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プログラミング未経験からシステムエンジニアになるには?方法を紹介

更新: 2020.06.17

様々なことをコンピューターを使って行うようになった現代。システムエンジニアやプログラマーは需要が高く、将来性もある職種として人気を集めています。

しかしながら、プログラミングスキルが求められることから、未経験にとっては少しハードルの高い職種であることも事実です。そこで今回は、

・システムエンジニアやプログラマーを目指しているが、プログラミング未経験でなれるか不安
・プログラミングを学びたいが挫折しそうで不安
・未経験から確実にシステムエンジニアやプログラマーになれる方法が知りたい

という方のために、システムエンジニア・プログラマーの業務内容、求められるスキル、そしてプログラミング初心者におすすめのプログラミング言語などを解説します。

この記事の目次

この記事のまとめ

プログラミング未経験でもエンジニア(SE)・プログラマー(PG)になれる

システムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)になるには特別な資格は必要なく、未経験からでもなることができます。

未経験者でも採用のチャンスはありますが、事前にプログラミングのスキルを学ぶことで就職の可能性が高まり、また入社後にスムーズに業務に入ることができます。

その他にもITに関する知識・興味、コミュニケーション能力、マネジメント能力などが必要とされる職種です。
業務の中で身につけていくスキルもありますが、業務をする上で必須となるプログラミングスキルだけはやはり事前に学んでおくことをおすすめします。

システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)になる方法

システムエンジニア・プログラマーになる方法として、次の4つが挙げられます。

  • 新卒採用を行っている企業に応募する
  • 中途採用を行っている企業に応募する
  • 人脈を使い仕事を紹介してもらう
  • フリーランスとして独立または起業する

紹介を通じた就職やフリーランスとしての活動は、ある程度実務経験を積みスキルを身に着けた人しか行えないのが現状です。

未経験者の場合は新卒採用、または中途採用により職を見つけるのが一般的です。

プログラミング学習には書籍やスクールなどを活用する

未経験者がプログラミングを学習する方法として、主に次の4つがあります。

  • 書籍を使って独学で身につける
  • 無料のプログラミング学習Webサービスを利用する
  • 就職した会社の研修を利用する
  • プログラミングスクールに通う

未経験者でも採用されやすい新卒採用で入社した場合、企業で現場に配属される前にプログラミング研修が行われることが一般的です。

しかし、中途採用の場合は即現場配属であることも多いため、事前に独学やスクールに通ってスキルを身に着けておくことが必要です。

未経験者はプログラミングスクールに通うのがおすすめ

プログラミング独学

無料のWebサービスや書籍を活用して学習することも不可能ではありませんが、学習の難易度が上がるにつれて疑問点が増え、独学で進めることが厳しくなって挫折してしまう人も多くいます。

その点、プログラミングスクールでは未経験者にもわかりやすく解説したテキストを使い、基礎から順序を踏んで学べるカリキュラムが用意されているため、難しい内容でも効率的に学ぶことができます。

それでは、プログラミング未経験からシステムエンジニア(SE)になる方法について、詳しく解説していきます。

システムエンジニア(SE)の主な業務内容

システムエンジニア(SE)の主な業務は、システム開発における上流工程を担当することです。

具体的には、クライアントと「システムでどのようなことを実現するか」ということを打ち合わせし、システムの要件定義を行った後、システムの概要を定義する基本設計、具体的にどのような機能を開発するかを定義する詳細設計を指します。

企業によっては、実際のプログラミングをシステムエンジニア(SE)が担当したり、開発したプログラムに不具合がないことを確かめるテスト工程をプログラマー(PG)と共に行うこともあります。
どのようなシステムを作るか、という初期工程から、実際にシステムを開発する後期工程まで携わることができるため、自分のアイデアが採用されること、自分が開発した製品をユーザーに使ってもらえることに喜びややりがいを感じることができる職種です。

一方で、ユーザーの要望を満たし、満足してもらえるシステムを開発しなければいけない点や納期までの時間が十分にない中でシステムを完成させなければいけないことがある点など、厳しさを感じることもあります。

