感じる部分を探してみてください。
それを改善するための施策こそがセルフマネジメントになります。
働き方を見直せばキャリアアップのチャンスにも
セルフマネジメントによってあなたの働き方がよくなれば、キャリアアップのチャンスにもつながるでしょう。
仕事の無駄をなくし、コストを下げながら成果を残せれば上司からの評価も上がります。
チームマネジメントスキルを身につける上でも、マネジメント職になる上でも、まずはセルフマネジメントに取り組むことが大切なのです。
今日から始められるセルフマネジメントの例
では、今日から始められるセルフマネジメントにはどんなものがあるのでしょうか。
ここからは具体例を紹介していきまます。
あなたに当てはまるものがないか、今の働き方と照らしわせて考えてみてください。
身の回りを整理する
最も簡単に始められ、それでいて効果的なセルフマネジメントは「整理整頓」です。
身の回りにあるものが整理され、どこに何があるか把握できている状態は、仕事をする上でとても重要。
必要なものを探す時間が減り、その分を作業に充てられます。
「ものを探す時間なんてほんの少しで、作業時間に影響はない」と思いがち。しかし、あなたの経験で、必要なものが見つからずに作業を後回しにしてしまったことはありませんか。
何がどこにあるかわからない状況は、作業そのものをできなくする要因にもなりかねないのです。
デスク周りやパソコンの中を整理しよう
まずはあなたのデスク周りから整理しましょう。
机の上に書類が乱雑に置かれているなら、机の中にしまったり、レターケースを用意したりしてください。
収納する時は、書類を「契約書」「会議の資料」「マニュアル」などのように分類すると取り出しやすいです。
また、パソコンを使う仕事をしている方は、保存しているデータの整理もしましょう。
スケジュールを管理する
セルフマネジメントの基本となるのが、スケジュールの管理です。
その日1日でどんな作業をするべきなのか、仕事を始める前にリストアップしましょう。
その際に、1つの作業にかかる時間を見積もり、優先順位を決めておくとさらに効果的です。
どの作業からどれくらいの時間をかけてやるかがわかれば、作業効率も上がるでしょう。
予定はスケジュール帳やカレンダーに記載しよう
予定は必ずスケジュール帳に書き込んでください。抜け漏れを防止できます。
ただ、紙のスケジュール帳には1つ問題点があります。それは、書き込めるスペースに限界があることです。
おすすめは、Googleカレンダーなどといったスケジュール管理用のアプリを活用すること。これなら予定が増えてもすべて書き込めますし、予定の時間に通知設定をしておけば忘れることもありません。
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時間に遅れないようにする
スケジュールを管理していても、予定していた時間に行動できなければ意味がありません。
時間の管理、つまり「タイムマネジメント」も行いましょう。
「タイムマネジメント」という難しい言葉を使いましたが、考えすぎることはありません。
例えば、「友人との待ち合わせに遅れないよう家を出る」といった心がけもタイムマネジメントの一つ。
普段やっている「時間に遅れないための対策」を徹底すれば問題ありません。
5分前行動を心がけよう
何事も5分前に準備が完了するよう心がけておくといいでしょう。予定まで5分の余裕があれば、仮に急な変更があっても対応可能です。
例えば「明日の午前10時までに書類を提出する」などの予定であれば、あなたのスケジュール管理次第で前倒しして作業を終えることも可能なはずです。
体調を崩さないようにする
体調を管理し、なるべく仕事を休まないこともセルフマネジメントに含まれます。
どれだけ仕事ができる人でも、出勤できないような風邪を引いてしまっては、成果は挙げられません。
体はビジネスパーソンの資本。毎日万全に近い状態で仕事ができることもセルフマネジメント力が高い証となります。
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生活習慣を見直そう
もし今の生活の中で「風邪を引きやすい」「疲れがなかなか取れない」などと感じるのであれば、生活習慣を見直してみましょう。
偏った食生活をしていたり、夜遅くまで起きていたりしていませんか。思い当たる部分があれば改善していきましょう。
生活習慣が乱れると、その影響が仕事にまで出てしまいがち。セルフマネジメントを意識するべきなのは、仕事中だけではありません。
作業ミスがないように注意を払う
仕事でのミスを少なくする心がけも大切です。
1つのミスが大きな損失を生む可能性もあるので、できるだけ避けるようにしましょう。
いわゆる危機管理(リスクマネジメント)と呼ばれるものです。
セルフマネジメントが上手で、仕事ができる人の共通点にはミスの少なさがあります。
