現代社会において、パソコンやスマートフォンは欠かせません。仕事・私生活を問わず、肌見放さずスマホを持っていないと落ち着かないという人は多いでしょう。
そして、こうした社会の中でそれらのデバイスを使いこなすために必要となるのが、「コンピュータリテラシー」です。
今このコンピュータリテラシーは、現代人になくてはならない知識。しかし、十分な知識が身についていない人も多いかもしれません。
そこで本記事では、コンピュータリテラシーとは具体的にどのようなものか、そしてコンピュータリテラシーや必要性や学べる本のおすすめなどを紹介します。
そもそも「リテラシーとは何か」から知りたい方は、「リテラシーとは?意味やコンピテンシー・モラルとの違いをわかりやすく解説」を参考にしてみてください。
この記事の目次
コンピュータリテラシーとは
パソコンやスマートフォンの使い方がわからないことを「コンピュータリテラシーが低い」と表現することがあります。
しかし、コンピュータリテラシーがどのような意味なのかをぼんやりとしか理解していない人も多いのではないでしょうか。
そこで本章では、コンピュータリテラシーについての基礎を確認していきましょう。
- コンピュータを操作する技術・知識のこと
- コンピュータリテラシーが低いとデバイスを使いこなせない
コンピュータを操作する技術・知識のこと
コンピュータリテラシーとは、パソコンやスマートフォンなどのコンピュータ機器について正しく理解して、使いこなす能力のことです。
例えば、何かを調べる時には、インターネットでの検索が常識となりました。手軽に調べるならばスマートフォンが便利ですし、複数のサイトを調査するならばパソコンが便利です。
そのためには、必ずパソコンやスマートフォンを利用するための知識が不可欠。
キーボードやマウスの操作はもちろん、正確な情報を調べるための検索ワードも素早くイメージしなければなりません。
これら情報の取得に必要な技術や知識すべてが、コンピュータリテラシーといえます。
コンピュータリテラシーが低いとデバイスを使いこなせない
コンピュータリテラシーが低いと、パソコンやスマートフォンといったデバイスを十分に使いこなせません。
例えば、パソコンのキーボードを使ったことがなければ、日本語入力を設定したりアプリのインストールなども難しいでしょう。
スマートフォンで検索するにしても同様です。
例えば、ブラウザのプライベートモードを知らなければ、本人が日頃から検索する趣向に沿ったサイトが上位記事に表示されてしまい、フラットな検索ができないことも。
また、公私混同したデバイス利用をしてしまうと、企業情報の漏洩につながる可能性も。
コンピュータリテラシーは、今やビジネスで成果を上げたり情報漏洩を防ぐためにも、必要不可欠なものとなっています。
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コンピュータリテラシーの必要性は?
仕事でもプライベートでもコンピュータを使う以上、コンピュータリテラシーは必要です。
なぜなら、「コンピュータは使えません」では仕事が成り立たないからです。もちろん、コンピュータを使うためにプログラミングから覚える必要はありません。
ですので、最低限の知識と使い方を習得しておきましょう。
- コンピュータを使う難易度は下がっているが最低限の基礎は必要
- ITリテラシーの一部として学ぶのがおすすめ
コンピュータを使う難易度は下がっているが最低限の基礎は必要
コンピュータを使うといっても、その構造や歴史などを一つひとつ覚える必要はありません。
必要なのは、情報を取得して、正しい情報を見抜くために必要な最低限の基礎知識です。
現代のコンピュータは、パソコンにしてもスマートフォンにしても、機能性の向上により最低限の知識だけで操作できるようになりました。
そのため、全く操作方法がわからなくても、扱ううちに分かるよう設計されています。
だからこそ、「みんなが使えるべき最低限の能力」としてコンピュータリテラシーという表現が広まったのでしょう。
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ITリテラシーの一部として学ぶのがおすすめ
コンピュータリテラシーは、仕事やプライベートで必要なリテラシーの中の一部です。
コンピュータリテラシーだけを学んでも、ITの活用には直接結びつかない部分も多くなっています。
ただし、基本的な仕組みは変わりません。コンピュータの基礎を理解していると、新しい技術が出てきてもその活用がスムーズになるのです。
生きていく上で必須となったコンピュータリテラシーを、ITリテラシーの一部としてしっかり学んでおくことをおすすめします。
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コンピュータリテラシーの具体例について