一般的にエンジニアと呼ばれている職種は、データーベースエンジニアやセキュリティエンジニア、ソフトウェア以外も扱うインフラエンジニアやネットワークエンジニアなども該当します。この記事では上述したようなソフトウェア開発を担当するシステムエンジニアについて紹介していきます。

プログラマー(PG)の主な業務内容

システムエンジニア(SE)とは別の職種として定義されているプログラマー(PG)は、システムエンジニアが作った設計図を元に、実際にシステムを作ることが業務内容です。

プログラミング言語を使い、設計書通りに、かつエラーが起こらないようにシステム開発を行う重要な職種です。

開発するシステムの規模が大きくなればなるほど、システム内部で行われる計算処理などを効率的に進めるために、アルゴリズム(ある問題を解決するための方法や手順のこと)を最適化することが求められるため難易度も上がります。
プログラムを行った後は、デバック作業を行いながら設計書に定義されている動作を実際に行えるか、何か想定しない操作を行った時にエラーが発生しないか、といったことをテストします。

企業によってはシステムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の作業に区切りがなく、両方の仕事を行うこともあります。プログラマー募集の求人に申し込んでも、システムエンジニアのスキルを求められる場合もあるので、面接の際に確認するようにしましょう。

システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)になる方法

システムエンジニア、プログラマーの業務内容について整理したところで、ここからはシステムエンジニア・プログラマーになるための主な方法を解説します。

区別されないこともあるこの2つの職種ですが、どちらの職種を中心にキャリアを高めていくかによって求められるスキルなども異なります。

今のご自身の状況や今後のキャリアなどを考えて選ぶようにしましょう。

新卒採用を行っている企業に応募する

高校、大学を卒業後にシステムエンジニアやプログラマーを目指すのであれば、新卒採用を行っている企業に応募するのが一般的な方法です。

IT化が進み、業界全体の傾向として人手不足である中、システムエンジニア・プログラマーの新卒採用を積極的に行っている会社は多いです。

大学や専門学校などでプログラミングについて学んだ後、新卒として就職するケースもありますが、経済学部や文学部などの文系学部から未経験で入社するケースもあります。

多くの企業が入社後にプログラミング研修を行っているため、入社時点でのプログラミングスキルは必須ではありません。しかしながら、入社後にプログラミングスキルが求められることが明らかであるならば、入社準備としてプログラミングスキルを身に着けておいて損はないでしょう。

基礎知識だけでも勉強しておくことで、研修の内容が理解できたり、周りのプログラミング経験者に取り残されることなくスムーズに業務に入ることができる、というメリットもあります。

中途採用を行っている企業に応募する

新卒で他業界、他業種の仕事に就いたとしても、中途採用によってシステムエンジニア・プログラマーに転職することも可能です。システムエンジニア・プログラマーの中途採用を行っている企業も非常に多く、求人数はたくさんあります。

システムエンジニア・プログラマーとして求められるスキルについてはこの後詳しく解説しますが、ただプログラミングが出来ればよい、というわけではありません。

そのため、前職でシステムエンジニア・プログラマーの経験がなかったとしても、それ以外のスキルをアピールすることで採用になる場合があり、実際にプログラミング未経験者歓迎としている求人もあります。

一方で、応募条件としてプログラミングスキルや実務経験を求めている企業の方が多いことが現状です。

未経験から転職を考える場合は、面接を受ける前にプログラミングスキルを身につけ、できれば実際にWebサービスやスマホアプリなどの開発経験を積んでおきましょう。それが希望の企業へ就職できる可能性や、給料アップなどよりよい条件下での転職へと繋がります。

同じ求人に対して未経験者とプログラミング経験者が応募してきた場合、経験者の方が積極的に採用されることを考えても、少しでも転職活動を有利に進めるためにもプログラミングスキルは習得しておくべきでしょう。

人脈を使って仕事を紹介してもらう

知人の紹介などを経由して就職するケースもあります。

現在エンジニアを募集している企業に勤めている人、あるいはこれから会社を立ち上げるためにエンジニアを求めている人など、人脈があると仕事を紹介してくれる可能性があります。

こういった場合は、採用面接を受けることなく就職・転職が出来たり、一次面接が免除されたりします。

しかしながら、知人や社員の紹介を経由して就職する場合、紹介する側にとっても「この人であれば紹介しても問題ないだろう」と思ってもらえるようなスキル、経験があることが前提となってきます。