現在の仕事で特にミスが多いと感じるなら、より注意を払うべきです。
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必ず確認するクセをつけよう
ミスを減らすための基本的な対策は、作業を終えたら必ず確認することです。
「誤字脱字、計算ミスはないか見直す」「指示通りの作業ができたか見直す」といったことを徹底し、クセにしてしまいましょう。
より重大な作業でミスが許されない場合、自分以外の人にダブルチェックしてもらうのもおすすめです。
客観的な視点で見てもらうと、自分では気付けなかったミスを指摘してもらえるでしょう。
同じミスをしない対策も練ろう
どんなに優秀なビジネスパーソンであっても、仕事でのミスを0にすることは難しいでしょう。
なぜミスをしてしまったのか、原因を分析しどうすればミスせずに済んだのか考えます。
そこから対策を見つけ出し、マニュアル化しておきましょう。マニュアルに残しておけば、同じミスをしそうな時でもすぐに対処できます。
社内コミュニケーションを積極的に取ろう
今後チームを率いる立場になるのであれば、コミュニケーションは必須です。
部下、他部署の社員、社外のクライアントなど、仕事を通して様々な人と接触することが考えられます。
その練習として、今のうちから社内の人と積極的にコミュニケーションを取ってみてください。
まずは挨拶や、ほんの少しの雑談で構いません。自分から話しかける習慣がついていると、チームとして動く時もコミュニケーションを取るのに抵抗がなくなります。
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仕事上のコミュニケーションでOK
中には「社内の人とはいえど、コミュニケーションを取るのは苦手」を感じる方もいるでしょう。
コミュニケーションを取るといっても、深く仲良くなる必要はありません。仕事上で必要なやりとりだけでも十分です。
「こちらの件ですが、◯日までに完了できそうでしょうか?難しければ私の方で日程調整します。」
「この仕事をお任せしてもいいですか?私が現状のタスクで手一杯でして。」
このような声かけができるだけでも、今後のチームマネジメントに活きてくるでしょう。
セルフマネジメント力アップにおすすめの本
ここまで紹介したセルフマネジメントの事例は基本的な方法です。
より高いレベルまでセルフマネジメント力をアップさせたい方は、以下で紹介するおすすめの本をお読みください。
3冊紹介しますが、そのうちの1冊でも構いません。より幅広いセルフマネジメントの方法を知り、マネジメント職へと近づきましょう。
人生を変える行動科学セルフマネジメント
人間の行動を科学的に分析した「行動科学」。それに基づいたセルフマネジメントを解説している一冊です。
行動科学マネジメントの第一人者でもある石田淳氏による本著では、人間の特性を分析し、効果のあるセルフマネジメントの事例を紹介。
セルフマネジメントを論理的に学びたい方におすすめです。
超!自分マネジメント整理術
こちらも石田淳氏によって書かれた一冊。セルフマネジメントを「整理術」の観点から解説します。
机周りを整理することをセルフマネジメントの第一歩とし、片付けによって得られる効果の大きさを説明。
ごく簡単なことからセルフマネジメントを始めたいとお考えなら、ぜひ読んでおきたい一冊です。
自分を変える習慣力
大きな目標を達成するには、小さな積み重ねが大切です。その積み重ねを続けるために欠かせないのが「習慣力」。
本著では、ある目標に対して小目標を設定し、一つずつ達成していくことで身につくセルフマネジメントについて解説。
仕事のみならず、私生活でも達成したい目標があるなら、こちらがおすすめです。
さいごに
チームマネジメントをする前の段階として、今日から職場でセルフマネジメントを意識してみましょう。
自分でやってみて効果があったものは記録しておき、実際にマネジメント職になった時、チームメンバーにも共有してあげてください。
あなたが実際にやってみて効果があったものは、他のメンバーにも当てはまる可能性があります。
今回紹介したものを基本とし、あなたならではのチームマネジメント・セルフマネジメント術を見つけ出してください。
チームマネジメントをするためには、あなた自身がマネジメント職になる必要があります。その第一歩として、こちらの記事もご覧ください。
マネジメント職になるために。今日から取り組むベき3つのステップこの記事は未経験はじめてのプロジェクトマネジメントについて説明している12ステップ記事のひとつです。
前のstep9の記事は、以下からご覧下さい。
次のstep11の記事は、以下からご覧下さい。
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