コンピュータリテラシーとはなにかについて、さらに具体例を見ながら知識を深めていきましょう。
コンピュータリテラシーに必要な知識の具体例として、「コンピュータの仕組み」「ハードウェア」「ソフトウェア」について解説します。
コンピュータの仕組み
コンピュータはハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで動作します。
普段利用しているパソコンもスマートフォンも、すべてハードウェアとソフトウェアでできているのです。
このようなコンピュータの全体の仕組みを理解することが、コンピュータリテラシーの基礎になります。
ハードウェアについて
ハードウェアは、コンピュータへの命令を入力する装置や、命令を実行するためのCPUやメモリ、その結果を出力表示するためのモニターなどがあります。
主なハードウェアは以下の通りです。
- 入力装置:キーボード、マウス、マイク、カメラ
- 出力装置:モニター、スピーカー
- 記憶装置:メモリー、ハードディスク、SSD
- 制御装置、演算装置:CPU
これが、コンピュータの基本的なハードウェアで、パソコンでもスマートフォンでもほとんど変わりません。
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ソフトウェアについて
ソフトウェアは、私たちユーザーとハードウェアを仲介してくれるものです。
ソフトウェアには大きく分けてOS(オペレーティングシステム)とアプリケーションソフトウェアの2種類があります。
OS(オペレーティングシステム)は、コンピュータの基本となるプラットフォームのようなものです。
OSの例は、
- Windows
- MacOS
- Linux
- Chrome OS
- iOS
- iPadOS
- Android など
アプリケーションソフトウェアは、いわゆる私たちが日常的に使うアプリなどを指します。
アプリケーションソフトウェアの例は以下の通りです。
- ブラウザ:Google Chrome、Edge、Safari、Firefoxなど
- 表計算ソフト:Excel、Googleスプレッドシートなど
- ワープロソフト:Word、Googleドキュメントなど
- 計算ソフト:電卓アプリなど
- クラウドストレージソフト:Dropboxなど
ソフトウェアは、私たちがデバイスを目的に合った使い方ができるように作られたものなのです。
ソフトウェアの仕組みについて理解しておくと、自分が実現したいことに対して何が必要かスピーディーに判断できます。
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コンピュータリテラシーが学べる本のおすすめ
コンピュータの仕組みを把握することでコンピュータリテラシーの一部を習得することができますが、その他にも学ぶべきことは多岐に渡ります。
そこで利用したいのが、コンピュータリテラシーを学べる本です。
ここでは、役に立つ本を3冊紹介しますのでぜひ参考にしてください。
- 情報リテラシー(コンピュータサイエンス教科書シリーズ)
- コンピュータリテラシ:情報処理入門
- 決定版 コンピュータサイエンス図鑑
情報リテラシー(コンピュータサイエンス教科書シリーズ)
コンピュータを知るための入門書。
コンピュータの動きだけでなくネットワークの基礎やソフトウェアの使い方まで、プログラミングに触れながら学習できます。
コンピュータリテラシ: 情報処理入門
パソコンとアプリケーションの使い方だけでなく、目的の為にコンピュータリテラシーを使いこなすことをテーマとした本です。
情報の収集や分析・考察など、コンピュータリテラシーに欠かせないスキルを学べます。
決定版 コンピュータサイエンス図鑑
コンピュータ科学の基礎を網羅した一冊です。
本書では、ハードウェア、プログラミング、ネットワーク、ソーシャルメディアなど、現代に必要な知識が詰まっています。
図解も多いため、イメージしながら理解するには最適です。
コンピュータリテラシーへの理解を深めよう
コンピュータリテラシーとは具体的にどのようなものか、そしてコンピュータリテラシーや必要性や学べる本のおすすめなどを紹介しました。
今やスマホは1人1台持っていて当たり前の時代です。スマホの操作やWebサービス・アプリの操作ならば、ほとんどの人が行えるでしょう。
しかし、ネットワークに関する理解やセキュリティリスクなどを考慮した使い方ができている人は、意外と少ないかもしれません。
特にサイバー攻撃が増えている現代において、コンピュータリテラシーは不可欠な知識なので、基本的な知識は押さえておくのがよいでしょう。
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