USBとは何かといった基礎について理解している人向けに、本記事では深掘りした以下の内容を解説します。
- USB 2.0とUSB 3.0の見分け方
- USBの規格によって異なる転送速度
- USBのコネクターの形状の違いについて
初心者の方やデータ転送の遅さを解決したい方におすすめなので、ぜひ最後までご覧ください。
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USB 2.0とUSB 3.0の見分け方
どのように見分ければよいのでしょうか。じつは両者の見分け方のポイントは、以下の2つです。
- USB 3.0はコネクターの内側が青
- コネクターの形状で見分けられることも
上記のポイントについて、解説します。
USB 3.0はコネクタの内側が青
まずは、コネクターの内側の色に注目してください。
USB 2.0は黒や白などで、USB 3.0は青です。
パソコンのUSBポートの色も同様のため、ぜひ確認してみてください。
ちなみに、USB3.0が青色なのは、「USB-IF(USB Implementers Forum)」の「推奨」によるもので、大多数の機器は、こちらに準拠しています。
しかし、Apple製品などの一部の機器は、準拠していない場合もあります。
SSマークや内側の端子の数でも見分けられる
出典元:USB-IF
もう1つの見分け方は、端子の数やマークの有無です。
以下の2つのポイントに着目してみてください。
- USB 3.0は上部に「SS」マークがある、USB 2.0にはない
- USB 3.0は内側に5つの端子がある、USB2.0には端子がない
SSマークは「SuperSpeed」の略で、5Gbpsに対応したUSB3.0の端子に記載されるマークです。
その他にも5Gbps対応を表す「SS 5」、10Gbps対応を表す「SS 10」、20Gbps対応を表す「S 20」といったマークあります。
色で見分けがつかない場合は、上記を参考にしてみてください。
ただし、色と同様にSSマークも必ずしもついているわけではありません。
色とマークを見ても分からない場合は、商品パッケージや説明書を確認しましょう。
「SS」以外にも「雷(稲妻)」マークもある
「SS」マーク以外にも、「雷(稲妻)」マークもあるので、併せて覚えておくとよいでしょう。
雷(稲妻)マークは、パソコンのバッテリーから充電できる機能に対応していることを表すマーク。このマークがある端子に接続するとスマホなどが充電が可能。
雷(稲妻)マークの中でも、急速充電対応やType-Cの45Wに対応しているなどで、若干マークが異なるので注意してください。
USBに記載されたマークの詳細については、USB-IFのWebサイトをご覧ください。
USBの規格によって異なる転送速度
そこで本章では、主要なUSB規格の転送速度について解説します。
パソコンを快適に使いたいという場合には、転送速度はとても重要。作業効率にも関わるのでしっかり理解しましょう。
USB 1.1:最大12Mbps
1998年に登場した「USB 1.1」は、USB規格が広く普及するきっかけになりました。
転送速度は最大12Mbpsで、1秒間に約1.5MBのデータを転送できる速度です。
ちなみに、「Kbps」「Mbps」「Gbps」などは、データの通信速度を表す際に使われる単位です。
これは、1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかを表しています。
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USB 2.0:最大480Mbps
「USB 2.0」は、2000年にリリースした規格で、現在も使っている人は多いと思います。
転送速度は最大480Mbpsで、USB 1.1の約40倍という大幅な速度アップを実現しています。
これは、1秒間に約60MBのデータを転送できる速度です。
USB 3.0:最大5Gbps
「USB 3.0」は、2008年に登場した規格で、Type-Aの中で最も転送速度の速い規格です。
転送速度は最大5Gbpsで、USB 2.0の約10倍の速度を実現し、「Gbps」に単位がランクアップしました。
これは、1秒間に約625MBのデータを転送できる速度です。
USB 3.1 Gen1・Gen2:最大5Gbps・最大10Gbps
「USB 3.1」は2013年に登場した規格で、初めてUSB Type-C(USB-C)の規格に対応しました。
USB 3.1は、Gen1とGen2に分けられます。
Gen1の転送速度は、USB 3.0と同様の最大5Gbpsです。
一方で、Gen2の転送速度は、約2倍の最大10Gbpsを実現しています。
これは、1秒間に約1.25GBのデータを転送できる速度です。
USB 4.0:最大40Gbps
2019年に発表された「USB4.0」は、2020年時点で最も転送速度の速い規格です。