もし紹介によって転職・就職をしたいのであれば、紹介してくれそうな友人や知人に対して、自身の現在の業務内容やスキルについて説明し、出来れば何らかの成果をもってそれを証明し、相手がより紹介しやすいようにすることも大切でしょう。

このように人脈を活かしてシステムエンジニア・プログラマーになることは、実際は実務経験を積んでからの話になりますが、プログラミングやITに関する情報交換ができるという点で、人脈は持っていて損はないでしょう。

フリーランスとして独立または起業する

会社に勤務するのではなく、独立してフリーランスのシステムエンジニアやプログラマーとして活動するという選択肢もあります。

フリーランスとして働くということは、仕事探しや税金、請求書作成などの事務・会計作業、クライアントとのトラブルへの対応などを自分自身でやらなくてはいけない点、仕事の量によって月々の収入にばらつきがある点など大変なこともあります。

しかしながら、勤務時間や場所に縛られず仕事ができることでプライベートや家族との時間を充実させることができたり、自分で仕事を選ぶことが出来ることなど、魅力的なポイントもたくさんあります。

自分でWebサービスやスマホアプリを作れるのであれば、将来的に起業するという方法もあります。自宅のパソコンで開発環境が整えるだけで始められることから、まずは副業から始めて、本業の収入を超えたあたりで独立をはかるエンジニアも多いです。

システムエンジニアの就職先

システムエンジニアと聞くと、システムと開発しているIT系企業のみが就職先とイメージしがちですが、実際にはIT系以外の業界、企業も就職先としてあります。

具体的には以下のような企業があります。

  • ソフトウェアのメーカー
  • ハードウェアのメーカー
  • 自動車など機械の開発メーカー
  • 自社サービス・アプリケーションを開発している企業

ゲームアプリなど一般向けのシステム開発をする会社、会計処理など企業のバックオフィスを支援するシステム開発をする会社、機械の内部システムの開発など、企業によって開発する製品やサービスは全く異なります。

また、企業の情報システム部門に所属し、社内システムなどの運営・管理を行っているエンジニアもいます。

どのようなサービスや製品を作りたいか、ということもシステムエンジニア・プログラマーになる上で考えておきたいポイントです。

システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)になるために必要なスキル

これから紹介するスキルは、システムエンジニア・プログラマーとして仕事をする上で必須となるスキルです。

実際の業務の中で身につけていくスキルもありますが、就職・転職する前に持っていると非常に役に立ちます。

プログラミングスキル

システムエンジニア・プログラマーになるためのスキルとしてまず挙げられるのがプログラミングスキルです。

企業によってはシステムエンジニアは実際のプログラミングは行わないこともありますが、クライアントから依頼されたシステム開発が、現在の技術で実現可能なのかどうか判断する上でプログラミングのスキルは必ず必要になります。

また、実際のプログラミング工程でプログラマーに詳細を説明したり、プログラミングに関する会話をすることも多くあるため、プログラマーと同様のスキルを持っている必要があると言えます。

プログラマーは、実際にシステムを構築していくことが仕事であるため、プログラミングスキルは必須のスキルとなります。

ITに関する知識や興味

日々研究と開発が続けられ、常に技術が進歩し続けているIT業界においては、その進化に追いつくために常にアンテナを張り情報を集める意識が必要です。そのためには、ITに関する興味を持っていることが大切です。

新しい技術によってこれまで出来なかったことが可能になったり、そこから新しいサービスが生まれることがあります。

最新情報をキャッチするためには、情報システム関連の書籍やブログを読む、勉強会に参加するといった具体的な行動が求められます。
システムエンジニアにしてもプログラマーにしても、それらの新しいことを取り入れ、実際に製品やサービスに反映していこう、というモチベーションがなければ、働き続けることが難しいかもしれません。

また、現在自分が持っているスキルが、あっという間に古いものとなり、代替する新しい技術が生み出されることもあります。システムエンジニアやプログラマーは、WebやITの仕事を専門に担当する立場として、情報の収集は欠かせません。

