「自分がリーダーを務めるチーム内で問題がたくさん発生している…」
「このままだと仕事がうまく回らない、どうすればいいだろう…」
「チームマネジメントがうまくいかない原因や対処法が知りたい」
このように悩むチームリーダーは多いかもしれません。そこでこの記事では、チームマネジメントがうまくいかない原因とチームマネジメントにおいて大切なことについてまとめました。
本記事を参考にしていただき、チームが抱える問題の原因を突き止めて、あなた自身のマネジメント方法を一度見直してみましょう。
マネジメントの基本から確認しておきたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶️【3分解説】マネジメントの意味とは?具体例や成功させるポイントも簡単に紹介
この記事の目次
そもそも「チームマネジメント」とは
チームマネジメントとは、会社・組織・プロジェクトなどに含まれるチームを効果的に指導し、管理するためのマネジメントを指す言葉。部下を持つ機会の多い管理職や、プロジェクトの中心となるリーダー職に欠かせないスキルです。
チームマネジメントを行う上では、リーダーシップ・コミュニケーション・スケジューリングと調整・問題解決と意思決定などの要素が重要。
適切なチームマネジメントを行うことで、組織内のチームが共同で目標を達成し、成果を最大化させることに繋がります。
チームマネジメントがうまくいかない5つの原因
ここでは、チームマネジメントをするリーダーが直面しやすい問題とその原因を解説します。
あなたのチームがうまく回らない原因は、以下の事例と同じ可能性があります。あなた自身のマネジメント方法、チームの現状などを思い出しながら読み進めてください。
- 理論にこだわりすぎている
- 部下に対する理解が浅い
- 部下を信頼していない
- 自分の目で現場を見ていない
- トラブル再発を防ぐシステム作りができていない
理論にこだわりすぎている
書籍やネットで手に入るチームマネジメントに関する理論が、必ずしもあなたのチームに当てはまるとは限りません。
これではあなたが知った理論をチームメンバーに押し付けているだけになり、本当の意味でマネジメントできているとは言えません。
部下に対する理解が浅い
理論にこだわりすぎてしまう原因に関連するのが、「部下に対する理解が浅い」ことです。
チームに在籍する部下がどんなタイプで、どんな課題があるかを理解していないと、適切なマネジメントはできないでしょう。
部下を理解をしないまま理論だけにこだわってしまうと、チームマネジメントが間違った方向に進みかねません。
理論を知ることも大切なのですが、より重要なのは、あなたが指揮しているチームメンバーに目を向けてあげることです。
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部下を信頼していない
部下への理解が浅いと、信頼して仕事を任せることに不安を感じてしまうものです。
「この仕事は部下に任せるより自分でやってしまった方がいいのでは」と考え、何もかも自分でこなしてしまうと、チームで活動する意味もなくなってしまいます。
このような状況だと、あなた自身の作業負担が増えるだけでなく、部下からの信頼にも影響が出てくるでしょう。
「上司は自分のことを信頼していない」と感じ取った部下は、あなたの指示を聞かなくなってしまう可能性があります。
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自分の目で現場を見ていない
リーダーが自分の目で現場を見ないと、現場で働く部下たちの状況や気持ちを正しく理解できない場合があります。
現場には、部下からの報告だけでは顕在化しない問題が隠れているかもしれません。
トラブル再発を防ぐシステム作りができていない
業務の中で同じトラブルが何度も発生しているならば、再発防止のシステム作りができていないことが原因です。
一度目のトラブルは無事に回避できたとしても、トラブルの原因を分析し、対処方法を明らかにしておかなければ再発する恐れがあります。
マネジメントはその時々だけでなく、将来を見越して行っていかなねばなりません。
チームの問題を解決するには
チームの問題点が何かわかったら、その対策を考えます。
ここからは、先ほど挙げたよくある問題を踏まえた対策方法を紹介。あなたのチームの現状と当てはまるものがあったら、ぜひ取り入れてください。
- 柔軟な思考で対応する
- 部下とコミュニケーションの機会を増やす
- 部下のいいところを探し仕事を任せてみる
