「予定が狂う」「計画通りに行かない」など、生きていると自分の思い通りにならないことが起こり、イライラしてしまうこともあるでしょう。
しかしそのストレスで不機嫌になったり、周囲に怒りをぶつけたりすると、周囲との人間関係が悪化してしまう可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、「思い通りに行かないとイライラする」時にそのストレスを抑える方法や、思い通りにならないことで溜まったストレスを解消するコツなどを解説。
また「思い通りにならない」と悩んでいる人におすすめの本も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
あなたが「思い通りにならない」と感じるのはどんな時?
そもそもあなたが「思い通りにならない」と感じるのはどのようなケースでしょうか。対策するためには、思い通りにならずにイライラする状況を知っておく必要があります。
- 「自分ではコントロールできない」と感じる時
- 「自由がない」と感じる時
- 「計画通りに進まない」と感じる時
「自分ではコントロールできない」と感じる時
自分ではコントロールできない予期せぬ出来事が起こると「思い通りにならない」とイライラする原因になります。
例えば以下のようなケースです
・朝子供がぐずって出勤時間を遅らせざるを得なかった
・職場の新人がミスをしてフォローに時間がかかった
このような、自分ではどうしようもない他者の感情や言動でアクシデントに見舞われると「どうしてそうなるの」「私はちゃんとやっているのに」とストレスをためがちになります。
「自由がない」と感じる時
「思い通りにならない」には「 不自由な」「自由がきかない 」という意味もあります。
あなたは最近自分の自由な時間が持てず、ストレスがたまっていないでしょうか。あるいは職場で裁量権があまりなく「自由に仕事ができない」と感じていないでしょうか。
しかし時には一人になる時間や、周囲の予定を気にせず気ままに過ごす時間が欲しいと思うのは当然のこと。
そのような自由な時間がなかなか確保できないと「自分の思い通りになる時間が少ない」とストレスを抱える原因になります。
「計画通りに進まない」と感じる時
「思い通りにならない」の意味や類語には「うまくことが運ばない」「思惑通りに進展しない 」があります。
これは一つ目の「自分ではコントロールできない」にもつながる部分です。
例えば以下のようなケースです。
・チームメンバーが計画通りに業務を終えられない
・取引先のトラブルで注文した商材が届かない
このようなハプニングを起こった時「仕方ない」と割り切れる場合はいいでしょう。
しかし、とくに完璧主義な人は周囲のトラブルをスムーズに受け入れられず、つねにイライラする原因になってしまいます。
思い通りにならないストレスを防ぐための対処法
自分の思い通りにならないと不機嫌になり、ストレスが爆発して怒ってしまう人もいます。そのような時は大抵、時が経つにつれて後悔の念が強くなるものです。
思い通りにならないことで怒るのを辞めるには、どうしたらいいのでしょうか。ここでは、思い通りにならないストレスを防ぐための対処法を10個紹介します。
- イライラしている自分を認める
- 怒りは「成長のチャンス」と捉える
- 怒る前にいろいろなことを試してみる
- 自分だけの時間を作る
- 「適当」を受け入れる
- 予期せぬ出来事を楽しむ
- イライラを感じたら誰かに相談する
- 責任感を手放す
- 目の前のことに集中して怒りを忘れる
- 周囲の人に感謝する
イライラしている自分を認める
まず「思い通りにならない」とイライラしている自分に気付きましょう。
もっともよいのは、自分の感情に集中し「私はいま思い通りにいかずにイライラしている」と言葉で表現してみること。
もし職場などで口に出すのが難しいのであれば、目を閉じて心の中で唱えるだけでもいいです。そのような自分の感情の動きを認めて、次の行動に移りましょう。
怒りは「成長のチャンス」と捉える
思い通りにいかずにイライラした自分の感情を見つけたら「今こそ成長のチャンスだ」と考えるようにしましょう。
なぜなら、そのイライラを周囲にぶつけずに乗り越えられると、精神的に大きく成長できるからです。
もし次に同じ状況に陥ったとしても「前にも同じようなことがあったな」と冷静になれ、適切な対処ができるようになるでしょう。
怒る前にいろいろなことを試してみる
「思い通りにならない」と立ち止まって考えこむと、余計苛立って怒りを感じる原因になります。
そうではなく「これならうまくいくかも」と思う方法を試し、何かしらのアクションを起こし続けましょう。