転送速度は最大40Gbpsで、「USB 3.1 Gen2」の約4倍、「USB 3.2」の約2倍を誇ります。
これは、1秒間に約5GBのデータを転送できる速度です。
しかし、USB4製品はまだ発売されておらず(2020年6月末時点)、2020年後半〜2021年にずれ込むと予想されています。
ケーブルにも対応している規格がある
USBケーブルの主な販売元は、BUFFALO(バッファロー)、Anker(アンカー)、サンワサプライなどです。
そして、USBケーブルは製品ごとに対応するUSBの規格が異なります。
つまり、「USB 4.0の高速な状態で使いたい」という場合には、パソコン・接続ケーブル・接続機器がそれぞれUSB 4.0に対応している必要があるということです。
転送速度を速めたいなら、ケーブル選びにも注意しましょう。
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USBのコネクターの形状の違いについて
出典元:Match Ports & Connectors for iPhone & Other Devices – CableWholesale
コネクターの形状に着目すると、実にさまざまな形があります。
そこで本章では、現時点で存在する7種類のUSBコネクターの形状について解説します。
USB Type-A
- 形状:約0.5cm × 約1.2cmの長方形
- 規格:USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1 Gen1
「USB Type-A」は、パソコンを中心に広く普及しているUSBコネクターです。
形状を区別するために、USB 3.0からはコネクターの内側の色に青色が採用されました。
USB Type-B
- 形状:約0.8cm × 約0.8cmの正方形に近い形
- 規格:USB 2.0、USB 3.0、USB 3.1 Gen1
「USB Type-B」は、プリンターやスキャナーなどの、大型機器に採用されているUSBコネクターです。
また、以下にご紹介する通り、Type-Bは形状が実にさまざまなため、ケーブルやUSBハブを購入する際は、形状の違いに注意しましょう。
Mini USB Type-B
- 形状:台形を逆さにしたような形
- 規格:USB 2.0
「Mini USB Type-B」は、ひと昔前のデジタルカメラやHDDなどに採用されているUSBコネクターです。
後継の「micro USB2.0 Type-B」の登場後は、あまり見かけなくなりました。
micro USB2.0 Type-B
- 形状:小さな台形
- 規格:USB 2.0
「micro USB2.0 Type-B」は、Androidスマートフォンやタブレットなどの、モバイル機器などに採用されている、USBコネクターです。
抜き挿しのしやすさや耐久性の向上により、Type-Aと並んで広く普及しています。
micro USB Type-B SuperSpeed
- 形状:micro USB2.0 Type-Bの形状に、長方形をつなげたような形
- 規格:USB 3.0
「micro USB Type-B SuperSpeed」は、PlayStation 4や外付けHDDなどの、大容量のデータを扱う機器に採用されている、不思議な形をしたUSBコネクターです。
USB Type-C
- 形状:小さな楕円形
- 規格:USB 3.1、USB 3.2、USB 4.0
「USB Type-C」は、AndroidスマートフォンやMacBookなどの、近年のデジタル機器に採用されているUSBコネクターです。
上下の区別がないので抜き差しがとても楽。扱いやすいUSBの形状と言えるでしょう。
Type-Aよりもコンパクトで転送速度が速いことから、将来的にはType-CがUSB規格の主流になると予想されます。
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Lightning
「Lightning」は、iPhoneやなどの、Apple製品に採用されているUSBコネクターです。
Appleが独自に開発したコネクターで、Type-Cよりもさらに薄くコンパクトな楕円形の形をしています。
しかし、近年のiPhoneはワイヤレス化が進んでいることもあり、将来的にはLightningが不要になる可能性も考えられます。
USBについて理解してパソコンのスペックを生かして使おう
本記事ではUSBについて深掘りした内容を解説しました。
USBについて理解すれば、転送速度やパソコンのスペックについて、理解が深まるはずです。
普段からパソコンに周辺機器をつないでいるなら、この機会に見直しを図り、スペックを生かして使いましょう。
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