コミュニケーション能力

コンピューターに向かって一人黙々と作業をしているイメージのあるシステムエンジニアやプログラマー。

しかしコミュニケーション能力も仕事をこなす上で大切なスキルとなります。

例えばシステムエンジニアは、要件定義のためクライアントの元を訪問してヒアリングしたり、作成した仕様書や設計書の説明をしたりと、対面でのコミュニケーションの機会が多くあります。

スケジュールの遅延など何かトラブルが起きた時にクライアントに対して状況を説明する場面もあるかもしれません。

プログラマーの作業はその名の通りプログラムを構築していくことです。一人でこなす作業も多いでしょう。

しかし、企業で働いているのであれば、1つのプロジェクトに大勢が関わることになります。大きなプロジェクトに参画する場合は自社内の複数人のプログラマーと分担して行うこともあります。

また、データベースやシステム稼働後の運用に関する注意点など、他の部署の人と連携することもあるため、全くコミュニケーションが取れない、苦手という方にとっては、少しつらいかもしれません。

しかしながら、ここで述べているコミュニケーション能力とは、初対面の人と仲良くなったり雑談が出来る能力ではなく、相手に応じて適切な会話が出来る能力を指します。

ネットワークなどのIT知識のないクライアントの担当者に対して、分かりやすく説明することができたり、複雑なことを理論立てて説明することが出来ればよいので、社交的で口達者である必要はありません。

マネジメント能力

キャリアアップのことを考えると、マネジメント能力も身に着けておきたいスキルの一つです。

システムエンジニアやプログラマーはキャリアアップをしていくと、今後は複数のプログラマーを束ねたり、プロジェクトやスケジュールを管理するプロジェクトリーダー(マネージャー)として仕事を行うことになります。

プロジェクトリーダー(マネージャー)はプロジェクトに関わる人たちのマネジメントを行うことになるため、自分一人の能力を活かせばいいだけではありません。チームメンバー全員が力を発揮し、スキルアップができるよう担当の振り分けや業務内容の管理をしていく必要があります。
プロジェクトリーダーやマネージャーになることは昇給・昇格にも繋がっているため、将来的なキャリアを考えると、システムエンジニア・プログラマーの時代からマネジメント能力を養っておきたいところです。

他のチームメンバーのタスクを把握したり、先輩や現在のリーダーの業務内容を理解したり、業務プロセスの改善案を提案したりと、チーム全体でよりパフォーマンスのよい仕事が出来るように積極的に行動すると良いでしょう。

就職・転職にあたり特別な資格は必要なのか

システムエンジニアやプログラマーになるために特別な資格は必要ありませんが、資格を持っていることは、身につけている技術レベルが高いという証明になります。

会社が定めている資格を取得していることで、職場での評価や給与が上がることもあります。

資格よりも実務経験や実際のパフォーマンスが現場では重要視されることは確かです。しかし、実務経験を通しては学べないことやわざわざ教えてくれないような基礎知識の習得という意味もあるため、資格を取得しておいて損はありません。
内定をもらってから入社までに時間があるのであれば、その時間を利用して資格の勉強することも、スキルや給与をあげる方法の一つです。

国家資格とベンダー資格

システムエンジニア・プログラマー向けの資格は大きく2つに分かれています。

1つは国家資格に相当する、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する資格試験で、もう1つはベンダー資格と呼ばれる、企業など民間の組織が運営している資格試験です。

国家資格の方が信頼度としては有利になり、公共機関などに就職したいと考えているのであれば、国家資格の合格を目指すべきでしょう。

ベンダー資格も試験内容、難易度など様々なものがあり、種類によっては就職・転職の際のアピールにつながります。

実際に役に立つ取得推薦資格について、こちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

「エンジニア志望者必見!取得推薦資格6選」

システムエンジニア(SE)になった時持っていると役立つ資格

ここからはシステムエンジニアやプログラマーが取得しておくと役に立つ資格について紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は国家資格にあたり、エンジニアの中で取得している人がとても多い資格です。

インターネットがなぜ繋がるのか、内部でどのような処理が行われているのか、といったことやデータベースの仕組みなど、エンジニアの基礎知識が問われる試験です。

この試験で扱っている内容は現場でわざわざ教えられることではなく、エンジニアであれば「常識」とされている内容なので、初心者はまず基本情報技術者試験の合格を目指すのがおすすめです。