大切なのは、思い通りにならなかった「過去」ではなく「今」に集中することです。
自分だけの時間を作る
不自由さから「思い通りにならない」と感じているのであれば、自分だけの時間を意識的に作りましょう。
1日10分でも構いません。自分のことだけを考える時間を作り、自分を大切にするのです。
例えば「今ここにいる」ことに集中するマインドフルネスは、場所を選ばすできるおすすめの方法です。
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「適当」を受け入れる
何事も計画通り完璧にこなすことは難しいです。いわゆる「完璧主義」は考え方としては素晴らしいのですが、いつも完璧を目指そうとすると少しうまくいかないだけで気分が落ち込んでしまいがち。
それならばある程度の“適当”も受け入れ、自分の「心地よい状態」を目指すのが無難でしょう。
まずは自分の中で「これならまだマシだ」と思えるラインを見つけましょう。そしてそこまで到達できればOKとするのです。
そのような自分の中の“適当”を受け入れられれば、他者の“適当”も受け入れる準備が整います。
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予期せぬ出来事を楽しむ
ちょっとしたハプニングに動揺していませんか。
思い通りにならない怒りを抑えるためには、このような予期せぬ出来事を受け入れる必要があります。
むしろハプニングを楽しめるほどの心の余裕が生まれれば、今よりももっと生きやすくなるでしょう。
イライラを感じたら誰かに相談する
「思い通りにならないのはなぜだろう」「私はなぜこんなにいつもイライラしてしまうのだろう」そのような素直な気持ちを、誰かに打ち明けてみましょう。
信頼できる家族や友人、恋人でもいいでしょう。大切なのは今の自分の感情を理解し、言葉にしてみること。
苛立ちや怒りを言葉にして心の外に置いてみるのです。そうするだけで心が軽くなり、今の状態から一歩前に進む準備ができます。
ただし、怒りや愚痴を想いの限りぶつけるだけで、相手に八つ当たりするのはNG。関係性が悪化し、さらに悩み事が増えてしまう可能性があります。
責任感を手放す
何かトラブルやハプニングがあったときに「解決しなければ」「カバーしなければ」と気負いすぎないでください。中には「私がやらなければ解決できない」と思う人もいるでしょう。しかし、あなたがやらなくても、大抵物事は進みます。
ときには流れに身を任せ、心地よい状況に身を委ねることも必要です。自分の気持ちを大事にして、いざというときに周囲を助けられる心の状態を作っておきましょう。
目の前のことに集中して怒りを忘れる
すでに起きてしまった過去や予測できない未来のことを考えすぎないでおきましょう。そのためには、「目の前のこと」や「今やっていること」に集中する必要があります。
例えば、会社に向かう道の途中、地面を踏みしめる足の感覚や、鼻を通り抜ける空気の冷たさを感じてみましょう。
あるいは、パソコンに向かって何か作業しているのであれば「今私はキーボードを使って文字を打ち込んでいる」と言葉で確認してみましょう。
余計な心配をして「思い通りにならない」と焦る気持ちを、頭の隅の方に置いておけるのです。
周囲の人に感謝する
あなたの今の生活は、決して一人では作り出せなかったものです。例えば仕事は人と人との関わり合いで成り立つものですし、家族も一人では生み出せないものでしょう。
こうやって「そもそも自分はなぜ存在するのか」を考えると、周囲への感謝の気持ちが自然と湧き上がってくるでしょう。
つまり、あなたが今「思い通りにいかない」と悩むのも、周囲の人とのつながりがあるからなのです。
「思い通りにならない」と感じる心理状況
「思い通りにならない」と感じて不機嫌になってしまう時、私たちの心はどのような状態になっているのでしょうか。以下でその心理状況を解説していきます。
- 自己中心的
- 周囲の考えに理解を示せない
- 自分の時間を大切にしたい
- 全てを完璧にこなしたい
- ミスを責められたくない
- 自分だけが辛いと感じる
- 理解者がいない
自己中心的
厳しい指摘になりますが「思い通りにならない」は自己中心的な考え方です。なぜなら生きていく上で「あなたの思い通り」になることはまずないからです。
人は一人では生きていけません。誰もが他者と関わりながら生活したり、働いたりしています。関わる人が多ければ多いほど、それぞれの考えや思いに耳を傾ける必要があります。
「思い通りにならない」とイライラしている状況は、そのようなあなたの周囲の人の考えを無視した状況とも言えるでしょう。
周囲の考えに理解を示せない