- 現場に足を運ぶ
- トラブルの再発防止策を練って共有する
- 経験者にアドバイスをもらう
柔軟な思考で対応する
あなたがマネジメントの理論だけでチームを指揮しているのだとしたら、考え方を柔軟にする必要があります。
チームマネジメントの方法は、在籍するメンバーのタイプやチームの目的によって変わるもの。書籍やネットの理論は一般論であり、あなたのチームに当てはめ、形を変えながら「応用」していくべきなのです。
理論を実践することだけでなく、チームメンバーに寄り添ったマネジメント方法を見つけましょう。
部下とコミュニケーションの機会を増やす
チームメンバーに目を向ける方法の一つが、コミュニケーションです。
まずはちょっとしたことで構いません。朝の挨拶をしたり、休憩時間に雑談をしたりしてみましょう。
仕事の中だけでは見えなかった部下の一面が見え、「この部下にはこのような指示をしてあげるのがベストだ」と気づくきっかけにもなります。
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個別に相談する機会を作る
雑談の中で部下の人柄を探るのが難しければ、まとまった時間をとって個別に面談する機会を作ってみましょう。
業務の中で数十分ほど話すのもいいですし(1on1)、仕事終わりに食事に誘うのもおすすめです。
個別に話す時間を作ることで、部下も職場内や他のチームメンバーがいる状態では言いにくいことを切り出しやすくなります。
干渉されるのを好まない人もいる
「自分は一人で黙々と作業するのが好きで、他人に干渉されるのは好きではない」と考える人もいます。
もしあなたの部下がそうなら、個別に食事に誘うなどは逆効果になってしまうこともあるでしょう。
この場合、強制的に個別の時間を作るよりも「今日、仕事が終わったら食事にいかない?」「30分くらい面談する時間をもらってもいい?」と提案ベースで投げかけてみてください。
部下のいいところを探し仕事を任せてみる
リーダーが全部の仕事をやろうとすると、部下の不信感を募らせる原因になってしまいかねません。
このような状況を回避するため、時には部下を信じて仕事を任せてみましょう。
そのためには、部下のいいところを探してみるのがおすすめです。いいところをリストアップし、その中から任せられそうな仕事がないか考えてみましょう。
現場に足を運ぶ
現場の状況がわからなければ、自分の足で見に行くのが一番です。
他の作業で忙しいかもしれませんが、週に1回、月に1回などペースを決めて足を運びましょう。
「現場」という表現を使いましたが、「部下の仕事ぶり」と言い換えてもいいでしょう。チームの部下たちがどんな仕事をしていてどれくらいの進捗なのか、あなた自身の目で観察してみるのもおすすめです。
トラブルの再発防止策を練って共有する
トラブルが発生した際は、その場での対処だけでなく再発防止の対策も考えましょう。
考えた対策については、マニュアルなどにまとめてチームで共有しておきます。
これにより、もし同じようなトラブルが再発しても、チームメンバーが各自で対応できるシステムを作り上げられます。リスクに対するマネジメントとの一環となるでしょう。
経験者にアドバイスをもらう
この記事で紹介した事例以外にも、チームにおける問題は様々発生します。細かいものまで含めると、すべての対応策を事前に用意しておくのはまず不可能です。
本やネットで調べてもベストな対応策が見つからない問題が発生したら、経験者にアドバイスをもらいましょう。
あなたが新人だった時の上司や、他チームのリーダーに同じような問題に出くわしたことがないか質問してみるのです。
経験豊富なリーダーほどたくさんのノウハウを持っていて、本やネットに載っていない方法を教えてくれる可能性があります。
また、リーダーとして働くことに漠然とした悩みを抱えた際の相談をするのもいいでしょう。
チームマネジメントは組織を活性化させる鍵
チームマネジメントがうまくいかない原因とチームマネジメントにおいて大切なことを解説しました。
実際にチームマネジメントをすると、理論や定石通りにはいかない場面が必ず出てきます。その際には、チームメンバーの状況を理解し、自分のマネジメント方法に問題はなかったかを見直す柔軟性が欠かせません。
チームマネジメントは組織やプロジェクトを活性化させる潤滑油です。本記事をはじめ、実際のリーダー経験者の話なども参考にしつつ、あなたの理想的なチームを作り上げてください。
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