基本情報技術者試験の詳細

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験も基本情報技術者試験と同様に国家資格に当たります。

応用情報技術者試験は問題の内容が基本情報技術者試験よりもさらに高度になるため、こちらはエンジニア・プログラマーとしてのキャリアを積んでから受けることをおすすめします。

応用情報技術者試験の詳細

Oracle Master(オラクルマスター)

Oracle Master(オラクルマスター)はオラクル社の実施している資格試験で、ベンダー資格に当たります。オラクル社製品についての知識を証明できる試験で、世界的に通用する資格であることから受験者も多いです。

多くの会社で評価が高い資格ではありますが、豊富な実務経験をすでに持っている人の場合は、その経験によってスキルの証明が可能であるためわざわざ取得しなくても良いでしょう。

Oracle Master(オラクルマスター)の詳細

理系学部を卒業してなくてもなれるのか

営業職などと違ってプログラミングスキルという特定のスキルが求められるシステムエンジニア・プログラマー。

なるためには理系学部を卒業しなければいけない、というイメージもあるかもしれません。実際のところ、そのようなことはなく、理系文系問わず採用を行っている企業が多くあります。

業界全体を見ても人手不足の状況の中、特に新卒採用の場合はスキルや経験は入社後に身につければよい、と判断する企業も多く、文系出身者の割合が3〜5割、多い場合だと6〜7割にものぼることがあります。
もちろん、未経験の文系出身者に対しても就職のチャンスはたくさんある一方、入社後はそういった文系出身者も理系出身者と同じフィールドで仕事をすることになるので、未経験である分、彼らに追いつくための努力やいち早いキャッチアップは求められます。

プログラミング習得と理系文系の関係ついては、こちらの記事でも解説しまいます。合わせてご覧ください。

→「数学が苦手な文系出身者でもプログラミングを習得できる理由と方法を解説

プログラミング学習は理系の方が有利なのか

プログラミングを扱う上で大切なのは論理的思考です。

システムエンジニアであってもプログラマーであっても物事を順序立てて考え、原因と結果を導き出すスキルが問われます。

理系の学問は論理的思考を要する部分が多いため、理系学部を卒業した人の方がプログラミングを飲み込みやすいということはあります。数字を扱ったり式を代入したりなど、数学というより算数に近いスキルが必要となる場面もあります。

たとえプログラミングの経験がなくて、数字や数式を扱う機会が多かったことでそういったものに対する苦手意識などがないことも、理由の一つです。

ただし、プログラミングは英語を使って記述していく言語が多く、文法という規則性を持って構築されている一種の「言語」です。

そのため、例えば英語が得意な人にとっては、馴染みのある学習になるかもしれません。数学の知識についても、高校や大学で習うような高いレベルが求められるわけではないので、論理的に考えることさえできれば、問題なくプログラミングも習得できるでしょう。

学歴は関係あるのか

システムエンジニア・プログラマー転職にあたり学歴が採用の条件として含まれる事は少ないです。

しかし、新卒採用の場合は高校、大学、専門学校などの卒業資格を持っていることが募集条件の一つとなっていたり、条件として明記されていない場合であってもそういった資格を持っている人が採用されやすいことがあります。

中途採用の場合は学歴の重要性がより下がり、これまでの経歴やプログラミングスキルなどが求められることが多いです。

いずれにしても、学歴の優劣よりもスキルや実務経験が優先されることは明白です。

未経験者がプログラミングを学習する主な方法

未経験で採用された場合であっても、その後のプログラミング学習は必須です。では、実際に未経験者がプログラミングの勉強をしようと思った時、どのような方法があるのでしょうか。

今回は具体的な勉強方法を3つ紹介します。

書籍を使って独学で身につける

プログラミングに関する書籍はたくさん発売されており、言語や習得レベルに合わせて選ぶことができます。

逆にたくさんある中から自分にあった書籍を選ぶことは大変かもしれません。

ただ、書籍を使った独学は気軽に始められ、自分のペースで学習を進められるというメリットがあります。

一方で、実践レベルのプログラミングを身につけるのであれば、内容の難しい書籍を読まなければならず、自分だけでは理解できない内容にも直面しやすいというデメリットもあります。
周りにプログラミングに詳しい人がいればすぐに疑問を解消することができますが、そういった人がいない場合、自分で調べるのに多くの時間がかかってしまったり、疑問を解消することができず挫折してしまう人も多くいます。