「自分の思い通りにならない」と感じるのは、周囲の考えを理解できていない証拠です。
例えばあなたが部下に仕事のやり方を教え「この通りにやってみて」と言ったはずなのに別の方法で取り組み、仕事が遅れたとしましょう。
この時に「なぜ自分が教えた通りにやらないのか」「だからスムーズに進まなかったんだ」とイライラしてしまうのは勿体ないです。
そうすると、従来の方法よりももっとよい方法が見つかる可能性もあります。
自分の時間を大切にしたい
例えば家族で外出するとき、子供が遊びをなかなかやめられず、出発時間が大幅に遅れたとします。
そのような時、「せっかく準備して予定通りに出られるようにしたのに」と、イライラすることもあるでしょう。
この場合は「自分の時間がムダになる」と感じるのがストレスの原因です。とくに普段から忙しく動いている人こそ、陥りやすい心理状況でしょう。
しかし、あなたが自分の時間を大切にするのと同様に、あなたと関わる全ての人も、それぞれで大切な時間を持っています。このことを意識するだけでも、自己中心的な考えから少し離れられるでしょう。
全てを完璧にこなしたい
完璧主義な人は「思い通りにならない」とイライラしがちです。しかし、ここで理解してほしいことがあります。それは「あなたの“完璧”は全ての人の“完璧”ではない」ということ。
理想を思い描くのは自由ですが、時には手放すことも必要でしょう。なぜならその理想にがんじがらめになって、精神的に追い詰められては元も子もないからです。
例えば「いつも家を綺麗にしたい」と思っていても、一緒に生活する家族がいれば、それぞれに必要な空間があります。
自分がコントロールできない部分はありのままを受け止めましょう。そして自分の中で心地のよい「ちょうどよい落とし所」を探ることも大切です。
ミスを責められたくない
こちらも完璧主義の人に多く見られる心理状況でしょう。
例えばチームリーダーを任せられた時、完璧主義の人は「計画通りにいくように」「決してミスが出ないように」プロジェクトを進めようとします。
しかし、その中でメンバーが思い通りに動いてくれないと、たちまちストレスを抱えてしまいます。
時には周囲の人の失敗を認められず「だからこうやってって言ったじゃない」「どう責任をとってくれるの」と激しく責めてしまうでしょう。
自分だけが辛いと感じる
「思い通りにならない」とイライラしている時は、自己中心的になっています。
「私はこんなに頑張っているのに」「ここまで辛いのは私だけだ」と感じ、周囲に壁を作ってしまう原因になります。
そして「自分が相手の立場だったらどうだろう」と考えてみるのです。そうすると、これまで見えなかった相手の苦しい状況も理解できるでしょう。
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理解者がいない
「私の『思い通りにならない苦しみ』は誰も理解してくれない」と感じることもあるでしょう。そのような孤独な気持ちが、よりストレスを増大させている可能性もあります。
「私は誰よりも頑張っている」「でも周りは私を理解してくれず、思い通りに動いてくれない」など、つねにこう考えていると、いくら努力しても虚しい気持ちになってしまいます。
それを防ぐためには、思い通りにならないモヤモヤを、信頼できる誰かに打ち明けるのも大切です。
黙って耳を傾けてもらえる相手ならよりよいでしょう。いまの自分の気持ちを言葉にするだけで、気持ちが整理されることもあります。
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思い通りにならないストレスを解消するコツ
「思い通りにならないことがあるのは当たり前」と頭で分かってはいても、心がどうしても反応してしまうことはあるでしょう。
そこでここでは、職場や家庭で「思い通りにならない!」と爆発しそうになったときの7つの対処法を紹介します。
- まずその場から離れる
- 深呼吸する
- 心をリセットできる音楽を聴く
- 掃除や断捨離をする
- 日記をつける
- 体を動かす
- アンガーマネジメントを学ぶ
まずその場から離れる
自分のイライラした気持ちや爆発しそうな気持ちに気付いたら、一旦席を立ってその場から離れましょう。
職場や家庭のトイレ、休憩室など、一人になれる空間をあらかじめ見つけておくとよいでしょう。
深呼吸する
一人になれる空間や心を落ち着かせられる場所を見つけたら、そこで深く呼吸します。
デスクで目を閉じて深呼吸するだけでも効果はあります。
鼻から吸って、吸った時間の倍かけて口から吐くのを何度か繰り返すと、自然とイライラが和らぐのを感じられるでしょう。
心をリセットできる音楽を聴く
心をリセットする音楽を決めておくのもよい方法です。