書籍を使っての勉強は、プログラミングの基礎や理論を理解するくらいまで、と考えておいたほうがよいでしょう。

無料のプログラミング学習Webサービスを利用する

最近は無料でプログラミングの学習ができるWebサービスが増えてきており、これらを利用してプログラミングの勉強をしている人もたくさんいます。

ドットインストールやProgateなどが代表的で、オンラインで無料である点、そしてスキマ時間などを利用して勉強できるという点で人気を集めています。

もちろんこういったWebサービスを利用して学習することもできますが、内容が子供向けだったり、カリキュラムが基礎部分しかなく、実践レベルのスキルが身につかなかったりするものもあります。
あるいは高度なレベルの学習内容は課金が必要であるなど、無料サービスだけで実践的なレベルまで学習を進めることは難しいです。

独学でのプログラミング学習については、こちらの記事でも解説しまいます。合わせてご覧ください。

「プログラミング入門完全版!初心者が基礎から独学で勉強する方法」

就職した会社の研修を利用する

未経験歓迎の求人を出している企業などでは、入社後にその企業で使用しているプログラミング言語の研修が行われる場合があります。

特に新卒はスキルを身につけていない人も多いので、新人研修としてプログラミングを学ばせている企業は多くあります。

しかしながら、会社とは当然ビジネスの場であり、プログラミングの専門学校ではありません。そこで働く社員はお客様ではないので、学校のように手取り足取り教えてもらえるとは限りません。
課題を渡されて自身で知識をキャッチアップしながら模擬システムを作るような研修や、ある程度基礎の部分だけ指導して後は業務の中で学ぶOJTの体制をとっている企業もあります。

さらに、中途採用の場合は研修がなく、即戦力として入社したその日に実務に携わることも考えられます。いきなり開発案件を担当することになったり、お客様先に出向くこともあります。

新人とは言え、仕事は責任が伴います。そういったことも認識し、企業は勉強の場ではないということは理解しておきましょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミング学習が学べる専門学校は日本各地にあります。

実践レベルのプログラミングを身につけ、システムエンジニアやプログラマー転職を目指すのであれば、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。

書籍や無料サービスに比べると学習費用がかかってしまいますが、基礎から徐々にステップを踏んで学習できるカリキュラムが用意されていて、プログラミング未経験者にもやさしい環境が整っています。

プログラミングスクールの詳細については記事の後半で詳しく紹介します。

システムエンジニア(SE)のスキルレベルと独学が可能な領域について

続いて、これまでに解説してきた内容を参考にして、システムエンジニアのスキルレベルについてまとめていきます。

どのレベルまでなら独学でも到達できるのかも説明しますので、ぜひ学習の参考にしてください。

レベル0 一般業務ができる

レベル0は、ITパスポート(ITに対する基礎的な知識を証明する国家資格)のレベルです。パソコンを使って社内の一般業務を行えるレベルです。

プログラミングの勉強を始める場合は、まずこのレベルに達していることが前提です。

レベル1 基本情報技術者試験〜応用情報技術者試験

レベル1は基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格し、エンジニアとして働く上での基礎的なスキルを身につけた状態です。

新人エンジニアはまずこのレベル1を目指しましょう。

レベル2 各分野の専門家

ネットワークやデータベースなど、エンジニアが担当する各分野の専門家とも言えるレベルです。

エンジニアやプログラマーとしてシステム開発業務に関わった後、より専門性の高い分野のスキルを高める業務に絞っていくケースもあり、そのようにして各分野の強みを生かして働ける一人前となった領域です。

レベル3 プロジェクトマネージャークラス

自分のスキルはもちろんのこと、プロジェクト全体を統括するマネジメント能力も求められるレベルで、高度技術者試験レベルです。

プロジェクトマネージャーやITストラテジストといった部長クラスの領域となり、このレベルになると上級システムエンジニアと呼ばれます。

レベル4 ITコンサルタントクラス

上級エンジニアに対してプログラミングなどのアドバイスを行う、ITコンサルタントの領域です。

早くてもエンジニアとして10年以上のキャリアが必要とされ、高度な技術と幅広い知識・経験が求められます。

独学でたどり着けるのがレベル1くらいまで

独学での学習に限界があることはすでに述べましたが、独学でプログラミングを学んだ場合は概ねレベル1くらいにたどり着くのが限界だと思われます。

レベル2以降は、クライアントとの要件定義を行ったり、納期のある中で開発したりといったような実務経験が必要なレベルで、こういった経験はどうしても企業やプロジェクトに参画しないと得られません。

IT業界でキャリアを積んでいこうと考えている人は、レベル1まで身につけられたら、就職・転職に踏み切るのがいいでしょう。

未経験者におすすめのプログラミング言語

ここからは、これからプログラミング言語を始めて学習しようと考えている方におすすめのプログラミング言語を紹介します。

学習しやすく(比較的難易度が低い)、システム開発の言語として多くの企業が採用している、需要の高い言語なので、これから勉強を始めようと思っている方はぜひ参考にして下さい。

Python

出典:Python

Webサービスの作成やデータの解析など幅広く使える言語のPython。

学習の難易度も比較的低いため、初めてのプログラミング言語としておすすめです。

注目するべきは、PythonはAI(人工知能)や機械学習の開発に多く使われているという点です。現在、様々なジャンルの企業でAI(人工知能)や機械学習の分野に注目が集まっており、AI(人工知能)の研究・発展は目覚ましいものです。

例えば医療分野においては、医師に代わってAI(人工知能)による診察や、画像認識などによって、人的ミスの防止やより精度の高い医療を実現するためにAI(人工知能)が活用され始めています。

こういった昨今のAI(人工知能)ブームを受けてPythonを扱える技術者の需要は高まってきており、この言語を習得することは転職や就職に有利に働くでしょう。

Ruby

出典:Ruby

Webアプリケーション開発において用いられることが多いのがRubyは、日本発祥のプログラミング言語として人気を集めています。

Python同様、初心者にも比較的分かりやすい言語であるため、プログラミング初心者が最初に学ぶ言語としてRubyが選ばれることが多いです。

プログラミング学習の際に利用できる言語として、プログラミングスクールでもRuby を使用した教育を行っていることが多くあります。

そのわかりやすさに加えて、企業のWebサービスもRubyを使って構築されていることも多いことから、ニーズの高さも人気の背景にあります。

Javascript

出典:Javascript

Webサービスのフロントエンドを開発するための言語として広く使われているのがJavascript。

ボタンにマウスカーソルを合わせた時に色が変化したり、スクロールと連動してアイコンが動いたりなど、Webページ上での動きはその多くがJavascriptによって構築されています。

Node.jsという動作環境の発達により、Javascriptでデータベースへのアクセスなどサーバーサイドの開発もされるようになってきています。

非常に汎用的で使用頻度の高い言語であるため、初心者だけでなく、キャリアアップのためにも習得しておくと役に立つでしょう。

PHP

出典:PHP

コードを書く自由度が高く、初心者でもプログラムを動作させやすい言語がPHPです。

Webサービスの開発ではよく用いられる言語であり、ブログやHPなどの製作によく利用されているWordPressはPHPを使用して作られています。

WordPressには様々なテーマ(デザインなどのテンプレート)がリリースされており、また視覚的にデザインのカスタマイズが可能であることから、PHPを理解していなくても利用することはできますが、PHPの理論を理解するとさらに使用できる幅が広がります。

Swift

出典:Swift

iOS向けのアプリケーション開発に向いた言語がSwiftです。

最近では個人でアプリを開発し、それを売り出すことで収入を得ているエンジニアもいます。

スマートフォンの普及に加えて、アプリケーション開発が以前より手軽に出来るようになったことから、Swiftの需要、人気も高まってきています。

Kotlin

出典:Kotlin

Android向けアプリケーション開発の公式言語となったKotlin。

まだ扱える技術者が少ない言語であるため、それだけ企業からのニーズも高いことがポイントです。

エンジニアとしての就職を視野に入れてこれからプログラミングを習得するのであれば、Kotlinのような開発者の少ない言語を習得しておくと、ライバルが少ないため転職や就職に有利に働くことになるでしょう。