例えば「この曲を私のリセット曲にしよう」と決め、その曲を聴く度に想像し得る最高にリラックスできるシチュエーションを思い描きます。
そうやって繰り返しイメージトレーニングを続ければ、その曲を想像するだけで心がスッキリできるようになります。ぜひ試してみてください。
掃除や断捨離をする
思い通りにならないストレスが帰宅後も続くようであれば、自宅の掃除をするのがおすすめです。
目に入る不要なものを断捨離すると空間に余裕が生まれ、心にもゆとりができるでしょう。もちろん職場のデスク周りの掃除も効果的です。
日記をつける
あなたが「思い通りにならない」とイライラしてしまうのは、自分の気持ちにきちんと向き合っていないからかもしれません。自分の感情と向き合い適切な対処をすれば、心は満足するものです。
もし、「最近心に余裕がない」「自分の時間が作れていない」と思うのであれば、まずは自分自身と向き合いましょう。
こうすることで、自分の感情の動き方が理解できるようになります。
「思い通りにならない!」と怒りを爆発させてしまうパターンもわかるので、そうなる前にどう対処すればいいのかも見えてくるでしょう。
体を動かす
「思い通りにならない」と悩む時は、大抵余計なことまで考えてしまっています。そうなるのを避けるためには、余計なことを考えないようにすることが大切。
そこでおすすめしたいのが、体を動かす習慣です。ジョギングなどの激しい運動でなくても構いません。体を動かすことに意識を向け、余計なことを考えないようにする習慣ができればいいのです。
もっとも気軽に行えるのは、会社までの道のりを歩くことでしょう。いつもより一駅早く降りて歩いて見ませんか。
歩きながら季節の移り変わりを感じたり、朝の空気が鼻から入ってくるのを感じたりしましょう。
アンガーマネジメントを学ぶ
思い通りにならなくて怒ってしまうのを辞めたいのであれば、怒りに対する対処法を学ぶ必要があります。
そこでおすすめしたいのが、アンガーマネジメントを学ぶこと。アンガーマネジメントとは怒りをコントロールする方法です。
実は、「怒り」は二次感情と言われています。「辛い」「苦しい」「寂しい」「不安」といった一次感情が蓄積されて溢れると「怒り」が発生するのです。
あなたも、「思い通りにならない怒り」を感じるシチュエーションを思い浮かべて、その時の一次感情がどのようなものなのかを考えてみましょう。
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思い通りにならないことで悩んでいる人におすすめの本
ここでは、思い通りにならない悩みに向き合うための本を3冊紹介します。ぜひ参考にして下さい。
- 思い通りにいかないから人生は面白い
- 「思い通りにいかない自分」を変える技術
- 反応しない練習
思い通りにいかないから人生は面白い
自分がコントロールできないことを受け止め、前向きに人生を楽しむヒントが得られます。
現在「思い通りにならない」と悩んでいることも、一度乗り越えれて遠くから見れば「そんなこともあったな」と思えるでしょう。
人生とはそんなことの繰り返しなのだと、思わせてくれる一冊です。
「思い通りにいかない自分」を変える技術
思い通りにならないことをどうにか打開しようと焦っていませんか。
この本は、そんなあなたに「無理にがんばらなくてもいいよ」と語りかけてくれるでしょう。
思い通りにならないイライラやうまくいかないストレスを切り替えるには、そうなっているときの脳の仕組みを理解する必要があります。本書にはそのためのヒントが詰まっています。
反応しない練習
「思い通りにならない」と感じてしまうのは、言ってしまえば心の反応の一つに過ぎません。
ですから「思い通りにならない」とイライラするのを辞めるためには、心が「思い通りにならない」と反応しないようにすればいいのです。
本書では、落ち込んだり、動揺したり、腹が立ったり……といった心のムダな反応を避け、物事を正しく理解する方法が解説されています。
思い通りにならないのを受け入れれば自己コントロール力が磨かれる
「思い通りに行かないとイライラする」時にそのストレスを抑える方法、思い通りにならないことで溜まったストレスを解消するコツ、おすすめの本などを紹介しました。
人と人との関わりが欠かせない人生において、自分の思い通りに行かないことがあるのは当然です。すべてが順風満帆とはいかないでしょう。
この事実が素直に受け入れられるようになれば、あらゆる物事に穏やかに向き合うことができ、セルフコントロール力も身に付くでしょう。
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