システムエンジニア(SE)・プログラマー(PG)の給料について

システムエンジニアの給料は、平均として年収450万〜550万円ほど、プログラマーの平均年収は350万〜500万円ほどとされています。

実務経験年数、年齢、勤めている企業の規模によって年収は変動しますが、年齢が高く、勤めている企業が大きいほど年収は高い傾向があります。

また、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアなどはやや給料も高くなりやすい、とされています。

理由としてはより特殊な資格な取得などの専門的な知識が求められるため、それらに対して手当が支給されることがある、ということがあります。

プログラマー35歳定年説

IT業界では、「プログラマー35歳定年説」というものが囁かれています。プログラマーは35歳を境に、転職をしてキャリアアップを図ろうとする人が急激に増えることが背景にあります。

今までプログラマーとして黙々とシステム開発を行ってきたが、これからはチームリーダーとしてマネジメントもやりたい、という業務内容に対してだけでなく、給与面に対してもよりよい条件を求めて転職を考えるケースが多くあります。

プログラマー一人あたりの単価(人件費)は、年齢と比例して上がっていくという傾向があるため、人件費が安く済む若手プログラマーに仕事が集中します。

こういった現状から、40代、50代とプログラマーを続けるのは厳しくなると予想した人は、35歳前後で転職や業種を変えるケースが多く見られます。

これからプログラマーを目指す方は、将来のキャリアアップに備えてマネジメントスキルの習得など準備を行っておく必要があるかもしれません。

面接の対策もしっかり行う

プログラミングのスキルアップも重要だが、採用面接の対策もしっかりと行うべきです。

どんなに実践的で即戦力となるスキルや資格を持っていても、それらを面接官に伝えられなければ意味がありません。

自分の長所短所、志望動機、持っている資格やスキルなどをしっかりアピールできるように準備を行いましょう。
プログラミングスクールではこういった面接の対策も行ってくれるため、自己アピールに不安がある方はスクールに通ってスキルアップと面接対策両方をカバーすることが望ましいでしょう。

面接対策や履歴書の書き方については、こちらの記事でも解説しています。あわせてご覧下さい

「面接や履歴書で自分の長所・短所を上手に伝える方法を解説」

プログラミング未経験者はスクールに通うべき理由

プログラミングスキルは独学でも身につけることは可能ではありますが、書籍の難しさや学習時間の長さ、質問できる人が誰もいない環境の問題で、8〜9割の人が挫折してしまいます。

未経験者が本格的にプログラミングを学ぶならば、スクールに通うことを強くおすすめします。

スクールに通うメリットをいくつか詳しく解説します。

未経験者にもわかりやすく解説したテキストを使うため

プログラミングスクールで使うテキストは、プログラミング言語の基礎レベルから応用レベルの内容まで網羅しています。

未経験者を対象にしてテキストが作られているため、難しい専門用語や設問については詳しい解説が付いています。

これにより、ある程度の読解力が必要な難解な書籍を読むよりもスムーズに学習を進めることができます。

基礎から順序を踏んで学べるカリキュラムが用意されているため

実践レベルの技術や知識を身につけようと、いきなり分厚い参考書に手を出し、内容が理解できないまま挫折してしまう人もたくさんいます。

スクールでは、やさしい内容から順を追って学ぶカリキュラムが組まれているため、そのカリキュラムに沿って学習を進めることで充分な技術も知識も身につくようになっています。

丁寧に学習を進める分、時間がかかってしまうのではないかと焦る人もいるかもしれません。

しかし、スクールでは計算されたカリキュラムで効率的に学習するため、おおむね3か月〜半年といった短い期間で学習を修了することができます。

メンター(講師)がいるので未経験でも安心

テックキャンプ エンジニア転職フリーランスコース

短期間でプログラミングスキルが身につく理由の一つとして、スクールにメンター(講師)がいるということが挙げられます。

独学であれば周りに聞ける人がいないことが挫折に繋がってしまうことが多くありますが、スクールでは分からないことがあればすぐにメンター(講師)に質問できるため、常に疑問を解消しながら学習を進められます。

「プログラミングは難しそうで、きちんと習得できるか不安」という方でも安心です。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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